CONSEPT
断熱から、日本の家を、 たてなおす。
これだけ時代はグローバルなのに、
なぜ、家の世界事情だけ知られていないのでしょうか?
CMなどで“快適、快適”と伝える日本の家は、実は、世界最低です。
多くの外国人が、日本の家を「寒すぎる」と言います。
なぜか? 理由は、断熱性・気密性の機能が大きく劣っているのです。
いやいや気候が異なるから、と言う方がいらっしゃるかもしれません。
でも、室内の温度差で死人を出すヒートショックがあるのは、日本だけです。
また、豆、熱中症の4割が家の中で発生しています。
とはいえ、解決の鍵はあります。それが、断熱です。
まず、すでに通用しなくなった日本の家づくりの常識を壊します。
断熱のあり方を変えれば、日本の家のあり方を変えられます。
断熱から、日本の家を、世界基準へとたてなおします。
体温で部屋が暖まる、
ドイツの話
マイナス20度にも及ぶ冬のドイツ。
あまりの寒さに身の危険を感じながら、
街色にあった普通のビジネスホテルに逃げ込んだ。
ナニゴトかと思った。
外とは打って変わって、まさかの暑さ。
見渡しても暖房設備などどこにもない(つまり、自分の体温が部屋を暖めている!)。
暑くて暑くて、最終的に窓を開けた。ドイツの断熱の「フツー」、恐るべし。(実話)
いい家の大前提が、 「断熱」です。
着心地は最悪だけどオシャレな服だから、着る。そんなに乗らないから、車は安いのでOK。
ずっと続く人生を過ごす家は、そんなふうにはいきません。
デザインもコストパフォーマンスも重要ですが、まず快適性です。
夏は涼しくて、冬は暖かい、一年中、どの部屋にいても心地よい時間を楽しみたい。
それを実現するのが断熱(+気密)です。
断熱とは、「熱を断つ」こと。
冬は暖かい室内から寒い屋外へ。夏は暑い屋外から冷えた室内へ。
熱が屋外と室内を移動しようとするのを防いで、快適な室温に保つのが断熱です。
では「気密」とは何か?家の隙間をなくして、室内と屋外の空気の出入りを抑えることです。
気密性が上がると、断熱のコントロールがしやすくなります。
忘れちゃいけない、「気密」。
良い家に気密は欠かせません。0.5以下のC値※が望ましいと言われる中で、ご提供する家は測定最高値で0.1という数字を達成しています。気密性の高さは、ムダのない熱コントロールによる燃費の向上の他、壁内結露の防止にも繋がります。構造材や断熱材の腐食を防ぎ、家の耐久性を上げます。また、隙間がなくなり、計画的な換気が行えるようになれば、黄砂やPM2.5の侵入も防げます。
●地域別の性能基準表
※C値とは住宅における相当際間面積のことです。かっては「次世代省エネルギー基準」にて、日本の地域ごとにC値の基準が設定されていました。北海道と東北の一部地域では2.0、それ以外の地域では、5.0が基準で、C値が基準以下の住宅は「高気密住宅」とされていました。温暖な気候の地域ではそれほど重視されない等の理由で2009年の省エネ法改正によりC値の基準は撤廃されましたが、「高気密」を定義するひとつの物差しとして、当社ではご説明の際に用いています。
「夏涼しく冬暖かい」を当然に。
断熱の性能が高ければ、屋外の暑さや寒さが室内に侵入しにくくなります。だから、冬は暖めた空気が逃げずに室内に溜まります。また、夏は、屋外の熱を入りこませず、室内を涼しく保ちます。つまり、季節は関係なく、ずっと室温が心地よいままなのです。
お金のかからない家へ。
家のコストは主に2種類。「建てるコスト」と「暮らすコスト」。後者は、経済性の良さを意味します。断熱性が高いことで外気温の影響を受けにくくなっている家は、少ない電力で効率的に過ごしやすい室温を生み出し、電気代など日々の生活費におけるコストダウン、さらには健康を守ることによる医療費の抑制にもつながります。
車に例えれば、エンジンの燃費の良さと、効率良く電気でエネルギーを生み出すモーターが一つになった“ハイブリッド車”みたいなものです。
世界から、30年
遅れている日本の家。
日本の家は、世界に比べて断熱性能が、
30年遅れていると言われています。昔から日本の住宅は、
断熱や気密にほぼ配慮されてきませんでした。
その大きな原因の一つとなったのが、
「家づくりは夏を基準として風通しを良くする」という考え方。
「冬、寒い家」が生まれたのは当然の流れです。
そして近年の猛暑が加わり、日本の家は成り立たなくなっています。
日本の高性能は 世界の「建築不可」。
日本の断熱基準は1999年に作成され、2025年に義務化される予定です。しかし、高性能基準とされるZEH基準(2030年義務化予定)ですら、欧米では性能が低すぎて建築の許可が降りないレベルです。例えばドイツでは、難民向けの仮設住宅もドイツ基準で建築され、冬に暖房なしでも過ごせ、結露もしません。
ヒートショック大国・日本。
ヒートショックとは、急激な温度変化で生じる健康被書のことです。日本の家の多くは、屋内の室温差が高く、年間約1万9,000人が冬のバスルームやトイレで亡くなっています。交通事故死亡者(年間約4,000人)の約4倍以上の数となっています。なお、ヒートショックが問題になっているのは日本だけです。
断熱性能の低さは、 人体に悪影響。
WHO(世界保健連合)は、冬季最低室温18度以上を「強く勧告」しています。冷えの影響による様々な病気を回避する上で、許容温度とされている室温は18度です。
- 室温16度・・・・呼吸系疾患のリスク
- 室温9~12度・・・血液の上昇や心臓疾思のリスク
- 室温8度以下・・・高齢者の低体温症による高いリスク
●暖かい住宅の普及率と患者数の関係