大工さんに棚を作ってもらう「造作収納」とは｜費用やおすすめ場所

ライフスタイルの変化によって「部屋に棚を作りたい！」という希望が出てくることがあります。

しかし造作棚や収納を作るには家具店や大工さんに依頼する必要があり「よく分からない」と悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、福井・石川で数多くのリフォームを手掛けてきた工務店「ノークホームズ」が、大工さんに棚を作ってもらう場合のリフォーム方法について紹介します。

このコラムのポイント
・造作棚や収納の種類についてご紹介します。 ・具体的な造作の設置場所についてまとめています。

造作（ぞうさく）とは｜メリットを紹介

ここでは、造作を設置するメリットについて詳しくご紹介します。

おしゃれなデザインになる

造作家具や造作収納は間取りに合わせてオーダーメイドで設計できるため、統一感のあるおしゃれなデザインを実現できます。

既製品とは異なり、素材やカラー、ディテールまで細かく指定できることにより、インテリアのコンセプトに合った仕上がりになるのがメリットです。

特に壁面収納や造作カウンターを設置すればすっきりとした印象になり、洗練された空間を演出できます。

耐震性が高い

造作家具は壁や床に固定して設置するため地震の揺れによる転倒リスクが低く、安全性が高いのが特徴です。

収納棚やカウンターなどは倒れる心配が少ないので、避難経路を塞ぐ危険性も軽減できます。

既製品よりも頑丈な造りにできる点は、地震の多い日本においては特に大きなメリットです。

間取りに合ったサイズにできる

造作家具は設置場所にぴったり合わせてオーダーメイドできるため、空間を最大限に活用できます。

具体的には狭いスペースや梁・柱がある場所でも、既製品では対応できないサイズや形状で作れることで無駄なく収納スペースを確保できます。

特にリノベーションやリフォームでは、造作の自由度の高さが大きな魅力です。

掃除が楽

造作家具は壁や床にぴったりと設置されるため家具と壁のすき間にホコリが溜まりにくく、掃除の手間が軽減できます。

既製品の家具だとすき間や裏側にホコリがたまりやすく、掃除機が届きにくいことが多いですが、造作家具ならその心配がありません。

具体的には浮かせるデザインにすることで床掃除がしやすくなり、ロボット掃除機の活用もしやすくなります。

造作棚・収納の種類

ここでは、造作棚や収納の主な種類についてご紹介します。

家具店に依頼する

家具店に造作棚や収納を依頼する場合、プロのデザイナーや職人が設計・製作を行うためデザイン性や品質の高い仕上がりが期待できます。

特にオーダーメイド対応の家具店なら希望の素材やカラー、サイズを細かく指定でき、インテリアに統一感を持たせることが可能です。

ただし特注家具のためコストが高くなることや、設置工事が別途必要な場合がある点には注意が必要です。

大工さんに棚を作ってもらう

大工さんに直接造作棚や収納を依頼すると、空間にぴったりフィットする最適な収納を作れます。

特に新築やリフォームの際にまとめて依頼すると、コストパフォーマンスも良く、施工もスムーズです。

壁に固定するタイプの収納や、柱・梁の形状に合わせたオリジナル設計が可能なため、既製品では実現できないデザインが叶います。

予算に応じた提案をしてもらえるため、機能性と美観を両立した収納を求める方に最もおすすめです。

自分でDIYで作る

DIYで造作棚や収納を作る場合、コストを抑えつつ好みに合ったデザインを実現できます。

特にオープンシェルフや簡易的な収納棚なら少ない工具で作れるため、DIY初心者にもおすすめです。

ただし強度や耐久性の確保が難しく、設置が不安定になるリスクがあるため、重いものを収納する場合は注意しましょう。

本格的な収納を作りたい場合は、大工さんに依頼する方が安心です。

 

福井で老後を見据えたリフォームしたいとお考えの方は、ノークホームズにご相談ください。

住宅の間取りやお客さまのご要望に合わせて、最適なプランをご提案いたします。

 

造作棚・収納のデメリット・注意点

ここでは、造作棚や収納のデメリットや注意点についてご紹介します。

実際に依頼する前にチェックしておくことで、失敗を防ぎましょう。

撤去・交換が難しい

造作棚や収納は壁や床に固定するため、簡単に取り外したり移動したりすることができません。

特にリフォームや模様替えの際にレイアウトを変更したくなった場合、壁の補修費用も発生する可能性があります。

そのため長期的なライフスタイルの変化を考慮し、慎重に設置場所や仕様を決めることが重要です。

既製品より費用や手間が掛かる

造作棚や収納はオーダーメイドであり、既製品に比べて材料費や施工費が高くなる傾向があります。

特に無垢材や高品質な仕上げを選ぶとコストがさらに上がり、大工さんへの依頼費用も考慮しなければなりません。

また製作には時間がかかるため、注文から設置完了までに数週間から数ヶ月を要することもあります。

一方で長期的に使える高品質な収納が作れることから、コストパフォーマンスが良い点は大きなメリットです。

造作棚・収納の費用が上がるポイント

ここでは、造作棚や収納の費用が上がるポイントについて解説します。

サイズの大きさ

造作棚や収納のサイズが大きくなるほど使用する材料の量や施工の手間が増えるため、費用が高くなります。

特に天井まで届くような壁面収納や大容量のクローゼットなどは、加工や取り付けに時間が掛かることが多いです。

予算を抑えたい場合は必要最低限のサイズに調整し、収納量と費用のバランスを考慮することが重要です。

扉の有無

造作収納に扉を付けると、材料費や金具代が掛かります。

またそれだけでなく取り付け作業の手間も増えるため、費用が増えるポイントとなってしまいます。

また、引き戸や折れ戸などの特殊な扉を採用すると、さらに工賃が高くなることもあるので注意しましょう。

コストを抑えたい場合はオープン収納にしたり、カーテンやロールスクリーンを活用したりするのも一つの方法です。

天然無垢材等の使用

無垢材は見た目が美しく、経年変化を楽しめるのが魅力です。

しかし反りや割れを防ぐための乾燥処理や仕上げ加工が必要となり、一般的な合板や突板仕上げよりも高額になります。

またウォールナットやオークなどの高級木材を選ぶと、さらに価格が上昇します。

費用を抑えたい場合は、無垢材風の突板やメラミン化粧板を検討するとよいでしょう。

オプションの有無

造作棚や収納に照明、コンセント、可動棚、引き出し、ダンパー付き扉などのオプションを追加すると、その分コストが上がります。

特に引き出しや可動棚はシンプルな固定棚よりも手間がかかり、高品質なスライドレールや棚板の追加によって材料費も上がります。

コストを抑えたい場合はオプションの必要性をよく検討し、シンプルなデザインを選ぶのがポイントです。

おすすめの造作棚・収納

ここでは、部屋の場所別におすすめの造作棚・収納をご紹介します。

玄関

玄関には、靴や傘、鍵、小物をすっきり収納できる造作棚がおすすめです。

また高さのあるシューズクローゼットやベンチ兼収納を設置すると、使い勝手が向上します。

壁面に設置するオープン棚なら、圧迫感を抑えつつおしゃれなディスプレイも可能です。

キッチン

キッチンには、調理器具や食材を収納できるパントリーや、壁面収納が便利です。

調理スペースの近くにスパイスラックや吊り棚を設置すれば、効率的な動線が確保できます。

扉付きの収納にすれば、ホコリや油汚れを防ぐことも可能です。

洗面所

洗面所には、タオルや洗剤、日用品をすっきり収納できる造作棚がおすすめです。

洗濯機上のスペースを活用した棚や鏡裏の収納を設置すると、狭い空間でも収納力を確保できます。

また素材には、湿気に強い素材を選ぶのもポイントです。

子ども部屋

子ども部屋には、おもちゃや絵本、学用品を整理しやすい造作収納が役立ちます。

低めのオープン棚なら子どもが自分で片付ける習慣をつけやすくなり、可動棚にしておくと成長に合わせて長く使える収納になります。

学習机と一体型の収納を作ると、コンパクトでスペースを有効活用できるためおすすめです。

書斎・寝室

書斎や寝室では、本や書類、寝具等を整理できる造作棚が便利です。

デスクと一体化した壁面収納なら作業効率が向上し、すっきりとした空間を保てます。

ベッド周りにニッチ収納を設置すれば、読書用の本やスマホを置くスペースとして活用できます。

リビング

リビングには、テレビボードや壁面収納がおすすめです。

造作なら配線を隠しつつ、収納とディスプレイを兼ねたデザインが可能です。

家族が集まる場所なので、収納力を確保しつつすっきりとしたデザインに計画しましょう。

 

築年数の経った住宅のリフォームプランのポイントについては、こちらの記事で詳しくご紹介しています。

▶関連ページ：50代からのリフォーム

 

福井で老後を見据えたリフォームしたいとお考えの方は、ノークホームズにご相談ください。

住宅の間取りやお客さまのご要望に合わせて、最適なプランをご提案いたします。

まとめ

大工さんに棚を作ってもらう方法は、現在の間取りに合わせたぴったりの収納が作れるためおすすめです。

本記事でご紹介したおすすめの設置場所や費用のポイントを参考に、ぜひリフォームを計画してみてはいかがでしょうか。

 

福井で老後を見据えたリフォームしたいとお考えの方は、ノークホームズにご相談ください。

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