ガス給湯器の寿命は8〜20年以内が目安｜壊れる前兆、修理or交換の判断、壊れるギリギリまで使うリスク

ガス給湯器を20年程度使い続けていると、トラブルが発生する場合があります。

「もしかして寿命？修理・交換が必要かな」と思ったら、適切な対応を行うのがおすすめです。

そこで今回は、リフォームの専門家である福井のノークホームズが、ガス給湯器の寿命や具体的なエラーについて、詳しく解説します。

 

このコラムのポイント
・「実際に使った方の口コミ」「メーカー保証期間」などの視点から、ガス給湯器の寿命の目安をお知らせします。 ・具体的なトラブルの兆候やエラーコードについて、まとめてご紹介します。 ・ガス給湯器の寿命を伸ばす・縮める可能性がある使い方も確認しましょう。

 

ガス給湯器のトラブルが起こっても、適切な対応をすることで安全な状態を保てます。ぜひ最後までごらんください！

 

ガス給湯器の寿命は8〜20年以内が目安

ガス給湯器を長年使い続けていると、経年劣化で不具合が起こってきます。

まずは、給湯器を使用した年数と寿命を感じたきっかけを、SNSなどの口コミから紹介します。

ガス給湯器を使っている方の口コミから、8年以上経ったら不調が起こるケースが多いものの、長いと20年ほど使用している方もいらっしゃることが分かります。

また、年数を重ねるごとに「突然ガス給湯器が使えなくなる」といった不調が起こりやすくなることも、読み取れました。

特に寒い冬の時期は突然の不調が起こると困るため、定期的なメンテナンスや機器の状態確認をするのがおすすめです。

ガス給湯器メーカー公表の寿命は10年ほど

次に、ガス給湯器を製造販売しているメーカーが公表している寿命も、一緒に確認しましょう。

メーカー	寿命の目安
ノーリツ	10年
リンナイ	10年
パロマ	7〜10年

〈参考〉
・ノーリツ：【製品の寿命】点検・取り替えの目安について

・リンナイ：ホーム＞ 商品に関する大切なお知らせ＞2015年10月23日長期間ご使用製品の保守点検制度」におけるお客様情報消失のお詫びと再登録のお願い＞長期間製品を安全にお使いいただくための大切なお知らせ 

・パロマ：家庭用機器 商品・技術について

 

上表のように、主要メーカーでは「約10年」を寿命の目安としています。

一見きれいな見た目を保っているようでも、内部の劣化が進んでいるケースがあります。

一般的な家電製品や住宅設備の寿命も10年程度となっていることもあり、リフォームの一つの目安として判断基準となります。

法定耐用年数は6年

〈参考〉国税庁：トップページ＞検索窓に「主な減価償却資産の耐用年数表」と入力して検索

国税庁では、「電気冷蔵庫、電気洗濯機その他これらに類する電気・ガス機器」の耐用年数を6年と定めています。

ただしこれは減価償却資産としての数値です。

事業の会計上で、「時間の経過とともに資産の価値が減少していく」と想定して税金を計算する際に使われる数値であることを念頭に置き、事業運営をしている方はリフォームの参考にしてみてください。

エコキュート・電気給湯器の寿命

空気中の熱を利用して電気の力でお湯を沸かすエコキュートは、省エネの観点から人気が高まっています。

エコキュートや電気給湯器の寿命は「10年」が目安とされています。

ただしあくまでも目安のため、10年以上使い続けている方もいらっしゃいます。

寿命やメンテナンスの方法について詳しくは、下記の記事をご確認ください。

▶エコキュートの寿命は20年以内｜長寿命を目指す使い方、交換が必要な症状、給湯器の選び方など解説 

 

福井で給湯器についてお困りの方は、ノークホームズにお問い合わせください。

予算・ライフスタイルに応じて、最適な給湯器選び・リフォームプランなどを提案いたします。

 

ガス給湯器が壊れる前兆｜エラーコードの意味

ガス給湯器が壊れる前には、何かしらの前兆やトラブルが起こるのが一般的です。

ここでは、主なメーカーごとのエラーコードについてもまとめてご紹介します。

ガス給湯器が壊れる前兆

ガス給湯器が壊れる前には、いくつかの兆候があります。

まず、異音や異臭が発生する場合、問題のサインとなります。特にガスのにおいがする場合は火災の恐れがあるため、すぐに使用を中止して点検する必要があります。

また部品の劣化やセンサーの不良により、水温が安定しなかったり量が少なかったりする場合も見られます。

ガス給湯器の周りや本体から水漏れが発生する場合も、部品の劣化や腐食、シールの不良などが起こっている可能性があります。

こういった兆候が見られた場合、メーカーのサポートに連絡して点検や修理を依頼するのがおすすめです。

給湯器の故障はガス漏れや火災などの危険を伴うことがあるため、安全を最優先に考える必要があります。

ガス給湯器のエラーコード一覧

ガス給湯器の製造販売メーカーをいくつかピックアップし、エラーコードを一覧表にまとめました。

エラー内容	ノーリツ	パロマ
配管異常・水漏れ	173	032
不完全燃焼・点火不良	111	111
部分凍結異常	290	632
通信不具合	760	760
点検のお知らせ	888	888

〈参考〉
・ノーリツ：よくあるご質問

・パロマ：よくあるご質問（Q&A）

※2024年1月時点の情報です。エラーコードが出た場合は、最新の情報をご確認ください。

 

ガス給湯器に不具合が発生した場合、上表のようなエラーコードが表示されます。

ただしメーカーによってコードが異なり、表以外のエラーに対応するコードもあります。

修理の問い合わせの際に業者側から聞かれることも多いので、トラブル時にはエラーコードが表示されていないか確認しておくのがおすすめです。

ガス給湯器が寿命かどうか（修理or交換）を判断する方法

給湯器の交換には費用や手間が掛かってしまうので、できるなら修理して使い続けたいものです。

しかし判断を誤ると、火災や事故といったトラブルに繋がる危険性があります。

ここでは修理・交換のどちらで対応するべきなのか、具体的な症状や状態に分けてご紹介します。

修理or交換を判断する方法

まず、修理できる可能性がある症状としては下記が挙げられます。

• ・配管劣化が原因の水漏れ
• ・給湯器の温度センサーの故障
• ・設置してから10年未満のトラブル

配管劣化が原因の場合、配管の修理で対応できるケースがあります。

また温度センサーなど一部分のみが故障している場合も、部品の修理によって改善することが多いです。

設置してからの年数が10年未満なら、寿命ではなく故障として対応できる可能性が高くなります。

 

一方で下記のような症状が現れた場合、寿命を迎えている可能性があると考えておきましょう。

• ・リモコンの動作エラーが頻繁に起こる
• ・湯船にお湯が溜まらない、お湯が止まらなくなる
• ・お湯が設定温度にならない（熱い、ぬるい、温度が安定しない）
• ・通常ではない異音がする　など

通常時とは違った異変を感じた場合、火災などの危険な事故に繋がるリスクがあります。

特に10年以上経った給湯器は寿命である可能性が高いので、交換をおすすめします。

メーカーや専門業者が在庫を保有している場合には、最短1日で交換可能なケースもあります。

賃貸物件にお住まいの方へ｜ガス給湯器に不具合がある場合の注意点

賃貸物件の場合、ご自身で設備に手を加えることは基本的に認められていません。

ガス給湯器に不具合がある場合には、まずは賃貸契約書を確認しましょう。

もし「ガス給湯器の修理・交換が借主負担」という契約でなければ、ご自身で対応せずに早急に大家さん、管理会社へ連絡して対応してもらうのが適切です。

ガス給湯器を壊れるギリギリまで使うリスク

「ガス給湯器の交換には費用が掛かるから、ギリギリまで使いたい…」というのが本音ですよね。でも、思わぬリスクが生じる危険があります。

• ・ガス漏れによる火災
• ・一酸化炭素中毒
• ・水漏れによる構造的な損傷
• ・エネルギー効率の低下
• ・即時交換できない可能性

給湯器の劣化が進むと、ガス漏れが発生する可能性があります。ガス漏れは火災や爆発の危険を伴うため、早期の修理が必要です。

また不完全な燃焼が続くと、一酸化炭素が発生しやすくなります。一酸化炭素は無色・無臭であり、気付かないうちに中毒症状が進むと命に関わることがあり危険です。

給湯器が水漏れを起こすと、建物の壁や床などの構造的な損傷が発生する可能性があります。これは、対応が遅れるほど修復が難しくなります。

故障した給湯器は効率が低下し、結果としてエネルギー効率が悪化します。これにより、ガスの無駄遣いや高いエネルギーコストがかかる可能性があります。

最後に、社会情勢の影響によるガス給湯器の在庫不足も考慮しておく必要があります。

もし在庫がなければ、希望の製品を設置できなかったり、長期間ガス給湯器なしの生活になったりする可能性があります。

 

こういったリスクを最小限に抑えるためには、給湯器の定期的な点検やメンテナンスを行い、問題が発生した場合には速やかに修理や交換を行うことが重要です。安全を最優先に考え、専門の技術者にご相談頂ければ幸いです。

ガス給湯器の寿命を早める使い方｜長く安全に使う方法も紹介

ガス給湯器は、使い方によって寿命が短くなる場合があります。適切な使用方法を守って、安全な状態を長く保って頂ければ幸いです。

ガス給湯器の寿命を早める使い方

• ・長期間メンテナンスを怠る
• ・繰り返し点火操作を行う
• ・機器周辺をブロック塀等で囲う
• ・適切な温度設定の無視
• ・DIYの不適切な修理

給湯器には、定期的なメンテナンスが必要です。フィルターの清掃や通気孔の確認、ガス圧の調整などを怠ると、効率が低下して寿命が短くなる可能性があります。

また過度に高い温度設定で給湯器を使用すると、ヒーターや他の部品に負荷がかかることがあります。

これにより部品の劣化が早まり、寿命が短くなる可能性があります。そのため、適切な温度設定を保つことが重要です。

また給湯器に問題が発生した場合には、専門的な知識や技能での対応が必要です。DIYでの不適切な修理やメンテナンスは、逆に故障を引き起こし、寿命を短くする危険性があります。

ガス給湯器を長く安全に使う方法

• ・正しい温度設定
• ・安全機能の確認
• ・定期的なメンテナンス

適切な温度設定を維持することで、給湯器のヒーターや部品への負担を軽減できます。お湯の温度は快適な範囲に設定し、過度に高い温度にしないようにしましょう。

給湯器には安全機能が組み込まれています。これにはガス漏れ検知機能や過熱防止機能が含まれます。

定期的にメンテナンスを行うことで、これらの機能が正しく機能しているかを確認頂ければ幸いです。

 

福井のノークホームズは、給湯器のリフォームを多く手掛けています。

修理や交換をお考えの方は、お気軽にお問い合わせください。

 

まとめ

ガス給湯器の寿命は8～20年以内で、限度を超えた使用は火災等のリスクもあり危険が生じます。

トラブルには前兆やエラーが現れるため、見逃さないようにチェックすることも大切です。

今回紹介した情報を参考にして、プロに相談しながらご自宅に合ったメンテナンスをして頂けると幸いです。