ガス給湯器からエコキュートに交換する際の費用相場｜工事内容・補助金が使えるかなど解説

「ガス給湯器からエコキュートに交換したい。費用や工事内容が知りたい。」と疑問を感じていらっしゃる方へ。

「地球にやさしい」「光熱費を抑えられる」などたくさんのメリットがあるエコキュートですが、工事の内容や費用相場がわからないと、導入に踏み切れませんよね。

また、エコキュートにはメリットだけでなく、デメリットもありますので事前に把握しておくことが大切です。

今回は、多くの給湯器交換リフォームを手掛けてきた福井・石川の工務店『ノークホームズ』が、ガス給湯器からエコキュートに交換する際の工事内容や費用相場などをくわしく解説します。

このコラムのポイント
・エコキュートとガス給湯器の違いを解説します。 ・ガス給湯器からエコキュートに交換する際の工事費目安、工事内容を紹介します。 ・エコキュートのメリット・デメリットを紹介します。

 

このコラムを読むことで、ガス給湯器からエコキュートに交換すべきか判断できます。

ぜひ最後までごらんください！

 

エコキュートとは｜ガス給湯器との違い

「エコキュート」とは空気の熱を利用してヒートポンプによりお湯をつくる電気温水器のことを指し、「ガス給湯器」とはガスにより配管を熱することでお湯をつくる給湯器です。

一般的なエコキュートとガス給湯器の違いは、以下の表のとおりです。

違い	エコキュート	ガス給湯器
初期費用	高い	安い
光熱費	安い	高い
寿命	長い	短い
水圧	弱い	強い

 

エコキュートは初期費用が高額ですが、電気のみを使用するため、光熱費を抑えられます。

また、ガス給湯器は10年ほどを目安に交換が必要ですが、エコキュートは10年以上使用できることが多いため、長期的な視点で考えると費用対効果が高いのはエコキュートです。

 

エコキュートの寿命については、以下の記事でくわしく紹介しています。

▶関連記事：エコキュートの寿命は20年以内｜長寿命を目指す使い方、交換が必要な症状、給湯器の選び方など解説

 

福井・石川でエコキュートの導入を検討中の方は、ノークホームズにご相談ください。

ご希望に合わせて、給湯器交換のような小工事からリフォームからフルリノベーションまで対応いたします。

 

ガス給湯器からエコキュートに交換する際の工事内容

ここでは、ガス給湯器からエコキュートに交換する際の工事内容、工期などを解説します。

ガス給湯器からエコキュートに交換する際の工事の流れ

ガス給湯器からエコキュートに交換する際の大まかな工事の流れは、以下のとおりです。

1. 既設の給湯器を撤去する
2. 基礎工事を行う
3. エコキュートを設置する
4. 配管・配線工事を実施する

エコキュート交換工事の流れは上記のとおりですが、エコキュートは貯湯タンクを置くスペースを確保しなければなりません。

貯湯タンクの大きさはメーカーにより異なりますので、以下の表を目安として必要なスペースを確保できるかを事前に確認しましょう。

人数	おすすめの容量	サイズ(mm)
3～5人	370L	高さ：1,820 幅：630 奥行き：760
4～7人	460L	高さ：2,160 幅：630 奥行き：760
5～8人	550L	高さ：2100 幅：700 奥行き：825

 

ガス給湯器からエコキュートに交換する際の工事期間

ガス給湯器からエコキュートに交換する際の工事期間は、1～5日で完了するのが一般的です。

ただし、以下のような場合は工事期間が長くなることがあるため、注意しましょう。

• ・基礎工事が必要な場合
• ・配管工事が難しい場合

ガス給湯器からエコキュートに交換する際の費用相場

ガス給湯器からエコキュートに交換する際は、「初期費用」と「ランニングコスト」の目安を事前に把握しておきましょう。

初期費用

ガス給湯器からエコキュートに交換する際の初期費用は、以下のとおりです。

項目	費用目安
本体費用	40～60万円
設置工事費	10～20万円
合計	50～80万円

※上記の費用はあくまでも目安です。実際には製品のグレードや施工業者などにより費用が異なるため、施工業者にご確認ください。

また、以下のような追加費用が発生するケースがあることも、念頭に置いておきましょう。

(例)

• ・機器搬入費：15,000円～
• ・配管延長費：25,000円～
• ・分電盤交換：25,000円～

 

ランニングコスト

一般的にエコキュートはガスを使用しないことで光熱費を1本化でき、光熱費削減にも役立ちます。

例えば、世帯人数4人のご家族が従来型ガス給湯器(都市ガス)からエコキュートに交換すると、年間約53,000円ほどの光熱費を削減できるケースもあります。

参考；三菱電機「給湯光熱費かんたんシミュレーション」を使用して試算

 

以下の記事で、エコジョーズとエコキュートの費用の違いを紹介していますので、ぜひごらんください。

▶関連ページ：エコジョーズと普通の給湯器の違い｜エコジョーズはガス代を節約できるのか、エコキュートとの違いも解説

 

福井・石川で給湯器の交換を検討中の方は、ノークホームズにお任せください。

エコキュートへの交換を含め、ご希望に合わせた最適なリフォームプランを提案いたします。

 

ガス給湯器からエコキュートに交換するメリット・デメリット

ガス給湯器からエコキュートに交換することで得られるメリット・デメリットを紹介します。

メリットだけでなく、デメリットも把握して、ガス給湯器からエコキュートに交換すべきかを検討しましょう。

ガス給湯器からエコキュートに交換するメリット

ガス給湯器からエコキュートに交換するメリットは、以下のとおりです。

• ・光熱費(ランニングコスト)を抑えられる
• ・ガスによる火災発生のリスクを防止できる
• ・地球にやさしい
• ・災害時にタンク内の水を生活用水として利用できる

災害時に貯湯タンク内の水を利用できる点については、例えば4人家族で460Lのタンクを使用する場合には、3日程度の生活用水を確保できる想定です。

ガス給湯器からエコキュートに交換するデメリット

ガス給湯器からエコキュートに交換する場合、以下のようなデメリットがあるため注意しましょう。

• ・初期費用が高額
• ・ヒートポンプが深夜に稼働するため音の問題が発生するケースがある
• ・深夜に電気料金が安くなるプランが廃止されると、光熱費削減効果が小さくなる
• ・屋外に設置スペースの確保が必要
• ・お湯切れ発生のリスクがある

タンクの容量が小さいと日常的にお湯切れが発生するケースもありますので、ご家族の使用するお湯の量を見極めてサイズを選びましょう。

 

以下の記事では、給湯器の種類や電気・ガスどちらが安いかなどを解説しています。

▶給湯器は電気・ガスどちらが安いかわからない方へ費用を比較して紹介｜見分け方、仕組みなども簡単解説

ガス給湯器からエコキュートに交換する際に利用できる補助金

ガス給湯器からエコキュートに交換する際に補助金を利用すると、エコキュートの初期費用負担を軽減できます。

ガス給湯器からエコキュートに交換する際に利用できる補助金は以下のとおりです。

補助金	補助額(/台)
子育てエコホーム支援事業	30,000円
給湯省エネ2024事業	80,000円～
自治体が独自に実施している補助金	自治体ごとに定められている

 

ただし、補助金の実施概要は国の予算により毎年変わるため、実際にエコキュートを導入する際に確認しましょう。

また、上記2つの補助金は併用できません。

以下を参考に、どちらの補助金を活用するかを検討していただけると幸いです。

• 子育てエコホーム支援事業：、対象製品のバリエーションは多いのですが、給湯省エネ2024事業より補助額が少ない
• 給湯省エネ2024事業：子育てエコホーム支援事業より補助額が高いが、対象製品のバリエーションが少ない

ちなみに、給湯省エネ2024事業でエコキュートの補助金が適用される条件は、以下のとおりです。

• ・導入したエコキュートが性能要件を満たしている
• ・給湯省エネ事業者にエコキュート設置を依頼する
• ・エコキュートを導入する住宅の所有者等である
• ・遅くとも2024年12月31日までにエコキュートを設置

 

ノークホームズは、各種補助金の申請が可能な工務店です。

福井・石川エリアでガス給湯器からエコキュートに交換を検討中の方は、ぜひ、お問い合わせください。

 

まとめ

ガス給湯器からエコキュートに交換することで、初期費用は高額ですが「光熱費を削減できる」「耐久性が高い」などのメリットがあるため、ランニングコストを削減できます。

また、エコキュートは災害時に貯湯タンクの水を生活用水として利用できるため、防災面のメリットもあります。

しかし、ご家族の使用する湯量を計算してタンクの容量を事前に確認しないと、「日常的にお湯切れする」など後悔することもあるので注意しましょう。

今回紹介した情報が、ガス給湯器からエコキュートに交換を検討中の方の参考になれば幸いです。