サンルーム・物干しを後付けする費用相場、メリット・デメリット｜物干しの種類、デメリット解消法も解説

「洗濯物を乾かすスペースが足りない」「現在の物干し場は洗濯物が乾きにくい」などのストレスを感じていて、「便利に使えるサンルームや物干しが欲しい」とご希望の方が多いのではないでしょうか。

サンルーム・物干しは後付け可能ですが、ご自宅の外観デザインを崩さず、使い勝手の良いサンルーム・物干しを完成させるプランニングが難しいですよね。

そこで今回は、気候の厳しい福井・石川で多くのご家族の家づくりをサポートしてきた工務店「ノークホームズ」が、以下の項目をわかりやすく解説します。

このコラムのポイント
・サンルーム・物干しを後付けする費用相場を紹介します。 ・サンルーム・物干しを後付けすると洗濯作業が楽になりますが、注意が必要なデメリットもあります。 ・サンルーム・物干しを後付けするデメリット解消法も確認しましょう。 ・物干しの種類を確認して、ご家族にとって使い勝手の良い物干しを選びましょう。

 

毎日の洗濯作業にストレスを感じない暮らしを手に入れるために、ぜひ最後までごらんください。

 

サンルーム・物干しを後付けする費用相場

サンルーム・物干しの後付けは、工事内容によって費用が大きく変動します。

予算に応じて最適なリフォームプランを組み立てるために、はじめにサンルーム・物干しをリフォームで後付けする費用相場を確認しましょう。

サンルーム・物干しをリフォームで後付けする工事内容を、いくつか想定して費用相場を紹介します。

工事内容例	費用相場
1階にサンルームを新しく設置	50〜100万円前後
バルコニーを囲ってサンルームにする
物干し・バルコニーを新しく設置	30〜50万円前後
物干し・庇を新しく設置	10〜30万円前後
物干しのみ設置	2～10万円前後

※サンルーム・物干しを後付けする費用は、工事内容・面積・既存住宅の状態などによって大きく変動します。

詳しい費用額は、リフォームを依頼する施工業者にお問い合わせください。

 

サンルーム・物干しを後付けする一番のメリットは、洗濯物を干せる量が増えることですよね。

また、サンルームは、天候を気にせず洗濯物を干せるため便利です。

サンルーム・物干しの後付けには複数のメリットがありますが、前もって知っておくべきデメリットもあるため、次に確認しましょう。

 

福井・石川でご自宅の使い勝手を向上させるリフォームを検討中の方は、ノークホームズにご相談ください。

ご予算・要望を伺い、最適なプランを提案いたします。

 

サンルーム・物干しを後付けするメリット・デメリット

サンルーム・物干しを後付けするメリットは、下記のとおりです。

• ・洗濯物を干せる量が増える雨や強風の日でも気にせず洗濯物が干せる
• ・サンルームを後付けする場合は、天候・花粉などを気にせず洗濯物を干せる
• ・サンルームを後付けする場合は、時間を気にせず洗濯物を干す・取り込む作業が可能
• ・日照時間が長い位置にサンルーム・物干しを設置することで、洗濯物が乾きやすくなる
• ・サンルームは、洗濯物を干す以外に趣味を楽しむスペースなどとしても利用可能
• ・サンルーム・物干しの設置位置によって、家事効率がアップする

 

リフォームで家事効率の良い家づくりをするポイントを、こちらの記事で確認できます。

▶関連記事：50代・60代のリフォーム理由、間取り実例｜キッチンなど部位別のポイント、費用の抑え方など解説

 

サンルーム・物干しの後付けにはデメリットもあるため、前もって確認しておきましょう。

• ・外壁に穴を開けるため、DIYなどで施工不良の場合は雨漏り・外壁損傷などの危険性がある
• ・外観デザインが変わる
• ・サンルームは一般的に家屋の一部とみなされるため、固定資産税が増加する
• ・サンルーム・物干し設置によって雨漏りなどの問題が起きても、瑕疵担保責任保険の保証範囲外となるのが一般的

サンルーム・物干しの後付けにはデメリットもありますが、デメリットはリフォームプランの段階で解消可能です。

次に、デメリット解消法も紹介します。

サンルーム・物干しを後付けするデメリットを解消する方法

サンルーム・物干しをリフォームで後付けする際のデメリットを解消する方法は、以下のとおりです。

• ・設置位置を念入りに検討
• ・外観デザインをシミュレーションする
• ・固定資産税、メンテナンス費用などのランニングコストを把握しておく
• ・建ぺい率・容積率に問題がないか確認する
• ・用途を明確に決めてプランニングをする
• ・DIYではなく、リフォーム会社などのプロに施工を依頼する

 

リフォームプランを組み立てる際のポイントを、それぞれ簡単に解説します。

設置位置を念入りに検討

サンルーム・物干しの設置位置は、以下のような場所がおすすめです。

• ・日照時間が長い位置
• ・周囲の建物・道路から丸見えにならない位置
• ・室内の様子を隠したい位置　など

最も重視するべきは日照時間で、「日照時間が短い位置」「周辺の建物の影になりやすい位置」などに設置すると洗濯物が乾きにくいため、注意しましょう。

 

屋外に洗濯物がよく乾く最適な位置がない場合には、室内にランドリールームを設けることも可能です。

ランドリールームのある間取り事例を、こちらの記事で確認できます。

▶関連記事：ランドリールーム・洗面所が別or一緒の間取り事例｜各間取りの工夫アイデア、最適な広さなど解説

外観デザインをシミュレーションする

住宅の外観は、新築時に全体のバランスを考慮したデザインとなっていますよね。

色・形状・面積など、住宅の外観全体に調和するデザインのサンルーム・物干しを検討してください。

外観デザインのシミュレーションをしてくれる施工業者を選び、さまざまなパターンを検討することをおすすめします。

固定資産税、メンテナンス費用などのランニングコストを把握しておく

例として、100万円のサンルームを設置する場合には、固定資産税が1〜1.5万円増額になることを想定できます。

※築4年目以降にサンルームを後付けすることを想定して計算しました。また、サンルームの造作などによって固定資産税額が変動するため、目安の額であることをご了承ください。

 

また、サンルームを設置する場合には、物干しのみを設置する場合と比較して以下のような費用が高額になることも、念頭に置いておきましょう。

• ・掃除などのメンテナンスに必要な費用
• ・自然災害の影響で破損した場合の修理費用
• ・不要になった場合の解体費用・外壁修繕費用　

建ぺい率・容積率に問題がないか確認する

サンルームは一般的に「家屋と一体」とみなされるため、土地に付随する以下の建築制限により、希望の面積を実現できない場合があります。

• 建ぺい率：土地面積に対する建築面積（一般的には1階の延床面積）の割合
• 容積率：土地面積に対する建物全体の延床面積の割合

土地に付随する建ぺい率・容積率の上限を超える面積の建物は建てられないため、特に「土地に余白なく住宅を建築している場合」「将来増築の予定がある場合」には、サンルームの希望面積を実現できるかを、リフォーム業者に相談してください。

 

サンルーム・居室の増築が可能かどうかを確認する方法を、こちらの記事で紹介しています。

▶関連記事：増築できない家とは｜「リノベーション」「建て替え」など増築できない場合の対処法も解説

用途を明確に決めてプランニングをする

サンルーム・物干しを後付けする場合には、用途を明確に決めることで、不要な費用が発生しない＆後悔しないプランを組み立てやすくなります。

【サンルーム・物干しの用途例】

• ・サンルームの用途例：洗濯物を干す以外に、お子さまの遊び場・趣味のスペースとしても利用　など
• ・物干しの用途例：主に布団のような大物の洗濯物を干す　など

 

サンルームの用途・周辺環境に応じて、「サンルームの室内が外から丸見えにならないよう、すりガラスのパネルを選択する・フェンスを設置する」なども可能です。

DIYではなく、リフォーム会社などのプロに施工を依頼する

サンルーム・物干しはDIYでも設置可能ですが、施工の精度によっては雨漏り・外壁損傷などの問題が発生するケースがあります。

そのため、DIYではなく、リフォーム会社などのプロに施工を依頼することを、おすすめします。

リフォーム会社に依頼することで、万が一施工不良が発生した場合に、補償などを求めることも可能です。

 

福井・石川でサンルームの物干しの後付けを検討中の方は、ノークホームズにご相談ください。

ご予算・要望を伺い、最適なプランを提案いたします。

 

物干し・竿掛けの種類

最後に、洗濯物を干す際の使い勝手に大きく影響する、物干し・竿掛けの種類も紹介します。

• ・吊下げ物干し
• ・側面付け物干し
• ・上下可動物干し
• ・可動竿掛け（着脱式）
• ・クリーンハンガー
• ・桁付け物干し

「洗濯物の量」「サンルームの用途」などに応じて、利便性の高い物干し・竿掛けを選んでください。

吊下げ物干し

サンルームに物干しを後付けする際に良く用いられる、一般的な吊下げタイプです。

屋根の垂木（骨組み）に取り付けて使用し、高さ調節もできます。

竿4本掛けの通常サイズと、竿6本掛けのワイドタイプの2種類から選択可能です。

サンルームの面積によっては、物干し金具同士が近く、使い勝手が悪くなる可能性があるので注意しましょう。

側面付け物干し

サンルームの側面の枠に取り付けるタイプで、吊下げ物干しタイプの次に人気があります。

側面に取り付けるため、面積が小さめなサンルームでも使いやすい点が魅力です。

また、専用の吊り金具を使用することで、高さを調節できます。

上下可動物干し

後付け設置後にも高さ調節ができるため、洗濯物を取り込むと見た目がスッキリします。

洗濯物を干すときには目線の高さに合わせ、干した状態で上に上げられます。

おしゃれな見た目が利点ですが、耐荷重が8kg程度のため、洗濯物を干す量が限られます。

可動竿掛け（着脱式）

レバー操作で高さを調節できる可動タイプです。

吊下げ物干しと同様に、屋根の垂木（骨組み）に固定します。

使用しないときには、竿掛け部分を取り外すことも可能です。

なお、取り外しが簡単であることから、耐荷重は15kg以下が一般的です。

クリーンハンガー

長さの調節と取り外しができる物干し竿掛けです。

耐荷重が8kg程度なので、洗濯物の量が少なめのご家庭に向いています。

桁付け物干し

サンルームの外側部分に取り付ける固定式タイプです。

2つのサイズが用意されています。

「ハーフ囲いタイプ」など、設置できるサンルームの種類に限りがあるため、リフォーム会社よる確認が必要です。

 

福井・石川でサンルーム・物干しを後付けを検討中の方は、ノークホームズにご相談ください。

ご予算・要望を伺い、ご家族の生活スタイルに合うプランを提案いたします。

 

まとめ

サンルーム・物干しを後付けする費用、メリット・デメリットなどを紹介してきました。

サンルーム・物干しの後付けによって洗濯作業がスムーズになる可能性がありますが、工事内容によっては後悔する可能性もあります。

今回紹介した情報を、家事効率アップ・ご家族の暮らしの快適性アップを目的としたリフォームプランの参考にしていただけると幸いです。