階段リフォームの「カバー工法（上張り）」とは｜費用相場・工期、施工方法、DIYできるかなど解説

階段リフォームには「カバー工法」という方法があり、費用を抑えながら安全で新しい階段づくりが可能です。

「費用はどれくらい？」「どのような施工方法なの？」など、疑問をお持ちではないでしょうか。

今回は持ち家率全国トップクラスの福井で、数多くのご家族のリフォームをサポートしてきた工務店『ノークホームズ』が、階段リフォームのカバー工法について、以下の項目をわかりやすく解説します。

 

このコラムのポイント
・カバー工法の施工方法やメリット・デメリットを紹介します ・階段リフォームの費用・工期一覧についてもご紹介します。 ・階段リフォームにはさまざまなパターンの施工内容があるため、施工内容ごとの費用を一覧表にまとめて紹介します。

 

階段の老朽化に関するお悩みを解消して、安全で使い勝手の良い階段を完成させましょう！

 

階段リフォームの「カバー工法（上張り）」とは｜施工方法

はじめに、階段のリフォームの「カバー工法（上張り）」とは、どのような工法なのかを紹介します。

カバー工法のメリット・デメリット紹介するので、カバー工法が最適な選択なのかを判断する際の参考にしていただけると幸いです。

階段リフォームの「カバー工法」とは

階段リフォームのカバー工法とは、既存の階段に新しい材料を重ねて貼り付けるリフォーム手法です。

「階段の表面に剥がれ・汚れ・傷などがあるものの、全体を交換するほどは劣化していない」という場合に、費用を抑えてリフォーム可能です。

カバー工法の施工方法

カバー工法の大まかな施工方法は、以下のとおりです。

カバー工法の施工方法
既存の階段の表面を清掃します。 必要に応じて階段表面の古い材料を剥がします。 新しい材料を、階段の形に合わせてカットします。 剥がれ・浮きなどの不具合が出づらい特殊な接着剤を使用して、新しい材料を固定します。

 

カバー工法なら住みながらリフォームできるうえ、リフォーム中も階段を使用できる可能性があります。

カバー工法で階段リフォームをするメリット・デメリット

カバー工法には以下のようなメリット・デメリットがあります。

 

カバー工法のメリット
・既存の階段を活かせる：既存階段の構造を活かせるほか、手すりなど交換の必要がない部位を活かすことも可能です。 ・費用を抑えられる：基本的には階段の表面を新しくする工法なので、費用を抑えられます。 ・工期が短い：新しい階段を作る必要がないため、工事期間が短い店も魅力です。 ・デザインの自由度が高い：好みの素材を選べます。

 

カバー工法のデメリット
・1段の高さが変わるため、新しい階段に慣れるまでは既存階段と違う使い勝手のような印象を受ける。 ・階段表面に上張りするカバー材は一定のデザインから選ぶ必要があるため、階段周辺の内装に合うデザインとならないケースがある。 ・カバー材を上張りすることによって階段全体の通気性が悪くなり、構造部にカビなどが原因の腐食が発生するケースがある。

 

また、既存階段の構造自体に問題が発生している場合には、カバー工法でのリフォームはできません。

そのため、階段リフォームを依頼する施工業者に予算と希望を伝えたうえで、現地調査・最適なリフォーム方法の提案を依頼しましょう。

 

福井で階段リフォームを検討中の方は、ノークホームズにお問い合わせください。

専門家が現地調査を実施し、最適なリフォームプランを提案いたします。

 

階段リフォームの費用・工期一覧｜カバー工法、勾配変更手すり・滑り止め設置など

階段リフォームの施工内容は、、部分的なものから大規模なものまでさまざまです。

施工内容によって費用や工期が大きく変わるため、階段リフォームの主な施工内容をピックアップして一覧表にまとめました。

 

リフォーム内容	費用相場	工期目安
カバー工法	15～30万円	1～2日
・階段交換 ・階段の位置変更	150～300万円	1～3週間
勾配変更（緩やかにするなど）	100～150万円	1週間～2週間
車椅子用昇降機の設置	75～1000万円	1週間～2週間
踏み面交換	15～30万円	3日～1週間
階段下収納の造作	10～30万円	3日～1週間
手すり設置	5～15万円	1日～3日
滑り止め設置	1～2万円	1日～3日

※上記は費用相場であり、実際の費用は使用建材・既存階段の状況等によって変わります。詳しい費用・工期は、階段リフォームを依頼する施工業者にお問い合わせください。

 

上記の中で「階段交換・位置変更」といった階段を解体して造作しなおすリフォームは、施工内容の選択肢が豊富です。

（例）

• ・・蹴上（けあげ）の高さ変更
• ・踏み面（ふみづら）の寸法変更
• ・踊り場の形状変更　など

例えば「バリアフリーにしたい」などの希望も叶うので、ライフスタイルの変化に合わせて階段を造作し直したい場合には、施工業者に相談するのがおすすめです。

 

また、リフォームで階段を撤去して、2階建てを平屋にすることも可能です。

こちらの記事で、費用などを確認できます。

▶関連記事：「2階を平屋にリノベーションできる｜2階部分の撤去費用、減築のメリット・デメリットなど解説」

階段リフォームのカバー工法をDIYで施工するのはおすすめできない

階段リフォームのカバー工法はDIYで施工することも可能ですが、以下のような理由からおすすめできません。

 

DIYをおすすめできない理由
・建築基準法などの法令基づいた階段設計が必要で、法令の確認に手間がかかる。 ・カバー工法には既存階段よりも「蹴上が高くなる」「踏み面が狭くなる」といった特性があるため、安全性を考慮した設計が難しい。 ・既存階段の構造に不具合が発生しない施工をするためには、専門知識が必要（構造に不具合が発生すると、耐震性に影響することもある） ・階段は作業スペースが限られているため、施工中の転落などの危険性がある。 ・施工後に不具合が起きてもカバー材をはがすのは困難で、簡単にやり直しができない＆施工不良に対する保証もない。

 

階段リフォームを施工業者に依頼するかご自身でDIYするか悩んでいる方は、上記の項目を検討して最終判断をしていただけると幸いです。

 

階段以外の部位についても、耐震性に関する不安をお持ちの方が多いのではないでしょうか。

こちらの記事で、建物の耐震性に関する情報を確認できます。

▶関連記事：耐震基準を満たしていない建物とは｜倒壊時の責任、マンションなど住宅の割合、耐震診断・耐震補強など解説

カバー工法での階段リフォームは補助金を活用できる可能性がある

階段リフォームのカバー工法実施を実施する際には、補助金を活用できる可能性があります。

（例）介護保険の住宅改修費補助金：介護に関わるリフォーム（手すり設置・段差解消など）を実施する際に活用できます。

補助金は国・自治体がそれぞれ実施していて、予算や政策によって毎年実施状況が変わるため、階段リフォームを検討する時点で、「活用できる補助金があるか」を確認しましょう。

また補助金申請には「指定の施工業者に依頼が必要」「工事前に申請が必要」などの条件があります。

そのため、スムーズな補助金申請をサポートしてくれる施工業者を選ぶことが、補助金活用時の重要なポイントです

 

福井で「補助金を活用して階段リフォームを実施したい」とご希望の方は、ノークホームズにお問い合わせください。

ノークホームズは、各種補助金の申請が可能な工務店です。

 

階段リフォームQ&A

最後に、階段リフォームを検討しているお客様からノークホームズがよくいただく質問と回答を、まとめて紹介します。

階段リフォーム中も階段を使える？

階段リフォームの期間中に階段が使えない場合には、「仮設階段を設置」「工事期間中に仮住まいが必要」といった対応が必要で、費用面に影響します。

そのため、施工業者に予算・希望を伝えたうえで、契約前に希望の階段リフォームが実現するかどうかを確認することが大切です。

おしゃれな階段の種類を知りたい

（例）

• ・階段形状の種類：直階段、折り返し階段、螺旋階段など
• ・階段造作の種類：スケルトン階段、吊り階段、ガラス階段など
• ・階段素材の種類：鉄骨、無垢材、コンクリート、ガラスなど

 

ただし、階段のデザイン性についても、リフォーム中に階段を使えない場合と同様に費用面に影響する可能性があります。

施工業者に予算を明確に伝えて、予算オーバーにならないよう考慮しながらプランを組み立てましょう。

 

ノークホームズは、予算や住宅の構造に合わせて最適な階段デザインを提案します。

福井で階段リフォームを検討中の方は、ぜひノークホームズにお問い合わせください。

 

まとめ

階段リフォームのカバー工法（上張り）は、既存の階段を活かして見た目・機能性を向上させるリフォーム方法です。

カバー工法には特有のメリット・デメリットがあるため、今回紹介した情報を参考にして、長く安全に使えるおしゃれな階段を完成させていただけると幸いです。