古い家のひどい湿気対策｜湿気が多い原因、家の湿気を取る本格的な方法、簡単な方法＆アイテムを解説

築年数の古い家にお住まいで湿気がひどい場合、住宅が傷むだけでなくご家族の健康にも影響を及ぼす可能性があります。

建物全体の寿命を伸ばし、ご家族が快適に安心して毎日を送るために、適切な対処法を知っておくことが大切です。

この記事では、夏蒸し暑く冬は豪雪地帯の福井で多くのご家族の家づくりをサポートしてきた工務店「ノークホームズ」が、以下の項目をわかりやすく解説します。

 

このコラムのポイント
・古い家の湿気がひどい原因を確認しましょう。 ・ひどい湿気を解消する具体的な対策を紹介します。 ・ひどい湿気を放置した場合の危険性も解説します。

 

ご家族だけですぐにできる簡単な方法から本格的なリフォームのポイントまで、具体的な解決策がわかります。

ぜひ最後までごらんください！

 

古い家のひどい湿気の主な原因は4つ

まずは古い家の湿気がひどい主な原因を見ていきましょう。

• ・基礎｜床下に風が通らない
• ・窓｜気密性が低い
• ・家全体の換気性が低い
• ・外壁内に雨水が侵入している

 

基礎｜床下に風が通らない

古い家で特に束基礎の場合、地面から上がる湿気が室内に侵入している可能性があります。

【束基礎とは】

地面に石を置いて支柱を立て、家の土台を支えている基礎のことです。

 

またコンクリートの基礎であっても、古い家の場合は基礎内の換気設備が不十分なケースがあり、湿気が滞留しやすい状態になっている可能性があります。

窓｜気密性が低い

窓の気密性が低いと、屋外の湿気が室内に侵入しやすくなります。

• ・「窓ガラスとサッシ」「窓枠と壁」などの間に隙間がある
• ・窓の劣化により、本来の機能を発揮していない
• ・窓自体の断熱性・気密性が低く、湿気を防げない

 

また、窓の断熱性・換気性が低いと、冬に寒さを感じやすい家になります。

寒い家を暖かくする方法をこちらの記事で確認できます。

▶寒い家を暖かくする方法｜断熱材のない外より寒い一軒家のお手軽な防寒方法・暖房に頼らない本格的な方法

家全体の換気性が低い

以下のような家は室内の空気が循環しづらいため、ひどい湿気となる可能性があります。

• ・風通しが悪い
• ・24時間換気システムがない
• ・24時間換気システムはあるが、吸気口・排気口の場所が適切でない
• ・換気設備はあるが、室内全体を換気する性能を持っていない

外壁内に雨水が侵入している

以下のような状態が原因で外壁内に雨水が侵入し、室内に湿気として侵入している可能性があります。

• ・外壁のヒビから雨水が侵入
• ・外壁のパッキンが劣化して雨水がしみ込んでいる
• ・外壁と窓枠・玄関ドア枠に隙間があり、雨水が侵入

 

以上、古い家のひどい湿気の主な原因を紹介しました。

福井でひどい湿気にお悩みの方は、ノークホームズにお問い合わせください。

ご予算・現状に応じて、快適な室内環境を実現するプランを提案いたします。

 

古い家の湿気対策｜リフォームでの本格対策

古い家のひどい湿気を解消する対策として一番有効なのは、リフォームによる室内環境改善です。

そこで次に、「リフォームのメリット」「リフォームの例」を紹介します。

フルリフォームで構造体から湿気対策

基礎・外壁の不具合などが原因で湿気がひどい場合、フルリフォームで構造体から修繕をするのが有効です。

フルリフォームのメリットは、以下のとおりです。

• ・根本的に湿気に強い住宅になる
• ・建物全体の寿命が伸びる
• ・将来的なメンテナンスコストを削減できる
• ・湿気対策だけでなく、住宅性能向上・間取り変更・デザイン性向上なども実施できる
• ・湿気対策と同時に、シロアリなどの重大な問題も解消できる
• ・耐震性向上をリフォームプランに入れることも可能
• ・リフォーム内容によっては、資産価値が向上する可能性がある

部分リフォームで優先度が高い箇所から湿気対策

部分リフォームの場合は、予算に応じて優先度が高い箇所から湿気対策に取り組めます。

湿気対策の部分リフォーム例は、以下のとおりです。

• ・床下換気システムの設置
• ・調湿機能のある壁紙に変更
• ・窓交換・二重窓（内窓）の設置
• ・浴室乾燥機の設置
• ・外壁や屋根への防水工事　など

ここまで紹介したのは本格的な湿気対策ですが、日常生活に簡単な湿気対策をあわせて取り入れることで、効果を高めることが可能です。

また、まずは手軽にできる対策から実施したい場合にも、次に紹介する簡単な湿気対策をご確認ください。

古い家の湿気対策｜簡単に湿気対策できるアイテム

簡単な湿気対策は、以下のとおりです。

• ・室内に結露防止シート・除湿剤などを使用する
• ・床下に調湿剤、防湿シート、乾燥砂などを使用する
• ・除湿器で室内の湿度を下げる
• ・サーキュレーター・扇風機で室内の空気を循環させる

また、以下のような暮らし方を意識することで、湿気が滞留しづらい室内環境を目指せます。

• ・浴室の利用後に必ず換気扇を回す・窓を開ける
• ・風が入るだけでなく「通り抜ける」ことを意識して窓・ドアを開ける
• ・家具を壁から少し離して設置する
• ・観葉植物を置きすぎない

 

福井でご自宅のひどい湿気にお困りの方は、ノークホームズにお問い合わせください。

現状・ご希望・ご予算に合わせて、効果的なリフォームプランを提案いたします。

 

古い家のひどい湿気を放置する危険性

最後に、湿気対策としてリフォームを実施するかどうか悩んでいる方へ、古い家のひどい湿気を放置する危険性も確認しましょう。

• ・カビの発生で室内環境が悪化し、体調にも影響する可能性がある
• ・構造体の劣化・シロアリ被害などで耐震性が低くなる可能性がある
• ・梅雨や夏に熱中症発症のリスクが高まる
• ・漏電しやすくなり、火災のリスクが高まる
• ・天井や壁にシミができ、美観を損ねる可能性がある　など

 

上記のような問題が起きている場合は、以下の記事で対策を確認できます。

▶壁紙のカビは張り替えで除去がベスト｜カビの上から壁紙・板を貼るのはNG。カビの原因・予防対策など解説

▶シロアリ被害で柱がスカスカだと気づいたときの対処法｜補修費用、シロアリの見分け方、防止方法を解説

▶耐震基準を満たしていない建物とは｜倒壊時の責任、マンションなど住宅の割合、耐震診断・耐震補強など解説

 

ひどい湿気を放置することで住宅の状態が悪化し、大規模なリフォームが必要になる可能性があるため、なるべく早い段階で対策を検討するのがおすすめです。

 

福井で古い家の湿気対策を検討中の方は、性能向上リノベーションの専門家であるノークホームズにお問い合わせください。

 

まとめ

今回は古い家のひどい湿気について、湿気が多い原因や湿気を取る方法などをご紹介しました。

壁・柱や床などの構造体をリフォームすることで、根本的に湿気に強い住宅を実現できます。

また「調湿機能のある壁紙に変更や」「二重窓の設置」などの部分的なリフォームも可能ですので、ご予算に合わせて検討しましょう。

今回紹介した情報を参考に、1年を通してご家族が快適に暮らせる室内環境を実現していただけると幸いです。