日本の住宅を世界基準に

不動産業に従事していた頃、中古住宅の仲介を通して、数多くのハウスメーカー・工務店が建てた家を見てきました。

そこで日本の住宅は、欧米の住宅と性能も作り方も全く違うということを知りました。

これがノークホームズを設立したきっかけになります。

世界基準の住宅とは

日本と欧米の住宅の最も大きな違いは「断熱性能の違い」でした。

日本の家は、世界の標準的な家と比べると断熱性・気密性に大きく劣り「冬は寒くて、夏は暑い」。

なぜ日本の住宅性能が欧米に比べて低いのかという理由は、日本の断熱基準が低いことに尽きます。

昔から日本の住宅は、断熱性や気密性についてほとんど配慮せずに建てられていました。

その背景の一つには「家づくりは夏を基準にして風通しを良くする」という考えがあったことが挙げられます。

隙間があって風通しの良い家、裏を返すと冬は寒い家になります。

そういった背景もあり、日本の断熱基準はずっと世界最低のレベルでした。

 

近年ようやく住宅性能の必要性が叫ばれてきたとはいえ、日本で1999年に作った断熱基準が、2025年にようやく義務化される程度であり、日本では高性能とされるZEH基準(2030年義務化予定)ですら、欧米では性能が低すぎて建築の許可が降りません。

それほど世界との差は広がっているのです。

住宅性能の差は、健康面での差になって現れます。

 

現在日本で問題になっているヒートショック。1年間にヒートショックで亡くなる人は19,000人以上で、実に交通事故死亡者(約4000人)の4倍以上の方がヒートショックで亡くなっていることになります。

一方、欧米ではヒートショックの死亡人数が圧倒的に少ないです。

「住宅先進国」と言われるドイツでは、10万人当たりのヒートショック死者数が、日本の26分の1しかいません。

これは、家の断熱性能が高く家中の温度差が少ないからなのです。

実は、ヒートショックが問題になっているのは、日本だけだったのです。

そして近年では夏の暑さも風通しだけでは凌げない程になっています。

熱中症は全体の4割が家の中で発生しています。

日本の住宅は「夏は暑く、冬は寒く、熱中症やヒートショックの恐れがある危険な場所」という残念な状況に陥っているのです。

断熱性能以外に、住宅性能の中で特に重要とされる「耐震性能」についても、日本の基準そのものは世界と比較して決して低くはありませんが、世界でも有数の地震大国と言われる日本で安心して暮らしていくためには、現在の耐震基準は満足と言えるものではありません。

2016年の熊本地震では最大震度7の地震が2回発生し、耐震等級2(最低基準の等級1より1.25倍強い)の建物が倒壊しています。現在の耐震等級1や2をクリアするだけでは、命を守るためには不十分だということが既に証明されています。

なのに、未だに等級1の住宅が建築され続けているのが今の日本なのです。

また、住宅の安全性を確認する上で不可欠ともいえる構造計算ですが、現在木造2階建ての建物について、構造計算の提出義務はありません。

壁量計算だけ行って構造計算を行っていない住宅会社が数多くあるのが現状です。

更に、高性能な住宅は、昨今の物価高により一般の住宅購入層の手の届かない、誰でも買えるものではなくなってきています。

性能の良い安全で快適な家に住みたくても住めない方が増えてきています。

ノークホームズの住宅とは

思えば住宅の性能が気になったのは、元々私の住んでいた環境からも大きな影響を受けています。

小学校低学年頃に築40年の鉄筋コンクリートでつくられた県営住宅に引っ越しました。

夏は暑く冬はとにかく寒い。おまけに結露がひどく、カビが発生し健康に悪いだろうなと幼いながらにも思った記憶があります。あったかい家に住みたい!というのが子供のころの願いでした。

そんな日本の住環境を変革したい。一人でも多くの方に暖かく安全で快適に過ごして欲しい。

そんな想いから、「日本の住宅を世界基準に」という決意のもと、「断熱等級7」「耐震等級3」を標準とし、気密も測定値最高レベルの「0.1」の超高性能住宅をこれからも広めてまいります。

 

ノークホームズ株式会社 岩佐修一


ノークホームズだからできる「比類なき、高性能・高品質 
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