【社長ブログ】住宅性能は“数字”だけで判断してはいけない理由

こんにちは、ノークホームズの岩佐です。
福井で家づくりを検討されている方の多くが、
「住宅性能」という言葉を耳にする機会が増えているのではないでしょうか。
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断熱等級6 耐震等級3 ~3相当などという表現の仕方もありますが酷いですね。
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HEAT20 G2
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UA値0.5
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C値0.5以下
最近では、こうした**“数字”**をアピールする住宅会社も増えています。
確かに、性能を数値化することで分かりやすく比較ができるのは便利です。
でも、ここで一つ覚えておいていただきたいことがあります。
住宅性能は数字だけでは語れない。
数字は“目安”であって“保証”ではない。
今日はその理由を、わかりやすくお話ししていきたいと思います。
目次
■ 数字だけで比較する危うさ
例えば、こんなケースがあったとします。
【A社】UA値0.46・C値1.0の家
【B社】UA値0.34・C値0.5の家
数字だけ見れば、B社の方が断熱・気密性能が高いように見えます。
でも、実際に暮らしてみると、
「A社の家の方が冬あったかい気がする…」
「B社の家、なんだか足元が冷たい…」
こんなことが現実に起こり得ます。
なぜでしょうか?
■ 1. 数字は“平均値”や“理論値”である
UA値(外皮平均熱貫流率)は、建物の断熱性能を示す数字ですが、
これはあくまで設計上の計算値です。
図面に基づいて計算された理論値であり、
実際の現場施工の精度や窓の取り付け方、断熱材の隙間など、
“現場の施工品質”までは含まれていません。
つまり、数字は「この通りに作れたらこうなる」という目標値。
でも現場でズレやミスがあれば、数字通りの性能は出ないのです。
■ 2. 気候・生活スタイルの違い
UA値・C値は全国共通の基準で表されますが、
実際の暮らしやすさは地域の気候や生活スタイルに左右されます。
例えば、福井のように冬の寒さが厳しく雪も多い地域では、
東北・北海道基準に近い断熱性能が求められます。
一方、UA値が低いだけで南側の窓が小さすぎれば、
「冬の日射取得が不足して家の中が暗く寒い」
という問題が起きることもあります。
数字だけを追い求めた結果、
“本来地域に合った設計”を無視してしまうリスクがあるのです。
■ 3. 住む人の暮らし方で快適さは変わる
同じ性能値の家でも、
家族構成、生活スタイル、家具の配置、カーテンの有無などで、
体感温度や空気の流れは変わります。
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在宅時間が長い家庭
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共働きで日中は誰もいない家庭
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ペットと暮らす家庭
それぞれに「快適」と感じる条件は違うのに、
性能値だけで「良い家」と決めつけてしまうのは危険です。
数字はあくまで“基準”であって、“ゴール”ではない。
私たちはそう考えています。
■ 数字を活かすために必要なのは“施工力”
性能値の意味を理解し、それを実現するために重要なのが施工品質です。
高断熱・高気密の家は、
窓の納まり、断熱材の入れ方、気密処理の丁寧さが
1mm単位で快適性を左右します。
でも、ここに時間やコストをかけずに
「数字だけ達成すればいい」という発想で家を作ると、
結果的に「数字通りじゃない家」ができあがってしまいます。
特にローコスト住宅メーカーが
「高性能住宅」を謳い始めたとき、
施工現場にしわ寄せがいっていないか、
現場管理が追いついているのか、
確認する目が必要です。
■ ノークホームズが大切にしていること
ノークホームズでは、
「数字を実現する家」を当たり前にするために、
- そもそもの数字自体を第三者機関が認定 *自称ではありません
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専属職人による施工体制
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全棟気密測定の実施
数字は大切です。
でも数字だけでは足りないのです。
「図面上の性能」ではなく「実際の暮らしの体感性能」を実現する。
これが私たちの家づくりです。
■ 最後に|数字に惑わされない家づくりを
「UA値が低い=良い家」
「C値が低い=暖かい家」
一見そう見えても、
実際の快適さは施工によって変わります。
あなたの暮らしに合った共感による設計、
地域の気候に合わせた工夫、
それを丁寧に形にする施工力。
“数字の先”にある、本当に心地よい暮らしを一緒につくりませんか?
福井での家づくりなら、
ノークホームズにぜひご相談ください。