維持管理対策Maintenance management
配管メンテナンスが容易で長持ちする家へ
維持管理対策等級とは、住宅性能表示制度によって
給排水管およびガス管について
点検や清掃・補修を容易にするための対策について評価したものです。
配管は比較的耐用期間が短いため、メンテナンスの容易性は、
建物を良好な状態に維持する上で大変重要です。
掃除口および点検口が設けられているなど維持管理に配慮されている家
修理・点検が行いやすく、管理にかかる費用を抑えられる
5つの評価方法基準
「維持管理対策等級」の対象となるもの 排水管/給水管/給湯管/ガス管
- 01.配管方法
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構造躯体に影響を及ぼさずに配管の維持管理が行えるよう、基礎の立ち上り部分等の貫通部以外は、配管をコンクリート内に埋め込まないようにします。
- 02.地中埋設管
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構造躯体に影響を及ぼさずに、地中埋設管(排水管・給水管・ガス管)の維持管理が行えるよう、地中埋設管の上にコンクリートを打設しないようにします。
ただし、住宅の土間コンクリートや布基礎と一体となっていない防湿コンクリートなど、住宅の構造躯体に影響を及ぼさずに地中埋設管の維持管理ができる場合を除きます。
- 03.排水管
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排水管(継手及びヘッダーを含む)の内面が清掃に影響を及ぼさないように、平滑であり、かつ、清掃に影響を及ぼすようなたわみ、抜け、その他の変形が生じないようにします。
- 04.排水管の清掃のための措置
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構造躯体の仕上げに影響を及ぼさずに、排水管の点検及び清掃が行なえるよう、排水管に次のいずれかの措置を行います。
1.清掃口を設ける。
2.清掃が可能なトラップを設ける。ただし、1階トイレの排水管で、隣接する排水ますに接続するものを除きます。
また、洋風トイレで容易に取り外しができる構造は、清掃口があると見なします。 - 05.配管点検口の設置
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構造躯体と仕上げに影響を及ぼさずに、配管の点検等が行えるよう、次の部分が仕上げ材等により隠ぺいされている場合には、点検・清掃ができる開口を仕上げ材等に設けるようにします。
1.設備機器と排水管・給水管・給湯管の接合部
2.排水管・給水管・給湯管・ガス管のバルブ及びヘッダー
3.排水管の清掃口。