【注文住宅の間取りの決め方6ステップ】後悔しない考え方のコツ&アイディア、おすすめの成功例も紹介
注文住宅のマイホームづくりをする中で、間取りを考える作業はとても楽しいですよね♪
でも間取りの決め方には決まった方法がないため、「この間取りで本当に後悔しない?」と何度も不安に思うものです。
そこで今回は、福井で注文住宅を建築している工務店『ノーク・ホームズ』が、間取りの決め方について以下の項目を紹介します。
このコラムのポイント |
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注文住宅はゼロから自由にマイホームをつくれる点が魅力ですが、自由であるがゆえの迷いや不安もありますよね。
ずっと愛着をもって暮らせるマイホームづくりを成功させるために、ぜひ最後までごらんください!
目次
注文住宅の間取りの決め方6ステップ
はじめに、注文住宅の間取りの決め方を、シンプルな6つのステップで紹介します。
- 必要な部屋数を決める
- 現在の世帯人数に合う延床面積を決める
- 住宅構造(平屋or1.5階建てor2階建て)を決める
- 住宅形状を決める
- 暮らしやすい動線をもとにゾーニング
- 間取り事例を参考にしてブラッシュアップ
間取りの最終決定は土地が決まった後となりますが、6つのステップを実践することで、「施工業者と打ち合わせで土台となる」&「土地が決まったらすぐに最終調整可能」な間取りが、スムーズに決まります♪
必要な部屋数を決める
必要な部屋数は、最初に決めるのがおすすめです。
世帯人数やライフスタイルに合わせて決めましょう。
ただし各部屋の面積は土地に合わせて調整が必要となる可能性が高いため、各部屋の希望面積を決めたうえで、「柔軟に調整OK」と考えておくのがおすすめです。
現在の世帯人数に合う延床面積を決める
延床面積は間取り・価格どちらにも直結するため、希望の延床面積も決めておきましょう。
延床面積が決まると、部屋数に合わせて各部屋の面積も、決めやすくなります♪
延床面積は、国が公表している世帯人数に合う水準が参考になります。
世帯人数 | 延床面積 |
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1人 | 約12〜16坪(40〜50㎡) |
2人 | 約16〜22坪(55〜75㎡) |
3人 | 約19〜30坪(65〜100㎡) |
4人 | 約25〜37坪(85〜125㎡) |
〈参考〉世帯人数:国土交通省『住生活基本計画(全国計画)における誘導居住面積水準及び最低居住面積水準』
※延床面積の数値に幅があるのは、都市部・都市部以外で住宅事情が違うためです。
住宅構造(平屋or1.5階建てor2階建て)を決める
住宅構造(平屋or1.5階建てor2階建て)も、必ず決める必要があります。
住宅構造を決める際に、「平屋が希望だけど、土地面積が足りなくて実現できない」と悩むケースが多いのですが、その場合には1.5階建て※という選択肢もあります。
※1.5階建てとは、「外観は平屋・室内は平屋に必要な分だけ2階をプラスした開放的な家」のことです。
こちらの記事で1.5階建てを紹介しているので、参考にしてください。
>1.5階建ては平屋の間取りがベース|20坪・30坪・40坪台の間取り例7選、価格・注意点も解説
住宅形状を決める
住宅形状も、間取りに大きく影響します。
後から住宅形状を変えると完成した理想の間取りを変更せざるをえなくなるため、希望を決めましょう。
住宅形状の主な種類は、以下のとおりです。
- 長方形(縦型・横型)
- 正方形
- コの字型
- L字型
- ロの字型
土地の状況によって希望の住宅形状が100%実現しない場合でも、希望を決めておくことで設計を工夫しやすくなります♪
暮らしやすい動線をもとにゾーニング
部屋数・延床面積・住宅構造・住宅形状が決まると、間取りを自分で紙に書いて確認できます。(間取り作成アプリなどもあります)
はじめに以下のゾーンをまとめて配置することを想定すると、具体的な間取りを考えやすいですよ♪
- LDK(リビング・ダイニング・キッチン)
- 水回り(お風呂・洗面所・トイレ)
- 個室
- 玄関
ちなみに紙に間取りを書いてみる場合は、以下を寸法の参考にするのがおすすめです。
【わかりやすい寸法のベース】
- 一般的なトイレの面積:1坪(3.31㎡、約2帖、約90mm×1800mm)
- 一般的な廊下の幅:約90mm
各部屋を正しい割合で書くことで間取りイメージが具体的になるため、参考にしていただけると幸いです。
間取り事例を参考にしてブラッシュアップ
間取りは、考えるほどに手直ししたくなるものです。
紹介してきた5つのステップをクリアしたら、あとはたくさんの間取り事例を参考にしてブラッシュアップしましょう!
注文住宅の間取りの決め方を、6つのステップに分けて紹介してきました。
間取りは施工業者からもプランを提案しますが、「施工業者に間取りの直しを何度も依頼する勇気がない」という声を伺うことがあります。
でも、間取りの妥協はおすすめできません。
ぜひ、ご家族の希望にとことん寄り添ってくれる施工業者に、家づくりを依頼してください。
福井で理想のマイホームづくりを依頼できる施工業者をお探しの方は、ノーク・ホームズにご相談ください。
ノーク・ホームズは自由設計の工務店で、ご家族のマイホームづくりを、土地探しの段階から徹底サポートいたします!
注文住宅の間取り決めで後悔しない考え方のコツ&アイディア
次に、マイホームが完成してから後悔することを避けるために、以下2つの項目を紹介します。
- 間取りを考えるコツ
- おしゃれな間取りアイディア
注文住宅の間取り決めで後悔しない考え方のコツ
SNSなどで見かける「注文住宅の間取りに関する後悔の声」をまとめたところ、前述した部屋数・ゾーニングに関する考え方のコツがわかりました!
後悔の声 | 考え方のコツ |
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【家族間のコミュニケーション】 ・子どもが遊んでいる様子がわからない ・子どもが成長して、家にいても顔を合わせなくなった ・水回りに人の渋滞が起きる |
・家全体の見通しの良さと、LDK・個室の距離感を意識 ・複数人が一度に集まるスペースは、出入りのアクセスと広さを意識 |
【家事】 ・花粉・雨などで洗濯物を部屋干しする機会が多い ・収納が足りない |
・家事専用スペースがあると便利 ・デッドスペースをつくらず収納容量を確保 |
【快適性】 ・LDKに家族が集まることを意識した間取りなので、来客時に居心地が悪い ・壁・ドアの位置が悪くて家具・家電を上手に置けない ・湿気がたまる部屋・収納がある ・日当たりが良すぎて暑い |
・見られたくない場所には目隠しが必要 |
次に紹介する間取りアイディアも、マイホーム完成後の後悔を避ける方法として参考になります!
注文住宅の間取りがおしゃれになるアイディア
間取りはLDK・個室・水回り・玄関をベースとして考えますが、以下のようなアイディアを取り入れることも可能です。
マイホームのデザイン性を高めるアイディアでもあるので、参考にしていただけると幸いです。
アイディア | 備考 |
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・勾配天井 ・吹き抜け ・ロフト |
・空間が縦に広がり、開放感が生まれる ・ロフトは収納、趣味部屋など多用途に活用可能 |
・スキップフロア ・ダウンフロア ・小上がり |
・空間デザインに変化が生まれる ・来客時に、ベンチにもなる ・段差を利用して収納の造作も可能 |
ランドリールーム | ・洗濯関連の家事が一箇所で完結する ・毎日部屋干しできる専用の部屋なので便利 |
ファミリークローゼット | 家族全員分の荷物を収納できるので、片付けが楽になる |
パントリー | 食品ストックができるので防災の面からも便利 |
シューズクローゼット・脇玄関 | ・靴箱から靴があふれるのを防ぐ ・ベビーカー、三輪車、アウトドアグッズなども収納できる面積にすると便利 |
家事室・書斎 | ・小さなスペースでも多用途に使える ・テレワークスペースとしても活用可能 |
LDK内のスタディコーナー | ・ご家族間のコミュニケーションが取りやすい ・子供部屋の面積を減らすプランも考えられる |
可動式間仕切り | LDK直結の部屋に採用すると、LDKを2wayで使える |
・テラス ・デッキ |
・面積によっては、LDKの続き間としても使える ・床が外まで広がっているイメージで、室内面積が広く見える |
インナーガレージ | 雨の日でも気にせず作業ができる |
室内土間 | お子さまの遊び場・ペットの居場所など多用途に使える |
回遊動線 | 行き止まりのない動線のことで、人の渋滞が起きにくい |
リビング内階段 | ご家族が必ずLDKで顔を合わせられる |
注文住宅の間取り|おすすめの成功例
注文住宅の間取り決めで後悔しない考え方のコツ&アイディアを取り入れた、注文住宅の間取り成功例も確認しましょう!
こちらは【延床面積 24.29坪・2LDK】の平屋で、以下のようなアイディアを取り入れています。
- 回遊動線
- ランドリールーム・ファミリークローゼット
- 家事室
- シューズクローゼット
コンパクトな面積の中に、生活・家事に便利なアイディアが詰め込まれていますね♪
次に【延床面積 24.27坪・2LDK】の平屋で、以下のようなアイディアを取り入れています。
- 中庭
- シューズクローゼット
家のどこにいても中庭でつながる、コミュニケーションがとりやすい間取りですね。
次に【延床面積 31.78坪、3LDK】の平屋で、以下のようなアイディアを取り入れています。
- シューズクローゼット
- 回遊動線
- ダウンフロア(サンクンリビング)
- 家事室
- ファミリークローゼット
L字型の住宅形状をいかし、個室とLDKに適度な距離があります。
LDK・水回りのゾーニングにより、スムーズな家事動線に徹底してこだわっている点も、特徴です。
ノーク・ホームズにはおしゃれな施工事例がたくさんありますので、ぜひごらんください。
〈施工事例〉
注文住宅の間取りを最終決定する前のチェック項目
ここで、「インターネットなどで間取り事例をたくさん見ても、何をポイントにしてチェックすればいいのかわからない」とお悩みの方もいらっしゃると思います。
間取り事例や施工業者提案の間取り図を見る場合には、以下をポイントにしてチェックをしてください。
チェックポイント | 備考 |
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家全体に採光・通風が行き渡るか | 窓・ドアの位置と合わせてチェックし、自然光が室内のどこまで届くか・風が家中を巡るかを確認 |
収納量は十分か | ご家族の荷物量に合う収納量を確保できているか |
動線は良いか | ・人の渋滞が起きないか ・家事・生活の移動距離が長くないか ・スムーズに移動できるか |
ドアの位置は適切か | 前後に開閉するドアの場合、ドアの開閉スペースをとっても、居室面積・収納量を十分に確保できているか |
音が気にならないか | 特にトイレの音には注意が必要 |
来客時の視線・外からの視線・景観に配慮しているか | ・ご家族以外の視線を避けられる間取り・ドアの位置か ・借景ができる立地の場合、景色をいかした間取りか |
家具・家電を置けるか | 壁・ドアの位置は、家具を置くのに邪魔にならないか |
上記のほか、玄関の位置も間取りに大きく影響します。玄関の位置については、こちらの記事で詳しく紹介しています。
>平屋の玄関位置|外観(玄関ドア、ポーチなど)・間取り(土間、ホールの広さなど)の事例を紹介
注文住宅の間取りQ&A
最後に、注文住宅の間取り決めでお悩みの方からよくいただく質問をまとめました。
Q.「間取りを決めて合う土地を探す」、「土地を決めて合う間取りにする」どちらが正しいの?
A.基本的には前述した「注文住宅の間取りの決め方6ステップ」を参考に、間取りを先に決めてOKです。
通常は間取り決め・土地探しを、同時進行で進めるためです。
例外として、「マイホームの建築を急いでいる」、「希望条件により、土地の選択肢が極端に少ない」といった場合には、土地を決めてから合う間取りにするほうが、流れがスムーズです。
Q.「間取りに合わせて予算を決める」、「予算に合わせて間取りを決める」どちらが正しいの?
A.予算に合わせて間取りを決めましょう。
家本体のほかにも外構・諸費用・税金などの費用が必要なため、総額予算を決めたうえで、計画的に配分するのがおすすめです。
予算オーバーとなって困ったら、こちらの記事で対策をご確認ください。
>新築の注文住宅で費用を削れるところ一覧|予算オーバー額500万円・1000万円の対策例も紹介
Q.注文住宅を建てる流れが知りたい
A.注文住宅の大まかな流れは、以下のとおりです。
【土地探し〜土地購入〜施工業者と契約〜住宅ローン契約〜建築〜完成】
詳細な流れや費用については、こちらの記事で詳しく確認できます!
>注文住宅完成までの流れ(土地なし・土地あり)一覧|期間、頭金あり・なしの違い、費用内訳も紹介
まとめ
注文住宅の間取りの決め方について、以下の項目を紹介してきました。
このコラムのポイント |
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注文住宅を検討し始めたばかりのときは、間取りのイメージが固まっていないものです。
今回紹介した6つのステップを参考にしていただき、間取り事例で気に入ったアイディアも取り入れながら、世界に1つだけの快適なマイホームを完成させていただけると幸いです!