注文住宅の外壁の種類と選び方のポイント|デザイン性・メンテナンス性・耐久性・価格に注目
注文住宅の外壁は、デザイン性はもちろん、雨風や暑さ寒さから我が家を守る大切な役目を持っています。
しかし、いざ外壁を決める段階では、たくさんの種類があってどれを選んだら良いか迷いますよね。
そこで今回は、福井の工務店『ノーク・ホームズ』が、注文住宅の外壁の種類から選び方まで詳しく解説します。
サイディング系・塗り壁系・貼りもの系の3つのジャンルに分けて、それぞれのメリット・デメリットを両方掘り下げます。ぜひマイホームづくりの参考にしてみてください。
このコラムのポイント |
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目次
注文住宅外壁選びのポイント
実際に注文住宅の外壁を選ぶときは、次の4つのポイントを比較検討して、ご自身に合うもの見つけましょう。
デザイン性
外観の大部分を占める外壁材は、住まいのデザイン性を大きく左右する要素です。
同じカラーの外壁材でも、材質や表面の柄が変わるだけで印象がかわります。
外壁材によってデザインやカラーのバリエーションが違うので、求めるテイストに合わせて選ぶことが大切です。
おしゃれな外壁材選びのポイントは後半でもまとめています。
メンテナンス性・耐久性
注文住宅の外壁は数十年のスパンで使うものですから、メンテナンスのタイミングや費用、耐久性も重要なチェックポイントです。
例えば注文住宅で使われることが多い窯業系・金属系サイディングは、10年前後で外壁塗装が必要になります。一方、無垢材の木質系サイディングは、5~8年と短いスパンでの塗装が必要です。
完成時のことだけでなく、外壁を何年使うのか、メンテナンスにいくらぐらいかかるのかも注目して選んでみてください。
価格
外壁材によって本体価格と工事費が変わりますので、予算内に収まるものを選ぶことも大切です。
例えば、タイルや漆喰は高級感やデザインバリエーションが魅力ですが、価格は高くなるので建築費用は多めに用意する必要があります。
高価な外壁材は全体に使うのではなく、ファサードなど目立つ場所に限定してアクセントとして活用するのも一つの考え方。
前述したデザイン・耐久性とのバランスも考え、初期費用とランニングコストも踏まえて選んでみてください。
注文住宅外壁の種類【サイディング系】
板状の外壁材を並べて貼るサイディングは、作業性やコストパフォーマンスに優れるため、注文住宅で採用されることが多い種類です。
材質によって複数のバリエーションがありますので、それぞれの特徴をチェックしていきましょう。
窯業系サイディング
セメントを主原料とした混合材料を固めてつくる窯業系サイディングは、コストパフォーマンスが高く多くの注文住宅で使われています。
デザインバリエーションが豊富で、木目・タイル・レンガなど、さまざまな外壁をリーズナブルな価格で再現することも可能です。
基本メンテナンスは10年前後の外壁塗装と目地材の打ち直しで、耐用年数は30年前後と少し短めです。
塗りつぶし塗装だと木目やレンガなどの模様が消えてしまうので、柄によってはクリア塗装が必要になります。
金属系サイディング
薄い金属板でつくる金属系サイディングは、近年新築注文住宅で使われることが増えてきた外壁材です。
昔はアルミが主流でしたが、最近は耐久性の高いガルバリウム鋼板の金属サイディングが増えています。窯業系サイディングより軽量で、断熱材を挟むことで住まい全体の省エネ性をアップできるのが大きなメリット。
塗装や目地の打ち直しなどメンテナンス内容は窯業系サイディングと同じですが、ガルバリウム鋼板性の外壁材なら耐用年数は少し長くなります。
樹脂系サイディング
塩化ビニール製の樹脂系サイディングは、北米で使われることが多く、日本では少数派の外壁材です。
耐久性と耐寒性が高く、東北や北海道などの地域で使われることがあります。
塗装不要で30年前後使えるのがメリットですが、扱える住宅会社は少ないのであまり選択肢には入らないかもしれません。
木質系サイディング
本物の木を加工した木質系サイディングは、質感やデザインにこだわる注文住宅で採用されることが多いです。
無垢材ならではの高い質感が魅力で、住まいに温かみや高級感をプラスできるのが魅力。
ただし材料費・施工費は高めで、5年前後で塗装メンテナンスが必要なのでランニングコストも多めにかかります。
注文住宅全体に使うのではなく、玄関などピンポイントのアクセントとして部分的に使うのが良いでしょう。
ALC
軽量気泡コンクリートを板状にしたALCパネルは、サイディングと比較検討されることが多い外壁材です。厳密にはサイディングではないのですが、比較対象としてここでご紹介します。
ALCパネルは軽量で断熱性・防音性に優れ、快適な住環境をつくりやすいのが特徴です。耐久性も高く、10年前後の外壁塗装をすれば50年前後の長期使用もできると言われています。
ただしその分初期費用は高めで、水分を吸いやすいため外壁塗装を怠ると寿命が縮んでしまいます。また、デザインバリエーションも少なめで、シンプルな家には適していますが、好みのものが選べないケースもあります。
注文住宅外壁の種類【塗り壁系】
職人の手作業による塗り壁外壁は、仕上げの自由度が高くデザイン性を求める方におすすめの選択肢です。
モルタル
砂とセメントを混ぜたモルタルを塗り付ける外壁仕上げは、つなぎ目がなく表面の凹凸を細かくコントロールできるのがメリット。
サイディングやタイルのように目地ができないため、つなぎ目のない滑らかなデザインをつくれます。平坦仕上げや吹き付けによる凹凸仕上げなど、デザインバリエーションも豊富です。
ただしモルタルは、柔軟性がないためひび割れやすいのがデメリット。10年前後で外壁塗装が必要になり、寿命の目安は30年前後です。
漆喰
自然素材である石灰を塗る漆喰外壁も、デザインバリエーションが豊富な仕上げ方法です。
日本建築で定番の本漆喰のほか、ヨーロッパテイストの外観を再現しやすい西洋漆喰などさまざまな種類があります。
平面・刷毛引き・扇仕上げなど、職人の手作業で表面の凹凸を調整できるのも漆喰外壁の魅力。
ただし、職人の技術力に仕上がりが左右され、費用が多めにかかるのがデメリット。漆喰外壁のメリット・デメリットはこちらのコラムもご覧ください。
注文住宅外壁の種類【貼りもの系】
日本の注文住宅では少数派ですが、タイル・レンガの貼りもの系外壁も根強い人気を持っています。
タイル
粘土や石を焼き固めてつくるタイルは、耐久性や高級感に優れる外壁材です。
雨風や太陽光で劣化せず、外壁塗装不要でキレイな外観をキープできるのが外壁タイルの魅力。目地の詰めなおしなど基本メンテナンスだけで、数十年単位で使えるのもメリットです。
一方、ほかの外壁材と比較すると初期費用はかなり多めにかかります。長い目で見ればお得になる可能性が高いですが、建築費用が大きなハードルになるでしょう。
レンガ
ヨーロッパテイストの趣ある外観をつくれるレンガも、根強い人気の外壁材です。
総レンガ積みの家はかなりハードルが高いですが、薄くスライスしたレンガタイルを貼る仕上げ方法もあります。
レンガもタイルと同じように初期費用が多めにかかり、対応できる施工会社が少ないのがデメリットと言えます。
おしゃれな注文住宅外壁の選び方
ここまでご紹介したように、注文住宅の外壁はたくさんの種類があり選ぶのは大変ですよね。
おしゃれな外観をつくるために、外壁の種類やカラーを選ぶ前に、まずは外観全体のテイストを決めておきましょう。
最初にテイストが決まっているとどんな外壁を選べば良いか分かりやすく、全体の統一感が出て素敵な外観に仕上がります。
具体的な外観テイストの決め方はこちらのコラムで解説しています。
まとめ
注文住宅の外壁はたくさんの種類があり、好みのデザインや耐久性などに注目して選ぶ必要があります。
まずはどんな選択肢があるのか把握して、その中から予算や好みに合う外壁材を選んでみてください。一つの外壁材だけでなく、複数の素材を組み合わせるのもおすすめです。
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