家事動線の良い間取りの作り方とアイディア10選｜30坪台の2階建て・平屋の間取り事例も紹介

マイホームを建てるなら、家事動線の良い間取りを実現したいですよね。

でも、「住んでいない家の家事動線を考えるのは難しい...。」とお悩みではないでしょうか。

そこで今回は、福井で数多くの注文住宅を建築してきたノーク・ホームズが、家事動線の良い間取りの作り方を紹介します。

このコラムのポイント
家事動線とは、家事のための経路のこと。家事動線のほかにも意識すると良い動線が3つある。 家事動線の良い間取りは、「経路」と「移動距離」を整えて作る。 家事動線の良い間取り事例を紹介。人気の30坪台の2階建て・平屋事例をチェックしよう。

 

ご家族ごとに最適な家事動線を完成させるためには、「一定のルール」と「アイディア」を掛け合わせることが大切です。

マイホームが完成してから「こうすればよかった」と後悔しないために、ぜひ最後まで情報を確認してください！

家事動線の良い間取りの作り方

まずは、家事動線の良い間取りを作る土台となるルールを確認しましょう。

※間取り事例を先に確認したい方は、こちらにジャンプしてごらんください。
＞2階建て｜家事動線の良い30坪台の間取り事例

家事動線とは｜間取り作りで意識するべき4つの動線を確認

家事動線とは、「家事をするための経路」のことです。

生活の中にはさまざまな動線があって、特に以下3つの動線は、家事動線と深く関わっています。

そのため、家事動線と一緒に以下の動線も意識しましょう！

動線	家事動線との関わり
身支度や入浴時の動線	家事の合間にご自身とお子様の身支度を整えることをイメージし、動きやすさを意識する
外出時・帰宅時の動線	ゴミを出す・買い物袋を持って帰宅するなどの動きがスムーズになる経路・移動距離を意識する
来客時の動線	来客時に家事をする姿が見られないように意識する

 

家事動線の良い間取りは「経路」と「移動距離」を整えて作るのがコツ

家事動線＋3つの動線（身支度や入浴時の動線、外出時・帰宅時の動線、来客時の動線）は、「経路」と「移動距離」を整えることで、より良い動線となります。

「経路を整える」とは？
ご自身にとって自然で、ストレスを感じない動きができる経路を作ります。 （例）右利きの方なら...洗濯機の左側に物干しスペースや収納スペースがある方が自然に動ける　など

 

「移動距離を整える」とは？
いくつかの家事を同時進行するために、同時進行する家事に必要な場所の移動距離を、短くします。 （例）朝に【食事・洗濯・お子さまの身支度】を同時進行する場合、【キッチン・洗濯機・物干し場】を近くに配置すると、家事動線が良くなります。 またこの場合、ご家族それぞれが身支度をする洗面所が【キッチン・洗濯機・物干し場】の間にあると、人の渋滞が起こって家事がスムーズ進まないというイメージも湧き、間取り作成に役立ちます♪

 

それぞれの家事（洗濯、掃除、食事づくりなど）をする時間帯・やり方などは、ご家族によって違いますよね。

ぜひご家族が「自然に動ける経路」と「ストレス無く移動できる距離」をイメージして、家事動線の良い間取りを作成してください。

 

福井で家事動線の良い間取りのマイホームをご希望の方は、ノーク・ホームズにご相談ください。

ご家族の希望・ライフスタイルに寄り添い、プロのアイディアを加えて究極の間取りプランを提案いたします！

 

家事動線の良い間取りを作るために、「家事動線と関わる3つの動線も意識する」、「経路と移動距離を整える」というルールを紹介しました。

このルールにアイディアを掛け合わせると、家事がしやすく快適な間取りが完成していきますよ♪

次に、家事動線の良い間取りを作る際に役立つアイディアを紹介します！

家事動線の良い間取りになるアイディア10選を一覧表で紹介

家事動線の良い間取り作りに役立つアイディアは、以下のとおりです。

アイディア		使い方例
空間	ランドリールーム・ファミリークローゼットを設ける	・ウォークスルーにして回遊性できる間取りにする ・洗濯物を各個室に片付けるのではなく、1箇所にまとめて片付けられる
	ランドリールームに勝手口を設ける	・洗濯物の室内干し・屋外干しどちらもスムーズ ・お子さまが外遊びで汚れたら、ランドリールームから入室
	シューズクローゼットを設ける	・靴のほか、ベビーカー、アウトドア用品なども収納可能
	家事室を設ける	・家事道具まとめておける ・お子さまのお便りや学校準備物などをまとめおき、書類記入などもできる
	室内土間を設ける	・汚れ物などをひとまず置く ・ペットの足洗い場にする
	リビング内に可動建具で仕切れるスペースを設ける	・来客時に仕切って使う ・小さなお子さまのお昼寝スペースにする
	廊下を作らず移動距離を短くする	・LDK・水回りは直結の間取りにする
	生活動線の中に収納をしっかり確保	・デッドスペース・通路・廊下などに収納があると、「ついでに片付ける」がしやすい
設備	コンセント位置を検討	・キッチン家電が多い場合、家電を使いやすい場所にコンセント設置 ・トイレに足置きヒーター用のコンセント設置
	全館空調換気設備を検討	・水回りだけ寒くなることがなく、家事がしやすい ・洗濯物が室内干しでもしっかり乾く

 

紹介したアイディアを、ご家族構成やライフスタイルに合わせて活用していただけると幸いです。

【2階建て】家事動線の良い30坪台の間取り事例

家事動線の良い間取りの作り方を紹介してきたので、次に、実際の間取り事例をごらんください。

はじめに、2階建て・延床面積30坪台の、家事動線の良い間取りを紹介します。

【30坪】ランドリールーム・ファミリークローゼットのある間取り

こちらはランドリールーム・ファミリークローゼットがある、家事動線の良い間取りです。

家の中心にキッチンを置き、LDK・主寝室どちらからも家事の場所にアクセスできる動線が特徴です。

 

上画像の住宅は、必要な分だけ2階スペースをつくった1.5階建て（平屋風2階建て）の構造です。

「平屋が希望だけど、土地面積の関係で2階建てにするしかない...？」とお悩みの方は、こちらの記事で間取りをご確認ください。
＞平屋に見える「平屋風二階建て」の間取り｜30坪（25〜35坪前後）のおしゃれな事例紹介

 

【34.25坪】回遊動線の間取り

こちらは、水回りをコンパクトに回遊できる動線がある間取りです。

一般的な住宅では【洗面室＝脱衣室兼用＆洗濯機も置く】ことが多いのですが、こちらの住宅は洗面室・脱衣室・ユーティリティー（ランドリールーム）それぞれを、独立した空間としました。

【38坪】収納をしっかり確保した間取り

こちらは、デッドスペースを極力つくらず、収納をしっかり確保した間取りです。

通路に必ず収納があるため、家事のついでに片付けができますね♪

また【主寝室⇔キッチン⇔ランドリールーム⇔クローゼット】とコンパクトに回遊できる動線なので、常に短距離・短時間で家事が進められます。

【平屋】家事動線の良い30坪台の間取り事例

次に、30坪台の平屋の家事動線の良い間取りを紹介します。

【31.06坪】水回りが住宅の中心にある間取り

こちらは、水回りを住宅の中心に配置した家事動線の良い間取りです。

LDK・個室どちらからも水回りへのアクセスが良いため、ご家族が協力して家事に取り組めますね。

またキッチンとランドリールームが直結しているため、料理と洗濯作業を同時に進めやすい点も魅力です。

【31.78坪】家事室のある間取り

こちらは、家事室を設けて家事の効率化をはかった間取りです。

縦長の土地形状をフル活用するために住宅をL字型にして、家事の場所・個室の場所を分けて配置しました。

洗面所と脱衣室・家事室・ファミリークロークが離れているため、来客時にプライベートな水回りスペースが見えない点が安心ですね。

 

「マイホームをL字型にしても快適な間取りが作れる？」と疑問をお持ちの方は、こちらの記事で間取り事例をご確認ください。
＞平屋・L字型がおしゃれ｜25坪〜35坪の2〜4LDK外観・間取り事例、デメリット解消方法を紹介

 

【34.19坪】廊下が無い間取り

最後に、廊下を設けずにLDK・各個室を直結させた間取りです。

廊下が無いことで移動距離が短くなり、ドアを開閉する手間も省けます。

またこちらの住宅は玄関直結の和室を設けているため、来客対応が玄関周りで完結し、家事作業の姿を見せずにすむ点も魅力です。

家事動線の良い間取りを紹介してきましたが、ここで回遊動線の間取りが多いことにお気づきの方もいらっしゃると思います。

「回遊動線＝行き止まりが無い動線」なので、スムーズに動けます。

ただし行き止まり（壁）があることは「収納スペースを確保できる」・「目隠しになる」といったメリットもあるため、回遊動線の位置や距離は、慎重にプランニングをするのがおすすめです。

 

福井のノーク・ホームズは、回遊動線を取り入れた家事動線の良い間取りプラン作成を得意とする工務店です。

生活しやすく家事ストレスを感じない間取り・おしゃれな間取りをご希望の方は、お気軽にご相談ください。

 

まとめ

家事動線の良い間取りの作り方と、30坪台の2階建て・平屋事例を紹介してきました。

コラムのポイントまとめ
家事動線とあわせて、身支度や入浴時の動線、外出時・帰宅時の動線、来客時の動線も意識するのがおすすめ。 家事動線の良い間取りは、「自然に動ける経路」と「ムダの無い移動距離」を整えることで完成する。 ご家族構成・ライフスタイル・土地形状などに合わせてアイディアを加えることで、間取り案をブラッシュアップできる。

 

間取り作成は、マイホームづくりの中で一番楽しい作業と言っても過言ではありませんよね。

今回紹介した情報を参考にしながらさまざまな案を出して、家事をスムーズに進められる究極の間取りを完成させていただけると幸いです♪