注文住宅の見積もりで注意するべき15のポイント|明細の見方、予算オーバー対処法など解説
注文住宅の見積もりに対して、不安や疑問をお持ちの方は少なくありません。
見積もりの見方がわからないことや、予算オーバーの対策が不明瞭なケースがよくあります。
そこで今回は、持ち家率全国トップクラスの福井で多くのご家族の家づくりをサポートしてきた工務店「ノークホームズ」が、以下の項目をわかりやすく解説します。
このコラムのポイント |
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今回紹介する情報を活用することで、安心して理想のマイホームを建てるための準備が整います。ぜひ最後までごらんください。
目次
見積もりとは
見積もりとは、注文住宅を建てる際に必要な費用を事前に把握するための書類で、予算を管理する上で重要な役割を果たします。
注文住宅の見積もり作成依頼先
注文住宅の見積もりを作成する際には、以下の3つの依頼先があります。
それぞれの特徴を理解し、ご自身に合った依頼先を選ぶことが大切です。
依頼先 | 特徴 |
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工務店 | 地域に根ざした企業が多く、施主様の細かい要望に対応できる。 |
ハウスメーカー | 全国展開の大手企業が多く、規格化されたプランを提供している。 |
設計事務所 | 建築士が在籍し、独自のデザインや特殊な要望に対応できる。 |
見積もりは2種類
注文住宅の見積もりには、主に以下の2種類があります。
見積もりの種類 | 内容 |
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概算見積もり | 業者選びの初期段階で作成される、おおよその施工費を予測した見積もり。 |
詳細見積もり | 依頼する業者を決定後、具体的な日程や使用する建材、作業人数などを詳細に記載した見積もり。 |
2種類の見積もりを適切に利用し、業者選びや最終的な契約に役立てることが重要です。
見積もりからわかること
注文住宅の見積もりには、単に価格の内訳や詳細を示すだけでなく、ほかにも重要な役割があります。
まず見積もりを通じて、以下の点が明確になるため、建築計画を調整するための基盤となります。
- 費用の内訳
- 使用する建材や設備
- 工事の範囲と内容
次に以下の理由により、建築費用の相場を把握し、適切な建築会社を選定するための重要な材料となります。
- 費用の比較ができる
- 会社ごとの特徴を把握できる
- 交渉材料になる
最初の見積もりから最終見積もりまでの流れ
注文住宅の見積もりは、以下の3つのステップで進めるのが一般的です。
ステップ | 内容 |
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ステップ 1 予算と希望条件を決める |
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ステップ 2 見積もりを比較する |
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ステップ 3 調整を行う |
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福井で理想の注文住宅をお考えの方は、ぜひノークホームズにお問い合わせください。
見積もりの内容に対する不安・疑問を丁寧に解消しながら、ご家族の暮らしにフィットする最適なプランを提案いたします。
【注文住宅の見積もり作成依頼時】4つの注意点
見積もりは、家づくりの全体像を見通すための重要なステップです。
ここでは、見積もり作成を依頼する前に確認しておくべき4つの注意点をご紹介します。
見積もり作成を依頼する前にするべきこと
家づくりのイメージがまったく無い状態では、施工業者の提案に流されがちです。
そのため、以下の点を決めたうえで、見積もり作成を依頼しましょう。
- 希望条件
- ご予算
- 設備の優先順位
- ライフプラン
施工業者を3社ほど選定して見積もり作成を依頼
施工業者を3社ほど選定してから見積もり作成を依頼することで、価格や内容の妥当性を比較しやすくなります。
1社だけでは適正価格がわからず、5~6社以上では情報が多すぎて混乱する恐れがあります。
3社という数は、比較検討するのに最適なバランスです。
福井で家づくりを依頼する施工業者をお探しの方は、ノークホームズにお問い合わせください。
無料相談会を実施しております。
同じ条件で見積もり作成を依頼
同じ条件で見積もり作成を依頼することで、各施工業者の価格や内容を公平に比較できるようになります。
条件が異なると、見積もりの金額や内容の差異が正確に把握できず、適切な選択が難しくなるためです。
揃える条件には、具体的には以下のようなものが挙げられます。
- 間取り
- 床面積
- 使用する建材や設備
同条件で見積もりを依頼して、各施工業者の強みや弱みを比較しましょう。
相見積もりをしていることを伝える|相見積もりのマナー
相見積もりをしていることを施工業者に伝えることで、各業者が競争意識を持ち、より良い提案や値引きを引き出せる可能性が高まります。
また、相見積もりをする際は以下のマナーに注意しましょう。
- 条件を統一する
- 他社の名前を出さない
- 期日を明確に伝える
相見積もりをすることで各業者を比較できますが、マナーを守ることが大切です。
見積もりの有効期限を確認
見積もりの有効期限は一般的には3ヶ月ほどで、施工業者によって2週間〜6ヶ月ほどと、さまざまです。
有効期限を過ぎると「同じ価格での契約ができなくなる&見積もり作成しなおし」となるため、 特に社会情勢の影響で住宅価格の変動が激しい場合には、有効期限を意識して家づくりを進めましょう。
【注文住宅の見積もり確認時】7つの注意点
注文住宅の見積もりを確認する際には、各項目を理解し、適正な費用が計上されているかを確認することで、後々のトラブルを防ぐことにつながります。
この章では、見積もりの確認時に注意すべき7つのポイントについて解説します。
注文住宅の見積もりは3項目に分けて確認
注文住宅の見積もりは以下の3つの項目に分けて確認することで、より詳細かつ正確に内容を把握できます。
- 本体工事:住宅の基礎工事や構造部分、仕上げ工事など、建物自体の建築にかかる費用
- 付帯工事:本体工事以外の周辺設備や外構工事にかかる費用
- 諸費用:建築工事以外にかかる様々な費用
一般的に、本体工事費が全体の約70%を占め、付帯工事費が約20%、諸費用が約10%となります。
要望が含まれているか確認
要望が全て反映されているかを確認することで、後々のトラブルや予算オーバーを防ぐことができます。
確認するポイントは以下のとおりです。
- 間取り: 希望通りの間取りが反映されているかを確認する
- 設備と仕様: こだわりの設備や仕様が見積もりに含まれているかを確認する
- デザイン: 希望するデザインやスタイルが反映されているかを確認する
要望が反映されていない場合は、早めに業者と調整を行うことが必要です。
注文住宅建築に関する費用がすべて含まれているか確認
見積もりに含まれていない費用が後から発覚すると、予算オーバーや計画の変更が必要になることがあります。
見積もりに含まれないことがある費用例は以下のとおりです。
- 地盤調査費用・改良費用
- 外構費用
- 設備のつなぎ込み費用
- ローン契約費用
- 登記費用
- 諸費用 など
事前に確認し、可能であれば見積もりに含めてもらうよう依頼しましょう。
「〜工事一式」の内容を確認|材料・工法など
見積書に「〜工事一式」と記載されている項目は、具体的な内容が不明確になりがちです。
そのため以下の点を確認することで、詳細な内容を把握し、後からトラブルにつながるリスクを減らすことができます。
- 材料の種類
- 工法の詳細
- 具体的な作業内容
こちらの事項も可能であれば見積もりに含めてもらい、ご自身でもメモをしておくことをおすすめします。
「総額(税込み)」が予算オーバーとなっていないか確認
「総額(税込み)」を確認することで予算オーバーを防ぎ、追加の支払いが発生しないようにしましょう。
具体的には、以下の点を確認します。
- 総額の確認: 見積もりに記載されている総額(税込み)を確認し、予算内に収まっているか確認する
- 追加費用の確認: 外構費用や諸費用が見積もりに含まれているか確認し、他に支払うべき費用がないかをチェックする
予算オーバーとなった場合の対処法は、後ほど「予算オーバーの対処法を知りたい 」で確認できます。
見積もりに含まれない諸費用も確認
注文住宅の見積もりには、以下のような、見積もりに含まれない諸費用があります。
- 土地の購入費用
- 住宅ローン借入時に発生する諸費用
- 引越し費用・仮住まい費用 など
注文住宅をフルローンで建てる際に必要な現金・支払いスケジュールについて、こちらの記事で確認できます。
>注文住宅をフルローンで建てるなら現金はいくら必要か|支払いスケジュール、ローンのタイミングなど解説
また、地元工務店のメリットや探し方、後悔しない選び方について、こちらの記事で確認できます。
>地元工務店のメリット・デメリット|基本的な探し方と後悔しない選び方も解説
福井で理想の注文住宅を実現したいとお考えの方は、ノークホームズにご相談ください。
ご家族の要望に沿って、詳細な見積もり解説をしながら最適なプランを提案いたします。
【注文住宅の施工業者選定】4つの注意点
注文住宅を建てる際には、施工業者の選定が重要なポイントとなります。
この章では、施工業者を選定する際の4つの注意点を詳しく解説します。
- 標準仕様、オプションの違いを確認
- 項目ごとの費用・建材グレードなどを確認
- 担当者の対応も比較
- 独自保証・アフターフォローも比較
標準仕様、オプションの違いを確認
施工業者を選定する際には、標準仕様とオプションの違いを確認することが重要です。
各業者が提供するサービスや性能を把握でき、最適な施工業者を選ぶことができます。
特に確認するべき標準性能は以下のとおりです。
- 断熱性能
- 気密性能
- 耐震性能 など
標準仕様の性能レベルを確認し、オプションの追加が必要な場合は、その費用も見積もりに含めて総額を把握しましょう。
項目ごとの費用・建材グレードなどを確認
適切な施工業者を選ぶためには、各項目ごとの費用と使用建材のグレードを確認することが重要です。
見積もりが適正であるかを判断し、必要な性能や品質が確保されているかを把握できます。
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本体工事:基礎工事、仕上げ工事などの費用・工法・使用建材のグレードを確認する
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付帯工事:外構工事、給排水工事、電気工事などの費用と使用建材のグレードを確認する
- 諸費用:印紙代、登記費用、火災保険料などの費用を確認し、必要な費用が全て見積もりに含まれているかを確認する
担当者の対応も比較
施工業者を選定する際には、担当者の対応力や人柄を比較することが重要です。
担当者は今後、何度も打ち合わせを重ねる相手であり、信頼できるかどうかが家づくりの成功に大きく影響します。
具体的には、以下のポイントを確認しましょう。
- コミュニケーションの質
- 説明の分かりやすさ
- 提案力
- 信頼性
- 柔軟性
不信感がある担当者だと、計画に不安が生じ、満足のいく結果にならない可能性があります。
独自保証・アフターフォローも比較
適切な施工業者を選ぶためには、独自保証やアフターフォローの内容も比較することで、施工後も安心して住み続けられるかを判断することができます。
具体的には以下のポイントを比較しましょう。
- 保証内容
- アフターフォロー内容
- 緊急時の対応
施工後のサポートが充実している業者を選ぶことで、安心して長く住める住宅を実現することができます。
注文住宅の見積もりQ&A|予算オーバー対処法など
注文住宅を建てる際には、さまざまな疑問や不安がつきものです。
この章では、注文住宅の見積もりに関する疑問に対してQ&A形式でお答えします。
予算オーバーの対処法を知りたい
注文住宅の建築計画では、見積もり金額が予算を上回ることは珍しくありません。
予算オーバーした際の4つの対処法を紹介します。
- 優先順位が低い項目を再検討する
- 素材のグレードを見直す
- 他社よりも高額な項目について担当者に相談する
新築の注文住宅で予算オーバーを調整する方法を、こちらの記事で詳しく確認できます。
>新築の注文住宅で費用を削れるところ一覧|予算オーバー額500万円・1000万円の対策例も紹介
注文住宅の建築費相場を知りたい
注文住宅の建築費用相場は、以下のとおりです。
- 全国平均:4,694万円
- 福井県平均:4,108万円
出典:住宅金融支援機構「2022年度フラット35利用者調査」2022年度集計表>土地付注文住宅
福井市の注文住宅費用相場を、こちらの記事で詳しく確認できます。
>福井で一戸建てマイホームを購入|住宅メーカーの選び方、費用相場・住宅ローン、家を買う流れなど解説
注文住宅完成までのスケジュールを知りたい
注文住宅が完成するまでのスケジュールは、以下のような流れが一般的です。
- 希望条件の整理
- ラフプランと概算見積もりの依頼
- 施工業者の選定
- 詳細の決定と調整
- 本見積もりの依頼と確定
- 工事請負契約の締結
- 建築確認申請
- 着工
- 竣工
家づくりの詳しい流れは、こちらの記事で確認できます。
>家づくりの流れをわかりやすく解説|何から始めるのか、着工〜完成の流れ・期間、各ステップの注意点など
打ち合わせ時の注意点も知りたい
気になる性能などについては事前にご自身で調べることも大切です。
また、後々のトラブルを防ぐために、打ち合わせの内容を記録しておきましょう。
福井で注文住宅の見積もりに不安をお持ちの方は、ノークホームズにお任せください。
見積もりの見方や予算オーバーの対策について解説し、ご家族のライフスタイルに合った住まいをご提案します。
まとめ
注文住宅の見積もりは、家づくりにおける最初の重要なステップです。
見積もりの内容に注意を払い、予算オーバーの対策を講じることで、理想のマイホームを実現するための道筋を立てることができます。
慎重に施工業者を選定し、信頼できるパートナーとともに安心して家づくりを進めていきましょう。
ノークホームズは、お客様のご要望に応じた最適なプランを提案し、丁寧にサポートいたします。お問い合わせをお待ちしております。