断熱等級7・耐震等級3・HEAT20G3グレードの一戸建て|最高等級は必要か、費用相場など解説
マイホームの快適性・安全性を左右する断熱等級・耐震等級について、「最高等級の断熱等級7・耐震等級3にするべきか、もっと低い等級で十分なのか」とお悩みの方がいらっしゃると思います。
そこで今回は標準仕様で断熱等級7・耐震等級3を提供している福井・石川の工務店『ノークホームズ』が、以下の項目をわかりやすく解説します。
このコラムのポイント |
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1年を通して快適な室内環境の、災害に対しても安心感のあるマイホームを完成させるために、ぜひ最後までごらんください!
目次
断熱等級7・耐震等級3とは
はじめに、断熱等級・耐震等級の概要を確認しましょう。
最高等級である断熱等級7・耐震等級3の住宅性能も、わかりすく解説します。
断熱等級7とは
断熱等級とは断熱性能をあらわす等級で、「断熱等級が高いほど冬に暖房で暖めた室内の空気が逃げづらい・夏に日射熱が室内に入りづらいため、一年を通して快適な室温を保ちやすい住宅」となります。
冬は室内の空気が屋外へ逃げないことで室温を一定に保ちやすくなり、「断熱等級7の住宅は、冬の室内の最低体感温度が、おおむね15℃を下回らない」と想定できます。
ちなみに断熱等級が下がるごとに冬の室内の最低体感温度が2〜3℃下がることが想定できるため、特に冬の寒さが厳しい地域では、断熱等級にこだわって家づくりをするのがおすすめです。
高断熱住宅の室内の快適性を、こちらの記事で確認できます。
>高気密高断熱の住宅の朝の室温は夏26度・冬10度〜が目安|エアコン無しでも過ごせるのか、夜の温度低下も解説
耐震等級3とは
耐震等級は、地震の際の以下のような危険性を抑えられる程度をあらわしています。
- 倒壊・崩壊の危険性:耐震等級が高いほど、建物が損壊したとしてもただちに倒壊・崩壊する危険性が低く、避難の時間を確保できる
- 損傷の危険性:耐震等級が高いほど大規模な修繕が必要な損傷を受けづらい
耐震等級1〜3の違いは、以下のとおりです。
耐震等級 | 内容 |
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耐震等級1 | ・震度6強〜7程度の地震で倒壊・崩壊しづらい ・震度5強の地震で損傷しづらい |
耐震等級2 | 耐震等級1の1.25倍の力の地震に対して、倒壊・崩壊・損傷しづらい |
耐震等級3 | 耐震等級1の1.5倍の力の地震に対して、倒壊・崩壊・損傷しづらい |
耐震等級3は地震に対して100%の安全性をあらわす指標ではありませんが、現時点で予測されている大地震発生時にご家族・住まいを守るための防災対策として、検討していただけると幸いです。
こちらの記事で、耐震等級2〜3の耐震性をさらに詳しく確認できます。
>耐震等級2・3の建物は十分な耐震性なのか|震度7の倒壊事例(熊本地震)、地震に強い家のつくり方を解説
福井・石川でマイホームを検討中の方は、ノークホームズへお問い合わせください。
断熱等級7・耐震等級3を、標準仕様で提供しています。
断熱等級7・耐震等級3・HEAT20 G3グレードクリアの一戸建て
次に、断熱等級7・耐震等級3の一戸建て事例も一緒に確認しましょう。
断熱等級よりも厳しい断熱性能が求められる『HEAT20』の最高グレードG3もクリアした事例です。
※『HEAT20』とは建築関係者有志が結成した団体の略称です。
HEAT20が定めた断熱性能「G1〜G3グレード」は、マイホーム建築時により高い断熱性能を求める方から注目されています。
高断熱・高耐震の家は「吹き抜け」のような開放的な空間づくりが難しいイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか。
こちらの住宅は大容量のシューズクローゼットがある広い玄関に吹き抜けを設けて、明るくゆとりのある空間を実現しました。
LDKは縦長の形状ですが、高断熱性能を持つハイタイプの窓を設置しているため、室内環境を維持しながらLDKの奥まで自然光が届く明るい空間です。
また高断熱の住宅は、換気システムとの組み合わせで快適な室内環境を実現できます。
上画像の住宅は排気する空気に含まれる室内の熱を給気した空気に移す機能を持つ「第1種換気システム」を採用しているため、冬でも住宅全体の室温が下がりづらく、ランドリールームでの室内干しもよく乾きます。
ノークホームズには、今回紹介しきれなかった施工事例がまだたくさんあります。ぜひごらんください!
断熱等級7・耐震等級3は必要か
断熱等級7・耐震等級3の性能を確認してきましたが、ここで「断熱等級・耐震等級を本当に最高等級にする必要があるのか」と疑問をお持ちの方も、いらっしゃるのではないでしょうか。
断熱等級7・耐震等級3は住宅の快適性・安全性を確保できる住宅性能の指標ではありますが、以下のようなデメリットもあり、すべての住宅に必ず必要な性能とは言えません。
断熱等級7のデメリット |
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耐震等級3のデメリット |
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ご予算・設計内容・ご家族の方針に合わせて優先順位を決め、例えば「耐震等級3は必須、断熱等級は設計内容を優先して5〜6も検討」など、柔軟に検討することをおすすめします。
断熱等級4〜6の違いを、こちらの記事で確認できます。
>断熱等級7の断熱材具体例|断熱等級4~6とどのくらい違うのか、断熱等級7のメリット・デメリットなど解説
また「間取り・窓のサイズや数」などのご要望によって、断熱等級7・耐震等級3を実現するのが難しいケースがあることも、念頭に置いておいていただけると幸いです。
福井・石川で断熱等級7・耐震等級3のマイホームをご希望の方は、ノークホームズへお問い合わせください。
ご家族の希望・ご予算を丁寧に伺い、多彩なアイデアで断熱等級7・耐震等級3のデメリットを解消するプランを提案いたします。
断熱等級7・耐震等級3にする費用相場
最後に、断熱等級7・耐震等級3にする費用相場を紹介します。
例えば施工業者の標準仕様が断熱等級5の場合、断熱等級をアップグレードする費用相場は以下のとおりです。
- 断熱等級5から6にする費用相場:100万円〜150万円ほど
- 断熱等級5から7にする費用相場:150万円〜200万円ほど
また耐震等級1から耐震等級2・3にアップグレードする費用相場は、50万円〜100万円ほどです。
※紹介した費用相場は施工業者・地域・設計内容などによって変動するため、詳しい費用はマイホームづくりを依頼する施工業者へお問い合わせください。
断熱等級・耐震等級のアップグレードは、マイホームづくりの資金計画に影響する額ですよね。
「標準仕様で高性能を提供している施工業者」「資金計画を相談できる施工業者」を選び、無理のない資金計画で理想のマイホームプランを組み立てていただけると幸いです。
まとめ
断熱等級7・耐震等級3の内容・一戸建て事例・必要性などを解説してきました。
施工業者の標準仕様に関わらず断熱等級7・耐震等級3は実現可能ですが、ご予算・マイホームを建てる地域の気候などに合わせて必要性を判断する必要があります。
また断熱等級7・耐震等級3どちらも設計・施工の高い技術力が必要なため、ぜひ断熱性能・耐震性能にこだわりを持つ、施工実績が豊富な施工業者にマイホームづくりを依頼してください。