平屋の固定資産税・不動産取得税などの税金が高い理由|30坪〜50坪の計算例、固定資産税を抑える方法
平屋は、固定資産税や不動産取得税などの税金が高いといわれています。
マイホームを建てた後に毎年発生する固定資産税は見逃せないポイントですよね。
そこで今回は、福井・石川のハウスメーカー「ノークホームズ」が、平屋の固定資産税が高い理由について、計算例なども紹介しながら下記の内容をわかりやすく解説します。
このコラムのポイント |
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目次
平屋は固定資産税・不動産取得税などの税金が高い理由
平屋は固定資産税や不動産取得税などの税金が高いと言われる理由は、主に以下の2つです。
- 土地に対する固定資産税が高いケースがある
- 主に基礎・屋根の評価が固定資産税に影響するケースがある
土地に対する固定資産税が高いケースがある
土地面積は、固定資産税のベースとなる要素です。
平屋・2階建てを建てるために最低限必要な土地面積は平屋の方が大きいことから、平屋のほうが土地に対する固定資産税・不動産取得税が高くなると言われています。
ただし平屋のほうが土地に対する固定資産税が高くなるのは、「まったく同じ延床面積の平屋・2階建てを、市場価格などが同じエリア内で建てる」などを想定する場合のみです。
実際には「広い土地を購入して2階建てを建てる」など取得する土地面積はご家庭によってさまざまなので、必ず平屋のほうが固定資産税が高いと言い切ることはできません。
主に基礎・屋根の評価が固定資産税に影響するケースがある
固定資産税の計算は、まったく同じ建物を再建築すると想定した費用を「評価額」として規定の計算方法に当てはめるため、固定資産税計算時の物価なども固定資産税額に反映されます。
特に基礎・屋根は面積が大きく評価額に影響しやすいため、まったく同じ延床面積の平屋・2階建てを建てる場合に、基礎・屋根面積が大きくなる平屋のほうが固定資産税・不動産取得税が高くなると言われています。
ただし住宅の建築費用には基礎・屋根以外の要素も多分に含まれるため、それぞれ建築された平屋・2階建てを比較する場合に、必ず平屋の方が固定資産税が高くなるとは言い切れないことも、覚えておいていただけると幸いです。
福井・石川でマイホームを検討中の方は、ノークホームズへお問い合わせください。
ご家族のご要望を伺ったうえで、土地探しの段階から理想のマイホームづくりをサポートいたします。
平屋の固定資産税計算例|延床面積30〜50坪
平屋の固定資産税額について、延床面積30〜50坪を例に計算方法を紹介します。
固定資産税の計算方法
固定資産税額は、以下の式で計算されます。
【固定資産税=固定資産税評価額(課税標準額)×1.4%(標準税率)】
※税率は、自治体によって税率が1.4%以外の場合もあります。
固定資産税評価額とは、総務省が定めた「固定資産評価基準」に基づき、各自治体が土地と家屋の評価した価額です。
3年に1度見直され、不動産取得税を計算する際も固定資産税評価額がベースになります。
固定資産税の軽減税率
固定資産税は、一定条件に該当すると減額措置の適用対象となります。
減額措置は面積などによって内容が分かれるため、減額措置のベースとなっている内容を紹介します。
不動産種類 | 減額措置の適用条件 |
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土地 | 住宅用地であることを前提として、以下の減額措置 ・200㎡(60.5坪)以下(小規模宅地):土地の評価額を1/6に減額 ・200㎡超:土地の評価額を1/3に減額 |
建物 | 居住用家屋であることを前提として、以下の減額措置を3年間適用 ・床面積120㎡(36.3坪)までの部分の固定資産税を1/2に減額 ※3階建て以上、中高層耐火・準耐火建築物の住宅は減額措置の適用5年となります。 |
※固定資産税の減額措置には上記以外の詳細な適用条件もあるため、適用申請の際に確認が必要です。
こちらの記事で、40坪〜50坪の平屋の固定資産税を確認できます。
>おしゃれで大きな平屋(40坪前後〜50坪)の間取り・外観実例、固定資産税等も解説
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平屋の固定資産税を抑える方法
平屋の固定資産税を抑えるための方法として、以下3つの項目を紹介します。
- 「住宅用地等申告書」を忘れずに市町村へ提出し減税措置の適用を受ける
- 木造で平屋を建てる
- 正方形のシンプルな間取りにする
「住宅用地等申告書」を忘れずに市町村へ提出し減税措置の適用を受ける
固定資産税の減税措置は自動適用されないため、市町村へ「住宅用地等申告書」を提出する必要があります。
平屋を新築したら、翌年の1月31日までに市町村の担当部署へ必ず申請書を提出しましょう。
木造で平屋を建てる
固定資産税の計算時に、「木造」「非木造」では木造を少し低く評価するため、木造の平屋を建築することで固定資産税を抑えられます。
シンプルな設計内容にする
固定資産税は、屋根・外壁・基礎・内装など住宅の部位別評価を積み上げ、計算の元になる評価額を決定します。
住宅の部位それぞれが高価な仕様であるほど固定資産税の評価・税額ともに高くなるため、「過剰にオプションを追加しない」など、シンプルな設計を目指すことで固定資産税を抑えられます。
平屋のメリット・デメリット
平屋のメリット・デメリットを紹介します。
平屋のメリット
平屋はワンフロアであることから、下記のようなメリットがあります。
- 生活導線がコンパクトであるゆえ、ご家族間のコミュニケーションがとりやすい
- 重心が低い住宅のため、地震の揺れや強風などの被害を受けづらい設計をしやすい
- 2階建てに比べてご自身で外壁などのメンテナンスをできる範囲が広く、リフォーム時には足場設置費用を抑えられる
平屋のデメリット
平屋は2階建て住宅と比べて、下記のようなデメリットがあります。
- 同じ坪数の2階建て住宅に比べて広い敷地面積が必要なため、固定資産税が高くなりやすい
- ご家族がワンフロアで過ごし、来客時もワンフロアの中で対応する必要があるため、プライバシーの確保が難しいと感じるケースがある
- 外から間取り・室内の様子を把握されやすいため、防犯上の不安を感じることがある など
こちらの記事で、平屋・2階建ての比較を詳しく紹介しています。
>平屋と2階建てはどっちがいい?価格やメリット・デメリットを徹底比較
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平屋・2階建てのコストを比較
平屋・2階建てを同条件(同じ延床面積・仕様など)で建築することを想定するコストは、基本的には大きく変わりません。
ただし土地取得価格は平屋の方が高い可能性があり、住宅は1軒ごとに建築費用が異なるため、詳しい費用・費用項目は平屋の建築を依頼する施工業者へお問い合わせください。
こちらの記事で、平屋と2階建てのコストの違いをさらに詳しく確認できます。
>「平屋と2階建てのコスト(新築費用、固定資産税など)はどっちが高いのか|メリット・デメリットなど解説」
まとめ
平屋の固定資産税・不動産取得税などの税金が高い理由を解説してきました。
「平屋の固定資産税が高い」と言われるのが一般的ですが、実は平屋・2階建てを同条件で建築する場合の意見です。
実際には1軒ごとに状況が違うため、今回紹介した計算方法を活用してシミュレーションをしてみることをおすすめします。