平屋が得意なハウスメーカーの選び方|平屋の坪単価相場、間取り例、家づくりの注意点も紹介
「平屋住宅を建てたいが、どのハウスメーカーに依頼するべきかわからない」とお悩みではないでしょうか。
できることなら、平屋が得意なハウスメーカーに依頼し、理想の家づくりを実現したいですよね。
そこで今回は、豊富な平屋建築の実績を持つ福井・石川の工務店「ノークホームズ」が、以下の項目をわかりやすく解説します。
このコラムのポイント |
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ご家族がイメージしている理想の平屋を、より高い精度で実現してくれるハウスメーカーの選び方がわかります。
ぜひ最後までごらんください!
平屋が得意なハウスメーカーの選び方
平屋が得意なハウスメーカーを選ぶポイントを、下記の4点に沿って紹介します。
- 平屋の施工実績を確認する
- 平屋の規格プランなど、平屋に特化したサービスを提供しているかを確認する
- 間取り提案力を確認する
- 標準仕様の断熱性能と省エネ性能を確認する
- ハウスメーカーの規模にこだわらずに複数社を比較する
平屋の施工実績を確認する
気になるハウスメーカーが平屋建築を得意としているかを判断するために、はじめに平屋の建築実績を確認しましょう。
平屋の施工実績が多ければ、平屋ならではの設計ノウハウや技術力があると考えられます。
- ハウスメーカーの公式HPから実績を確認する
- 住宅展示場で情報を集める
- 完成見学会に参加する
上記を通じて、施工実績数だけでなく、設計内容・施工品質まで確認するのがおすすめです。
平屋の規格プランなど、平屋に特化したサービスを提供しているかを確認する
「平屋の規格プラン」「平屋希望者向けの情報提供」など、平屋に特化した商品・サービスを提供しているハウスメーカーは、平屋建築に力を入れています。
特に平屋の規格プランがある場合は建築費用を抑えられる可能性があるため、費用面に対する不安をお持ちの方におすすめできます。
ただし「低価格」だけでハウスメーカーを選ぶと住宅性能が不十分で後悔する可能性があるため、次に紹介する標準仕様の内容も必ず確認しましょう。
標準仕様の断熱性能と省エネ性能を確認する
断熱性能・省エネ性能が高い住宅ほど、1年を通して温度変化が少なく光熱費を抑えられます。
平屋に住み始めてからのコストも考慮して、標準仕様の断熱性能・省エネ性能が高いハウスメーカーを選ぶことをおすすめします。
【断熱性能とは】
「冬に暖房で暖めた室内の空気を逃さない」「夏に日射熱の影響を受けづらくする」性能のことで、具体的には熱が貫通しづらい平屋の外皮(屋根・床・窓など)をつくることで、断熱性能を高めます。
断熱性能が住宅の快適性にどの程度影響するのかを、こちらの記事で確認できます。
>断熱等級4と新基準5・6・7はどれくらい違うのか|対応メーカーの選び方、省エネ等級との違いも解説
【省エネ性能とは】
一次エネルギー(電気・ガスなど)の消費量を抑える性能のことで、具体的には省エネ性能の高い給湯器・水回り設備などを採用することで省エネ性能を高めます。
同じ延床面積の平屋・2階建てを比較する場合に、平屋は外気温の影響を受けやすい屋根・基礎の面積が大きいことから、断熱性能・省エネ性能を意識したプランを組み立ててくれるハウスメーカーを選ぶことが大切です。
福井・石川で平屋のマイホームをご希望の方は、ノークホームズへお問い合わせください。
ノークホームズは、標準仕様で断熱等級7(最高等級)を提供している工務店です。
間取り提案力を確認する
平屋は、ワンフロアにすべての部屋・住宅設備を配置しますよね。
限られたスペースを有効活用して十分な居住スペース・収納スペースを確保した間取りを完成させるために、ハウスメーカーの間取り提案力が必須です。
気になるハウスメーカーのホームページで紹介されている施工実績・モデルハウス見学・完成見学会などを確認し、ご家族構成・ライフスタイルに合う間取りを受難に提案してもらえるかどうかを確認しましょう。
ハウスメーカーの規模にこだわらずに複数社を比較する
現在、ハウスメーカー各社の業態は多様化していて、商品・サービスの品質をハウスメーカーの規模で判断するのは難しい状況です。
- 地域密着型の工務店
- 全国規模で営業展開するハウスメーカー
- フランチャイズの工務店
- 設計事務所 など
地域密着型の工務店を選ぶメリット・デメリットを、こちらの記事で確認できます。
>地元工務店のメリット・デメリット|基本的な探し方と後悔しない選び方も解説
そのため、規模にこだわらず複数社のハウスメーカーをピックアップし、提供している価値・価格のバランスをよく検討して、平屋の建築を依頼するハウスメーカを厳選してください。
平屋の坪単価相場
坪単価とは「1坪あたりの建築費用」のことで、平屋の坪単価はハウスメーカー・地域・延床面積・土地の状況などによって変動します。
参考として、マイホームを購入する多くの方が利用する「フラット35」の利用者データから、平屋を建築する坪単価※を計算して紹介します。
【参考:平屋を建築する坪単価 】(以下の数値は全国平均値です)
住宅の建築価格3,405.8万円÷住宅面積33.638坪=約101万円(小数点以下切り捨て)
〈引用〉住宅金融支援機構ホームページ『フラット35利用者調査』2023年度調査結果20ページ
例として上記で計算した坪単価を使い、ご家族構成・世代を問わず人気の高い15坪〜35坪の平屋の建築費用相場をまとめました。
広さ | 建築費用相場 |
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1LDK (15〜20坪) | 1,515〜2,020万円 |
2LDK (20〜25坪) | 2,020〜2,525万円 |
3LDK (25〜30坪) | 2,525〜3,030万円 |
4LDK (30〜35坪) | 3,030〜3,535万円 |
※上記の数値は相場であり、一軒ごとに建築費用が異なります。詳しい費用は、平屋の建築を依頼するハウスメーカーにお問い合わせください。
また、上記の費用に加えて土地取得費用・諸費用が発生するため、ハウスメーカーへ明確な予算を伝えたうえで、予算オーバーとならないように資金計画を組み立てましょう。
平屋を新築する総予算を、こちらの記事で確認できます。
>平屋の新築費用相場・総予算の目安はいくら(間取り・延床面積別)|新築費用を抑えるポイントも解説
平屋を建てるメリット
平屋が近年人気を集めているため、平屋のメリットを解説します。
- 完全バリアフリー設計を実現しやすい
- 室内・屋外を近くに感じる開放感のある暮らしを実現できる
- ご家族間のコミュニケーションを取りやすい
- 地震に強い設計をしやすい
- ご家族の目が届かない範囲が狭いため、外観のセルフケアなどのメンテナンスをしやすい
完全バリアフリー設計を実現しやすい
平屋は基本的には階段を設置しないため完全バリアフリー設計を実現しやすく、健康状態などに関わらず安全・快適に過ごせる家づくりが可能です。
バリアフリーは介護を目的としている印象が強いですが、お子さまやペットとの暮らしにも役立つ設計内容がたくさんあります。
- 手すりを設置
- 段差解消
- 力を入れずに開閉できるドアを採用
- 階段の角度を緩やかにする など
室内・屋外を近くに感じる開放感のある暮らしを実現できる
平屋はすべての部屋と屋外の距離が近いため、「窓の配置・サイズなどを工夫する」「縦に空間を広げる」などの工夫で開放感のある空間デザインを実現可能です。
また、以下のようなアイデアを取り入れることで、平屋の空間デザインがワンランクアップします。
- 勾配天井
- ロフト
- リビングとテラスの床をフラットにする
- スキップフロア など
ご家族間のコミュニケーションを取りやすい
平屋は室内全体の様子を把握しやすいため、ご家族間のコミュニケーションを取りやすい点が魅力です。
例えば「玄関からリビングを通って各部屋へ向かう動線をつくる」「廊下なしの間取りにしてすべての部屋をリビング直結にする」など、リビング中心の間取りにすると、よりご家族間のコミュニケーションがスムーズになります。
地震に強い設計をしやすい
平屋は「重心が低い」「2階の荷重がない」といった理由から、地震に強い家づくりの設計がしやすい構造です。
ただしコの字・ロの字・三角など、住宅形状が複雑で全体のバランスが悪い場合は耐震性の確保に高度な設計・施工技術が必要となるため、平屋の施工実績が豊富なハウスメーカーを選ぶことが大切です。
ご家族の手が届く範囲が広いため、外観のセルフケアなどのメンテナンスをしやすい
平屋は、2階建てよりもご家族の手が届く範囲が広いため、外観の汚れ落とし・雨樋のゴミ取りなどのメンテナンスをしやすい点も魅力です。
また、極端に天井が高いなどのデザインにしなければ、外壁・屋根のリフォーム時に足場組立が不要で、費用・工期ともに抑えられる可能性があります。
平屋をハウスメーカーに依頼する際の注意点
平屋の建築をハウスメーカーに依頼するにあたって、注意しておきたいポイントを3点紹介します。
- プライバシーの確保を意識した設計が必要
- 断熱対策は十分に行う
- コストが高くなる場合がある
- 建ぺい率に注意する
- 距離感を意識する
- 十分な収納スペースを確保
- 採光・通風を確保する
- 家事動線をスムーズにする
プライバシーの確保を意識した設計が必要
平屋の室内は、2階建てに比べて外部からの視線が届きやすいことが懸念点です。
プライバシーを確保するために、以下のような点を建築プランに取り入れてください。
- バスルーム・寝室などのプライベートスペースを道路側に設置しない
- 目隠しに効果的な生垣やフェンスを設置する
- 室内の様子を把握されづらくなるよう、すりガラスを使用する
- 外部から見えないように窓の位置を考慮する など
上記のような工夫で、外部からの視線をできる限り避けましょう。
こちらの記事で、一軒家の防犯対策を詳しく確認できます。
>一軒家のセキュリティを最強にする方法|空き巣が嫌がる家づくりにおすすめの6つの防犯対策で不安を解消
2階建てと比較してコストが高い場合がある
まったく同じ延床面積の平屋・2階建てを比較すると、平屋のほうが土地取得費用・外構費用が高額になると想定できます。
平屋・2階建ての建築費用は設計内容によって大きく変動するため、総予算を決めて慎重に資金配分をすることが大切です。
福井・石川で平屋のマイホームを検討中の方は、ノークホームズへお問い合わせください。
ノークホームズは、資金計画・土地探しの段階からご家族をサポートしている工務店です。
建ぺい率に注意する
建ぺい率とは、「敷地面積に対する建築面積の割合」を指します。
地域ごとに30〜80%※の範囲で制限があり、建ぺい率を超える面積の平屋は建築できません。
※例外もあるため、詳しい建ぺい率は土地を取得する前に不動産会社やハウスメーカーに相談してください。
距離感を意識する
平屋は、ワンフロアのみで生活する住宅なので、部屋同士の距離・水回りの位置など、間取りの作り方に注意しましょう。
- ご家族1人1人のスペースをゆるやかにゾーニングする間取りにする
- リビング・トイレが近くならないように注意
- リビング・キッチンの音が各部屋に響かないように注意
間取りを工夫し、ご家族1人1人がプライベートな時間を過ごせるスペースを設けることをおすすめします。
十分な収納スペースを確保
間取りを検討する際に、「リビングを広く」「洗面所を広く」などの要望を出すうちに、収納スペースが不足することがあります。
デッドスペースをつくらずに収納を設けるよう工夫し、どうしても収納スペースを確保するのが難しい場合には、「ロフトを作る」「小上がり畳スペースを作って床下を収納スペースにする」といったアイデアを活用してください。
また収納スペースを有効活用するため、各収納スペースの用途を決めて適当なサイズを決めてください。
採光・通風を考慮する
延床面積の大きい平屋ほど住宅の中心や奥に採光・通風を行き渡らせるのが難しいため、以下のような工夫で明るく気持ちの良い室内環境を保てるプランを組み立てましょう。
- ガラス入りドアを採用して、自然光が平屋の奥まで差し込むように工夫窓
- 窓は対角線を意識して配置することで、「風が室内に入る・室内を通り抜ける・屋外へ出て行く」という流れが生まれる など
また平屋が高い建物に囲まれている場合には、天窓(天井に設置する窓)・高窓(目線から上に設置する窓)・地窓(足元に設置する窓)を活用することで、採光・津風を確保しやすくなります。
家事動線をスムーズにする
平屋は2階建てのように上下移動が無い点がメリットですが、住宅形状・間取りによっては間取りによっては家事動線が長くなることもあります。
家事動線をスムーズにするアイデアを紹介します。
- 洗濯機置き場と物干し場をスムーズに移動できるように勝手口を設置する
- 買い出しの効率を考慮し玄関やキッチン、パントリーを近くに設置する
- ファミリークローゼットを設置し収納をまとめる
こちらの記事で、家事動線の良い間取りの作り方を確認できます。
>家事動線の良い間取りの作り方とアイディア10選|30坪台の2階建て・平屋の間取り事例も紹介
平屋住宅の間取り例
平屋を建てる際、参考にしたい間取り例をいくつか紹介します。
すべて福井・石川のハウスメーカー(工務店)「ノークホームズ」が建築した間取り例です。
コンパクトながら広々とした空間を実現した間取り例
こちらは24坪・3LDKの平屋です。
リビングを中心に部屋を配置し、水回り周辺の回遊動線を取り入れて、スムーズは家事動線を実現しています。
平屋ならではの開放的な空間とプライバシーを両立した間取り例
こちらは、34.19坪・3LDKの平屋です。
玄関直結の和室は、靴を脱がずに腰掛けて来客に対応できる個性的なつくりです。
限られたスペースを有効活用し、二世帯でも住みやすい間取り例
こちらは、28坪・3LDKの平屋です。
トイレ・洗面を2箇所に設けているので、2世帯住宅としても活用できる間取りです。
左右の個室からアクセスしやすい場所にサンルームを設けて、2箇所から出入り可能にしています。
こちらの記事で、二世帯で暮らせる平屋間取りを確認できます。
>【二世帯住宅】母一人+子世帯の間取り実例(35坪前後)|完全同居など間取りタイプ別のメリット・デメリット
まとめ
平屋が得意なハウスメーカーを選ぶ際のポイント、平屋の坪単価相場、間取り例などを紹介してきました。
今回紹介した情報が、理想の家づくりを実現するハウスメーカー選びの参考になれば幸いです。
福井・石川で平屋が得意なメーカーをお探しの方は、平屋住宅で実績多数のノークホームズへお問い合わせください。
以下の方法から、ご都合の良い方法を選んで資料請求をしていただけます。