平屋の設計を建築家に依頼するメリットと注意点｜費用相場、工務店との違いも解説

平屋の設計を建築家に依頼する場合は、「ハウスメーカーなどが提供している画一的な住宅デザインにはない個性」「施主が希望する機能」を持つ住まいづくりを期待できます。

その反面、「どのような設計内容を提案されるか予想しづらい」などの不安点もあるのではないでしょうか。

この記事では、「設計事務所＋工務店」の体制で住宅建築に取り組んでいる福井・石川の「ノークホームズ」が、理想の平屋を建てるために役立つ情報をご紹介いたします。

このコラムのポイント
建築家に設計を依頼することで実現できる平屋の特徴・魅力などを紹介します。 建築家に平屋の設計を依頼する際の注意点を紹介します。 「建築家の設計内容を工務店に依頼する場合、同じ設計内容の住まいづくりは可能か」という疑問も解消します。

 

平屋の設計を建築家に依頼する場合の、住まいづくりの特徴

平屋の設計を建築家に依頼することで、以下のような住まいづくりを期待できます。

• オーダーメイドの設計
• デザイン性の高い外観
• 変形地への対応を期待できる
• 長期的な価値を生む住宅

それぞれ解説します。

 

オーダーメイドの設計

建築家に平屋の設計を依頼する最大のメリットは、ご家族の生活スタイル・要望に応じた設計内容をオーダーメイドで実現できることです。

一方で、年間で多くの住宅を建築するハウスメーカーは、価格・品質確保のために、標準仕様でオーダーできる範囲が限られているのが一般的です。

ただし建築家にオーダーメイドの設計を依頼することは、「ゼロからデザイン・機能性などを考案する必要がある」ということでもあるため、ご家族間でどのスタイルで住まいづくりをしたいかをよく話し合い、建築家への依頼を検討しましょう。

 

デザイン性の高い外観

建築家が設計する平屋は、一般的な住宅とは一線を画する洗練されたデザインが魅力です。

ただし建築家の個性・好みとご家族が期待するデザインが合致するとは限らないため、建築家の設計実績を確認して、ご家族と同じ方向性で家づくりをサポートしてくれる建築家を選ぶことが大切です。

 

こちらの記事で、デザイン性の高い平屋の間取り・外観を確認できます。
＞平屋のおしゃれでモダンな間取り・外観事例｜かっこいいデザインのポイント、アイテムを解説

 

変形地への対応を期待できる

極端な狭小地・傾斜地のような変形地に平屋を建築する場合、ハウスメーカーなどの施工業者が対応できないケースがあります。

そのような場合でも、オーダーメイドが可能な建築家であれば、設計の依頼を引き受けてくれる可能性があります。

 

長期的な価値を生む住宅

建築家が設計する住宅は「デザイナーズ住宅」と呼ばれ、ハウスメーカーが設計・施工した同条件の住宅よりも高額で売却できるケースがあります。

 

福井・石川でオーダーメイドの家づくりをご希望の方は、ノークホームズへお問い合わせください。

「設計事務所＋工務店」の体制で、自由設計の注文住宅をご依頼いただけます。

 

平屋の設計を建築家依頼する際の注意点

平屋の設計を建築家に依頼する際には、以下の点に注意が必要です。

• コスト：一般的に、ハウスメーカーなどの施工業者と比べて設計費用が高額で、高額な施工内容となる設計をメインにしている建築家もいます。
• 設計期間：オーダーメイドでの住まいづくりとなるため、施工開始までの期間が長引くことがあります。
• コミュニケーション：建築家とのコミュニケーションがとりにくい場合、希望が正確に伝わらず満足度が低下する可能性があります。
• 実績や信頼性：実績・信頼性を事前に確認するのが難しく、打ち合わせを重ねてから住まいづくりの方向性が違うことに気づくケースがあります。

 

こちらの記事で、建築家に設計を依頼する際の注意点を確認できます。
＞建築家の家はおしゃれだけどハードルが高い？デザイン性の高い工務店なら再現できる？

平屋の新築費用の相場｜平屋の設計を建築家に依頼する場合の費用面の特徴

次に、「平屋を新築する費用相場」「平屋の設計を建築家に依頼する場合の費用面の特徴」も確認しましょう。

 

平屋を新築する費用相場

平屋の新築費用の相場は、間取り・設備・地域などによって大きく異なるため、ここで正確な費用を明言することはできません。

ただし多くの住宅ローン利用者から選ばれているフラット35が住宅の建築費用等のデータを公表しているため、データを参考にして平屋の新築費用相場を紹介します。

【フラット35公表のデータより、住宅の新築費用の坪単価】

坪単価とは、1坪あたりの建築費用のことです。

住宅の建築費用相場の検討をつける際に役立ちます。

建築費用 3,405.8万円÷住宅面積 33.638坪≠坪単価101万円（小数点以下切り捨て）

〈参考〉住宅金融支援機構『フラット35利用者調査』2023年度調査結果20ページの2023年度データをもとに、ノークホームズが計算

 

上記坪単価より、平屋の新築費用の相場は、以下のとおりです。

延床面積	新築費用の相場
15坪	1,515万円
20坪	2,020万円
25坪	2,525万円
30坪	3,030万円

 

ただし、上記の新築費用は、あくまでも相場です。

また、全国平均値をもとにして坪単価・費用相場を算出しているため、地域・平屋の建築を依頼する施工業者によってはまったく違う費用感となるケースがあります。

平屋の詳細な新築費用は施工業者へ確認することが大切です。

 

また、「平屋・2階建てを比較すると平屋のほうが高額」という情報がありますが、延床面積・設備の容量やグレードなどがまったく同じ場合は、費用に大きな差が生まれないのが一般的です。

 

平屋の設計を建築家に依頼する場合の費用面の特徴

一般的に、建築家は自身で方針を決めて依頼を受けているため、費用面の特徴として以下のようなパターンがあります。

• 設計費用の最低額を決めていて、値引き交渉はできない
• 自身のこだわりを設計に取り入れる方針の場合は、費用が高額orハウスメーカー等よりも費用を抑えられる
• 施主の要望・予算に応じて設計をする方針の場合は、ハウスメーカー等よりも費用を抑えられる

 

そのため、「ハウスメーカー等の見積もりが予算オーバーの場合に、建築家に設計を依頼する」というケースがあることも、念頭に置いておいていただけると幸いです。

 

こちらの記事で、予算オーバー時の対処法を確認できます。
＞新築の注文住宅で費用を削れるところ一覧｜予算オーバー額500万円・1000万円の対策例も紹介

 

福井・石川で平屋のマイホームを検討中の方は、ノークホームズへお問い合わせください。

ノークホームズは、資金計画からご家族をサポートしている工務店です。

 

自由設計の工務店に建築家と同様の設計を期待できるか

理想の平屋をハウスメーカーなどの規格住宅で実現できない場合に、「建築家に設計を依頼する」という選択肢を検討するのではないでしょうか。

その場合には、建築家に設計を依頼する以外に、「自由設計に対応している工務店に依頼する」という選択肢もあります。

最後に、建築家と工務店の違いも確認しましょう。

 

建築家と工務店の違い

建築家とは、「一級建築士or二級建築士」免許を保有し、主に設計・監理※を担当する個人のことで、一般的には施工を担当しません。

※監理を簡単に言うと、工事現場の監督・管理のことです。

一方で、工務店の設計・監理・施工体制は、主に以下3パターンです。

• 社内に一級建築士or二級建築士がいて、社内で設計・監理・施工をする
• 設計・監理を外注し、施工を担当する
• 設計・監理・施工を外注し、施主と各担当者をつなげる

つまり、社内に一級建築士・二級建築士がいない場合は、建築家・工務店の担当範囲に大きな違いがあります。

工務店の社内に一級建築士・二級建築士がいる場合は、「資格面では工務店・建築家どちらに依頼しても同じ」なので、自由設計の工務店であれば建築家と同様の設計を期待できます。

また、デザイン性・コストなどに関しても、建築士・工務店どちらであっても独自の方針があるため、画一的な違いがあるとは言えません。

ただし工務店は会社として方針を決めて住宅建築に取り組んでいるため、社内に一級建築士・二級建築士がいて自由設計可能な場合であっても、完全なオーダーメイドができないケースがあるという点は、建築家とは違います。

 

福井・石川で建築士が在籍している工務店をお探しの方は、ノークホームズへお問い合わせください。

設計・監理・施工はもちろん、資金計画・土地探しの段階からご家族をサポートしています。

 

ノークホームズの平屋づくりの流れなどを、こちらのページで確認できます。

〈平屋の家〉

 

工務店を選ぶメリット

社内に建築士のいる工務店を選ぶ場合、主なメリットは以下のとおりです。

• 建築士・施工業者を別々に探す必要がない
• 営業担当者・設計者など組織体制が完成しているため、遠慮なく問い合わせ・要望を伝えられる
• 入居後に設備の不具合などが発生した場合、対応を依頼しやすい
• 各種補助金の申請が可能な工務店の場合、平屋の新築費用負担を軽減できる可能性がある
• 地域密着型の工務店であれば、設備販売店などとの連携で建築費用を抑えられるケースがある

 

地域密着型の工務店を選ぶ方法を、こちらの記事で確認できます。
＞地元工務店のメリット・デメリット｜基本的な探し方と後悔しない選び方も解説

 

工務店を選ぶ際の注意点

工務店には特有のメリットが多数ありますが、工務店選びの際には注意点もあります。

• 自由設計の工務店であっても、デザイン・設備などの要望に対応するのが難しいケースもある。
• 営業担当者・設計者担当者が違う工務店では、要望が設計者へ正確に伝わらない場面もあることを想定できる。

建築家・工務店どちらを選ぶか迷っている場合には、両者と打ち合わせを実施し、「ご家族の要望に対応可能か」「予算内で平屋を建築できるか」などを見極めて下さい。

まとめ

平屋の設計を建築家に依頼することで得られる最大のメリットは、オーダーメイドでデザイン・設備などを依頼できる点です。

一方で、費用・設計期間・建築家との相性といった注意点も理解しておくことが大切です。

今回紹介した情報を、理想の平屋を実現する参考にしていただけると幸いです。