断熱等級7とは|海外(欧米先進国)との違いから見る日本の課題と対策
近年、断熱等級7の住宅への関心が高まっています。
断熱等級7は、日本の基準で最高水準の性能を持ち、海外(欧米先進国)と肩を並べる断熱性を実現可能です。
そこで今回は、快適で健康的な住まいづくりを追求する福井・石川の工務店「ノークホームズ」が、断熱等級7の基準や欧米先進国との違いについて詳しく解説します。
コラムのポイント |
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目次
断熱等級7とは|基準と海外(欧米先進国)との違い
海外(欧米先進国)と比較して遅れていると指摘されてきた日本の断熱性能ですが、その課題を解決し、快適で持続可能な住まいを実現する鍵となるのが断熱等級7です。
ここでは、断熱等級7の基準や欧米先進国との違いについて詳しく解説します。
断熱等級7とは|概要と基準
断熱等級7は、日本の住宅性能表示制度で定められた最高基準(2025年1月時点)であり、省エネルギー性能と快適性を両立する住宅を目指しています。
評価基準として、UA値(外皮平均熱貫流率)とηAC値(冷房期の日射熱取得率)が設定されています。
断熱等級7のUA値とηAC値 |
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断熱等級7の基準や性能についてさらに詳しく知りたい方は、以下のコラムで確認できます。
断熱等級6との違いや、省エネ性能・電気代の比較、仕様のポイントを詳しく解説しています。
>断熱等級7・UA値とは|断熱等級7・6どちらを選ぶべきか、仕様・省エネ性能の違いなど解説
海外(欧米先進国)の断熱基準との比較
欧米先進国では、断熱性能の向上が健康維持や省エネの観点から義務化されています。
例えば、ドイツの基準はUA値0.46〜0.26以下を求めるケースが一般的で、これにより冬季でも暖房効率が高く快適な住環境が保たれています。
一方、日本はまだ断熱性能が十分でない住宅が多く、国際基準との差が課題とされてきました。
日本が断熱性能で遅れてきた背景
日本の断熱基準が遅れていた理由には、以下の要因があります。
日本の断熱性能が遅れている背景 |
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福井・石川で断熱等級7の住宅をお考えの方は、ノークホームズにご相談ください。
欧米先進国以上の快適な住環境を実現するための最適なプランをご提案いたします。
なぜ断熱等級7が注目されるのか|海外(欧米先進国)から学ぶ視点
断熱等級7は、日本国内では最上位の断熱基準として注目されています。
海外(欧米先進国)では「健康」を重視した住宅基準
海外(欧米先進国)では住宅の断熱性能を「健康」の観点から定めています。
例えば、イギリスの健康省は寒さによる健康被害を明確に示し、ニューヨークでは賃貸住宅に最低室温13度以上を義務付けています。
対照的に日本では「省エネ」の視点のみで基準を設定し、厚生労働省による健康面からの研究もほとんど行われていません。
海外の断熱基準から見える日本の課題
海外(欧米先進国)では、新築住宅の高断熱化が義務付けられていますが、日本はG7唯一の未義務化国です(2025年1月時点)。
2025年4月から義務化される断熱等級4も、欧米など先進国では建築許可がおりないレベルです。
先進国に学ぶ政策と支援体制
ドイツでは年間2.4兆円規模の住宅断熱化支援を実施し、新築1戸あたり最大2200万円の補助金を実施しています。
また、イギリスでは2018年以降、一定の断熱基準を満たさない物件の賃貸を禁止する厳格な規制を導入しました。
断熱等級7の性能を最大限に活かすためには、高気密高断熱住宅についての理解を深めることが重要です。
こちらのコラムでは、具体的な評価指標やハウスメーカー選びのポイントを解説しています。
>高気密高断熱住宅の選び方|性能の見方と失敗しないハウスメーカーの選定ポイント
福井・石川で断熱等級7の高性能住宅の建築をご検討中の方は、ノークホームズにご相談ください。
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断熱等級7の効果を徹底解説|快適さと光熱費削減の両立
断熱等級7は、欧米の標準的な断熱性能に相当し、快適性と経済性を両立します。
ここでは高断熱化がもたらす具体的な効果から、住まいの長寿命化について解説します。
エアコンの設置台数削減
高断熱化により、エアコンの設置台数を減らせるため、その分の費用を削減できる可能性があります。
また、エアコンは一般的に10~13年程度で買い替えが必要です。
節約できる光熱費とエアコン本体の買い替え費用を比較すると、買い替え時点でコスト面のメリットが顕著になることがあります。
住宅の長寿命化につながる断熱性能
日本の住宅が海外(欧米先進国)と比べて、短期間で建て替えられる主要因の1つが、低い断熱性能です。
しかし、断熱等級7レベルの高断熱化は、結露やカビの発生を防ぎ、建物の耐久性を高めます。
快適な室内環境を長期的に保てるため、住宅の資産価値の維持・向上にも貢献します。
どの断熱等級を選ぶべきかお悩みの方は、こちらのコラムをごらんください。
各等級の特徴や快適性の違いを詳しく解説しています。
>断熱等級7段階のUA値・ηAC値の基準一覧表|どの断熱等級が最適か、断熱等級の調べ方など解説
断熱等級7のメリット・デメリット
断熱等級7の住宅は、快適な室内環境と省エネルギー性能を両立する理想的な選択肢ですが、その一方で特有の課題もあります。
ここでは、欧米並み基準の断熱等級7のメリットとデメリットを詳しく解説します。
断熱等級7のメリット
断熱等級7の住宅には、多くの利点があります。
以下に具体的なメリットをまとめました。
断熱等級7のメリット |
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断熱等級7のデメリット
一方で、断熱等級7を採用する際には、注意が必要な点もあります。
特に建築コストや施工の難易度が高くなることがデメリットとして挙げられます。
以下に主なデメリットをまとめました。
断熱等級7のデメリット |
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断熱等級7の住宅は、長期的に見ると経済的メリットや快適性の向上が期待できるものの、初期費用や施工業者を十分に検討することが大切です。
断熱等級7に関するQ&A|海外(欧米先進国)から見た日本の特徴
ここでは断熱等級7に関するさまざまな質問にお答えします。
日本は温暖だから断熱性能は低くても大丈夫?
東京の冬季平均気温はパリやロンドンと同等で、「日本は温暖だから断熱性能が低くても良い」という認識は誤りです。
むしろ、厳しい寒暖差がある日本では、年間を通じて快適な室内環境を維持するために高い断熱性能が求められます。
断熱等級7のコストは投資に見合うの?
初期費用は増加しますが、光熱費の削減で回収が可能です。
また、補助金や税制優遇を受けられる可能性もあるため、建築コストを下げることも可能です。
なぜ日本は断熱基準の義務化が遅れているの?
住宅着工件数と景気の連動という考え方が、断熱基準の義務化を遅らせてきました。
中小工務店への配慮から2020年の義務化も見送られましたが、2025年から断熱等級4の義務化が決定しています。
ただし、断熱等級4は冬に室温が13℃以下になる場合があり、寒く感じるケースがあります。
断熱等級7は本当に必要なの?
WHO(世界保健機関)は冬は室温18℃以上を健康な住環境の基準としており、断熱等級7の場合は15℃以上を維持できます。
世界では「健康」の観点から住宅性能を定めており、日本も単なる省エネ基準から、健康で持続可能な住まいづくりへと視点を転換する必要があります。
福井・石川で快適でエコな住まいをお考えなら、ノークホームズにお任せください。
お客さまのライフスタイルに合わせた最適なプランをご提案いたします。
まとめ
断熱等級7は、日本の住宅性能を海外(欧米先進国)レベルまで引き上げる重要な基準です。
初期費用は従来より高くなりますが、光熱費の削減や補助金の活用により、長期的には経済的なメリットも期待できます。
何より、年間を通じて快適で健康的な住環境を実現できることは、ご家族の暮らしの質を大きく向上させます。
福井・石川での家づくりは、ノークホームズが全力でサポートいたしますので、お気軽にご相談ください。
※建築予定地が施工エリア内(福井・石川)の方のみ対応させていただきます。