雪対策で家を守る|雪に強い家の構造設計とおすすめ設備を解説
寒冷地では、暮らしを守る上で積雪対策が欠かせません。
特に、「新築・リフォームを機に雪に強い家にするにはどのような構造・設備の工夫をすれば良いのか」と悩まれている方も多いのではないでしょうか。
「大雪が降ると屋根や駐車場の雪下ろしが大変……快適な暮らしを守るにはどうしたらいい?」とお考えの方に向けて、福井・石川を拠点に豪雪地帯での家づくりを多数手がけてきた注文住宅工務店『ノークホームズ』の知見を交えながら、具体的な雪対策をご紹介します。
快適で安心な住まいを実現するために役立つ情報を詰め込んでお届けしますので、ぜひ最後までお読みください。
このコラムのポイント |
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※建築予定地が施工エリア内(福井・石川)の方のみ対応させていただきます。
目次
雪対策で家を守るための基本知識
福井・石川をはじめとする積雪が多い地域では、雪に強い住宅の設計が重要なポイントです。
特に、寒冷地では雪対策と同時に省エネ性能を考慮した設計により、冬季に負担が大きい光熱費の削減が期待できます。
断熱等級7レベルに断熱性能を高めた住宅は、外気の影響を受けにくく、毎月の電気料金やガス代を数万円単位で抑えることも可能です。
それでは、まず雪対策で家を守るための基本知識から順番に解説していきます。
雪が引き起こす住宅への被害
積雪や落雪による住宅への被害はさまざまです。
◆被害の一例
- 屋根の損傷や倒壊
- 外壁や設備の破損
- 水漏れのリスク
特に、屋根や外壁といった住宅の構造部分には大きな影響があります。
また、積雪に伴う水漏れのリスクが増加すると、修繕コストが高額になる可能性があります。
これらの被害を防ぐためには、地域ごとに想定される最大の積雪量を超えるレベルの耐積雪構造の設計や定期的な点検が欠かせません。
参考:一般社団法人 住宅性能評価・表示協会「1-5 耐積雪等級(構造躯体の倒壊等防止及び損傷防止)」
家を守るために必要な雪対策の種類
住宅を雪から守るためには、構造や設備の両面で適切な対策を施すことが重要です。
以下は、主な対策の例です。
対策 |
内容 |
複数階層 | 屋根からの落雪で、地面から高い位置(窓や屋根の高さ)まで外周が雪で埋まることがある。低層階は採光・出入りがしにくいため、複数階層の家で二階以上に居住空間をつくる。平屋の場合は、高床にして雪に埋もれるリスクを軽減。 |
耐雪構造の屋根設計 |
消融雪型:発熱or散水の機能を持つ融雪設備を導入する屋根。 自然落雪型:雪が自然の力(太陽光・重力)で落ちるように、屋根の傾斜角度・傾斜の方角を工夫して設計される屋根。 耐雪型:雪下ろしをしないことを想定した屋根。 |
雪止め金具の設置 |
落雪による被害を予防するため、屋根に雪止め金具を取り付けることが推奨される。 |
排水・融雪設備の設置 |
雨どいのメンテナンスや融雪システムの設置により、雪解け水によるトラブルを防ぐ。 |
除雪道具の準備 |
除雪作業を効率よく行うために、スコップや融雪剤、家庭用除雪機などの道具を揃えることが大切。 |
これらの対策を講じることで、大雪による被害を抑え、安全で安心な住環境を維持できます。
雪対策で屋根対策に力を入れたい方はこちらの記事がおすすめです。
>雪国の家ならではの屋根|雪対策ができる屋根・屋根形状(勾配あり、平ら)の種類、平屋などの屋根事例
冬の大雪と積雪への備え|実践的な対策
大雪や積雪の影響は、住宅の耐久性や安全性に関わる問題だけでなく、生活に大きな影響を与えます。
とくに除雪作業や光熱費は多大な労力と負担がかかります。
このような大雪の影響と積雪への備えを解説します。
大雪が生活にもたらす影響とは
大雪や積雪によって、生活環境が大きく変わります。以下に大雪が生活にもたらす負担の一例を挙げます。
負担 | 詳細 |
生活の不便さ |
雪による道路の閉鎖や交通機関の遅延が多発し、外出が難しくなる。 買い物や通勤通学にも影響を及ぼす。 |
除雪作業の負担 |
屋根や駐車場、玄関周辺の除雪作業に多くの時間と労力が必要となる。 高齢者や一人暮らし世帯にとってはさらに大変な作業。 |
光熱費の増加 |
冷え込みが厳しいと暖房費がかさむ。 積雪の影響で断熱性能が低下し、エネルギー消費が増加する。 |
これらの影響を軽減するためには、雪に強い住宅の設計や設備の見直しが重要な鍵を握ります。
>断熱等級7の電気代削減効果|断熱等級5〜7の光熱費シミュレーション(オール電化・電気+ガス)
新築・リフォームで雪対策を強化するためのポイント
冬の大雪や積雪から住宅を守るためには、必須となる対策を計画的に講じることが重要です。
ここでは、安全な家づくりに関する具体的な対策や、雪対策を行う際に注意すべきポイントを取り上げます。
安全な家づくりに必要な新築・リフォームプラン
多雪地域での住宅の安全性を高めるには、想定積雪量(積雪深)に応じた住宅の新築・リフォーム設計が必須です。
以下に主な新築プランの例をご紹介します。
プラン | 詳細 | |||||||||
耐積雪等級 |
垂直積雪量が1m以上の多雪区域で用いる基準で設計する。
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複数階層 | 複数階層の家で二階以上に居住空間をつくる。平屋の場合は、高床・スキップフロア・1.5階建てなどを検討する。 | |||||||||
耐雪構造の屋根設計 |
消融雪型:太陽光等による発熱や散水の機能を持つ融雪設備を導入する。自然落雪型:勾配屋根など傾斜角度・傾斜の方角を工夫して設計する。 |
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高断熱・高気密 |
多雪地帯特有の寒さに対応するため、断熱等級7を基準に高断熱・高気密仕様にする。 |
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排水システムの整備 |
解け水が原因の水漏れや設備故障を防ぐために、雨どいなどの排水設備をシンプルな設計にする。 |
雪による被害を最小限に抑え、安全かつ快適な住環境を実現するための参考にしてください。
雪対策の注意点と周囲への配慮
雪対策を行う際には、住宅内部だけでなく、周囲の環境や近隣への配慮も欠かせません。
以下は注意すべきポイントです。
注意すべきポイント | 内容 |
落雪の危険性の防止 |
屋根に雪止め金具を設置し、雪が近隣の建物や道路に落ちるのを防ぐ。 安全な場所への雪の除去も心掛ける必要がある。 |
除雪作業時の安全確保 |
雪かきや除雪機の使用時には、適切な装備を整えることで事故のリスクを軽減。 特に足元の滑り防止対策が重要。 |
近隣への影響を考慮 |
除雪した雪を近隣の敷地に押し込むなどの行為はトラブルの原因となる。 指定された排雪エリアを利用を推奨。 |
費用やスケジュールの計画 |
雪対策の構造設計や設備の導入・工事の費用がかかる。 設計・施工・資金計画も含めた余裕を持ったスケジュール計画を。 |
こうした注意点を心に留めながら対策を進めることで、家を守るだけでなく、地域全体の安全性や住環境の向上につながります。
※建築予定地が施工エリア内(福井・石川)の方のみ対応させていただきます。
積雪対策に効果的なおすすめ設備と設置方法
住宅を雪から守るには、適切な設備を選び、効果的に設置することが重要です。
新築・リフォームともに導入できる設備を中心に、特に屋根、駐車場、玄関や窓周りの対策に役立つ設備と、それらをどのように活用すれば良いかを解説します。
屋根の雪対策に役立つ設備
屋根は積雪の影響を受けやすい場所ですが、適切な設備を導入することで被害を未然に防げます。
役立つ整備 | 内容 |
雪止め金具の設置 | 屋根に取り付ければ、積もった雪が一度に滑り落ちるのを防ぎ、落雪被害のリスクを軽減。 |
融雪ヒーター | 積雪量の多い地域では、融雪ヒーターを設置すれば雪を効率的に溶かし屋根の損傷を防げる。 |
屋根素材の選定 | 軽量かつ耐久性の高い素材を採用すれば、積雪の重さに耐えつつ家全体の耐久性を向上させる。 |
これらの設備は、大雪の影響を最小限に抑え、安全性を高めるために役立ちます。
カーポートや駐車場の対策
駐車場やカーポートの雪対策も、冬場の快適な生活には欠かせません。
対策 | 効果 |
耐雪性能の高い カーポート |
耐雪設計のカーポートを設置することで、車を雪の重さや落雪から守ることが可能。 |
ロードヒーティングの導入 |
ロードヒーティングを設置すれば、雪や氷が自然に溶け、車を出し入れする際の安全性が高まる。 |
スノーネットの活用 |
車体や駐車スペースを保護するための、スノーネットは便利な選択肢。 |
これらの設備を活用することで、雪かきの負担を軽減し、駐車場の安全性を確保します。
玄関や窓周りの雪対策
住宅の玄関や窓周りは、雪の影響を直接受ける箇所です。
適切な対策を施すことで、住まいの快適性を向上させられます。
対策 | 効果 |
風除室・玄関フードの設置 |
防雪のために防除室や玄関フードを取り付けることで、外気だけでなく雪や風を防ぎ、玄関の出入りを快適にできる。 |
融雪マットを敷く |
玄関前の階段やアプローチに敷くことで、積雪や凍結を防ぎ、安全性を確保する。 |
断熱ドア・断熱窓を採用 |
玄関や勝手口のドアを断熱ドアにしたり、二重窓やトリプル・真空ガラスなど断熱性の高いサッシ・ガラスを導入することで、冷気の侵入を防ぎ、室内を快適な温度に保てる。 冷暖房効率が向上すれば、消費電力が抑えられ、電気料金の削減につながる。 |
これらの対策を組み合わせることで、雪が原因のトラブルを未然に防ぎ、より快適な冬を過ごせます。
※建築予定地が施工エリア内(福井・石川)の方のみ対応させていただきます。
まとめ|雪対策の構造設計と設備の工夫で快適な冬を
福井・石川の家づくりの雪対策は、快適な暮らしを守るうえで必要不可欠です。
大雪に備える住まいづくりには、耐雪構造の設計と設備の対策が重要です。
また、寒冷地での快適な暮らしには、断熱等級7クラスの高い断熱・省エネ性能の家づくりが欠かせません。
地域によって求められる耐雪・断熱基準が異なりますので、地域で豊富な経験を持つ建築・設計のプロの知見が重要です。
積雪地帯の家づくりを数多く手がけてきた福井の注文住宅工務店『ノークホームズ』では、地域特有の気候条件に対応した工夫や設備を取り入れた家づくりをしています。
本コラムが、安全で安心な暮らしを実現するための一つの参考として、ぜひ活用いただけると幸いです。
※建築予定地が施工エリア内(福井・石川)の方のみ対応させていただきます。