雪国の家ならではの屋根|雪対策ができる屋根・屋根形状(勾配あり、平ら)の種類、平屋などの屋根事例
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福井市・あわら市・坂井市・鯖江市・越前市・大野市・勝山市・永平寺町・越前町
雪国の家には、雪対策が必須ですよね。
特に屋根については、雪下ろしの負担を最小限にしながら、落雪による事故なども防げる工夫が必要です。
そこで今回は豪雪地帯として知られている福井の工務店『ノークホームズ』が、雪国の家の屋根に必須の工夫を具体的に紹介します。
このコラムのポイント |
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安心して冬を越せる家づくりのために、ぜひ最後までごらんください!
目次
雪国の家ならではの屋根|雪対策ができる屋根・屋根形状の種類
畳1帖の広さに1cmの雪が積もると、重さは約10kgにもなります。
〈参考〉福井県 ホーム > くらし・環境 > 住まい・土地 > 住宅・土地 > 雪に強い家づくり『雪に強い家づくりの手引き(詳細版)』4ページ をもとに、ノークホームズが計算
雪国の家の屋根には、雪対策&雪に対する強さが求められますよね。
そこではじめに、雪国の家ならではの屋根の種類、雪国の家に適した屋根形状を紹介します。
雪国の家ならではの屋根|雪対策ができる屋根は3種類
雪国の家ならではの屋根は、主に3種類です。
- 消融雪型
- 自然落雪型
- 耐雪型
それぞれ雪対策の特徴が違うため、わかりやすく解説します。
消融雪型
発熱or散水の機能を持つ融雪設備を導入する屋根です。
【熱で雪を溶かす場合】
屋根に電熱線orパネルor配管(設備によって違う)を設置し、電気の力で熱して雪を溶かします。
※融雪機能がある太陽光発電パネルもあります。
【散水した雪を溶かす場合】
屋根に散水機器を設置し、散水して雪を溶かします。
特に井戸水を使える住宅では、熱で雪を溶かすよりも費用を抑えて使える点が魅力です。
自然落雪型
雪が自然の力(太陽光・重力)で落ちるように、屋根の傾斜角度・傾斜の方角を工夫して設計される屋根です。
- 屋根から落ちた雪をためられる十分なスペースが必要
- 雪が隣地に落ちないように配慮が必要
- 屋根から落ちた雪が玄関ドア・窓などをふさがないように配慮が必要 など
耐雪型
雪下ろしをしないことを想定した屋根で、地域の積雪量に合わせて、雪の重量に耐えられる住宅設計が必要です。
ただし家の耐雪重量を超えるほど雪が積もることもあるため、以下のような屋根・住宅設計を工夫します。
- 雪下ろしが必要なときのために、雪止め(雪が屋根から一度に落ちないよう、雪を止める器具)を設置しない
- 雪下ろしが必要なときのために、屋根に登るハシゴを外壁に設置
- 雪庇(読:せっぴ、屋根から雪がはみ出している状態の名称)による事故・被害が起きないよう、融雪設備を併用 など
豪雪地域の多くの自治体が、独自に「家づくりのパンフレット」などを作成してインターネット上で公開しています。
〈参考〉福井県 ホーム > くらし・環境 > 住まい・土地 住宅・土地 > 雪に強い家づくり『雪に強い家づくりの手引き(詳細版)』
自治体ごとに、積雪量などによって家づくりに必要な工夫が違います。そのため、「お住いの自治体名 雪に強い家づくり」などでインターネット検索をしてみるのがおすすめです。
雪国の家に適した屋根形状|勾配あり・平らどちらもOK
屋根形状の種類は豊富で、雪国の家でもさまざまな形状の屋根を採用していますが、以下のような形状が多い印象です。
- 勾配ありの形状:切妻屋根、片流れ屋根(耐雪型以外の屋根で、雪が落ちる場所を特定しやすい)
- 平らな形状:陸屋根、バタフライ屋根(耐雪型の屋根)
雪国の家の屋根に雪対策をしない場合の危険性
雪国の家の屋根に雪対策をせず、屋根の雪下ろしもできない場合には、以下のような危険を想定できます。
- 落雪による事故(人が大量の雪に押しつぶされる、怪我をする)
- 家が雪の重量に耐えられず、ゆがむ
- 落雪によって外置きの住宅設備(エアコン室外機・給湯器など)が故障する
- 隣家に雪が落ち、トラブルになる
- 雪が屋根や外壁から家の内部に侵入し、すがもれ(雨漏りのような状態)が起きる など
雪下ろしの負担が少なく、安心して冬を越せる家づくりをしたい方は、雪国の家づくり実績が豊富な施工業者に新築を依頼するのがおすすめです。
福井で1年を通して安心・快適な家づくりを検討中の方は、ノークホームズにお問い合わせください。
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雪国の家を新築時におすすめの屋根材
雪は大気中の汚れを含んだ水分なので、雪に強い屋根材を採用しないと短期間で劣化が進んでしまう点にも注意が必要です。
そのため、雪国の家の大多数が金属系の屋根材・瓦を採用しています。
【金属系・瓦の主な特長】
- 高密度な屋根材なので、雪(水分)が家の内部に侵入しづらい
- 耐久性が高い
「海に近い地域に家を新築する場合には塩害に強い瓦を採用する」など、お住まいの地域の特性に合わせて屋根材を選びましょう。
雪国の家の屋根事例|平屋・1.5階建て・2階建て
雪国の家ならではの屋根の種類などを紹介してきましたが、「雪に強い屋根=機能性が最優先でおしゃれなデザインにならないのでは?」と不安をお持ちの方も多いと思います。
そこで、雪国の家ならではの屋根でありながら、デザイン性の高い家づくりが成功した事例を紹介します!
平屋
こちらは、片流れ屋根を採用した平屋の雪国の家です。
大きな屋・軒と緩やかな傾斜から、「家が守られている」という安心感を得られる外観ですね。
暖色を中心とした色彩・木目の軒天など、温かみのあるデザインも特徴です。
こちらの記事で、片流れ屋根の平屋を紹介しています。
>平屋の外観を片流れ屋根にする|かっこいい外観・間取り事例、メリット・デメリットなど解説
1.5階建て
こちらは、片流れ屋根と陸屋根を組み合わせた、1.5階建ての雪国の家です。
家の左右に屋根から落ちた雪をためておくスペースがないため、屋根に積もる雪を、2種類の屋根に分散させる工夫をしています。
黒・白のコントラストに木目の玄関ドアを組み合わせ、ナチュラルモダンな外観デザインが完成しました。
1.5階建てとは、平屋をベースとして必要な分だけ2階を加えた家のことです。こちらの記事で間取りを紹介しています。
>平屋に見える「平屋風二階建て」の間取り|30坪(25〜35坪前後)のおしゃれな事例紹介
2階建て
こちらは、片流れ屋根を採用した2階建ての雪国の家です。
住宅密集地&境界線付近に隣家の屋外設備があるという立地のため、家の前面に雪が落ちるように傾斜の方角を工夫しました。
また、雪止めも設置して急な落雪を防いでいます。
シンプルな白の外壁に木材を組み合わせた、優しい和モダンのデザインが特徴です。
雪国の家の屋根・外観デザインに注目して事例を紹介しました。
雪対策の機能性とおしゃれなデザインは共存可能ですので、ぜひデザイン性にもこだわって雪国の家づくりをしていただけると幸いです!
ノークホームズには、雪国のおしゃれな家の事例がまだたくさんあります。ぜひごらん下さい。
雪国の家は屋根以外にも工夫がたくさんある
雪国の家は、屋根に積もる雪への対策と同時に、以下のような雪対策も必要ですよね。
- 屋根から落ちた雪・敷地内に積もる雪への対策
- 屋根以外の外装・屋外住宅設備の損傷を防ぐ対策
最後に、雪国の家を新築する際に考慮する必要がある屋根以外の主な工夫を、家の部位別に確認しましょう。
家の部位 | 工夫 |
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雨樋(雨水を屋根から地面に流す部位) | ・樋本体・取付部品ともに高強度のものを選ぶ ・なるべく外壁近くに設置 ・設計の工夫により、樋を設置しない など |
外壁・窓などの開口部 | 軒を大きく出して落雪時の損傷を防ぐ |
玄関アプローチ | ・距離を短くして除雪負担を減らす ・カーポートを設置して除雪負担を減らす |
間取り | ・玄関に除雪道具などを収納できるスペースを設ける ・洗濯物の部屋干しがしやすいよう、ランドリールームを設ける |
こちらの記事で、雪国の家の間取りの工夫・住宅性能の工夫などを詳しく紹介しています。
>雪国の家づくり|雪国の家ならではの建築デザイン事例、屋根・間取りの工夫や特徴を紹介
今回紹介してきたとおり、雪国の家は細部に渡って雪対策が必要です。
そのため、雪国の家づくりは地域の気候を熟知している施工業者に依頼するのがおすすめです。
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気候・周辺環境に配慮し、自然の力と省エネ性能の高い設備を掛け合わせた、1年を通して低コストで快適に暮らせる家を実現します。
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まとめ
雪国の家ならではの屋根について、「雪下ろしの負担軽減」「落雪による事故・被害防止」などの雪対策を中心に解説してきました。
安心して冬を越せる家づくりを成功させるために、今回紹介した情報を参考にしていただけると幸いです。
また「地域の気候に対する深い理解を持つ施工業者に新築を依頼することも重要な雪対策の一部」と考えて、雪国での家づくり実績が豊富な施工業者を選ぶことをおすすめします。