ハウスメーカーの選び方、優先順位の決め方|決められない、2社で迷ったらどうするか解説
「マイホームを建てたい」とご希望の場合、どのハウスメーカー・工務店に依頼するべきかお悩みの方が多いのではないでしょうか。
注文住宅は、ハウスメーカー・工務店によって性能・デザイン・価格が異なるため、選びは慎重に行いたいところです。
そこで今回は、福井で多くの注文住宅を手がけてきた『ノークホームズ』が、ハウスメーカーの選び方や、決められない場合、2社で迷ったらどうするかなどを解説します。
このコラムのポイント |
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▶ノークホームズの施工事例集
※建築予定地が施工エリア内(福井・石川)の方のみ対応させていただきます。
ハウスメーカーの選び方|優先順位の高いポイント7つ
どのハウスメーカーに依頼すればいいかお悩みの際には、次にあげる5つのポイントを中心に各社を比較しましょう。
地域の基準に応じた性能をクリアできるか
家を建てる際には、地域特性に合った性能や設備が求められます。
福井のような気候の変化が激しい地域では、断熱性能が求められます。福井県は断熱等級6以上が基準となります。
断熱等級 | 内容 |
等級7 | 熱損失等のより著しい削減のための対策が講じられている |
等級6 | 熱損失等の著しい削減のための対策が講じられている |
等級5 | 熱損失等のより大きな削減のための対策が講じられている |
等級4 | 熱損失等の大きな削減のための対策(建築物エネルギー消費性能基準等を定める省令に定める建築物エネルギー消費性能基準に相当する程度)が講じられている |
等級3 | 熱損失等の一定程度の削減のための対策が講じられている |
等級2 | 熱損失の小さな削減のための対策が講じられている |
等級1 | その他 |
<出典>国土交通省 住宅性能表示制度における省エネ性能に係る上位等級の創設
また、断熱性能が優れているということは、冷暖房の効率がいい省エネ住宅であることを意味します。
環境にやさしく、光熱費削減にも効果的な家とするために、性能面は必ず確認しましょう。
福井の注文住宅工務店ノークホームズでは、断熱等級7の住宅を標準仕様としています。
季節を問わず快適に過ごせる省エネ住宅を建てたい方は、お気軽にお問い合わせください。
※建築予定地が施工エリア内(福井・石川)の方のみ対応させていただきます。
また、積雪が多い地域の場合、次のような対策が必要です。
必要な性能・設備 | 特徴 |
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積雪対策の屋根 | 急傾斜屋根(雪が滑り落ちやすい) 耐雪式屋根(雪の重みに耐えられる) 融雪式屋根(電熱線や散水設備で雪を溶かす) |
基礎の高さ | 基礎を通常より高く設計し、積雪から家を守る |
優れた断熱性・気密性 | 高断熱材や二重窓などで寒さを防ぎ、家全体を暖かくする |
柱と壁の強度 | 太い柱や厚い壁で積雪の重みに耐えられる構造にする |
玄関や出入り口 |
二重構造の玄関や複数の出入り口を設置し、 |
福井で家を建てる場合、上記をふまえた上で住宅を設計・施工するには、豪雪地帯ならではの注意点や対策について熟知したハウスメーカーがおすすめです。
その地域の特性に合った家を建ててくれる会社を選びましょう。
雪に強い家の建て方については、こちらの記事でも解説しています。
>雪対策で家を守る|雪に強い家の構造設計とおすすめ設備を解説
耐震性・断熱性・省エネ性は十分か
ハウスメーカーを選ぶ際は、耐震性・断熱性・省エネ性といった住宅性能が重要です。
耐震性に関しては、耐震等級3をクリアしたメーカーを選びましょう。
耐震等級とは、住宅の耐震性を示す基準で、3つの等級に区分されています。
耐震等級 | 特徴 |
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耐震等級1 |
・建築基準法で定められる最低限の耐震性能 |
耐震等級2 | ・耐震等級1の1.25倍の耐震強度 ・震度6〜7の地震に耐えうる ・繰り返し発生する地震や余震にもある程度の耐久性を持つ |
耐震等級3 | ・耐震等級1の1.5倍の耐震強度 ・極めてまれに発生する大地震に対しても非常に強い ・繰り返し発生する大規模な地震にも耐えうる |
<参照>国土交通省|「住宅の品質確保の促進等に関する法律」新築住宅の性能表示制度ガイド
万が一の場合も安全に過ごせる家を手に入れるために、耐震等級3が求められます。
理想のデザインを実現してくれる会社か
ハウスメーカーは、各社によって得意とするデザインが異なります。
シンプルモダン、ナチュラル、北欧風や和モダンなど、どのような印象の家にしたいか整理した上で、理想のデザインテイストを実現できそうな会社を選びましょう。
ホームページやパンフレットなどで施工事例を確認するほか、モデルハウスや完成見学会で実際の間取りや内装を体感してみることもおすすめです。
予算内に収まるか
ハウスメーカーを選ぶ際、費用が予算内に収まるかどうかは重要なポイントです。
大手ハウスメーカーに依頼する場合、設計の自由度が比較的高くアフターサポート面も充実している一方で、建築費用は高くなると考えられます。
費用を抑えたい場合はローコストメーカーがおすすめですが、デザインや間取りの自由度が低くなるため、こだわりたいポイントがある方は注意が必要です。
また、単に費用が安い・高いで判断するのではなく、施工品質やサポート体制を考慮した上で、見積もりに納得できるハウスメーカーを選びましょう。
採用している工法・構造は何か
ハウスメーカーが採用する工法・構造は、耐久性・間取りの自由度・将来のリフォーム性にまで影響します。
どの工法を採用しているか確認し、家の耐久性や設計の自由度などを把握しましょう。
主な工法は以下の4つです。
在来工法(木造軸組工法)
日本の伝統的な工法で、木の梁と柱で建物を支えます。
設計や間取りの自由度が高く、リフォームや増改築がしやすいがメリットですが、工期は長くなりがちです。
2×4工法
アメリカ発祥の工法で、壁で建物を支える構造であることから、「枠組壁工法」とも呼ばれます。
省エネ性能が高く、地震に強い構造ですが、設計の自由度はやや低い点に注意が必要です。
鉄骨造(S造)
柱や梁などの骨組みに鉄骨を使う工法です。
軽量鉄骨造と重量鉄骨造に分けられ、鋼材の厚みが6mm未満であれば軽量、以上であれば重量とされています。
高層建築との相性が良く、設計の自由度が高い一方で、熱に弱い点がデメリットです。
しかし、工期は短くコストも比較的リーズナブルとされています。
鉄筋コンクリート造(RC造)
鉄筋とコンクリートを組み合わせた構造で、鉄筋でできた枠型に、コンクリートを流し込んだ素材を使用します。
優れた耐震性・耐火性・遮音性が魅力で、設計の自由度も高いのがメリットです。
しかし、工期やコストは他の工法よりも増えます。
上記の通り、工法によってコストや設計の自由度などが大きく異なるため注意しましょう。
アフターサービスや保証内容は何か
マイホームは建てて終わりではなく、その後の数十年にわたって住み続けていくため、アフターサービスの内容は必ず確認してください。
ちなみに、2000年4月に施行された「住宅の品質確保の促進等に関する法律(品確法)」によって、住宅を新築・販売した会社には、10年間の瑕疵(かし)担保責任を負うことが義務付けられました。
つまり、新築住宅を購入する場合は最低でも10年間は保証対象となり、基礎や柱、壁など主要構造部に欠陥が見られた場合や、雨漏りが生じた際にはメンテナンスを受けられます。
各ハウスメーカーは独自のアフターサービスも提供しており、なかには20年や30年、最長で60年もの長期保証を提供している会社も見られるため、各社のサービス内容について比較しておきましょう。
- 保証期間(最低・最長)
- 保証内容(保証の対象となる範囲)
- 定期メンテナンスにかかる費用
上記3つのポイントを中心に比較することをおすすめします。
営業担当者との相性は良さそうか
家を建てるとなると、営業担当者との相性も重要なポイントです。
コミュニケーションの取りやすい担当者であれば、マイホームに関する要望を正確に伝えることができ、家づくりに関する不安や疑問を減らせます。
住宅展示場などに足を運び、質問や悩みに対してわかりやすく答えてくれるか、丁寧に対応してもらえるか確認しておきましょう。
ハウスメーカー選びが決められない、2社で迷ったらどうするか
「ハウスメーカーを選びたいものの、なかなか1社に絞れない」とお悩みの場合、次の方法で依頼先を選びましょう。
スペックを詳細に比較する
ハウスメーカー選びで1社に絞れずお悩みの場合、住宅のスペックを詳細に比べましょう。
とくに福井のような気候の変化が激しい地域の場合、断熱性能の高さが非常に重要です。
寒い冬も熱を逃さない高断熱な住まいにするためには、最高位である断熱等級7の家を建てられるハウスメーカーを選ぶ必要があります。
ちなみに断熱等級は、地域区分と等級ごとにUA値とηAC値が定められており、UA値・ηAC値ともに小さい住宅は、断熱性能が高いことを意味します。
- UA値とは:住宅の外皮から熱がどれだけ逃げやすいかを示す指標
- ηAC値とは:冷房期に太陽の日射熱が住宅内へどれだけ入りやすいかを示す指標
ノークホームズのある福井県は、国土交通省の地域区分新旧表によると地域区分4〜6のいずれかに該当しており、断熱等級ごとのUA値・ηAC値は以下の通りです。
なお、福井県は独自の基準で断熱等級6以上が基準です。
地域区分 | UA値 | |||
断熱等級4 | 断熱等級5 | 断熱等級6 | 断熱等級7 | |
4 |
~0.75 |
~0.60 | ~0.34 | ~0.23 |
5 | ~0.87 | ~0.60 | ~0.46 | ~0.26 |
6 | ~0.87 | ~0.60 | ~0.46 | ~0.26 |
地域区分 | ηAC値 | |||
断熱等級4 | 断熱等級5 | 断熱等級6 | 断熱等級7 | |
4 | - | - | - | - |
5 | ~3.0 | ~3.0 | ~3.0 | ~3.0 |
6 | ~2.8 | ~2.8 | ~2.8 | ~2.8 |
<出典>国土交通省 住宅性能表示制度における省エネ性能に係る上位等級の創設
ハウスメーカーを比較する際には、UA値やηAC値を確認し、断熱性能が高いと判断できる会社を選びましょう。
ノークホームズでは、Ua値が0.26以下、「断熱等級7」の住宅を標準仕様で提供しています。
断熱等級7の家について詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。
>断熱等級7・UA値とは|断熱等級7・6どちらを選ぶべきか、仕様・省エネ性能の違いなど解説
比較表を作成し客観的に判断する
情報を整理して客観的に判断するために、次のような比較表を作成してみるのもおすすめです。
比較項目 | A社 | B社 |
---|---|---|
見積もり額 | XXXX万円 | XXXX万円 |
断熱等級 | 等級5 | 等級7 |
デザインの自由度 | ◯ | ◎ |
保証内容 | 20年保証 | 30年保証 |
担当者の印象 | 丁寧で信頼できる | レスポンスが早い |
重視したいポイントを中心に情報をまとめることで、冷静に判断しやすくなります。
モデルハウスで実際に体感する
ハウスメーカーを比べる際には、モデルハウスや見学会に足を運び、実際に住宅を体感してみましょう。
デザインや間取りだけでなく、設備の使いやすさ、家事動線の良さなどを確かめることで、その家で暮らす具体的なイメージが湧き、どちらの住まいがより快適か比べやすくなります。
ノークホームズの完成見学会情報はこちらよりご確認ください。
こちらの記事では、ハウスメーカーなどの施工業者の選び方・見極め方について詳しく解説しています。
>口コミから最高の施工業者(ハウスメーカーなど)を選ぶ方法、「やめた方がいい施工業者」の見極め方
ローカルハウスメーカー・工務店への依頼もおすすめ
注文住宅を建てる際は、全国規模のハウスメーカーだけでなく、ローカルハウスメーカーや地元の工務店も有力な候補になります。
ハウスメーカーか工務店で迷った場合の選び方
注文住宅をハウスメーカーに依頼するか、地元の工務店に依頼するかお悩みの場合、次のような視点で検討するとよいでしょう。
ハウスメーカーがおすすめな方
ハウスメーカーは、以下に当てはまる方におすすめの依頼先です。
- 工期は短く抑えながらも、品質の安定した住宅を建てたい
- 会社のブランド力やアフターサービスを重視したい
工務店がおすすめな方
一方で次の2点に該当する場合、ハウスメーカーよりも工務店をおすすめします。
- 費用を抑えながらも自由設計で理想に近い家を建てたい
- 地域密着型で頼れる会社に依頼したい
ローカルハウスメーカーがおすすめな方
ハウスメーカーと地域密着型の工務店のどちらにするべきかお悩みの場合、ローカルハウスメーカーがおすすめです。
ローカルハウスメーカーは双方のメリットを兼ね備えており、地域での信頼を得ながら施工技術や品質に優れています。
- 大手ハウスメーカーに依頼するよりも費用を抑えたい
- 地域密着ながらも施工力の安定した会社に依頼したい
上記の2点に該当する場合、ローカルハウスメーカーも候補となります。
福井の注文住宅工務店「ノークホームズ」は、地域密着型の工務店とハウスメーカーのメリットを兼ね備えたローカルハウスメーカーです。福井での理想の家づくりをお手伝いいたします。
※建築予定地が施工エリア内(福井・石川)の方のみ対応させていただきます。
まとめ
マイホームを建てる際は、理想の住まいを実現できるハウスメーカーを慎重に選ぶ必要があります。
地域の気候に適した理想の性能、デザインの住まいをリーズナブルな価格で実現できるか、アフターサポートは充実しているかといった重要なポイントを確認し、どのハウスメーカーが最適かを判断しましょう。
ハウスメーカー、地域密着型の工務店のどちらがよいか迷う方は、地元で実績が豊富なローカルハウスメーカーもおすすめです。