平屋の外観を片流れ屋根にする|かっこいい外観・間取り事例、メリット・デメリットなど解説
平屋はワンフロアの家です。コンパクトで可愛いイメージをお持ちの方も多いと思いますが、実は屋根によって外観デザインが大きく変化します。
特に「片流れ屋根」を採用すると、モダンでダイナミックな印象のかっこいい外観も実現可能ですよ!
でも屋根の形状は住み心地にも大きく影響するため、片流れ屋根がベストかどうかをしっかり検討したいですよね。
そこで今回は降雨・降雪などによる日本屈指の厳しい気候の福井で数多くの平屋施工実績を持つ『ノーク・ホームズ』が、片流れ屋根についてわかりやすく解説します。
このコラムのポイント |
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いつまでもおしゃれな外観・快適な住み心地の平屋を建てるために、ぜひ最後までごらん下さい!
片流れとは
「片流れ屋根」とは、1面で1つの方向に勾配がある形状の屋根のことです。
次の章から片流れ屋根を採用した平屋の外観・間取り事例を紹介し、後ほど住み心地やメンテナンスに関するメリット・デメリットなども紹介します!
平屋を片流れ屋根にしたかっこいい外観・間取り事例
では早速、片流れ屋根を採用した平屋のかっこいい外観事例を一緒に確認しましょう。
平屋を片流れ屋根にしたかっこいい外観事例
片流れ屋根は、デザインのバリエーションが豊富です。
ノーク・ホームズが建築した片流れ屋根の平屋を、勾配の向き別に紹介します!
勾配の向きが(高)東→(低)西の片流れ屋根
はじめに木目の軒天が印象的な片流れ屋根の平屋です。
片流れ屋根は、軒を大きく出すことでダイナミックな印象となります。
また外壁や軒天のデザインによって「屋根が1面」というシンプルな魅力が引き立ち、いつまでも古びないモダンな外観が完成します♪
こちらの片流れ屋根の平屋は黒をベースとして玄関ドアや軒天にシックなブラウンを組み合わせ、飽きのこないシンプルモダンな外観となりました。
勾配の向きが(高)西→(低)東の片流れ屋根
次に、片流れ屋根と陸屋根(玄関ポーチ部分)を組み合わせた平屋の外観です。
※「陸屋根」(りくやね、ろくやね)とは、勾配のない屋根のことです。
白をベースとして2色の木目を組み合わせ、ナチュラルモダンな外観となりました。
勾配の向きが(高)北→(低)南の片流れ屋根
次に、縦長の土地に建つ片流れ屋根の平屋です。
住宅同士の距離が近い立地を考慮し、「効率的に採光を確保可能」・「両隣の住宅の採光を遮らない」屋根形状でありながら、平屋ならではの存在感を発揮する外観となりました。
勾配の向きが(高)南→(低)北の片流れ屋根
最後に、シンプルな形状・色使いを極めた片流れ屋根の平屋外観です。
日当たりの良い南向き住宅のため、片流れ屋根の軒を大きく出すことで室内に入る日差しを和らげています。
片流れ屋根の平屋外観を、勾配の向き別に紹介しました。
住宅正面から見て横に勾配をつける・縦に勾配をつけるという2つのパターンがあり、向きによって印象が変わることを実感して頂けたのではないでしょうか。
また片流れ屋根自体はシンプルな形状ですが、外壁・軒天・外構などのデザインによって華やか・シンプル・ナチュラルなど印象が変わりますね♪
↓こちらから、今回紹介しきれなかったおしゃれな外観事例をぜひごらん下さい。
〈施工事例〉
片流れ屋根を採用した平屋のモダンな間取り事例
次に、片流れ屋根を採用した平屋の間取りも確認しましょう。
はじめに、片流れ屋根の勾配をいかした「勾配天井」と「ダウンフロア」を採用した平屋の間取りです。
【リビング⇔ユーティリティー⇔ウォークインクローゼット⇔洋室】が回遊動線となっていて、コンパクトな動線で効率よく家事をこなせる点が特徴です。
勾配天井・ダウンフロア画像はこちらです。
上下に視線が抜けることで、平屋とは思えない開放感と空間の広がりを感じますね。
次に、中庭からキッチンに向かって片流れ屋根の勾配をつけた平屋の間取りです。
屋根の位置が高い中庭側に居室、屋根の位置が低いキッチン側に水回りを集中させている点が特徴です。
「のびのびと過ごしたいリビングは勾配天井」、「ゆったりと落ち着いて過ごしたいキッチンは通常の天井」とエリア分けをしています。
また個室の窓から外を眺めると、視線が屋根に沿って空へと抜ける気持ちよさを味わえます♪
こちらの記事で、中庭のある平屋を特集して紹介しています。
>中庭があるおしゃれな平屋の間取り|30坪前後、2〜3LDKの実例、後悔しないポイント紹介
最後に、(高)南から(低)北に向かって勾配をつけた平屋の間取りです。
全ての個室・水回りがリビングと直結しているため、ご家族間のコミュニケーションがとりやすく家事動線も良い点が特徴です。
上記間取りの平屋立地は、リビングに面した南側に建物が無い環境です。
南向きのリビングは室内の日照時間が長いため、夏の冷房効率が下がる点が不安ですよね。
片流れ屋根の軒を大きく出すことで、室内への日照を調整しました。
片流れ屋根の平屋は、屋根の形状と間取りを上手にリンクさせることで室内の快適性が向上します!
立地・周辺環境・ライフスタイルなどを組み合わせる複雑な作業を経て理想のマイホームが完成するため、ぜひ平屋建築の施工実績が豊富なハウスメーカーを選んで下さい。
福井で平屋のマイホームを検討中の方は、ノーク・ホームズがご相談を承ります。
ノーク・ホームズは、平屋・1.5階建てを得意としているハウスメーカーです。
北陸の厳しい気候の中で快適に暮らせるでおしゃれな家づくりは、ノーク・ホームズにお問い合わせ下さい!
平屋の外観を片流れ屋根にするメリット・デメリット
片流れ屋根の平屋は、さまざまな立地・環境・ライフスタイルに適合します。
ただし片流れ屋根以外の選択肢が最適なケースもあるため、片流れ屋根のメリット・デメリットも確認しましょう。
メリット
片流れ屋根のメリットは、以下のとおりです。
片流れ屋根のメリット |
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※太陽光発電については、立地や周辺環境に合わせて採用を検討する必要があります。
また室内もシンプルな形状となるので、縦の空間をいかした間取りをハウスメーカーに相談できます。
デメリット
片流れ屋根のデメリットは、以下のとおりです。
片流れ屋根のデメリット |
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片流れ屋根の特徴である「1面・1方向への勾配」が、デメリットにつながるケースがあります。
デメリット解消法をハウスメーカーに相談しながら、ご家族でも不具合が出ないかどうかをチェックするのがおすすめです!
特に「室内であっても場所によって環境が違う(水回りが寒い、冬に足元が寒いなど)家は避けたい」とご希望の方は、全館空調を採用する等の対策がありますよ♪
ノーク・ホームズはご家族の要望に沿う住宅設備の提案が得意なハウスメーカーです。
1年中、家のどこにいても快適なマイホームについて、お気軽にお問い合わせ下さい。
片流れ屋根以外の形状、屋根の素材も確認しよう
最後に「片流れ屋根を選んで本当に後悔しない?」と迷いがある方のために、片流れ屋根以外の屋根形状、屋根の素材を紹介します。
片流れ屋根以外の形状
屋根の形状は、意外と種類が豊富です。主な屋根の形状を、一覧表で紹介します。
屋根形状 | 特徴 |
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切妻屋根 |
三角屋根(左右対称) |
招き造り |
三角屋根(左右非対称) |
方形屋根(ほうぎょうやね) |
4面の三角形をつなぎ合わせた形状 |
寄棟屋根(よせむねやね) |
4面の台形をつなぎ合わせた形状 |
入母屋屋根(いりもややね) |
切妻屋根と寄棟屋根を組合わせた形状 |
陸屋根 |
平面の屋根 |
差しかけ屋根 |
1階に、2階より小さな屋根がかかっている形状 |
腰折れ屋根 |
折れ曲がっている形状 |
屋根の素材
屋根の素材は、大きく分けて4種類です。
屋根の素材 | 特徴 |
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金属系 | ・ガルバリウム等 ・軽くて耐久性が高く比較的安価な製品もある |
スレート系 | ・セメントと繊維質の材料を練り合わせたもの ・薄くて軽い ・耐久性が低く比較的安価な製品が多い印象 |
粘土系 | ・瓦等 ・重くて厚い ・耐久性が高く比較的高価 |
セメント系 | ・セメントと砂を練り合わせたもの ・厚いが粘土系より安価 |
後悔しない!平屋の屋根を選ぶ流れ
屋根の形状・素材を紹介しましたが、多数の組み合わせが考えられるので「どの屋根が最適?」と迷いますよね。
以下の流れで屋根のプランを考えると、完成形をイメージしやすくなります。
屋根を選ぶ流れ |
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予算・好みのデザインに合わせて屋根の素材を選ぶ ↓ 予算・好みのデザインに合わせて屋根の形状を選ぶ ↓ グレードで費用を調整し、色等の詳細を決める |
まとめ
片流れ屋根の平屋外観・間取り事例を中心に、片流れ屋根のメリット・デメリットなどを紹介してきました。
コラムのポイントまとめ |
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屋根は、住宅の外観デザインに大きく影響します。
また室内環境への影響も含めて最適な屋根形状を考える必要があるため、ぜひハウスメーカーに相談しながらご家族にとって最適なプランを検討して下さい。
福井でマイホームを検討中の方は、ノークホームズがご相談を承ります。
自然の力を最大限利用する設計に取り組みながら、標準仕様で長期優良住宅を提供する等、北陸の厳しい気候の中で快適に暮らせる住宅を建築しております。
またおしゃれな平屋・1,5階建ての施工実績が豊富ですので、性能・デザインともに満足度の高いマイホームをご希望の方は、お気軽にお問い合わせ下さい!