住宅ローンの審査に通らない理由、審査基準|住宅ローンを組めるか調べる方法、落ちた時の対処法も解説
マイホームの購入を検討中で「新築のための住宅ローンの審査に通るか心配」と思っている方も多いでしょう。
マイホームローンの審査にはどんな基準があるのか、どのような理由で通らないのかは、気になるポイントですよね。
この記事では、ライフスタイルにフィットする間取りプラン提案が得意な福井の工務店「ノークホームズ」が、以下の項目をわかりやすく解説します。
このコラムのポイント |
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住宅ローンの審査をスムーズにクリアして気持ちよくマイホームを新築したい方は、ぜひ最後までご覧ください!
目次
住宅ローンの審査に通らない6つの理由
住宅ローンの審査内容は各金融機関によって異なり、詳しい審査基準は公表されていません。
しかし、多くの方の事例を見ると、共通する理由が見えてきます。
信用情報に問題がある
ローン審査における「信用情報」とは、クレジットカードや他のローン申し込み状況と返済状況、借入残高などの情報です。
金融機関が申込者の信用情報に問題があると判断すれば、融資の審査は通りません。
信用情報に問題がある場合 |
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クレジットカードの支払いが一度だけ数日間遅れた程度ではなく、「滞納を繰り返す」「長期にわたって返済を無視している」などの場合は、故意であるとみなされて、信用情報に大きく悪影響を及ぼす可能性があります。
年収・返済のバランスに問題がある
年収と返済額のバランスは住宅ローンの審査において、必ずチェックされるポイントです。
年収に対して返済額の割合が大きすぎると、金融機関は融資を断る場合があります。
借入額の合計が「年収の1/3以内」であることが条件とされる場合が一般的です。
ここで注意しなくてはいけないのは、「返済額」には住宅ローン以外にもすでに融資を受けている下記のようなローンも含まれる点です。
- マイカーローン
- クレジットカードのリボ払い
- スマートフォンの分割払い
- 奨学金の返済 など
ただし、金融会社によって総借入金額の上限は異なりますので、ご自身で判断せずに必ず金融機関へ確認しましょう。
月々の支払いがどのくらいなら負担なく支払えるのか、こちらの記事が参考になりますのでぜひごらんになってください。
>マイホームのローンはみんな月々平均いくら払っているのか|借入総額・頭金・返済負担率などの平均も紹介
融資条件に該当していない|年収、勤務年数など
住宅ローンを組む際に、金融機関の設定している融資条件に該当していないとローンに申し込めません。
一般的な融資条件は下記のようなものがあります。
- 借入時の年齢
- 完済時の年齢
- 団体信用健康保険への加入条件をクリアしているか(健康状態や疾病履歴など)
- 保証会社の保証を受けられるか
- 安定した収入があるか(職業もチェック項目)
- 勤務年数 など
ただし、これらの条件も金融機関によって異なりますので、申し込む前に各金融機関にお問い合わせください。
健康状態に問題がある
多くの金融機関は団信と呼ばれる「団体信用生命保険」への加入が審査条件です。
そのため、団信に加入できない健康状態だと審査に通りません。
団信とは、住宅ローンの契約者が死亡あるいは病気や事故などにより返済が困難になった場合、保険金でローンの残金を完済する仕組みです。
健康状態に不安がある方は、団信への加入が審査条件になっていない「フラット35」などのローン商品への申し込みを検討しましょう。
物件の評価に問題がある
住宅ローンを組む際、金融機関は融資する物件に対して「抵当権」を設定します。
「抵当権」とは、万一ローンの返済が滞ったときに備えて物件を担保へ指定し、ローンの返済が滞った時に物件を競売などへ出して売却金で融資額を回収する権利です。
物件の担保価値が低いと、万一の場合資金を回収できなくなるので金融機関は融資を断ることがあります。
例えば、建築基準法に違反していることが発覚した物件や、相場よりも値段が高い物件が該当します。
連帯保証人の状況に問題がある
一般的には、「土地や建物が担保になる」「保証会社の保証がある」ということから、連帯保証人は原則不要です。
ただし、下記に該当する場合は連帯保証人が必要な可能性があります。
- ペアローンを組む場合
- 世帯で収入合算して融資を受ける場合
- 土地と建物も所有者が異なる場合(親子など)
- 主債務者の収入が安定しない場合
- 希望の借入額に対して収入や勤務年数などの条件を満たしていない場合 など
連帯保証人には重い責務が生じるため、できるだけ連帯保証人を立てずに済むローンを選択することをおすすめします。
ノークホームズは、資金計画の段階からご相談いただける工務店です。
福井で住宅ローンの審査に関する疑問・不安をお持ちの方は、お気軽にノークホームズにお問合せ下さい。
住宅ローンの審査基準をクリアする方法
住宅ローンの審査の内容は各金融機関によって異なり、詳しい審査基準は公表されていませんが、審査をクリアしやすい一般的な方法はいくつかあります。
- 住宅ローン審査までに他のローンを完済しておく
- 自己資金を増やす
- 返済比率を下げる
- 借入可能額をシミュレーションする など
これらを全て実行したからといって確実にローン審査が通るとは限りませんが、その確率は上げられます。
審査を受けるにあたって心配な点がある方は、ファイナンシャルプランナーなどプロへ事前に相談する方法も良いでしょう。
住宅ローンを組めるか調べる方法|仮審査の前に実施
住宅ローンを組む前に、まずは以下の項目に関する資料を揃え、ご自身の状況を確認・把握するところから始めましょう。
- ご自身の信用情報を取り寄せて、問題がないか確認する
- ご自身が住宅ローンの融資条件に該当するかを確認する
- 金融機関に伝える資金使途に、商品概要の融資対象以外の項目が入っていないか確認する
- 住宅ローンシミュレーションで借入可能額を確認する(インターネット上に無料で使えるシミュレーションサービスも)など
信用情報に関しては以下の3機関からご自身の情報を取り寄せて確認しましょう。
- 全国銀行個人信用情報センター(KSC)
- 株式会社日本信用情報機構(JICC)
- 株式会社シーアイシー(CIC)
金融機関によっては一つでも信用情報に滞納情報があると融資しないケースもあります。
そのため、状況によっては住宅ローンの申請時期を再検討する必要もあるでしょう。
福井で住宅ローンに関して疑問・不安をお持ちの方はノークホームズにご相談下さい。
理想の住まいの実現のための資金計画をたてるサポートをいたします。
住宅ローンの審査に落ちたときの対処法
いざ住宅ローンの審査を受けて、それに落ちてしまった場合の対処方法も念の為知っておきましょう。
仮審査に落ちたときの対処法
仮審査に落ちた時の対処法は以下のとおりです。
- 金融機関を変更する
- 融資条件を変更する(頭金を多くする、ペアローンを組むなど)
- 信用情報の滞納情報など審査に不利な状況がなくなる時期を待つ など
仮審査に落ちた場合は、上記のような対処法を行ってもう一度申し込むことをおすすめします。
融資条件を変更するにあたって、プランを見直して建築費用を抑える場合は、こちらの記事で参考になる方法を確認できるのでご覧になってください。
>新築の注文住宅で費用を削れるところ一覧|予算オーバー額500万円・1000万円の対策例も紹介
金融機関を変更する対処法には銀行だけでなくノンバンクを検討する方法もあります。
※ノンバンクとは預金業務を行っていない金融機関です。ただしノンバンクの銀行ローンは「金利が高い」「最長期間が短い」といった特徴があるので融資条件をよく確認する必要があります。
本審査に落ちないための対処法
仮審査を通過しても本審査に落ちることもあるので、事前に対処法を確認しておきましょう。
本審査に落ちる理由には以下の点が考えられます。
- 団体信用健康保険に加入できない持病があった
- 転職や退職、大きなクレジットなどで仮審査と状況が変わった
- 提出書類に不備があった など
上記のようなことを踏まえての本審査に落ちないための対処法は次のとおりです。
団体信用健康保険に加入義務のないローンを選ぶ
団信に加入できない持病があるなど健康状態に不安のある方は、団体信用生命保険の加入義務がない「フラット35」などへの申し込みを検討することをおすすめします。
転職、独立などは避ける
転職や独立などの予定があっても、本審査が通るまではやめておいた方が良いでしょう。
仮審査時と勤務状況が変わると融資を停止されることがあります。
新たな借り入れはしない
仮審査後には、新たな借り入れやクレジットはしないようにしましょう。
仮審査時と借り入れ状況が変わるとローンを減額されたり融資を停止されることもあります。
必要書類を不備なく提出する
金融機関から示された本審査用のマニュアルをよく読んで、必要な書類を不備なく提出することは必須です。
不明な点があれば金融機関へ必ず問い合わせましょう。
住宅ローン審査に関するQ&A
この章では住宅ローン審査に関して多くの方からいただく疑問へお答えします。
「住宅ローン審査の流れを知りたい」
標準的な住宅ローン審査の流れは以下のとおりです。
- 借入先金融機関を選ぶ
- 仮審査を申し込む
- 本審査を申し込む
- 本審査承認
- 契約手続き
- 融資実行
仮審査は1~3日程度、本審査は1~3週間程度かかるのが一般的ですが、住宅ローンの申し込みが多い時期などは上記より時間がかかることもありますので早めに金融機関に確認することをおすすめします。
「住宅ローン審査の結果はいつわかる?」
仮審査・本審査の結果が出るまでの日数は一般的には3週間程度ですが、ケースによってその期間は異なります。
【審査結果がすぐに出るケース】
- 返済比率が低い
- 勤続年数が長い
- 大企業に勤務している
上記のような場合、金融機関は月々のローンの返済が継続的に確実に行われると判断するので、審査結果が早く出ることが多いです。
【審査結果がなかなか出ないケース】
- 返済の継続性に疑いがある
- 融資額が多いので保証会社との調整に時間がかかっている
- フラット35の場合
金融機関は、保証会社の保証をとらなければならないので、返済の継続性に疑いがあったり融資額が高額の場合、保証会社のOKをとるための準備に時間がかかることがあります。
また、フラット35に申し込んだ場合、代理店である金融機関で判断できないときは、住宅金融支援機構の判断を仰ぐので時間がかかるケースがあります。
「住宅ローン審査の必要書類を知りたい」
住宅ローン審査の必要書類は仮審査と本審査で異なります。
【仮審査に必要な書類】
- 本人確認書類(運転免許証等)
- 健康保険証
- 収入確認書類(給与所得者は前年度の源泉徴収票、自営業者は過去3年分の確定申告書)
- 他に返済中のローンがある場合は、返済予定表または残高証明書
【本審査に必要な書類】
- 本人確認書類(運転免許証等)
- 住民票
- 実印
- 印鑑証明書
- 収入確認書類(給与所得者は前年度の源泉徴収票、自営業者は過去3年分の確定申告書)
- 健康保険証など勤続年数確認用の書類
- 売買契約書など購入不動産に関する書類
仮審査では、書類はコピーでも構いませんが本審査では原本が必要になります。
また、住民票や印鑑証明書は「発行日から3か月以内」でなくてはいけないため、発行時期には注意しましょう。
「大企業勤務は有利?」
住宅ローンの審査で優先されるのはご自身の状況なので、大企業勤務が有利になるとは言えません。
また、中小企業だから審査に不利とも言えませんので、まずは必要書類を揃えて仮審査を受けてみましょう。
ただし金融機関によって審査基準が違うため、金融機関の住宅ローン相談窓口で、具体的な企業名を伝えたうえで相談するのがおすすめです。
ノークホームズは、豊富な施工実績を持つ福井の工務店です。
住宅ローンに関する不安や資金計画などについて、お気軽にご相談下さい。
まとめ
マイホームの購入を検討中の方に、「住宅ローンの審査に通らない理由」「住宅ローンの審査をクリアする方法」などについて紹介してきました。
今回紹介した、情報を参考に、住宅ローンの審査に通ってご家族の理想のマイホームを実現していただけると幸いです。