三世帯同居・三世代同居とは|メリット・デメリット、ストレスのない家づくりの注意点など解説
親世帯などとの同居を考えて、「三世帯同居・三世代同居とは?」と疑問を持つ方が多くいらっしゃいます。
同居後のミスマッチを回避するには、三世帯同居・三世代同居の定義や注意点を把握しておくことが重要です。
そこで今回は、三世代同居の割合が高い福井で数多くの住宅を建築してきた工務店「ノークホームズ」が、三世帯同居・三世代同居の特徴やメリット・デメリットを解説します。
同居をする各世帯が快適にコミュニケーションを取りながら暮らせる家づくりの方法がわかるので、ぜひ最後までごらんください!
目次
三世帯同居・三世代同居とは
ここでは三世帯同居・三世代同居とは「どのような同居スタイルなのか」を解説します。
三世代同居の割合についても紹介するので、同居を検討する際の参考にしてください。
三世帯同居・三世代同居の違い
まず「三世帯同居」とは、3つの世帯が同居することを指します。
なお、世帯とは主に「住居と生計を共にする者の集まり」を意味していますが、一般的には生計を共にしていない世帯と同居するケースもあります。
例えば、三世帯同居は以下のような世帯構成が考えられます。
- ご夫婦+夫の両親+妻の両親
- ご夫婦+夫の両親or妻の両親+ご兄妹
- ご自身+ご兄弟+ご友人 など
次に「三世代同居」とは、祖父母・子・孫など直系世代のうち3つの世代が同居することです。
例えば、以下のような世帯構成は、三世代同居に該当します。
- ご夫婦+ご両親+お子さま
- ご夫婦+ご両親+祖父母
また、三世帯同居・三世代同居を目的として家を新築・リフォームする場合には、国や自治体の補助金を活用できる可能性があり、費用を軽減することも可能です。
補助金については、のちほど「費用面のデメリットを解消する方法」で紹介します。
三世代同居の割合
国が5年ごとに実施している国政調査によると、三世代同居の割合は2020年時点では9.4%で、年々減少傾向にあります。
また、三世帯同居・三世代同居のための家づくりを検討するうえで、気になる情報としてあわせて確認しておきたいのが以下の「住宅ローン利用者の年代データ」です。
40代〜60代の方が住宅ローンを利用する割合が年々上昇していて、2022年度は53.9%でした。
上記データを考えあわせると、三世代同居の割合は少ないものの、「親世代が住宅ローンを利用して家づくりをするという選択肢が広がっている」と推測できます。
三世帯同居・三世代同居の概要や全国的な割合を確認したので、次に三世帯・三世代が暮らすための家づくりに役立つ情報を紹介していきます。
はじめに、三世帯住宅・二世帯住宅の違いを確認しましょう。
三世帯住宅・二世帯住宅の違い
将来的に世帯構成が変化することを想定して、「あまり大きな家は建てたくない。二世帯住宅で三世帯が暮らすことは可能?」と疑問をお持ちの方が多いのではないでしょうか。
実は、世帯数に応じた家づくりの決まりは無く、多世帯で暮らすための家づくりでは、以下のような間取りパターンの中から、ご家族に適した間取りを選ぶのが一般的です。
間取りパターン | 内容 |
---|---|
完全分離型 | ・玄関から住空間をすべて分離する間取り ・玄関のみ共有し、玄関以外の住空間をすべて分離する間取り |
一部共有型 | 水回りなど一部を共有する間取り |
完全共有型 | 各世帯の個室以外をすべて共用する間取り |
三世帯がストレスなく暮らすために、ご家族のライフスタイルに合う間取りの種類を選びましょう。
次に三世帯同居・三世代同居のメリット・デメリットを紹介するので、ご家族にとってどの間取りパターンが最適なのかを検討する際の、参考にしていただけると幸いです。
完全分離や一部分離の二世帯住宅におけるメリット・デメリットは、こちらの記事で確認できます。
>40坪台の二世帯住宅(二階建て・平屋)間取りパターン|完全分離、一部分離の事例紹介
福井で三世帯住宅や二世帯住宅をお考えの方は、ノークホームズにご相談ください。
豊富な施工実績をもとに、お客様にとって暮らしやすい住宅をご提案いたします。
三世帯同居・三世代同居のメリット・デメリット
三世帯同居・三世代同居のメリット・デメリットを解説します。
入居後に「同居を後悔する」「間取りを後悔する」などのミスマッチを避けるには、メリットだけではなくデメリットも含めて三世帯同居・三世代同居を検討することが大切です。
メリット
三世帯同居・三世代同居のメリットは、以下のとおりです。
- 育児・家事・介護など、暮らしの中でご家族の協力が必要な場面で助け合える
- 気軽にご家族とコミュニケーションをとれる
- ご家族の様子(生活状況・健康状態など)を把握しやすい
- 各世帯が別の家で暮らす場合と比較して、光熱費を節約できる可能性がある
- 各世帯の住居費を長期的に節約できる可能性がある
- 補助金・税の優遇制度を活用して新築・リフォームできる可能性がある
デメリット
三世帯同居・三世代同居のデメリットは、以下のとおりです。
- 家の建築費・取得費など、初期費用総額が高額
- プライバシー確保が難しい場合がある
- 生活リズムが合わずにストレスを感じるケースがある
- 同居解消など、世帯構成が変化する場合に売却などが難しいケースがある
三世帯同居・三世代同居は一般的な住宅を建てるよりも広い土地や多くの設備が必要で、費用がかさむ可能性があるので注意が必要です。
予算・ご家族のご希望を丁寧に確認したうえで、多岐に渡る視点でプランを組み立ててくれる施工業者を選びましょう。
費用面のデメリットを解消する方法
三世帯同居・三世代同居のための家づくりにあたって、費用面の不安が大きいと感じる場合は、事前に以下の対策を検討するのがおすすめです。
- 補助金を活用
- 施工内容が複雑にならないように、「一階・二階の水回り位置を揃える」などの工夫をする
- 無駄な建材が発生しないように、シンプルな住宅形状・間取りを検討する など
また、補助金は国・自治体の政策・予算によって実施状況が変化するため、三世帯同居・三世代同居用を考え始めた段階で、利用できる補助金があるかを調べましょう。
こちらの記事で、家づくりの費用が予算オーバーとなった場合の対策も確認できます。
>新築の注文住宅で費用を削れるところ一覧|予算オーバー額500万円・1000万円の対策例も紹介
福井で三世帯同居・三世代同居をお考えの方は、ノークホームズにご相談ください。
ノークホームズでは、各種補助金を活用した家づくりに対応しています。
ストレスのない三世帯住宅・三世代住宅づくりを成功させるための注意点
ストレスのない三世帯住宅・三世代住宅づくりを成功させるための注意点は、以下の通りです。
- 共有空間とプライベート空間の距離・面積のバランスを考慮する
- 将来を見越して可変性のある間取りを検討する
- 将来の売却・賃貸転用を想定する場合には、延床面積が大きくなりすぎないように工夫する
- 前もって生活や費用負担のルールを明確にし、住み始めてからのトラブル・不満を防ぐ
上記の点を踏まえておけば、入居してから「生活しづらい」といった後悔を回避できます。
三世帯・三世代間でよく話し合いながら、家づくりを進めましょう。
二世帯以上で暮らせる住宅事例
最後に、二世帯以上で暮らせる住宅の間取り事例を紹介します。
「三世帯同居・三世代同居が可能な間取りのイメージが湧かない」とお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。
平屋・3LDK
まず平屋・3LDKで、「トイレ・洗面台を2つ設置した一部共有型」の間取り事例です。
各世帯の個室を離れた位置に配置しているため、プライバシーを確保しながら快適に生活できます。
また、トイレを各個室に近い場所に2つ設置しているので、それぞれの世帯・世代が時間帯を気にせずにトイレを利用できるのも特徴です。
トイレが2つ以上ある平屋の間取り事例を、こちらの記事で確認できます。
>30坪の平屋間取り|3LDK〜4LDKでトイレ2つ、ランドリールームありなど事例紹介
平屋・4LDK
次に平屋・4LDKで、「各部屋をスキップフロア・廊下でゾーニングした完全共有型」の間取り事例です。
「個室」「リビング・ダイニング」が離れた間取りなのでご家族の声・生活音が響きにくい点が特徴で、個室での勉強や仕事に集中して取り組めます。
スキップフロアのメリット・デメリットを、こちらの記事で確認できます。
>スキップフロアはやめたほうがいいと後悔した失敗例、メリットをいかした平屋の間取り成功例
二階建て・5LDK
最後に二階建て・5LDKで、「1階・2階の両方に水回りを設けた完全分離型(玄関のみ共有)」の事例です。
玄関以外の住空間を1階・2階で分離したため、生活リズムが異なる世帯・世代が生活してもストレスを感じにくいですね。
ノークホームズには、今回ご紹介しきれなかった事例がたくさんございます。ぜひごらんください!
福井で二世帯以上の住宅をお考えの方は、ノークホームズにご相談ください。
豊富な施工実績をもとに、お客様にとって暮らしやすい住宅をご提案させていただきます。
まとめ
三世帯同居とは「3つの世帯が同じ家に暮らすこと」、三世代同居とは「直系世代のうち3つの世代が同居すること」です。
プライバシーを確保する間取りを採用したり、補助金を積極的に活用したりして、三世帯同居・三世代同居のための家づくりを成功させましょう。