平屋・30坪の注文住宅を建てる価格相場、諸費用を含めた総額の目安|間取り成功例も紹介
平屋の新築を検討中で、30坪程度を目安に間取りイメージを膨らませてる方が多いのではないでしょうか。
間取りを決めるのと同時に、「建物本体の価格相場」「諸費用を含めた総額」も確認して、無理のない新築プランを組み立てたいですよね。
そこで今回は、持ち家率全国トップクラスの福井・石川で数多くの平屋を建築してきた工務店『ノークホームズ』が、以下の項目をわかりやすく解説します。
このコラムのポイント | |
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ご家族の予算に合わせて、長く快適な暮らしを送れる平屋をつくる方法がわかります。
ぜひ最後までごらんください!
目次
平屋・30坪の注文住宅を建てる価格相場、諸費用を含めた総額の目安
平屋の新築時には、「平屋の建物本体価格」と「土地取得費用・諸費用」を合わせて総予算を決め、予算オーバーとならないようにプランを組み立てる必要があります。
はじめに、30坪の平屋を新築する際に発生する費用の総額の相場を確認しましょう。
※この記事で紹介する価格相場・費用相場は、あくまでも目安です。
平屋の新築価格・その他費用は1軒ごとに違うため、詳しくは平屋の建築を依頼する施工業者へお問い合わせください。
平屋の建物本体価格の相場
今回は、多くの方が利用する「フラット35」のデータをもとに、平屋・30坪の建物本体価格の相場を紹介します。
平屋・30坪の建物本体価格の相場 | |
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30坪×101.24万円(坪単価※)=3,037.2万円(平屋の建物本体価格の相場) ※坪単価とは、1坪あたりの建築価格のことです。 今回はフラット35データをもとに、【3405.8万円(平均建設費)÷ 33.64坪(平均住宅面積111.2㎡)=101.24万円(平均坪単価)】と計算しています。 |
〈参考〉住宅金融支援機構ホームページ「フラット35利用者調査」2023年度調査結果>20ページ「2023年度フラット35 土地付き注文住宅融資利用者の主要指標」
上記の計算で利用したフラット35のデータは全国平均値で、首都圏の高額な住宅のデータも含まれています。
坪単価は、施工業者・地域・新築プランなどによって変動することを念頭に置き、具体的な坪単価は平屋の新築を依頼する施工業者に確認しましょう。
平屋・30坪の注文住宅の諸費用を含めた総額の目安
住宅を新築する際の一般的な予算配分の目安は、以下のとおりです。
- 建物本体価格:60%前後
- 土地取得費用:30%前後
- 諸費用:10%前後
上記の予算配分の目安から、30坪の平屋を新築する場合の総額を計算すると、以下のとおりとなります。
項目 | 相場 |
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平屋・30坪の建物本体価格 | 3037.2万円 |
土地取得費用 | 1518.6万円 |
諸費用 | 506.2万円 |
30坪の平屋を新築する総額 | 5062万円 |
ただし土地取得費用は土地面積・地域によって大きく変動するため、平屋を新築する地域の土地面積に応じた土地取得費用を確認してください。
(例)福井県
- 福井県の平均土地取得費用:877.6万円
- 福井県の平均敷地面積:74.32坪(小数点3位以下切り捨て)
- 福井県の土地の平均坪単価:11.8万円
〈参考〉住宅金融支援機構ホームページ「フラット35利用者調査」>2023年度調査表>土地付注文住宅>福井県のデータをもとにノークホームズが計算
また諸費用の中には現金支出が必要な費用が複数あるため、手持ち資金・頭金のバランスを考慮しながら無理のない資金計画をたてましょう。
現金支出が必要な費用を、こちらの記事で確認できます。
>注文住宅をフルローンで建てるなら現金はいくら必要か|支払いスケジュール、ローンのタイミングなど解説
福井・石川で平屋の新築を検討中の方は、ノークホームズへお問い合わせください。
ノークホームズは、資金計画・土地探しの段階からご家族をサポートしている工務店です。
30坪の平屋の間取り成功例|暮らしに寄り添うアイデア
ここからは、平屋・30坪の間取り成功例を紹介します。
- リビングと居室が離れている平屋|快適なプライベート空間を作る
- 外を楽しむ平屋|コの字型で中庭を作る
- 廊下がない平屋|部屋に広いスペースを作る
リビングと居室が離れている平屋|快適なプライベート空間を作る
こちらは、リビングと個室を廊下でゾーニングした31.38坪の平屋間取り事例です。
特に住宅奥の個室はリビングとの距離が離れているため、リビングのテレビの音・話し声などが届きづらく、落ち着いて過ごせます。
平屋はワンフロアの空間ですが、廊下を活用してご家族1人1人のプライバシーを守りやすい間取り作成が可能です。
外を楽しむ平屋|コの字型で中庭を作る
こちらは、コの字型の住宅形状を選択した30.74坪の平屋間取り事例です。
中庭を囲むように居室を配置することで、屋外とのつながりを感じられる開放的な家づくりが可能です。
また外からの視線を気にせずに中庭を「お子さまの遊び場」「物干し」などとして活用できる点も、平屋をコの字型の住宅形状にするメリットです。
>平屋・コの字型の間取り|中庭のある約30坪・2〜4LDKの事例、後悔しないポイントを紹介
廊下がない平屋|部屋に広いスペースを作る
こちらは、廊下のない30.5坪の平屋間取り事例です。
廊下を設けないことで、「リビングを広くする」「個室を増やす」「収納を増やす」など、間取りのバリエーションが広がりますね。
廊下は目隠し・空間のゾーニングなどの役割を果たしますが、廊下がないことで生まれるデメリットは、「個室配置」「ドアの位置」などを工夫することで解消可能です。
廊下のない平屋の間取り事例を、こちらの記事で確認できます。
>廊下のない家・廊下が狭い家に後悔する理由|後悔しない方法、廊下なし平屋の間取り成功事例
ノークホームズには、今回紹介しきれなかった施工事例がまだたくさんあります。ぜひごらんください!
福井・石川で平屋の新築を検討中の方は、ノークホームズへお問い合わせください。
ご家族が快適に過ごせる、おしゃれな平屋の間取りを提案いたします。
平屋の建築価格を抑えるコツ
次に、平屋の建築価格を抑えるコツを紹介します。
- 住宅形状をシンプルにする
- 屋根形状をシンプルにする
- 廊下・デッドスペースをなくして延床面積を抑える
- 設備・建材のグレードを抑える
住宅形状をシンプルにする
住宅形状を凹凸の少ないシンプルな箱型にすると、「建材のムダを省ける」「シンプルな施工方法のため工期が短い」などの理由で建築価格を抑えることにつながります。
シンプルな箱型の住宅形状 | 凸凹のある住宅形状 |
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・正方形 ・I字型 |
・コの字型 ・L字型 ・ロの字型 |
屋根形状をシンプルにする
住宅形状と同様の理由で、屋根の形状をシンプルにすることも建築価格を抑えることにつながります。
また屋根形状がシンプルだと、太陽光発電設置を計画しやすい点も魅力です。
シンプルな屋根形状の代表例は、以下のとおりです。
【片流れ屋根:一方向に向かって傾斜する屋根】
【陸屋根(ろくやね):勾配のない屋根】
ただし、屋根形状は「間取り」「周辺環境」「住宅全体の外観デザイン」「予算」などを総合して検討する必要があるため、施工業者に相談しながら最適な選択をしましょう。
廊下・デッドスペースをなくして住宅面積を抑える
平屋の住宅面積と建築価格は比例して増加するのが一般的で、廊下・デッドスペースなどの日常生活で必須ではないスペースをなくして住宅面積を抑えることも、平屋の建築価格を抑えることにつながります。
【住宅面積と建築価格が比例して増加する理由】
- 住宅価格の中で大きな割合を占める基礎・屋根が増えて価格に影響
- 住宅面積が増えると内装の施工面積も増えて価格に影響
- 住宅面積が広いと容量の大きい冷暖房設備などが必要となり価格に影響 など
また廊下・デッドスペースをなくすことで、「室内の移動距離が短くなる」「家事動線が良くなる」などのメリットもあります。
一方で廊下がないことで「リビングの音が個室に響きやすい」などのデメリットも発生するため、デメリットを解消するアイデアを提案できる、経験豊富な施工業者を選ぶことをおすすめします。
設備のグレードを抑える
設備とはトイレ・浴室・キッチンといった水廻り設備など、建材とはドア・外壁・窓などのことです。
高グレードの設備・建材を多く選択するほど建築価格が高額になるため、ぜひ優先順位を決めて各設備・建材を選択してください。
(例)
- 汚れやすいトイレ・浴室は防汚機能などのあるグレードを選択
- 滞在時間が少ない収納・廊下などの内装材はグレードを抑えて選択 など
ただしグレードを抑えすぎると耐久性・デザイン性などが低くなり生活の満足度が下がるケースもあるため、「住宅設備・建材メーカーのショールーム」「施工業者のモデルハウス」などで実物を見て、予算とのバランスを考慮しながらプランを組み立てることが大切です。
こちらの記事で、平屋のモデルハウスを見学する際のチェックポイントを確認できます。
>平屋の見学会・モデルハウスでチェックするポイント|ご自宅を見学会会場にするメリットも解説
平屋住宅で気を付けるポイント|家族が安心して暮らす工夫
最後に、平屋の新築プランを組み立てる際に気をつけるべきポイントも紹介します。
- 窓の位置を工夫する
- プライバシーの保護と防犯対策を意識する
- 家事動線を工夫する
- 収納スペースをバランスよく配置する
- 開放感を意識する
- 住宅性能を重視する
窓の位置を工夫する
平屋は室内の奥に行くほど採光・通風を確保しづらくなるのが一般的です。
そのため、窓の位置を工夫して室内全体が明るく風通しの良い環境になるよう意識し、湿気のたまりやすい場所・冷暖房効率が下がる場所が生まれないように注意してください。
プライバシーの保護と防犯対策を意識する
平屋はワンフロアの住宅なので、外から間取り・室内の様子を簡単に把握されない工夫が必要です。
具体的には、以下のような工夫で防犯対策を兼ねたプランを組み立てましょう。
- 中庭を設けて外からの視線が届かない屋外空間をつくる
- ランドリールームを設けて、洗濯物を外干ししない
- シャッター・カーテンなどで外からの視線を遮る
- 外から個室の内部が見えないように、ドアの位置を工夫する
- 外構にシンボルツリーを植え、室内に向けられる視線をそらす など
こちらの記事で、具体的な防犯対策を確認できます。
>一軒家のセキュリティを最強にする方法|空き巣が嫌がる家づくりにおすすめの6つの防犯対策で不安を解消
家事動線を工夫する
家事動線とは主に「洗濯動線」「料理に関わる動線」「片付け動線」のことで、具体的には以下のような工夫をすると、家事動線の良い間取りを作成可能です。
- 回遊動線を取り入れる
- 水回り設備を集めて配置
- 室内の動線の途中に収納スペースを配置する など
家事動線の良い間取りを実現している「住宅は室内を移動しやすい」「室内で人の渋滞が起きづらい」などのメリットもあり、ご家族1人1人がストレスなくスムーズに生活できます。
開放感を意識する
開放感を意識することで、空間を広く感じる・明るく感じるなどのメリットがあります。
具体的には、以下のようなアイデアで平屋に開放感を取り入れられます。
- 勾配天井を取り入れる
- 高窓・地窓で視線が抜けるポイントをつくる
- ハイドアを採用する
- ロータイプの家具を採用する
- ダウンフロア・スキップフロアなどで空間デザインを変化させる など
平屋にスキップフロアを取り入れる際の注意点を、こちらの記事で確認できます。
>スキップフロアはやめたほうがいいと後悔した失敗例、メリットをいかした平屋の間取り成功例
住宅性能を重視する
平屋はワンフロアの住宅なので、冷暖房効率の良い間取りをつくりやすい点が魅力です。
また「冷暖房効率が良い間取り」「冷暖房がなくても快適性を保ちやすい住宅性能」を掛け合わせることで、光熱費を大幅に削減しながら1年を通して快適な平屋を実現することも可能です。
【冷暖房がなくても快適性を保ちやすい住宅性能の具体例】
- 高断熱:室内の熱が外に逃げづらい性能・日射熱が室内に侵入しづらい性能を掛け合わせた性能
- 気密性:住宅のすき間を小さくして室内の空気・外気が自由に出入りできないようにする性能 など
住宅性能に対する価値観は施工業者によって違いますが、標準仕様で高い住宅性能を提供している施工業者を選び、無駄な追加費用を発生させない家づくりを目指すことをおすすめします。
福井・石川で高性能の平屋をご希望の方は、ノークホームズへお問い合わせください。
ノークホームズは、標準仕様で断熱性能7(最高性能)・長期優良住宅を提供している工務店です。
まとめ
平屋・30坪の新築プランを検討中の方へ、「平屋本体の建築価格相場」「土地取得費用・諸費用を含めた総額の目安」を中心として新築プランに役立つ情報を紹介してきました。
平屋の価格は1軒ごとに違いますが、施工業者に見積もり作成を依頼して建築価格を把握することで、予算総額の計算が可能です。
また予算オーバーの際には建築価格を抑える方法もあるため、ぜひ今回紹介した情報を参考にして無理のない資金計画をもとにした理想のマイホームを実現していただけると幸いです。