新築費用4,000万円の場合の固定資産税額を計算して紹介|新築時の減税、税負担を抑える対策も紹介

新築費用4,000万円の場合の固定資産税額を計算して紹介|福井・石川の注文住宅事例|ノークホームズ

住宅・土地などの固定資産を所有すると、翌年1月1日に納税義務者となり、毎年固定資産税の納付が必要です。

ご自宅の新築費用に対して、どの程度の固定資産税が毎年発生するのか、気になりますよね

本記事では、持ち家率全国トップクラスの福井・石川で、多くのご家族の家づくりをサポートしてきた『ノークホームズ』が、固定資産税に関して以下の項目をわかりやすく解説します。

このコラムのポイント
  • 固定資産税とはどのような税金で、いつから納税が始まるのか、基礎知識を簡単にお伝えします。
  • 住宅新築の価格帯として平均的な4,000万円を例に、固定資産税を実際に計算して税額を紹介します。
  • 固定資産税を抑えるポイントがあるので、紹介します。

 

固定資産税の目安がわかることで、納税の心構えと資金の準備をできるので、ぜひ最後までごらんください。。

固定資産税とは|新築後はじめての納付時期など基礎知識

新築費用4,000万円の場合の固定資産税額を計算して紹介|福井・石川の注文住宅事例|ノークホームズ

固定資産税とは住宅・土地などの固定資産に課される税金で、固定資産が所在する市町村に納税します

はじめに、固定資産税納付にあたって、前もって把握しておいていただきたい基礎知識を簡単に紹介します。

  • 新築後はじめて固定資産税を納付する時期
  • 固定資産税の納付方法
  • 固定資産税の納付が遅れる場合

 

新築後はじめて固定資産税を納付する時期

固定資産税は、1月1日時点で住宅・土地を所有している方が納税義務者となります。

毎年4月〜6月ごろに市町村から納税通知書が届き、年4回の割賦or一括で納付します

納付時期は市町村によって異なる場合がありますが、一般的には以下のとおりです。

  • 4月末〜6月末ごろ:第1期分の納付
  • 9月末ごろ:第2期分の納付
  • 12月末ごろ:第3期分の納付
  • 2月末ごろ:第4期分の納付

 

こちらの記事で、固定資産税以外の「家を建てた後に発生する費用」を確認できます。
>家を建てた後にかかるお金|一戸建てに毎月or定期的にかかるお金(ローン以外の税金等)を一覧表で紹介

 

固定資産税の納付方法

固定資産税の納付方法は、以下のとおりです。

  • 現金払い(金融機関の窓口、コンビニ)
  • 口座振替
  • ペイジー
  • クレジットカード
  • 電子マネー(nanaco、WAON)
  • スマートフォン決済(PayPay)

電子マネーやスマートフォン決済などの支払い方法は、市区町村によって対応していない場合があるので事前に確認しましょう。

 

納税が遅れるとどうなるのか

固定資産税の納税を忘れ、納付期限をすぎると延滞金が発生します。

  • 延滞金は納付期限の翌日から発生
  • 納付期限をすぎてから1ヵ月経過すると延滞金計算時の加算割合が高くなる

 

    また、納付期限を過ぎても納税を確認できない場合、20日以内に督促状が送付されます。

    督促状を受け取った時点で納付期限をすぎているので、早急な対応が大切です。

    固定資産税の計算方法と税率

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    固定資産税の納税額を新築前に計算しておくことで、家計管理に役立てることができますよね。

    そこで次に、固定資産税額を計算する方法を確認しましょう。

     

    住宅の固定資産税を計算する方法

    住宅の固定資産税額は、以下の計算式で求めます

    【住宅の固定資産税評価額 × 標準税率(1.4%) = 建物の固定資産税額】

    ※1「標準税率(1.4%)」は地域によって異なる場合があるため、詳しい税率はお住まいの市町村にお問い合わせください。

     

    「固定資産税評価額」を簡単にいうと、固定資産計算時点の、固定資産の価値のことです。

    新築住宅の固定資産税評価額は、一般的に住宅の建築費用の60〜70%といわれています。

    ※固定資産税の評価額は3年おきに見直されます。固定資産1件ごとに状況が違うため、「住宅の建築費用の60〜70%」は、一般的な予測値です。

     

    土地の固定資産税を計算する方法

    土地の固定資産税額は、以下の計算式で求めます

    【土地の固定資産税評価額 × 標準税率(1.4%)= 土地の固定資産額】

     

    土地の固定資産税評価額は、一般的に公示価格(土地の地価額)の約70%といわれています。

     

    都市計画税

    「都市計画税」とは、市街化区域内※にある土地・住宅に課される地方税のことで、固定資産税とあわせて徴収されます

    ※「市街化区域」を簡単にいうと、人が住んだり経済活動をしたりすることを目的に整備されている区域のことです。

    都市計画税の計算方法は、以下の通りです。

    【固定資産税評価額 × 税率(0.3% ※市町村による)= 都市計画税額】

     

    福井・石川でマイホームの新築を検討中の方は、『ノークホームズ』へお問い合わせください。

    ノークホームズは、資金計画の段階からご家族をサポートしている工務店です。

     

    新築住宅・土地に適用される固定資産税の軽減措置

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    近年、住宅・土地の価格が上昇し続けていることから、国は住宅を新築する方を対象としてさまざまな支援制度を実施しています。

    固定資産税にも軽減する支援制度(軽減措置)があり、一定の条件に該当する住宅を新築して申請を行うと、固定資産税額を大きく減額できます

     

    新築住宅に適用される固定資産税の軽減税率

    新築住宅に適用される固定資産税の軽減税率の概要は、以下のとおりです。

    【新築住宅の軽減措置】
    項目 内容
    軽減措置の対象になる要件 ・居住部分の床面積が50m²以上280m²以下
    ・居住部分の床面積が建物全体の1/2以上
    ・住宅を取得した翌年の1月末までに、市町村へ「固定資産税の住宅用地等申告書」を提出
    軽減措置の内容 固定資産税額の1/2が減額される
    (120m²を超える部分については、減額されない)
    対象となる税金 住宅にかかる固定資産税のみが対象
    軽減期間 新築後3年間

     

    また、省エネ性能の高い「長期優良住宅」を新築する場合は、上記よりも有利な条件で軽減措置が適用されます

    【長期優良住宅の軽減措置】
    項目 内容
    軽減措置の対象になる要件 ・令和8年3月31日までに新築された住宅
    ・所管行政庁の認定を受けて、耐久性や省エネ性について基準を満たし、数世代にわたり使用できる住宅である
    ・新築住宅に対する減額措置の対象要件を満たしている
    ・住宅を取得した翌年の1月末までに、市町村へ「固定資産税の住宅用地等申告書」「長期優良住宅の認定通知書」を提出
    軽減措置の内容 固定資産税額の1/2が減額される
    (120m²を超える部分については、減額されない。)
    対象となる税金 建物にかかる固定資産税のみが対象
    軽減期間 新築後5年間

     

    土地に適用される固定資産税の軽減税率

    土地の固定資産税にも、軽減税率の適用があります

    【土地に対する軽減措置】
    項目 内容
    小規模住宅用地(200m²以下) 課税評価額を1/6に軽減
    一般住宅用地(200m²を超える部分) 課税評価額を1/3に軽減

     

    土地に対する軽減税率は、期間の定めがなく継続的に適用されます。

     

    住宅・土地ともに申告をしなければ軽減措置は受けられないため、必ず期限内に手続きを行いましょう

    新築費用4,000万円の場合の固定資産税額を計算して紹介

    新築費用4,000万円の場合の固定資産税額を計算して紹介|福井・石川の注文住宅事例|ノークホームズ

    固定資産税の概要を確認してきたので、「新築費用4,000万円」を例として、具体的な固定資産税額を計算して紹介します

    【固定資産税計算の条件】

    • 土地面積200m²
    • 住宅面積100m²
    • 住宅の新築費用4,000万円のうち、建物価格が60%(2,400万)、土地価格が40%(1,600万)
    • 住宅・土地ともに、固定資産税評価額を上記の70%とする。

    【固定資産税額】

    • 住宅:(2,400万×70%)× 1/2(軽減措置適用)×1.4%(税率) = 11万7,600円
    • 土地:(1,600万×70%)× 1/6(軽減措置適用)×1.4%(税率) = 2万6,100円
    • 合計:11万7,600円 + 2万6,100円 = 14万3,700円

     ※上記金額はあくまでシミュレーションなので、1つの目安としてください。

    新築住宅の固定資産税は、軽減措置適用期間が終わると大きく納付額が変わるので、納付額は毎年確認しましょう。

     

    住宅価格の予算別シミュレーションはこちらの記事で確認できます。
    >家を建てる費用の平均額(土地あり・土地なし)|予算別シミュレーション、頭金なしの住宅ローンなど解説

    新築住宅の固定資産税を抑える方法

    新築費用4,000万円の場合の固定資産税額を計算して紹介|福井・石川の注文住宅事例|ノークホームズ

    固定資産税評価額を抑えることが、固定資産税を抑えることにつながります。

    固定資産税評価額は以下3点を合わせて決定されます。

    • 再建築費評点数:建材の質と量
    • 経年減点補正率:住宅が建築されてから、時間の経過とともに価値が下がる減価率
    • 評点一点当たりの価額:地域ごとの物価水準や工事費以外の設計管理費用など

     

    固定資産税評価額を抑えるポイントは、以下のとおりです。

    • シンプルな設計にする|デザインと間取りに妥協点はないか検討する
    • 木造住宅にする|評価額が低いものを選ぶ
    • 設備の無駄を省く|内装もシンプルにする
    • 立地条件を妥協する|生活に影響のない範囲で検討する
    • 家屋調査には必ず協力する|正当な評価を受ける
    • クレジットカード払いにする|ポイントを得る

     

    シンプルな設計にする|デザインと間取りに妥協点はないか検討する

    複雑な間取りや凝ったデザインの住宅は、建築に手間と費用がかかると判断され、固定資産税評価額が高くなる傾向があります。

    固定資産税を抑えるために、ご自身の納得のいく範囲で、シンプルな設計の住宅にするのがおすすめです。

     

    外観と間取りをおしゃれにするコツはこちらの記事でご確認ください。
    >シンプルな家をおしゃれにするコツ!外観・間取りそれぞれチェック

     

    木造住宅にする|評価額が低いものを選ぶ

    木造住宅は、鉄筋コンクリート造の家よりも材料費を抑えられるのが一般的で、固定資産税評価額も抑えられます。

    木造住宅を選択した上で、固定資産税額に大きく影響しない設計を、施工業者に相談してください。

     

    木造住宅を選ぶ方のなかには、地震に対する不安をお持ちの方がいらっしゃいます。

    地震に強い木造住宅を建てる方法を、こちらの記事でご確認ください。
    >ハウスメーカー選びで地震に強い木造住宅を建てるメーカーを選ぶ方法|大地震で倒れなかった住宅の特徴

     

    設備の無駄を省く|内装もシンプルにする

    ハイグレードで高額な設備が設置されていると、固定資産税評価額が高くなる傾向があります。

    (例)

    • 高級ブランドのキッチン
    • 床暖房設備
    • ホームエレベーター
    • IoT対応の家電制御システム
    • 開閉式の天窓 など

    理想の住宅と暮らしのために、満足度の高い設備や便利なものは必要です。

    一方で、こだわりのない設備については、シンプルな製品を選ぶことをおすすめします。

     

    立地条件を妥協する|生活に影響のない範囲で検討する

    通勤や通学など、ご家族の暮らしが不便にならない範囲で立地条件を妥協することも、固定資産税を抑えることにつながります。

    利便性の高い土地は、固定資産税評価額評価が高いため、固定資産税も高くなる傾向があります。

    (例)

    • 主要な駅の近く
    • 都市の中心部
    • 暮らしに人気のエリア
    • 南向きや角地
    • 商業施設、医療機関、学校などが充実しているエリア

    一般的に多くの方が住みたいと考える土地は、評価額が高くなりやすいため注意しましょう。

     

    福井・石川でマイホーム新築をご希望の方は、ノークホームズへお問い合わせください。

    土地探し・資金計画の段階から、ご家族をサポートいたします。

     

    家屋調査には必ず協力する|正当な評価を受ける

    住宅完成後に市町村の担当者による現地調査があるため、誠実な対応で協力しましょう。

    担当者への正確で詳細な説明で、正しい査定が行われるようにしてください。

    現地調査に協力しない場合、固定資産税評価額が書類査定となり、住宅が高い評価になるケースがあります。

     

    クレジットカード払いにする|ポイントを得る

    固定資産税の納付方法は複数ありますが、クレジットカード払いや電子決済が可能な場合は、ポイント付与によって実質の固定資産税額を少し抑えられます。

    ※クレジットカード払い・電子決済に対応していない市町村もあります。

     

    まとめ

    新築費用4000万円を例に、固定資産税額を計算して紹介しました

    固定資産税額を大きく抑えられる「軽減措置」の適用を受けるには、ご自身で市町村に申告する必要があります。

    今回の紹介した情報を参考に、家を建てた後に発生する費用も含めて、無理のない資金計画でマイホームを新築していただけると幸いです。

    著者情報

    NORQ HOMES ノークホームズ編集部

    NORQ HOMES ノークホームズ編集部

    福井の高性能注文住宅を建てる工務店ノークホームズが、
    家づくりに役立つ情報を発信しています。

    登録・免許
    【設 計】 福井県知事 第ろ-1394号
    【建 設】 福井県知事 (般-1)10791号
    【不動産】 福井県知事 (1)第1704号

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