一戸建てマイホームの維持費で後悔する主な原因とは|維持費の平均、内訳、コスト削減の方法も紹介
マイホームを購入することは、多くの方にとって「夢の実現」です。
しかし、その一方で、購入後の維持費に悩み「こんなはずじゃなかった…」と後悔する方も少なくありません。
定期的な支出だけではなく、思いがけない大きな費用が発生し家計を圧迫することもあります。
この記事では、福井・石川で資金計画や土地探しの段階から、ご家族のマイホームづくりをサポートしている工務店「ノークホームズ」が、マイホームの維持費に関する不安に備える対策を詳しく解説します。
このコラムのポイント |
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長期的に費用負担を抑えられるマイホームづくりをするために、ぜひ最後までごらんください。
マイホームの維持費で後悔する主な原因
マイホーム入居後に、以下のような原因で「維持費を意識したマイホームづくりをすればよかった」と後悔するケースがあります。
- 維持費に関する認識不足
- デザインや設備へのこだわり
- 状況の変化
それぞれ、具体的な原因を一緒に確認しましょう。
維持費に対する認識不足
マイホーム購入後に発生する以下のような費用をすべて把握しておかなかったことが原因で、後悔する方が多くいらっしゃいます。
- 固定資産税
- 設備の定期点検・修理費用、設備の交換費用
- リフォーム費用
- 保険料 など
特に固定資産税は毎年納税が必要で、ご自身で支出するかどうかを調整できない維持費なので、支出の計画をしておく必要があります。
マイホームの維持費の詳細を、こちらの記事で確認できます。
>家を建てた後にかかるお金|一戸建てに毎月or定期的にかかるお金(ローン以外の税金等)を一覧表で紹介
デザイン・設備へのこだわり
デザイン・設備へのこだわりが負担の大きい維持費につながる例は、以下のとおりです。
- 大開口の吹き抜け:断熱性などの住宅性能を意識していなかったため、冷暖房効率が悪く電気代が高いと感じる
- 1.25坪のお風呂:大きいお風呂は水を多く使う・追い焚きに時間がかかることを認識していなかったため、水道代・ガス代が高いと感じる など
デザイン性の高い設計、現在お住まいの住宅と比較して容量が大きい・高機能の設備をマイホームプランに含める場合には、「維持費に影響するのか」を施工業者に確認する必要があります。
購入後の生活の変化
マイホームを購入後に生活が変化し、維持費の支払いが難しくなるケースがあります。
【例】
- 収入の変化: 転職・休職・産休などで収入が減少すると住宅ローン・維持費の負担が重くなります。
- 家族構成の変化: お子さまの誕生・ご両親との同居などでリフォームが必要になることがあります。 など
マイホームで暮らし始めてからの生活の変化を想定し、「可変性のある間取り・設備などを設計に取り入れる」という視点でマイホームづくりをすることも大切です。
こちらの記事で、二世帯住宅の電気代を確認できます。
>二世帯住宅の電気代平均額|電気メーターをまとめる・分ける場合の工事費用、メリット・デメリットなど解説
福井・石川でマイホームの新築を検討中の方は、『ノークホームズ』へお問い合わせください。
ノークホームズは、資金計画の段階からサポートしている工務店です。
一戸建てマイホームの維持費の平均と主な内訳
マイホーム購入後に、毎年どの程度の維持費が必要になるのか気になるのではないでしょうか。
ここからは、維持費の平均額や内訳を詳しく解説します。
マイホームで毎年発生する維持費の目安
マイホームで毎年発生する主な維持費の目安は、以下のとおりです。
項目 | 年間の費用の目安 |
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固定資産税 | 約10~15万円 |
火災保険料・地震保険料※ | 約3~5万円 |
※火災保険料の支払いは、「月払い・年払い・複数年分を一括払い」を選べます。
上記費用はあくまでも目安で、マイホームの規模などによって維持費が変動しますが、住宅ローン以外にも維持費が毎年発生することを、把握しておきましょう。
固定資産税の納付開始時期を、こちらの記事で確認できます。
>新築住宅の固定資産税納付はいつから|課税開始時期と負担を軽減するためのポイントも解説
マイホームで定期的に発生する可能性がある修繕費の目安
一般的に、修繕費は30年間で400万~800万円程度とされています。
特にローコストにこだわってマイホームを購入した場合には注意が必要で、耐久性の低い建材・設備などを使用した住宅は、初期費用を抑えられても早期に修繕費が発生し始める可能性があります。
一般的な修繕費の具体例を紹介するので、参考にしていただけると幸いです。
【修繕費の具体例】
30坪ほど・平均的な建材等を使用した住宅を想定して紹介します。
また、以下の項目は例ですので、ほかにも修繕箇所が発生する可能性があります。
修繕箇所 修繕サイクル |
費用 |
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外壁塗装 10〜15年 |
60~100万円 (外壁材・塗装材の種類・工法により変動) |
屋根修繕 15~30年 |
50~150万円 (屋根材の種類、工法により変動) |
水回り設備 10~20年 |
約10~150万円 (設備の容量・グレードにより変動) |
※上記の費用は、あくまでも目安です。家の構造・規模などによって費用は異なります。
マイホームづくりの際には、「建築から解体までの修繕費を想定してプランを組み立てる」という視点も大切です。
福井・石川でマイホームを検討中の方は、ノークホームズへお問い合わせください。
ノークホームズは新築・リフォームどちらもご依頼いただける工務店ですので、長期的な視点でご家族のマイホームづくりをサポートいたします。
マイホームの維持費を削減する具体的な方法
マイホームの維持費は、設計時の長期的な計画・日々の取り組みにより、大幅に削減することが可能です。
- 耐久性の高い建材・素材を選ぶ
- 省エネ設備を導入する
- 火災保険・地震保険の補償の見直し
- 減税制度・補助金の活用
- 日々の取り組み
ぞれぞれ、具体的な維持費削減方法を紹介します。
耐久性の高い建材・素材を選ぶ
耐久性の高い建材・素材は初期費用が高いのが一般的ですが、修繕サイクルが長いため、維持費の負担を軽減できます。
また、定期的にメンテナンスをすることで、住宅が長寿命化し、大規模修繕・住み替えなどまでの期間を伸ばすことも期待できます。
省エネ設備・家電を導入する
省エネルギーで稼働する設備・家電を導入することで、毎月の光熱費を長期的に削減できます。
また、太陽光発電のようにご自宅でエネルギーを創り出す設備を導入し、毎月の電気代を削減することも可能です。
火災保険・地震保険の補償の見直し
火災保険料・地震保険料も負担の大きい維持費ですが、災害への備えとして検討が必要ですよね。
火災保険料・地震保険料の額は補償内容によって変動するため、ご自宅の状況に合わせて補償内容を見直すことで、保険料を大幅に削減できるケースがあります。
減税制度・補助金の活用
マイホームの維持費の負担軽減につながる主な減税制度・補助金は、以下のとおりです。
- 住宅ローン控除:所得税の減税制度で、住宅ローンの年末残高に対する一定額を、1年間で支払った所得税から差し引けます。
- 固定資産税の減税:面積などの要件をクリアしている場合に申請をすると、土地・建物それぞれの固定資産税が減額されます。
- 補助金:特に省エネ性能が高い住宅・長寿命の住宅を建てる場合は、補助金を活用できる可能性があります。
マイホームを建てる際に活用できる具体的な減税制度・補助金の名称・内容を、こちらの記事で確認できます。
>【2024−2025年最新】家を建てるなら活用するべき補助金・減税制度一覧|申請の注意点も解説
日々の取り組みで維持費を抑える
日常的にマイホームの掃除をして設備・建材の状態を把握し、簡単な修繕は自分で行うことで、維持費を削減できます。
小さな不具合を放置せずにできるだけ早く対処することで、大きな不具合・大規模修繕が早期に発生するリスクを軽減しましょう。
福井・石川でマイホームを検討中の方は、ノークホームズへお問い合わせください。
ノークホームズは、地域に密着した家づくりのプロとして、後悔しないマイホームづくりをサポートします。
マイホームの維持に関するよくある質問・回答
最後に、マイホームの維持費に関して、ノークホームズがよくいただく質問・回答をご紹介します。
賃貸・持ち家どちらを選ぶべきか
賃貸・持ち家の選択は、ライフスタイルやご家族の価値観によって異なります。
【賃貸が向いているケース】
- 定期的な転勤などで引っ越しの可能性が高い
- 一度に大きな出費をすることに不安がある
- ご自身で住宅のメンテナンス・管理をすることに負担を感じる など
【持ち家が向いているケース】
- 1つの場所に長期間定住する
- 資産形成を重視している
- デザイン・設備にこだわりや希望があり、マイホームに住み始めてからも自由に手を加えたい など
どちらにもメリット・デメリットがあるため、長期的な視点で人生設計をし、慎重に判断することが大切です。
アフターケアが充実している施工業者の選び方を知りたい
アフターケアが充実している施工業者を選ぶことは、長期的な修繕対応・迅速な不具合対応により、大規模な出費やトラブル拡大を防ぐことにつながります。。
施工業者を選ぶ際は、以下のポイントを考慮しましょう。
- 保証内容:最低10年以上の保証を提供している施工業者を選ぶと安心感があります。
- 定期点検の有無:点検頻度・対応範囲をチェックし、メンテナンスが手厚い業者を優先します。
- 口コミや実績:実際の施工事例や利用者のレビューを参考にすることが大切です。
複数の施工業者に相談することで、保証内容やサービス範囲を比較し、ご家族が信頼できる施工業者との出会いの可能性が高まります。
維持費が原因でマイホームを手放す具体的な事例を知りたい
維持費を負担に感じて、マイホームを手放すケースもあります。
【マイホームを手放すケース例】
- 転職・収入減少などによって、住宅ローン・維持費ともに支払いが困難になり、マイホームを手放す
- マイホームの老朽化が進んで予想外の修繕費が発生し、住み続けることも修繕することも難しいため、マイホームを手放す
マイホームを手放す前に以下のような対策もあるため、将来の不安についても施工業者に相談してみてください。
- 金融機関や不動産業者に相談し、リースバックなどの手段を検討する。
- 節約・収入増加策などで負担を軽減できる。
- 売却して住み替えも可能。
まとめ
マイホームを持つことは多くの方にとって「夢の実現」ですが、予想以上の維持費が発生して後悔するケースも少なくありません。
今回紹介した情報を参考に、無理のない&長期的な資金計画でマイホームプランを検討していただけると幸いです。