平屋の防犯対策|知っておきたい最新事情と新築平屋の間取りのポイント

平屋は防犯対策が重要|おすすめ方法や間取りポイント

近年人気の高い「平屋」ですが、「防犯面はどうなの?」という声も多いのが実際のところです。

そこで今回は平屋の防犯対策に注目し、具体的な方法や間取り計画時のポイントについてご紹介します。

福井・石川で多くのご家族の家づくりをサポートしてきた工務店『ノークホームズ』が、平屋におすすめの防犯対策について解説しますので、ぜひ参考にしてください。

コラムのポイント
  • 平屋の防犯対策は外構・出入り口や窓などの開口部・間取りなど総合的な対策が必要です。
  • 防犯対策を強化するには、平屋の建築実績が多い工務店・ハウスメーカーに最新情報を確認しながら対策を検討するのがおすすめです。

 

ノークホームズの施工事例集

ノークホームズの施工事例集

 

 

平屋の防犯面の課題と対策

新築平屋の計画

平屋には2階や3階がないため、すべての窓が地上に面しています。そのため、侵入経路が多くなりがちなので十分な対策が必要です。

特に周囲に塀や植栽が多い場合、外部から内部の様子が見えにくく、空き巣などに狙われやすい場合があります。

実際に警視庁のデータによると、一戸建住宅への主な侵入手口は下記のようになっています(2023年度)。

順位 侵入窃盗の侵入口
1位 窓(55.2%)
2位 表出入口(20.2%)
3位 その他の出入口(14.8%)
4位 不明(7.8%)
5位 その他(1.9%)

警視庁「手口で見る侵入犯罪の脅威」を参考にノークホームズ作成

主な侵入経路は、「窓」と「出入り口」など開口部ですので、最新の玄関ドアや窓・設備を導入し、しっかり防犯対策を取れば、平屋でも十分安全に暮らすことが可能です。

また、新築の平屋を計画する際には、立地条件、地域の治安、住環境に合わせた対策を講じましょう。

〈福井・石川で建てる平屋の家〉

平屋におすすめの防犯対策①出入口

平屋におすすめの防犯対策①出入口

では、まず主な侵入経路となる、平屋の「出入口」に関する防犯対策をご紹介します。

オートロックの玄関ドアやホームセキュリティの導入

スマートキーやオートロック機能のある玄関ドアやホームセキュリティを導入することで、閉め忘れの防止や万が一のトラブル時の対策としても有効です。

スマートキー(電子錠)付きの玄関ドアは、外から鍵穴が見えないためピッキングによる侵入防止に効果的です。

また、オートロック機能があるためドアの閉め忘れによる侵入防止にも役に立ちます。

セキュリティサービスを導入すれば、ステッカーなどでの抑止力にもなりますが、異常を検知したら駆けつけてくれるなどのサポートがあるので安心です。

最近では不審な動きを検知するとスマートフォンと連動して通知してくれるタイプも多いため、外出の多い方には特におすすめです。

おすすめのセキュリティ対策について、こちらの記事で確認できます。
>一軒家のセキュリティを最強にする方法|空き巣が嫌がる家づくりにおすすめの6つの防犯対策で不安を解消

 

侵入しにくい開き方のドアや窓にする

平屋

玄関以外の出入り口としては「勝手口」「掃き出し窓」があります。勝手口は表通りから見えにくい位置にあったり、掃き出し窓は人が出入りできるサイズの窓になるため侵入しやすいのがデメリットです。

勝手口は、後ほどご説明する防犯対策が施されている格子付きのドアにするのがおすすめです。

窓は腰高窓、FIX窓、横すべり窓など大きくあけられない窓は、侵入しにくいため開き方やサイズを変更する方法もあります。

間取りやライフスタイルに合わせて適切なドアや窓を選びましょう。

平屋におすすめの防犯対策②窓

窓などの開口部も不審者の侵入経路となるため、対策を強化する必要があります。

窓の数を減らす、窓のサイズを小さくする

防犯上は窓はなるべく少なくした方が安全性が高まります。

窓には採光や通風といった重要な役割があるため、通りに面した位置を避けたりハイサイド窓にしたりするといった工夫をしましょう。

侵入しにくい窓の位置を選ぶ

高窓

高い位置にある窓は侵入しづらいため防犯対策に有効です。

侵入しようとすると周囲から目立つため、プライバシーや防犯対策を強化したい箇所に設置するのがおすすめです。

CPマーク付きの防犯ガラスにする

開口部を広く確保したい場合は、防犯ガラスがおすすめです。

CPマーク(防犯合わせガラス)の規格に適合したガラスであれば信頼性が高いため安心です。

防犯ガラスにしない窓もCPマーク付きの防犯フィルムなどで補強しておくとよいでしょう。

取り外しができない面格子やルーバー窓にする

不審者の侵入経路になってしまいそうな箇所に勝手口や窓がある場合には、面格子やルーバー窓にする方法もあります。

これにより物理的にガードできるため、防犯性がより高まります。

ただし設置費用が掛かる点や、デザイン性が低くなってしまう点には注意しましょう。

窓シャッターの取付

窓にシャッターを付けることで、外部からの窓ガラス破壊や侵入を物理的に阻止できます。

バールなどの道具を使った手法でも、時間がかかるため侵入者が諦めやすくなる効果が期待できます。

また強風や台風などの災害時には、ガラスが割れるのを防いでくれるのもメリットです。

補助錠の取付

補助錠を取り付けることで、侵入のハードルが上がります。

施錠を突破するのに時間を要することにより、心理的な抑止力が働くのがメリットです。

特に窓ガラスに直接取り付ける補助錠は、サッシを外して侵入しようとする手口に効果を発揮します。

補助錠は比較的安価で簡単に設置できるため、手軽に防犯対策を強化できる方法としておすすめです。

平屋では掃き出し窓や勝手口といった大きな窓が狙われやすい傾向があるため、優先的に補助錠を設置しましょう。

 

窓の防犯対策について、こちらの記事で確認できます。
>リビング窓のおしゃれな大きさ・配置実例|リビング窓の種類、防犯アイデアなど失敗しない選び方を解説

 

平屋におすすめの防犯対策③外回り

平屋におすすめの防犯対策②外回り

ここでは、平屋におすすめの「外回り」に関する防犯対策についてご紹介します。

防犯カメラの設置

防犯カメラを見える位置に設置することで「監視されている」と感じさせ、不審者に侵入をためらわせる効果が期待できます。

万が一の場合のも、カメラが不審者を記録して証拠が残るため、後から特定や対策が可能です。

また最近の防犯カメラはスマートフォンと連携するものが多く、外出先でも自宅の状況をリアルタイムで確認できるため安心です。

防犯砂利の配置

防犯砂利は歩くと大きな音が鳴るため、不審者が敷地内に侵入した際に気づきやすくなります。

防犯砂利は設置後のメンテナンスがほとんど不要で、コストパフォーマンスにも優れているのが特徴です。

また足音が響くことで、侵入そのものを諦めさせる効果も期待できます。

防犯対策も踏まえて砂利を敷くエリアを計画し、家の景観やデザインとも調和するように工夫するのがポイントです。

近所との交流

最近では近所付き合いが希薄になっているケースも多いですが、近所との交流は防犯対策としても重要です。

見慣れない人がいた場合に情報を教え合ったり、自宅に異変があった際に通報したりといった「助け合い」ができると、安心感が高まります。

そのため普段から挨拶を交わしておくなど、良好な関係作りをしておきましょう。

いざという時に身を守る防犯行動については、こちらの記事で確認できます。
>一戸建ておすすめ防犯対策18選|空き巣に狙われやすい家の特徴と場所別対策、身を守る5つの防犯行動

〈福井・石川で建てる平屋の家〉

 

平屋におすすめの防犯対策③室内

平屋におすすめの防犯対策③室内

ここでは、平屋におすすめの「室内」に関する防犯対策についてご紹介します。

照明のタイマー設定

照明をタイマーで自動的にオン・オフすることで、外から見たときに「誰かが家の中にいる」と認識させることが可能です。

必要な時間だけ照明を点けられるため、防犯性を高めつつ無駄なエネルギー消費を抑えられるのもポイントです。

帰宅が遅くなる場合にも、照明が自動で点灯していることで安全性が高まります。

具体的には外から見える窓際や、玄関に近いリビングの照明を設定すると効果的です。

ただし毎日同じ時間に点灯・消灯していると不在が察知されやすいので、ランダム機能付きのタイマーを使って防犯効果を高めましょう。

スマホ連動センサー

スマホ連動型のセンサーは、不審な動きや音を検知すると自動で通知を送る機能があります。

これにより外出先でも家の状況を確認できるため、迅速な対応を取ることが可能です。

センサーは玄関ドアや窓、勝手口などの侵入されやすい場所に設置すると効果的です。

ただし通知が多すぎると生活に支障が出る場合があるため、通知範囲を調整して必要な情報だけを受け取るように設定するようにしましょう。

〈福井・石川で建てる平屋の家〉

 

新築平屋の防犯対策におすすめの間取り

新築平屋防犯におすすめの間取り

ここでは、新築平屋の防犯対策としておすすめの間取りについてご紹介します。

クローズド外構は避ける

クローズド外構とは、高い塀や目隠しフェンスで囲まれた外構のことを指します。

外部から家の中が見えない一方で、不審者が侵入しても周囲の目に触れにくいのがデメリットです。

そのため防犯面では、適度に外部からの視線を取り入れるオープン外構やセミクローズド外構にする方がおすすめです。

具体的には低いフェンスや生垣などを活用することで、防犯性を確保しつつ適度に視線を遮れます。

中庭を囲む配置にする

中庭を囲むように家全体を配置することで、不審者が敷地内に侵入しにくい間取りが実現します。

外部から見えない空間のため、小さなお子さまが遊んだり洗濯物を干したりするスペースとしても安心して利用できます。

できれば中庭を中心に各部屋を配置することで、家の中全体の動線効率を高めましょう。

 

家事動線のいい間取り事例・アイデアを、こちらの記事で確認できます。
>家事動線の良い間取りの作り方とアイディア10選|30坪台の2階建て・平屋の間取り事例も紹介

ランドリールームを作る

ランドリールームとは、洗濯機や乾燥機、物干しスペースをまとめて配置した空間のことを指します。

これにより外干しを避けられるので、洗濯物のプライバシーを守れるのが特徴です。

また不審者は洗濯物の有無から不在を判断することが多いため、安全性が高まります。

洗濯から乾燥、収納までの動線を短縮できることにより、生活の利便性を向上したい場合にもぴったりです。

寝室のプライバシーを確保する

寝室はプライバシーを最優先にし、通りから直接見えにくい位置に配置しましょう。

特に寝室が外部に面している場合は、防犯ガラスや補助錠を設置して侵入リスクを低減させるのがポイントです。

できれば中庭に面した位置に設けることで、外部からの視線や侵入リスクを大幅に減らせます。

窓を配置する場合には、ハイサイドライトやスリット窓といった面積の小さいタイプを選ぶと採光と防犯性を両立できます。

 

福井・石川で「安全・安心な平屋を建てたい」とご希望の方は、ノークホームズへお問い合わせください。

高い住宅性能・利便性・デザイン性を持つ家づくりのプランを提案いたします。

まとめ

幅広い世代に人気の高い平屋の防犯対策は、新築時の設計・プランニングが重要です

セキュリティ対策が万全な住まいを完成させるためには、平屋のメリット・デメリットを熟知した豊富なプランニング実績最新設備の知識や施工技術を兼ね備えた建築業者のサポートが必須です。

防犯対策は、出入り口・外構・外観・間取り・設備など建築的な対応だけでなく、地域コミュニティとの関係作りなど様々な対策を複合的に組み合わせるのが効果的です。

平屋の新築時には、経験豊富な工務店に相談して総合的な防犯対策を検討するのがおすすめです。

福井・石川での理想の家づくりの参考にしていただけると幸いです。

〈福井・石川で建てる平屋の家〉

著者情報

NORQ HOMES ノークホームズ編集部

NORQ HOMES ノークホームズ編集部

福井の高性能注文住宅を建てる工務店ノークホームズが、
家づくりに役立つ情報を発信しています。

登録・免許
【設 計】 福井県知事 第ろ-1394号
【建 設】 福井県知事 (般-1)10791号
【不動産】 福井県知事 (1)第1704号

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