家を建てる際にかかるお金の平均額(土地あり・なし)|土地と建物以外にかかるお金の内訳・相場も確認
家を建てるにあたって、かかるお金の明確な内訳や額を確認したいですよね。
でも、家を建てる際にはさまざまな費用が発生するため、「情報をまとめて把握するのが難しい」とお悩みではないでしょうか。
そこで今回は、持ち家率全国トップクラスの福井・石川で、多くのご家族の家づくりをサポートしてきた工務店『ノークホームズ』が、以下の項目をわかりやすく解説します。
このコラムのポイント |
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無理のない資金計画で家を建てて、家を建てた後も余裕のある暮らしを送るために、ぜひ最後までごらんください。
目次
家を建てる際にかかるお金の全国平均額|土地あり・土地なし
家を建てる際にかかるお金は1軒ごとに違うため、「◯円で家を建てられる」と明確にお知らせするのは難しいのが現実です。
家を建てる際にかかるお金の全国平均額(総額)を紹介するので、予算を検討する際の参考にしていただけると幸いです。
土地あり・なし | 全国平均額(総額) |
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土地あり (建て替え) |
5,745万円 |
土地なし (土地を購入した注文住宅新築世帯) |
5,811万円 |
〈引用〉政府統計の総合窓口(e-Stat)>住宅市場動向調査(2023年度) 報告書>49ページ
上記は全国平均額のため、極端に高額・ローコストの住宅を含む数値です。
そこで次に、家を建てる際にかかるお金の内訳を詳しく確認しましょう。
福井・石川で家を建てることを検討し始めた方は、ノークホームズへお問い合わせください。
資金計画・土地探しの段階から、ご家族をサポートいたします。
家を建てる際にかかるお金は土地購入費用・建物建築費用・諸費用(土地と建物以外にかかるお金)
家を建てる際にかかるお金は、以下3種類に分けて把握すると、資金配分・予算オーバーの際の調整などをしやすくなります。
- 土地購入費用
- 建物建築費用
- 諸費用(土地と建物以外にかかるお金)
各費用の内訳を確認してください。
土地購入費用の内訳
土地購入費用の一般的な内訳は、以下のとおりです。
土地購入費用の内訳 | 参考 |
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土地価格 | ・買付申込時に、申込証拠金(10万円程度〜)の支払いが必要 ・売買契約時に手付金(土地価格×5%程度)の支払いが必要 |
不動産業者に支払う仲介手数料 | ・土地価格に応じて、「土地価格×3%+消費税〜」 ・既存住宅がある800万円以下の物件は「30万円+消費税」が上限 |
印紙税 | ・土地の売買契約書に貼付=納税となる ・土地価格によるが、1万円以内が一般的 |
土地の所有権移転登記費用 | 土地価格などによるが、20〜30万円が相場 |
つなぎ融資費用 | 金融機関によるが、10万円前後が相場 |
〈参考〉不動産業者に支払う仲介手数料:国土交通省ウェブサイト『<消費者の皆様向け>不動産取引に関するお知らせ』
住宅ローン実行(家の引き渡し時)と同時に、金融機関が「つなぎ融資による借入金の全額返済」「施工業者への支払い」なども実行します。
建物建築費用の内訳
建物建築時に必ずかかる費用の一般的な内訳は、以下のとおりです。
面積・建材のグレードなどで調整可能な費用があるため、各項目をよく確認しましょう。
また、見積もり書の各価格・総額が「税抜き表示」の場合、税込み額になおして確認することも、予算オーバー防止につながる大切な要素です。
必ず発生する建物建築費用の内訳 |
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・仮設工事代 ・基礎工事代 ・木工事代 ・外装工事代 ・内装工事代 ・電気工事代 ・給排水ガス工事代 ・監理費(設計士による施工チェックなど)、管理費(現場監督による工程チェックなど) ・瑕疵担保責任保険料(7〜8万円程度)など |
上記のほか、土地の状況に応じて、以下の費用がかかる場合もあります。
状況に応じて発生する建物建築費用の内訳 |
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・地盤改良費 ・(土地に既存住宅がある場合)解体費用 ・水道負担金 など |
そのため、2〜3社に見積もり作成を依頼し、標準仕様に含まれるサービス内容を比較して、質の高いサービスを適正価格で提供している施工業者を選ぶことをおすすめします。
オプションで追加発注となる可能性がある建物建築費用の内訳 |
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・住宅性能アップに必要な費用 ・地盤調査費 ・屋外給排水工事 ・外構工事 ・建築確認申請手数料 ・各種証明書類・補助金の申請費用 ・エアコン・照明など必須の家電購入・設置費用 ・カーテン購入・設置費用 など |
上記の中で住宅性能アップに必要な費用は、施工業者の標準仕様の性能に大きく左右されます。
福井・石川のノークホームズは標準仕様で断熱等級7・長期優良住宅などを提供していますので、ランニングコストを抑えた快適な暮らしをご希望の方は、お気軽にお問い合わせください。
諸費用(土地と建物以外にかかるお金)の内訳
諸費用(土地と建物以外にかかるお金)の一般的な内訳は、以下のとおりです。
諸費用の内訳 |
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・住宅ローン関連の費用(金融機関に支払う手数料、団体信用生命保険料など) ・印紙税(住宅ローンの契約書・工事請負契約書などに必要) ・火災保険料・地震保険料 ・不動産取得税 ・引越し費用 ・仮住まい費用(建て替えの場合) ・抵当権設定登記の費用 ・地鎮祭の費用 ・家具・家電の購入費用 ・大工さんへの差し入れ費用、近隣への挨拶品購入費用 など |
家を建てる際にかかるお金の内訳を紹介してきました。
頭金なしのフルローンを利用する場合でも、現金支出が必ず必要な費用があるため、上記の内訳を資金計画の参考にしていただけると幸いです。
頭金なしのフルローンを利用する場合の現金支出額の具体例を、こちらの記事で確認できます。
>注文住宅をフルローンで建てるなら現金はいくら必要か|支払いスケジュール、ローンのタイミングなど解説
家を建てる際にかかるお金の平均バランスは「土地3:建物6:諸費用1」|予算別シミュレーション
家を建てる際にかかるお金の内訳を紹介してきましたが、各内訳の具体的な額が1軒ごとに違う点がわかりづらいですよね。
家を建てる際にかかるお金の平均バランスは、一般的に【土地購入費用3割:建物建築費用6割:諸費用1割】で、この割合から各費用・総予算額の相場をシミュレーションできるため、一緒に確認しましょう。
1,000万円〜4,000万円の家を建てる際にかかかるお金シミュレーション
建物建築費用1,000万円〜4,000万円を想定し、各費用・総予算の相場を逆算して紹介します。
建物建築費用 | 土地購入費用 | 諸費用 | 総予算額 |
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1,000万円 | 500万円 | 166万円 | 1,666万円 |
2,000万円 | 1,000万円 | 333万円 | 3,333万円 |
3,000万円 | 1,500万円 | 500万円 | 5,000万円 |
4,000万円 | 2,000万円 | 666万円 | 6,666万円 |
※端数を切り捨てて表示しています。
上記の中で土地購入費用は立地などによって大きく変動する可能性がありますが、総予算額は大きく変えられないのが一般的です。
見積もり書が予算オーバーの場合の対策を、こちらの記事で確認できます。
>新築の注文住宅で費用を削れるところ一覧|予算オーバー額500万円・1000万円の対策例も紹介
1,000万円〜4,000万円で建てる家のイメージ|延床面積など
また、2011年以降は土地の市場価格・建物建築費用ともに上昇し続けているため、建築費用1,000万円〜4,000万円で建てる家のイメージも確認しておきましょう。
建物建築費用 | 延床面積 | 家づくりのイメージ |
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1,000万円 | 10坪前後 | 全体的にシンプルな家づくりをしながら、優先度の高いこだわりを実現 |
2,000万円 | 〜20坪前後 | |
3,000万円 | 〜30坪前後 | 無駄な面積・機能などを省きながら、デザイン・性能などのこだわりを実現 |
4,000万円 | 〜40坪前後 | 資金配分を考慮しながら、間取り・デザイン・性能などのこだわりを実現しやすい |
住宅金融支援機構が毎年公表しているフラット35利用者の調査データによると、近年の建物建築費用の坪単価※は100万円ほどです。
※坪単価とは、1坪あたりの建築費用のことです。
〈参考〉住宅金融支援機構ホームページ『フラット35利用者調査』各年の調査結果をもとに、ノークホームズが計算
建物建築費用の上昇にともなって、性能などを充実させた住宅を標準仕様で提供する施工業者が全国的に増えているため、ぜひご家族の大切な資金を託す施工業者を厳選して、理想の家づくりを成功させてください。
福井・石川で家づくりを検討中の方は、ノークホームズへお問い合わせください。
資金計画・土地探しの段階からご家族をサポートし、北陸の厳しい気候の中で、1年を通して快適に暮らせる家を実現いたします。
家を建てる際にかかるお金に関するQ&A
最後に、家を建てる際にかかるお金に関して、ノークホームズがよくいただく質問・回答を紹介します。
Q.家を建てる予算・住宅ローン額を決める方法を知りたい
単純に収入から逆算して予算を決めるのではなく、ご家族の家計を現実的に考慮して、無理のない予算設定をすることが大切です。
予算の決め方の具体例を、こちらの記事で確認できます。
>マイホーム予算の決め方は3パターン(年収・返済額・現在の住居費)|平均予算、予算オーバー対策も紹介
Q.頭金はいくら必要か。頭金なしでも家を建てられる?
ただし、前述したとおり、住宅ローンの頭金がゼロであっても現金支出を避けられない費用があるため、自己資金は必要となる点に注意しましょう。
Q.家を建てる際にかかるお金を抑える方法を知りたい
家を建てる際に活用できる具体的な補助金・減税制度を、こちらの記事で確認できます。
>【2024−2025年最新】家を建てるなら活用するべき補助金・減税制度一覧|申請の注意点も解説
シンプルなプランとは、以下のようなものです。
- 廊下なしなどのシンプルな間取り
- 四角形などのシンプルな住宅形状
- 複雑な技工を必要としない内装 など
「デザイン・機能などこだわりたいものの優先順位を決め、優先度の低い部分はシンプルにする」などの工夫が可能です。
Q.家を建てる流れを知りたい
こちらの記事で、家づくりの流れを詳しく確認できます。
>注文住宅完成までの流れ(土地なし・土地あり)一覧|期間、頭金あり・なしの違い、費用内訳も紹介
はじめに施工業者を決めると各段階でサポートを受けられるため、スムーズに家づくりが進みます。
Q.家を建てた後にかかるお金を知りたい
家を建てたあとには、以下のような費用が定期的に発生します。
- 固定資産税:毎年
- 火災保険料・地震保険料:ご自身で期間を設定可能
- メンテナンス・リフォーム費用:大規模なものは10〜20年サイクルを想定 など
毎月かかるお金の中では、一戸建てと賃貸住宅を比較したときに主に光熱費が大きく変化するケースが多いため、「光熱費を抑えられる家づくり」を意識することをおすすめします。
お子さまの進学・車の買い替えなどのライフイベントも含めて、長期的に無理のない予算・住宅ローンを設定して家づくりを進めて下さい。
まとめ
家を建てる際にかかるお金の内訳などを解説してきました。
ご家族にとって無理のない資金計画をしたうえで、予算オーバーを防ぎながら家づくりのプランを組み立てることで、余裕のある暮らしが実現します。
今回紹介した情報を参考に、理想の家を完成させていただけると幸いです。