平屋のプライバシーを守る間取り図実例集(20坪・30坪)|子ども部屋の位置、水回りなど失敗しない方法
平屋のマイホームは、ご家族間のコミュニケーションを取りやすい空間が魅力です。
その一方で、「ご家族それぞれのプライバシーを確保したい」、「来客時も安心して過ごしたい」、「外からの視線を遮りたい」といったプライバシーに関するお悩みを抱える方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、福井・石川で数多くの平屋を建築してきたノークホームズが、プライバシーを守る平屋づくりのポイントを、間取りの実例とともに解説します。
ご家族全員が安心して過ごせるマイホームづくりの参考になれば幸いです。
このコラムのポイント |
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※建築予定地が施工エリア内(福井・石川)の方のみ対応させていただきます。
目次
平屋のプライバシーを守れる間取り図実例集(延床面積20坪・30坪)
はじめに、ノークホームズが手がけた平屋の中から、プライバシーを守れる間取り図の実例を紹介します。
【26.30坪】緩衝スペースにより個室のプライバシーを守る間取り
最初に紹介するのは、和室によりパブリックスペース(LDK)とプライベートスペース(個室)を区切った間取りです。
和室が緩衝スペースとなり、LDK・個室間の音や光の漏れを軽減します。
【24.29坪】トイレの位置の工夫でプライバシーを守る間取り
次に、トイレの前に廊下を設け、LDKとトイレの距離を確保した間取りを紹介します。
コンパクトな平屋でも、工夫次第でトイレの音やにおいに関する不安を軽減できます。
【24.92坪】動線の工夫により来客時のプライバシーを守る間取り
こちらの間取りでは、玄関・家事エリア・LDKを回遊動線でつなぎ、外出時や帰宅時の動線を整えました。
玄関から直接LDKにアクセスすることも可能なため、来客時のプライバシーにも配慮した設計です。
家事動線の良い間取りのアイデアは、こちらの記事でも紹介しています。
>家事動線の良い間取りの作り方とアイディア10選|30坪台の2階建て・平屋の間取り事例も紹介
【24.27坪】中庭を設けて外からの視線を届きにくくするコの字型の間取り
こちらは、中庭によって道路と居室の距離を確保し、外からの視線を遮りやすくした間取りです。
また、個室の窓を中庭側に配置することで、プライバシーを守りながら採光・通風を確保できます。
中庭のある平屋をご検討中の方は、こちらの記事でも間取りをご確認いただけます。
>平屋・コの字型の間取り|中庭のある約30坪・2〜4LDKの事例、後悔しないポイントを紹介
【30.74坪】ホールを設けてLDKとプライベートスペースを分ける間取り
続いては、玄関ホールを広めに設けて、パブリックスペース(LDK)とプライベートスペース(個室)の距離を確保した間取りです。
ホールから直接ファミリークローゼットや水回りにアクセスできる動線も魅力です。
【34.19坪】玄関直結の和室で来客対応を済ませる間取り
次に、和室を玄関横に配置し、来客対応を玄関付近で完結しやすくした間取りです。
【31.82坪】玄関の室内土間収納で来客時のプライバシーを守る間取り
こちらは、脇玄関(室内土間)に大きな収納スペースを設けた間取りです。
脇玄関に自転車やキャンプ道具なども収納できるため、正面玄関をすっきりと保ちやすく、急な来客時にも慌てることなく対応できます。
【31.78坪】ランドリールームにより人目を気にせず洗濯ができる間取り
最後に、家事室(ランドリールーム)を設けることで、外や生活空間に洗濯物を出さずに済む間取りを紹介します。
ランドリールームはファミリークローゼットと隣接しているため、洗濯から収納までの動線もスムーズです。
マイホームにランドリールームやファミリークローゼットを設けたいとお考えの方は、こちらの記事でも間取りをご覧いただけます。
>ランドリールーム・ファミリークローゼットがある家事動線の良い間取り|平屋の事例紹介
プライバシーに配慮した平屋の間取りを紹介しましたが、いかがでしたか。
人と人との距離が近くなりがちな平屋でも、アイデア次第でプライバシーを守る間取りを作成可能です。
ノークホームズには、今回紹介しきれなかった施工事例が多数ございます。ぜひご覧ください。

▶ノークホームズの施工事例集
平屋のプライバシーを守る間取り作成5つのポイント|子ども部屋の位置など失敗しない方法
記事の前半では、プライバシーに配慮した平屋の間取り実例を紹介しました。
ここでは、プライバシーに配慮した平屋の間取りを作成するための、以下の5つのポイントを解説します。
- 子ども部屋の位置を失敗しない間取りのポイント
- LDK・個室間の音、水回りの音が響かない間取りのポイント
- ご家族のプライバシーを外に見せない間取りのポイント
- 来客時にご家族のプライバシーを守る間取りのポイント
- 防犯性の高い平屋づくりのポイント
子ども部屋の位置を失敗しない間取りのポイント
子ども部屋を計画する際には、お子さまの成長段階を考慮することが重要です。
以下の3つの期間に注目すると、より計画が立てやすくなります。
- 幼児期:ご家族の目が届く範囲にお子さまの過ごせる場所があると安心です。
- 思春期以降:親子間のプライバシーに配慮しましょう。例えば、子ども部屋をLDKに隣接させる場合、収納やクローゼットを活用して壁を厚くすることで、防音性やプライバシーを高められます。
- 独立後:お子さまが独立した後は、子ども部屋を別の用途(ゲストルームや趣味の部屋、書斎など)に転用できるよう設計しておくと便利です。
LDK・個室間の音、水回りの音が響かない間取りのポイント
生活音に配慮した間取りを作成するには、ご家族それぞれの生活時間帯をシミュレーションし、音の伝わり方を考えることが大切です。
特に生活時間帯が異なるご家族がいる場合は、以下の工夫が効果的です。
- リビングと寝室、あるいは寝室同士の間に収納やクローゼットを配置し、音を遮断する。
- 浴室やトイレなどの水回りを、寝室から適度に離して配置する。
- 廊下を設けることで、部屋と部屋の間に距離を作り、音の伝わりを抑える。
ご家族のプライバシーを外に見せない間取りのポイント
窓の位置や形状を工夫することで、採光・通風を確保しつつ外部からの視線を遮り、プライバシーを守ることができます。
具体的には、以下のような方法があります。
- 高い位置に窓を設ける。
- 地面に近い低い位置に窓を設ける。
- 中庭を設けて、道路や隣家から居室を見えにくくする。
- 窓に格子を設けたり、植栽を採用する。
また、洗濯物を外から見られたくない場合は、ランドリールームの設置が有効です。
来客時にご家族のプライバシーを守る間取りのポイント
来客用の動線とご家族のプライベートスペースを分けることを意識しましょう。
例えば、以下のようなアイデアが効果的です。
- 玄関やホールの設計を工夫し、来客エリアと生活空間を分ける。
- LDKを通らずに客間や応接スペース(和室など)へ案内できる動線を確保する。
- 来客用と家族用のトイレを分けたり、配置を工夫したりする。
防犯性の高い平屋づくりのポイント
平屋の防犯性を高めるには、間取り、設備、外構の工夫を組み合わせた対策が効果的です。
例えば、以下のような対策が考えられます。
- 間取り:玄関を開けたときに、リビングなどの生活空間が丸見えにならないよう、ホールや壁などで視線を遮る工夫をする。
- 設備:侵入リスクの高い窓に防犯ガラスやシャッターなどを採用したり、玄関ドアの鍵を強化したりする。
- 外構:敷地内にセンサーライトや防犯カメラ、踏むと音の出る防犯砂利を設置し、犯罪抑止効果を高める。
さらに詳しい防犯対策については、以下で解説しています。
>平屋の防犯対策|知っておきたい最新事情と新築平屋の間取りのポイント
以上、プライバシーに配慮した平屋の間取りを作成するための5つのポイントを紹介しました。
福井・石川で平屋のマイホームを検討中の方は、ノークホームズへお問い合わせください。
※建築予定地が施工エリア内(福井・石川)の方のみ対応させていただきます。
平屋・2階建てのメリット・デメリット|平屋・2階建ての間取りで失敗しがちなケースも紹介
プライバシーを守る平屋の間取りとその作成ポイントを紹介しましたが、ご家族構成やライフスタイルによっては「平屋と2階建てで迷っている」という方もいらっしゃると思います。
ここでは、平屋と2階建てそれぞれのメリット・デメリットを紹介します。
ご家族にとって最適な家づくりをする際の参考にしてください。
平屋のメリット・デメリット|平屋の間取りで失敗しがちなケースも紹介
まず、平屋のメリットは以下の通りです。
平屋のメリット |
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メリットがある一方で、平屋には以下のデメリットもあります。
平屋のデメリット |
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実際に、平屋を建てた方のブログ記事を見ると、土地や建築費の制約などにより、以下のような失敗につながりやすい傾向があるようです。
- 敷地面積や建築費用との兼ね合いで、十分な収納スペースを確保できなかった。
- 平屋は対策が十分でないと空き巣に狙われやすいのではないかと少し不安。
以上のメリット・デメリットを踏まえると、平屋はお子さま・高齢者の方・ペットがいるご家庭や、家事動線の良いコンパクトな暮らしを希望される方、ご家族とのコミュニケーションを大切にしたい方におすすめです。
なお、収納スペース不足は小屋裏収納の活用、防犯面は窓や外構の工夫などで対策が可能です。
2階建てのメリット・デメリット|2階建ての間取りで失敗しがちなケースも紹介
次に、2階建てのメリットは以下の通りです。
2階建てのメリット |
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メリットがある一方で、2階建てには下記のようなデメリットもあります。
2階建てのデメリット |
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実際に、2階建ての住宅を建てた方のブログ記事を見ると、世代間の生活習慣の違いなどの理由で、以下のような失敗につながりやすい傾向があるようです。
- 高齢のご両親が階段の上り下りを辛がるようになり、2階の部屋を使わなくなってしまった。
- お子さまが自分の部屋にこもりがちになり、顔を合わせる機会が減った。
以上のメリット・デメリットを踏まえると、限られた土地で広い居住スペースを確保したい場合や、二世帯住宅を検討する場合、2階建てが有力な選択肢となります。
なお、階段の負担は手すりの設置、ご家族間のコミュニケーション向上はリビング階段の採用などの工夫で対策が可能です。
平屋のプライバシーを守れる間取りQ&A
最後に、プライバシーを守れる平屋のマイホームについて、ノークホームズがお客様からよくいただく質問とその回答を紹介します。
子ども部屋は必要?
お子さまが小学校に進学するタイミングで、子ども部屋の必要性を感じるご家庭が多い傾向にあります。
ただし、お子さまの性格やご家庭の教育方針、ライフスタイルによって必要性を感じる時期は異なります。
すぐには使わなくても、将来的に間仕切りができたり、個室を子ども部屋として活用できるなど、可変性のある間取りにしておくのも一つの選択肢です。
平屋は2階建てより高い?
一概に「平屋の方が高い」とは言えません。
同じ延床面積なら、基礎や屋根が広い分「坪単価」は高くなる傾向にあります。
しかし、平屋は階段などが不要なため、効率的な間取りで「建築総額」を抑えられる可能性があります。
より詳しい平屋と2階建てのコスト比較は、以下の記事で解説しています。
>平屋と2階建てのコスト(新築費用、固定資産税など)はどっちが高いのか|メリット・デメリットなど解説
予算オーバーになった場合の対処法を知りたい
建築費以外にも、土地にかかる費用や外構費など、家づくり全体で見直せるポイントはたくさんあります。
注文住宅の費用を削減する具体例は、以下で詳しく紹介しています。
>新築の注文住宅で費用を削れるところ一覧|予算オーバー額500万円・1000万円の対策例も紹介
平屋でもトイレを2箇所設置できる?
平屋でもトイレを2箇所設置可能です。
ご家族の人数やライフスタイルによっては、平屋でもトイレが2箇所あると便利です。
例えば、こちらの間取りはLDKを中心に個室とトイレを左右に配置しており、効率的な動線を確保しながら、プライバシーを守る設計となっています。
こちらの記事にもトイレが2つある間取りを紹介しています。
>30坪の平屋間取り|3LDK〜4LDKでトイレ2つ、ランドリールームありなど事例紹介
平屋でもプライバシーを守れる2世帯住宅の間取りは可能?
平屋でもプライバシーに配慮した二世帯住宅の間取りを作ることは可能です。
こちらの間取りは、玄関や水回りを共有する「完全同居型」ですが、各世帯の個室を適度に離すことでプライバシーを確保しています。
二世帯住宅の事例は、下記でも詳しく紹介しています。
>【二世帯住宅】母一人+子世帯の間取り実例(35坪前後)|完全同居など間取りタイプ別のメリット・デメリット
まとめ
本記事では、プライバシーを守る平屋づくりのポイントを、間取りの実例とともに解説しました。
動線や窓の位置といった間取りの工夫次第で、プライバシーを守れる平屋づくりは十分に可能です。
ノークホームズでは、お客様のライフスタイルやご要望に合わせた、快適で安心な平屋づくりをお手伝いしています。ぜひお気軽にご相談ください。
※建築予定地が施工エリア内(福井・石川)の方のみ対応させていただきます。