平屋の玄関位置｜外観（玄関ドア、ポーチなど）・間取り（土間、ホールの広さなど）の事例を紹介

平屋のマイホームプランを考える際に、玄関のデザインや位置で悩む方が多いと思います。

そこで今回は、平屋の注文住宅を数多く建築してきた福井のノーク・ホームズが、平屋の玄関について以下の項目を紹介します。

このコラムのポイント
平屋の玄関位置別に（方角別に）、特徴・注意点を紹介します。 平屋の外観事例から、玄関位置別のデザインのポイントを確認しましょう。 平屋の間取り事例から、玄関位置別の快適でおしゃれな間取りを確認しましょう。

 

平屋は、ワンフロアに玄関・居室・水回り設備などをすべて配置する必要があります。

そのため、玄関位置で外観デザインや間取りが大きく変わりますよね。

立地・ご家族のライフスタイルに最適なマイホームを完成させるために、ぜひ最後までごらんください！

 

平屋の玄関位置別に特徴・注意点を紹介

玄関の位置は、外観デザインや室内環境に大きく影響します。

玄関の位置別（方角別）に特徴や前もって知っておくべき注意点があるので、簡単に紹介します。

 

南玄関の特徴・注意点

南玄関の特徴は、以下のとおりです。

南玄関の特徴
日照時間が長いため、玄関の室内側が明るく暖かい 玄関の暖かさが室内にも伝わり、玄関から続く廊下や水回りの温度が夜まで下がりにくい 日当たりが良いため、玄関前に季節の花を植えて楽しめる　など

 

南玄関は、以下の点には注意しましょう。

南玄関の注意点
紫外線によって玄関ドアの劣化が進みやすいため、耐久性の高い建材を選ぶのがおすすめ 玄関面積の分、南向きの居室面積が小さくなる　など

 

北玄関の特徴・注意点

北玄関の特徴は、以下のとおりです。

北玄関の特徴
南向きの居室面積を確保しやすい 直射日光が当たらないため玄関ドアの劣化が抑えられる　など

 

北玄関は、以下の点に注意しましょう。

北玄関の注意点
暗い・寒い・湿気がたまりやすい玄関になりがちなので、採光・通風・換気に配慮する必要がある 植栽は、日陰でも育つものに限られる 冬は北からの強い風が吹き込みやすいので、目隠しを兼ねた風よけを設置する等の工夫が必要　など

 

東玄関の特徴・注意点

東玄関の特徴は、以下のとおりです。

東玄関の特徴
午前中に日当たりがよく、明るく暖かい 南向きの居室、北向きの水回りなどオーソドックスな間取りをつくりやすい　など

 

東玄関は、大きなデメリットがない点が魅力です。

 

西玄関の特徴・注意点

西玄関の特徴は、以下のとおりです。

西玄関の特徴
夕方からの強い日差しの影響で、夜まで温度が下がりにくい 日当たりの良い南向き・東向きの居室面積を確保しやすい　など

 

西玄関は、以下の点に注意が必要です。

西玄関の注意点
西日によって玄関ドアの劣化が進みやすいため、耐久性の高い建材を選ぶのがおすすめ 夕方以降に玄関に熱・湿気がこもるので、採光・通風・換気に配慮する必要がある　など

。

玄関位置別の特徴をいかし、注意点をカバーする外観や間取りを決めるのがおすすめです。

平屋の玄関位置別に外観事例を紹介｜玄関ドアの種類（引き戸など）・ポーチ・目隠しなど

次に、玄関の位置によって平屋がどのような外観になるのか、事例を紹介します。

デザインはもちろん、ポーチの形状や広さ、目隠しなども一緒に確認しましょう♪

 

間取りを先に確認したい方は、こちらからごらんください。
＞平屋の玄関位置別に間取り事例を紹介｜土間の形状や広さ、ホールの広さなど

南玄関の外観事例

南玄関の外観は、日差しを遮る軒や庇のデザインをいかすことで、平屋でも重厚感のあるデザインが実現できます。

 

こちらの平屋は、東から西へ大きく傾斜させた片流れ屋根の軒が、玄関を紫外線や雨から守っています。

 

テラスに背の高い壁を設置して目隠しにしているため、外からの視線を気にせずに過ごせますね。

おしゃれな軒のある家については、こちらの記事で確認できます。
＞軒のある家のおしゃれでモダンな外観事例｜平屋・二階建ての外観、メリット・デメリットも解説

 

こちらの平屋の玄関には、大きな庇と袖壁を設置しました。

袖壁は風・雨をよけるほか、窓から室内が丸見えになるのを防ぐ役割も果たしています。

木目調の引き戸玄関ドアと、ガルバリウム外壁のコントラストがおしゃれですね。

 

こちらの平屋は、正面から見ると玄関ドアがまったく見えないデザインです。

 

ワントーンの外壁に玄関ポーチの木目が映えて、シンプルモダンの個性的な外観となりました。

北玄関の外観事例

北玄関は1日を通して陰っていますが、可愛らしい窓デザインや色使いを取り入れることで、印象が和らぎます。

 

こちらの平屋は、玄関ドアのブルーをアクセントカラーとしました。

また玄関ポーチに木目を取り入れ、自然豊かな周辺環境との調和をはかっています。

 

こちらの平屋はクールなブラックをベースとしたデザインですが、玄関ポーチに明度の高い白を採用したことで、明るい印象となりました。

 

東玄関の外観事例

東玄関に窓を設置すると、気持ちの良い朝を迎えられる室内環境を整えやすくなります。

 

こちらの住宅は隣地に向かう位置に玄関ドアがありますが、目隠しを設置し、隣地からも道路からも室内が丸見えにならないよう配慮しました。

 

西玄関の外観事例

西玄関に目隠しを設置すると、日よけも兼ねられます。

 

こちらの住宅は西向きの窓を設置せず、玄関も道路から見えないように設計しました。

玄関ポーチを南向きに開口したため、日中に日当たりがよく、夕方からはしっかり日差しを遮れます。

 

 

玄関の位置別に、外観事例を紹介しました。

玄関位置ごとの特徴や注意点を考慮したうえで、外観デザインを整えていることを実感していただけたのではないでしょうか。参考にしていただけると幸いです。

 

福井でおしゃれな平屋をご希望の方は、ノーク・ホームズにお問い合わせください。

ノーク・ホームズは、デザイン性の高い平屋建築を得意としている工務店です。まずはお気軽にご相談ください。

 

平屋の玄関位置別に間取り事例を紹介｜土間の形状や広さ・ホールの広さなど

次に、玄関の位置別の間取り事例を紹介します。

玄関土間やホールの内装デザインも、一緒に確認しましょう♪

 

南玄関の間取り事例

はじめに、南玄関の間取り事例です。

 

こちらの平屋は延床面積31.31坪で、南向きに幅が広い土地形状をいかして、玄関・居室を南に集めました。

ダイニング部分の凸形状がLDKへの日射を一定時間遮るため、室内の過度な温度上昇を抑えられる点が特徴です。

 

玄関土間を横長にしてシューズクローゼットを造作し、2方向から室内へアクセスできます。

 

こちらの平屋は延床面積24.27坪で、前の事例と同様に、南向きに玄関・居室を集めています。

また西向きのLDKは中庭によって位置を大きく後退させ、西日の日射熱を遮る間取りとなりました。

中庭のある平屋をご希望の方は、こちらの記事で間取りを確認できます。
＞平屋・コの字型の間取り｜中庭のある約30坪・2〜4LDKの事例、後悔しないポイントを紹介

 

こちらの平屋も、玄関ホールを横長にしてシューズクローゼットを設置しています。

造作棚を室内まで伸ばし、大容量の収納を確保しました。

こちらの平屋は延床面積が26.92坪で、玄関土間の広さは2帖ほどです。

玄関ホールの反対側に扉つきのシューズクローゼットを設け、アウターやベビーカーなども悠々と収納できるスペースを確保しました。

こちらは延床面積が34.19坪の、縦長の平屋です。

玄関自体は広くないですが、和室が一体とすることで開放的な空間となっていますね。

和室やLDKの扉を開放すると、中庭やLDKまで見通せる点が魅力です。

縦長の土地に平屋建築を検討中の方は、こちらの記事の間取りを参考にしていただけると幸いです。
＞平屋の間取り｜30坪前後、南北・東西に長い土地に建つ横長・縦長の平屋（2〜4LDK）の成功事例

 

和室の扉は造作で、半スケルトンのデザインがおしゃれです。

扉を開放し、上り框に座って趣味を楽しんだり、来客対応をしたりと、玄関がワクワク感のある空間となりました。

福井で個性的な間取り、造作を取り入れた注文住宅をご希望の方は、ノーク・ホームズにお問い合わせください！

 

北玄関の間取り事例

次に、北玄関の間取り事例を紹介します。

 

こちらは延床面積28.93坪のL字型の平屋で、玄関を挟んで左右に世帯を分けた、二世帯住宅対応の間取りです。

南向きに寝室・サンルームを設置し、各世帯からアクセスしやすいように出入り口を設けました。

玄関は北向きですが、ドアを開放すると南からの日差しがやわらかく差し込みます。

東玄関の間取り事例

次に、東玄関の間取り事例を紹介します。

 

こちらは延床面積25.54坪の平屋で、脇玄関（シューズクローゼット）の奥に、ストックヤードも設けています。

また玄関ホールをL字型にし、玄関から居住空間が直接見えないように配慮している点も、特徴です。

ストックヤードは、ガレージから直接出入り可能です。雪かき道具や車用品などを、まとめて収納できる便利なスペースですね。

 

西玄関の間取り事例

最後に、西玄関の間取り事例を紹介します。

 

こちらは延床面積24.92坪の平屋間取りで、玄関直結の洗面所を通ってLDKまで移動できる、回遊動線が特徴です。

「ご家族は洗面所からファミリークローゼット・ランドリールームを通ってLDKへ」、「お客様は玄関で手洗いをして直接LDKへ」のように、LDKへのアクセスを2通りあると、家事動線・室内の移動動線がスムーズですね♪

マイホームにランドリールーム・ファミリークローゼットを設けたいとご希望の方は、こちらの記事で間取りをご確認ください。
＞ランドリールーム・ファミリークローゼットがある家事動線の良い間取り｜平屋の事例紹介

 

玄関の位置別に、間取りを紹介してきました。

おしゃれな玄関事例を見ると、玄関は室内と室外をつなぐだけではなく、家全体の印象を決める場所でもあることに気づきます。

玄関設計・デザインは暮らしの利便性・快適性に直結するため、ぜひ玄関にもこだわってマイホームプランを組み立てていただけると幸いです！

 

ノーク・ホームズには、今回紹介しきれなかったおしゃれな事例がまだたくさんあります。

ぜひごらんください。

〈施工事例〉

 

まとめ

平屋のマイホームプランに役立つ玄関のつくり方について、以下の項目を紹介してきました。

コラムのポイントまとめ
平屋の玄関は、どの位置を選んでもメリット・デメリットがある。 玄関の位置によって、特徴をいかし、注意点をカバーするプランを組み立てるのが大切。 玄関の外観は、玄関ポーチのデザインや軒によって印象がガラリと変わる。 平屋はワンフロアに玄関・居室などをすべて配置する必要があるが、土地の形状に合わせて快適な間取り作成が可能。

 

玄関は、家の外観で一番先に目に入る場所です。

また毎日出入りする場所でもあり、玄関の位置によって室内環境も変化します。

どの位置を選んでもデメリットを解消する方法があるため、今回の情報を参考にして愛着を持って暮らせるマイホームづくりをしていただけると幸いです。