新築住宅の固定資産税納付はいつから|課税開始時期と負担を軽減するためのポイントも解説
住宅を新築後、土地・建物に毎年課される税金が「固定資産税」です。
しかし、固定資産税は「いつから納付が始まるのか」「どのように計算されているのか」がよくわからず、不安に感じている方もいると思います。
今回は、多くのご家族の家づくりをサポートしてきた福井・石川の工務店「ノークホームズ」が、以下の項目を詳しく解説します。
このコラムのポイント |
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新築住宅が完成したばかりの方・今後住宅を新築予定の方は、参考にしてください。
目次
住宅を新築後の固定資産税納付はいつから始まるのか
固定資産税は、毎年1月1日時点で土地・建物を所有している方が納税義務者となります。
(例)以下どちらの場合も、2025年1月1日時点で納税義務者となります。
- 2024年12月31日に住宅が完成
- 2024年1月2日に住宅が完成
はじめに、住宅新築後の固定資産税納付の流れを確認しましょう。
住宅新築後の固定資産税納付の流れ
住宅新築後の固定資産税納付の流れは、以下のとおりです。
住宅新築後の固定資産税納付の流れ |
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毎年1月1日:土地・建物の所有者が市町村の固定資産税台帳に記載され、納税義務者となる。 ※住宅を新築した翌年の1月1日から、固定資産税の納税義務者となる。 ↓ 市町村が固定資産税を計算し、4月ごろに「納税通知書」が送付される。 ※一括払い用・割賦払い用(分割払い用)どちらも送付されます。 ↓ 一括払いor割賦で納税通知書に記載されている期日までに納税 |
納税通知書に記載される期日は市町村によって異なる可能性がありますが、一般的な納税時期は年4期で以下のとおりです。
納付期限を過ぎると延滞金が発生する可能性があるため、納税通知書がご自宅に届いたら、期限を確認してください。
【一般的な納税時期】
- 第1期:4〜5月末
- 第2期:7月末
- 第3期:12月末〜1月初旬
- 第4期:2月末
また、支払い方法は以下のとおりです。
- 市町村や金融機関の窓口で現金払い
- 口座振替
- コンビニエンスストアで現金払い
- スマートフォン決済(アプリ)
- クレジットカード
- ペイジー
- eLTAX(電子納税)
土地・住宅の固定資産税の納付開始時期が違う場合がある
「土地取得時期」「住宅の完成時期」が異なる場合、土地の固定資産税納付が先に始まることがあるため、注意しましょう。
(例)2024年10月に土地を購入、2025年2月にが完成した場合
- 土地の固定資産税:2025年1月1日に納税義務者となり、2025年4月から納税開始
- 住宅の固定資産税:2026年1月1日に納税義務者となり、2026年4月から納税開始
福井・石川で新築住宅を検討中の方は、「ノークホームズ」にご相談ください。
ノークホームズは、資金計画の段階からご家族をサポートしている工務店です。
新築住宅に適用される固定資産税の軽減措置
固定資産税の軽減措置は、新築住宅・土地の両方に適用されます。
減税措置の内容を、わかりやすく解説します。
新築住宅に適用される固定資産税の軽減措置
固定資産税の軽減措置は、令和8年3月31日までに新築された住宅に適用されます。
概要は以下のとおりです。
建物の種別 (軽減期間) |
軽減割合 | 対象床面積 |
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一般の住宅 (3年) |
税額×1/2 |
居住部分に係る床面積は120㎡が限度 |
長期優良住宅 (5年) |
<出典:総務省:固定資産税>
こちらの記事で、長期優良住宅のメリット・メリットを確認できます。
>長期優良住宅の6つのメリットと3つのデメリット|注文住宅を建てる前に知るべきこと
土地に適用される固定資産税の軽減措置
土地が住宅用地の場合、土地面積に応じて固定資産税が軽減されます。
- 200㎡以下の住宅用地(小規模住宅用地):課税標準額を価格の6分の1に減額
- 200㎡を超える住宅用地(一般の住宅用地):200㎡を超えた部分の課税標準額を価格の3分の1に減額
軽減措置を適用するための手続きと注意点
固定資産税の軽減措置を受けるには、住宅を新築・土地を取得した翌年の1月31日までに、各市町村に「住宅用地等申告書」を提出する必要があります。
申告書の提出を忘れると軽減措置を受けられなくなるため、忘れずに手続きを行いましょう。
具体的な手続きの流れは、各市町村のホームページや窓口で確認してください。
マイホーム新築時に活用できる補助金や減税制度について、こちらで確認できます。
>【2024年ー2025年最新】家を建てるなら活用すべき補助金・減税制度一覧|申請の注意点も解説
福井・石川で住宅の新築を検討中の方は、「ノークホームズ」にご相談ください。
ノークホームズは、「長期優良住宅」を標準仕様で提供している工務店です。
固定資産税の計算方法
固定資産税は、住宅・土地の評価額をもとに計算されます。
固定資産税の計算方法
固定資産税の税額は、以下の式で計算されます。
【固定資産税=固定資産税評価額(課税標準額)×1.4%(標準税率)】
固定資産税評価額(課税標準額)は、評価時点で同内容の住宅を建築・土地を取得することを想定して決められます。
住宅・土地の固定資産は、3年に一度評価が見直され、その後の3年間は価格が据え置かれます。
福井・石川でマイホームの新築を検討中の方は、「ノークホームズ」にご相談ください。
ご家族の理想に合わせた家づくりと最適な資金計画をサポートいたします。
新築住宅の固定資産税に関するQ&A
最後に、固定資産税について、住宅の新築を検討中の方からノークホームズがよくいただく質問・回答を紹介します。
注文住宅・建売住宅で固定資産税の違いはあるか
注文住宅・建売住宅では、固定資産税の納税義務者となる時期に違いがあります。
- 注文住宅:建設が完了した翌年の1月1日から納税義務者
- 建売住宅:完成した状態で購入するため、購入した翌年の1月1日から納税義務者
税額は、住宅・建物の評価額によって変わるため、どちらの方が高いとは言えません。
「評価額が高い住宅ほど固定資産税が高額」と考えておきましょう。
注文住宅・建売住宅の違いを、こちらで確認できます。
>注文住宅と建売の違い|価格差・寿命・プラン、満足度が高いのはどっち?
3000万円の新築住宅の固定資産税はいくらか
3000万円の新築住宅を購入した場合の固定資産税シミュレーションは、以下のとおりです。
【条件】
- 住宅:住宅面積120㎡、建築価格2000万円、固定資産税評価額1200万円(建築費の60%を想定)
- 土地:土地面積100㎡、土地取得費用1000万円、固定資産税評価額700万円(土地取得費の70%を想定)
住宅の固定資産税額は、以下のとおりです。
【住宅の固定資産税額】
固定資産税額8.4万円=住宅の評価額1200万円×税率1.4%×減額1/2
【土地の固定資産税額】
固定資産税額1.63万円=土地の評価額700万円×減額1/6×税率1.4%
【住宅・土地の固定資産税合計】
固定資産税額10万円=住宅の固定資産税額8.4万円+土地の固定資産税額1.63万円
※固定資産税額は、100円未満切り捨てで算出されます
固定資産税を滞納するとどうなるか
固定資産税を滞納すると、延滞金が発生します。
また、滞納を継続すると住宅・土地が差し押さえ処分となるケースもあるため、滞納に気づいた場合は、できるだけ早く納税しましょう。
「経済的に苦しい」などの事情がある場合には、猶予・減免・免除が認められる場合もあります。
まとめ
「住宅を新築後に固定資産税はいつから納付をするのか」などを確認してきました。
固定資産税は、住宅・土地を所有している限り毎年発生する固定費ですので、支払いを念頭に置いて住宅新築時の資金計画をしましょう。
また、住宅新築後の一定期間は軽減措置もあるため、軽減措置利用の申告手続きを忘れずに行ってください。