注文住宅でよくある後悔ランキング|こうすればよかったと思わないための対策を解説
注文住宅を建てるからには、「こうすればよかった……」と後悔したくないものです。
しかし、何に注意すればいいのか・後悔しないためにどうするべきかわからない方が多いのではないでしょうか。
そこで今回は、福井の注文住宅工務店『ノークホームズ』が、注文住宅でよくある後悔ランキングと、こうすればよかったと思わないための対策方法を解説しますので、ぜひ参考にしてください。
コラムのポイント |
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▶ノークホームズの施工事例集
※建築予定地が施工エリア内(福井・石川)の方のみ対応させていただきます。
目次
注文住宅でよくある後悔ランキングTOP10|対策方法も解説
注文住宅などの家づくりブログやSNSで見かけるよくある後悔と、後悔を未然に防ぐ対策方法をあわせて解説します。
①間取りや生活動線が悪く、ストレスを感じる
注文住宅を建てる際、間取りや生活動線について十分に検討しないと、いざ暮らし始めてからストレスが溜まってしまいます。
典型例としてあげられるのが、以下のようなケースです。
- 玄関からキッチンまでが遠い
- 忙しい朝に洗面所やトイレが混雑してしまう
- リビングを通らないとトイレに行けない間取りにしてしまった
快適に過ごせるマイホームとするには、上記のようなパターンを避ける必要があります。
対策方法
生活動線の悪さとそれによるストレスを防ぐためには、ご家族の日常の動きをシミュレーションした上で間取りを考えましょう。
洗面所やトイレ、クローゼットなどが混み合うことも考慮し、複数人であっても同時に使いやすい空間にすることが重要です。
こちらの事例のように、広めのスペース、大きな鏡が設置された洗面所であれば、同時にお二人での使用も問題ありません。
また、こちらの事例のように洗面所のそばにウォークインクローゼットを設ければ、忙しい朝の身支度もスムーズです。
動線の良い家づくりはこちらのコラムも参考にしてください。
>回遊動線のある平屋のつくり方|コンパクト・動線の良い間取りの実例も紹介
②冷暖房の効率が悪く、室内環境が快適でない
注文住宅を建てた際、断熱・気密性を重視した家づくりをしていないと「新築なのに底冷えがする」といった後悔をしてしまう可能性があります。
室内でも窓際や土間などは新築でも特に冷えやすいのですが、その他にも部屋が広い、天井が高い、窓が大きいなどさまざまな理由が考えられます。
なかでも影響が大きいのがそもそも断熱性が不十分であるケースです。
断熱性能については、「断熱等級」(住宅の断熱性性能を評価する指標)によって確認でき、2025年4月1日以降に建てられる新築住宅は「断熱等級4以上」が義務化されました。
さらに2030年には「断熱等級5以上」が義務化される予定です。今後はさらに世界基準クラスの断熱等級6以上がスタンダードになることも想定されます。
断熱等級 | 内容 |
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7 |
断熱等級4と比較し約40%省エネ効果がある |
6 |
断熱等級4と比較し約30%省エネ効果がある |
5 |
熱損失等のより大きな削減のための対策が講じられている |
4 |
熱損失等の大きな削減のための対策が講じられている |
断熱等級4以上であれば法律上問題はありませんが、2030年に断熱等級5が義務化されるということは、あと5年程度で旧断熱基準の住まいになってしまうため注意が必要です。
対策方法
冷暖房効率の低下を防ぐ方法としては、家全体の断熱性・気密性を高めることがもっとも重要とされます。
より快適な家とするためには、断熱性の基準で最高位である断熱等級7の家を建てることが、後悔しない家づくりの鍵になります。
注文住宅では、施主様が希望する断熱等級で建てることができますが、ここで注意すべきは業者によって標準仕様が異なる点です。
標準仕様が断熱等級7の業者であれば問題ありませんが、断熱等級5や6などを標準仕様とする建築会社もあります。
この場合、等級7へと上げるためには追加費用がかかることもあるため、業者選びには注意が必要です。
ノークホームズでは、断熱等級7の家を標準仕様とし、世界レベルの省エネ住宅を実現しています。
断熱等級7の家について、4〜6と何が違うのか知りたい方はこちらもご覧ください。
>断熱等級7の断熱材具体例|断熱等級4~6とどのくらい違うのか、断熱等級7のメリット・デメリットなど解説
③家事動線が非効率的で負担が大きい
注文住宅を建てた際、プランニングが十分でなく家事動線が悪いとストレスや疲労が溜まってしまう場合があります。
家事動線が悪く、非効率的な家の特徴は以下の通りです。
- 洗濯機と洗濯物を干す場所が離れている、階が違う
- 洗濯や家事の動線が家族の通行と交錯してしまい、家事中にすれ違いづらい
- キッチン・冷蔵庫・パントリー・ダイニングテーブルの距離が遠く、無駄な移動が多い
- キッチンの通路が狭く、複数人で作業しづらい
- ファミリークローゼットが寝室や洗面所、脱衣室などを経由しないと使えない
上記のようなケースでは、日々の家事にかかる負担が増大してしまい、「せっかく家を建てたのに、家事がしづらい」と後悔してしまいます。
対策方法
家事動線を効率化するためには、水回り(キッチン・洗面所・バスルームなど)を一箇所に集約させ、移動距離をなるべく短くしましょう。
こちらの事例のように、脱衣室のとなりにユーティリティルーム、さらにはファミリークローゼットも設置すれば、洗濯に関連した作業をまとめて行えます。
加えて、回遊動線(行き止まりのない動線)を取り入れれば、家の中の移動もスムーズです。
家事動線の良い間取りの具体例は、こちらで解説しています。
>家事動線の良い間取りの作り方とアイディア10選|30坪台の2階建て・平屋の間取り事例も紹介
④収納スペースが足りず、物があふれている
「収納スペースが足りず、家を建てたばかりなのに物があふれてしまう」と後悔するケースもみられます。
設計段階でのソミュレーションが十分でないと、いざ暮らしてみると衣類や日用品などをしまいきれず、部屋が散らかってしまいかねません。
戸建て住宅の収納率は、延床面積の10〜15%ほどが目安とされているため、その割合を下回らないように注意が必要です。
対策方法
収納スペースの不足を防ぐためには、収納率の目安を参考にしつつ、ご家族の持ち物と必要な収納量、今後増加する可能性も考慮しておきましょう。
家事動線も考慮しながら、使用する場所の近くに収納を設けることも重要です。
⑤部屋の広さや数が足りない/広すぎる
狭小地などで注文住宅を建てる場合は「部屋の広さが数が足りない」と後悔しないように注意しましょう。
家族構成やライフスタイルが変わっていくにつれ、生活スペースが窮屈に感じ、収納が不足してしまうことが少なくありません。
一方で、「部屋が広すぎる」と後悔するパターンでは、落ち着かない、掃除やメンテナンスの負担が増えたと感じることもあるようですので、注意が必要です。
対策方法
部屋数や広さに関する後悔を防ぐためには、家族構成やライフスタイルをもとに、実際の暮らしをシミュレーションしましょう。
また、可変性のある間取りにすることで、お子さまが独立されたあとに子供部屋を書斎や趣味の部屋として活用するなども可能となります。
間仕切りを活用し、部屋の広さを気軽に拡張・縮小できるなど可変性を持たせるのも効果的です。
こちらの間取りでは、1階の洋室に間仕切りを設け、開放することによってより広いLDKとなるよう工夫を施しています。
⑥コンセントや照明スイッチの数が足りない、位置が使いにくい
注文住宅を建てる際、生活動線や家具・家電の配置について考慮していないと、「コンセントの数が足りない」「照明のスイッチが遠くて不便」などと後悔するケースも多く見られます。
コンセントの位置が悪いと、家具や家電を置く場所が限られてしまい、思っていた通りの空間に仕上がりません。
庭やガレージなどでの作業が多いご家庭では、外部のコンセントが足りず困ってしまうパターンもあります。
対策方法
「コンセントが足りない」といった後悔を防ぐには、間取りを決める時点で家具や家電の配置についてシミュレーションし、どこにコンセントが必要なのかを整理しておきましょう。
また、スイッチの位置に関してはドアの開閉で隠れてしまわないか確認し、高さにも注意する必要があります。
電気配線図を参照しながら、担当者と打ち合わせを重ねましょう。
⑦トイレや洗面所の数が足りない、場所が不便
注文住宅を建ててから、「トイレや洗面所の数が足りず、朝に混雑してしまう」「トイレの位置が遠くて移動が不便」などと後悔するケースも少なくありません。
トイレや洗面所の数が足りない、あるいは位置が悪いと、ご家族が多い場合はとくにストレスの原因となります。
対策方法
ご家族のストレスや移動の負担を減らすためには、家族構成と生活動線を考慮してトイレや洗面所の数・位置を決めましょう。
ご家族が多い場合はトイレを複数個設置するほか、2階建ての場合は各階に設置するのがおすすめです。
2階以上にトイレを設置する場合は、使用した際の流水音が気にならないように、トイレの真下に寝室やリビングが配置されないように注意してください。
こちらの事例では、1階と2階それぞれにトイレを設置し、2階のトイレの真下には1階の水回りが来るように配置されています。
トイレの位置の決め方について知りたい方は、こちらの記事もおすすめです。
>間取りでトイレの位置を失敗しない方法|リビング近く・家の真ん中など位置実例、快適な寸法など解説
⑧ベランダやバルコニーなどの広さ・向きに納得できていない
「思ったよりもバルコニーが狭く、洗濯物を干せない」「ベランダの向きが悪くて日当たりや風通しが悪い」という後悔も動線設計が十分でないケースです。
家事動線や周囲の環境を考慮せずにベランダやバルコニーを設置してしまうと、実用性に欠け、設置にかかったコストが無駄になってしまいます。
対策方法
ベランダやバルコニーを設置する際には、日当たり・周囲の環境・プライバシーの3つを考慮し、間取り設計の段階でシミュレーションを重ねましょう。
洗濯物の量がどれくらいかを想定し、必要な広さを算出することも重要です。
また、ご夫婦が共働きで室内干しがメインとなる場合や、費用をできる限り抑えたい場合は、ベランダやバルコニーを無理に設置しないことをおすすめします。
⑨周囲からの視線や騒音などが気になる
住む前に想定が難しいのは特に音に関するストレスです。
外部からの視線や騒音が気になってしまい、精神的なストレスの原因になる場合があります。
周囲の環境や生活音などは、実際に住んでみてからでないとわからない点も多く、トラブルのもとにもなりがちです。
「庭やバルコニーなどを設けても、想像していたようにはリラックスできない」と後悔するケースもみられます。
対策方法
外部からの視線を気にしないためには、目隠しフェンス・植栽・高窓・スリット窓などを活用し、周囲から家の中が見えづらい仕様にすることが重要です。
生活音や騒音によるストレスを防ぐためには、防音性に優れた建材を使用するほか、気密性に優れた家としましょう。
高気密の家であれば、住宅の隙間が最小限に抑えられ、壁も厚いため遮音性に優れています。
ノークホームズの高断熱・高気密の家であれば、季節問わず快適に過ごせるだけでなく、防音性の高さも期待できます。
周囲を気にせずリラックスできるマイホームを実現したい方は、ぜひお問い合わせください。
※建築予定地が施工エリア内(福井・石川)の方のみ対応させていただきます。
⑩予算配分を誤った/予算オーバーになった
注文住宅を建てる際、「予算配分を誤った」「予算オーバーになってしまった」と後悔しないように注意しましょう。
「マイホームを建てるからには、希望をできる限り叶えたい」とすべて盛り込んでしまうと、内容によっては予算オーバーを免れません。
また、優先順位をつけずに工事を進めてしまうと、予算配分を誤ってしまい、本来よりコストをかけるべきだった箇所にかけられない場合もあります。
対策方法
予算配分のミスや予算オーバーを防ぐためには、ご家族で家づくりの優先順位について話し合い、重要度が高いと判断されたものから予算を割り振っていきましょう。
また、新築時に申請できる補助金・助成金などを活用することで、出費を抑えることも効果的です。
「予算がオーバーしてしまいそうな場合はどうすればいいか」とお困りの方は、こちらの記事もご確認ください。
>新築の注文住宅で費用を削れるところ一覧|予算オーバー額500万円・1000万円の対策例も紹介
まとめ
注文住宅で後悔するケースには、「住宅の断熱気密性が低い」「家事動線が悪い」「収納スペースが足りない」など、さまざまな原因がみられます。
理想の住まいのイメージを明確にして、家族構成やライフスタイルを考慮しつつ設計段階から十分な対策を講じれば、後悔しない家づくりが実現します。
注文住宅の家づくりは、どのような家でどのような暮らしを実現したいかを丁寧に汲み取り、気軽に相談できるパートナーのような工務店に相談するのがおすすめです。
福井で注文住宅を建てるなら、ノークホームズにご相談ください。
※建築予定地が施工エリア内(福井・石川)の方のみ対応させていただきます。