一階完結型の間取り・外観|人気の30坪〜35坪前後の実例、子供部屋だけ二階のメリット・デメリット
一階完結型の間取りとは、生活動線を一階に集約することで、2階建てでありながら平屋のように暮らすことができる間取りです。
「現状は子供部屋が必要だけど、お子様が独立したら夫婦で平屋のように暮らしたい」と考えていらっしゃる方は、このような間取りを採用することでライフスタイルの変化にも対応できる家づくりが可能です。
そこで今回は、一階完結型の間取りの提案が得意な福井の工務店「ノークホームズ」が、人気の30坪~35坪前後の実例を交えながら一階完結型の間取りのアイディアを紹介します。
このコラムのポイント |
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目次
一階完結型の住宅間取り|人気の30坪〜35坪前後の実例
はじめに、一階完結型の住宅間取りの実例を紹介します。
世代・世帯人数に関わらず人気の高い30坪~35坪前後の実例をピックアップしました。
延床面積31.8坪|吹き抜けのLDKが特徴的な間取り
開放的な吹き抜けのLDKが特徴的な間取り実例です。
キッチンカウンターを設けるアイディアで、料理しながらも宿題をするお子様を見守ることができる一家団欒の空間を実現しています。
また、生活動線は一階に置きながら、二階にも十分なスペースの個室を設けることでご家族のプライバシーも確保することができます。
延床面積35坪|縦長の住宅形状を活かした間取り
採光のための中庭(ライトコート)を設けて外との繋がりを作ることで縦長の住宅形状でも採光・通風を確保し、開放的な間取りを実現しています。
生活動線を一階に集約し、二階には子供部屋を設けるのみとした一階完結型の住宅間取りです。
こちらの記事で、中庭のある間取り事例を確認できます。
>平屋・コの字型の間取り|中庭のある約30坪・2〜4LDKの事例、後悔しないポイントを紹介
延床面積38坪|1.5階建ての特徴を活かした間取り
1.5階建ての特徴でもある吹き抜けのあるリビングが特徴的な間取りです。
LDKは、キッチンを中心とすることで、常にお子様の気配を感じることができる間取りになっています。
また、玄関から直接入ることができる和室は、来客動線がよいだけではなく、リビングと直接つながることができるので、客間以外にも利用できます。
福井で一階完結型住宅の施工実績が豊富なノークホームズには、他にもさまざまなアイディアを取り入れた平屋の実例があります。ぜひごらんください。
一階完結型の住宅外観|人気の30坪〜35坪前後の実例
ここでは、一階完結型の住宅の外観が気になる方に、30坪~35坪前後の一階完結型住宅の外観の実例を紹介します。
延床面積32.04坪の住宅外観|総二階
こちらは、総二階建て・延床面積32.04坪の住宅外観実例です。
白塗り壁のシンプルでコンパクトな外観でありながら、スタイリッシュなデザインが魅力的です。
二階リビングにある大きな窓がアクセントとなり、建物内の採光を確保するという実用性とデザイン性を兼ね備えた外観を実現しています。
総二階の外観の実例については、こちらの記事でも紹介していますので、ぜひごらんください。
延床面積35.06坪の住宅外観|一階が広い・二階が狭い
一階が広くて二階が狭い延床面積35.06坪の住宅外観の実例です。
セメントの質感を活かしたデザインの外壁を採用し、玄関ポーチにウエスタンレッドシダーをアクセントとして使用すること、オシャレで高級感がある外観を実現しています。
こちらの記事で、「一階が広い・二階が狭い住宅」の間取りを確認できます。
>一階完結型の間取り・外観|人気の30坪〜35坪前後の実例、子供部屋だけ二階のメリット・デメリット
このように、福井の工務店ノークホームズには、一階完結型の間取りアイディアや施工実績がたくさんあります。
老後は平屋のように暮らせる一階完結型のマイホームをご検討中の方は、ぜひご相談ください。
「一階完結型・子供部屋だけ二階の間取り」メリット・デメリット
家づくりで後悔しないためには、将来的にも安心して暮らすことができるようにしっかりと計画することが大切です。
ここでは、一階完結型・子供部屋だけ二階の間取りのメリット・デメリットについて見ていきましょう。
メリット
一階完結型・子供部屋だけ二階の間取りのメリットは、下記の通りです。
メリット |
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二階を子供部屋だけにすることで、効率的な生活動線をつくり、ご家族と近い距離で暮らすことができる平屋のメリットを享受することができます。
二階建てであるけれども、平屋のように暮らすことができるのが、一階完結型・子供部屋だけ二階の間取りの最大のメリットと言えるでしょう。
デメリット
一方で、一階完結型・子供部屋だけ二階の間取りのデメリットは、下記の表の通りです。
デメリット |
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ただし、一階完結型住宅のデメリットについては、施工業者に相談し、アイディアを提案してもらうことでデメリットを解消できます。
例えば、耐震性に不安があれば、耐力壁を増やすなどの提案もできます。
また、限られた土地でもスキップフロアを採用するなど、工夫をすることで一階完結型住宅は実現可能です。
スキップフロアについて知りたい方は、こちらの記事で詳しく紹介しています。
>平屋に中二階を加えた間取り|中二階とスキップフロアの違い、メリット・デメリット、価格、外観など解説
一階完結型の間取りを作成する際の5つのポイント
一階完結型の間取りを作成する際には、下記の5つのポイントを意識しましょう。
- 十分な収納スペースの確保|ファミリークローゼット・シューズクローゼットなど
- 回遊性のある間取りがおすすめ
- 開放感があり、採光・通風が行き渡る設計
- パブリックスペース・プライベートスペースをゾーニング
- 防犯性能の高い設計が大切
十分な収納スペースの確保|ファミリークローゼット・シューズクローゼットなど
一階完結型の間取りでは、生活動線を考慮して、収納スペースを配置することが重要です。
効率的な家事動線を実現するためには、一階にファミリークローゼットを設けるのがポイントです。
一階に十分なスペースを確保することが難しければ、二階にウォークインクローゼットを設けて、使用頻度の低いものは二階に収納するなどの工夫もできます。
また、玄関に大きめのシューズクローゼットを設けるなどアイディアで、ご家族にとって十分な収納スペースを確保することができます。
回遊性のある間取りがおすすめ
回遊性のある間取りとは、部屋の中に行き止まりをつくらず、ぐるりと回ることができる間取りのことです。
回遊性のある間取りにすることで、下記のようなメリットがるのでおすすめです。
- 家事動線がよくなる
- 開放的な空間をつくることができる
開放感があり、採光・通風が行き渡る設計
一階完結型の間取では、一階に生活が集中するので風通しのよさや採光をとりやすい設計が重要です。
一般的には、南面に大きな窓を設けることで採光を確保しますが、周辺環境によっては難しいこともあるでしょう。
そのような場合には、下記のようなアイディアで、開放感があり、採光・通風が行き渡る設計にすることができます。
- 採光のための中庭(ライトコート)を設ける
- 吹き抜けを設ける
パブリックスペース・プライベートスペースをゾーニング
一階完結型の間取りを作成する際には、リビングなどのパブリックスペースと寝室や子供部屋などのプライベートスペースをゾーニングします。
基本的には、ご家族が集まるリビングを中心に空間をつなげていきましょう。
例えば、子供部屋を親の目の届きやすい場所に配置するなどパブリックスペースとプライベートスペースをゾーニングしながらもご家族が安心できる間取りにすることが大切です。
防犯性能の高い設計が大切
防犯性能の高い家づくりには、下記のように特に、開口部の防犯対策を施すことが重要です。
開口部の防犯対策 | |
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窓の防犯対策 |
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玄関の防犯対策 |
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一緒に暮らすご家族の安全を守るためにも住宅の防犯性能を意識しましょう。
このように、一階完結型住宅の間取りを作成するときは、ここまで紹介したポイントを意識することで、ご家族が快適に過ごすことができる間取りを実現できます。
一階完結型の間取りに関しては、設設計力の高い施工業者に相談することで、専門家ならではのアイディアを提案してもらうことができます。
福井で一階完結型のマイホームを検討中の方は、自由設計の工務店ノークホームズにご相談ください。
間取り作成の段階から、ご家族が暮らしやすい一階完結型の間取り作成のお手伝いをいたします。
一階完結型の間取りQ&A
ここでは、一階完結型の間取りについて、ノークホームズがよくいただく質問・回答をまとめましたので、それぞれ見ていきましょう。
Q.一階がLDK+水回り設備だけの間取りは不便?
一階がLDK+水回りの設備だけの間取りは、キッチンと洗面が近いので家事動線が効率的になるというメリットがあり、利便性の高い間取りです。
洗濯物を干す場所が二階にあると、階段の上り下りが大変であるという不便さもありますが、一階にファミリークローゼットを配置するなどのアイディアでデメリットを解消することができます。
また、一階にLDK以外の部屋を配置しないことで、LDKを広くとれるというメリットがありますが、客間がないので来客動線がよくないという不便さはあるでしょう。
土地の広さに余裕があれば、リビングの隣に引き戸でつながれる和室を設けるなどの工夫で、このようなデメリットを解消することができます。
Q.35坪の平屋を建築するとしたら、何坪の土地面積が必要?
平屋に必要な土地面積は、平屋を建設予定の地域の法令等により定められている「建ぺい率」と「容積率」によって制限されています。
つまり、35坪の平屋に必要な土地面積は地域によって異なりますので注意しましょう。
下記の表は、35坪の平屋に必要な土地面積の目安を建ぺい率をもとに試算したものです。参考にしていただけると幸いです。
建ぺい率 | 必要な土地面積 |
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30% | 約117坪~ |
40% | 87.5坪~ |
50% | 70坪~ |
60% | 約59坪~ |
70% | 50坪~ |
80% | 43.75坪~ |
平屋に必要な土地面積については、下記の記事でも紹介しています。
>「平屋の土地面積・延床面積|「30坪の平屋に必要な土地の広さ」「4人家族が暮らす平屋は何坪」など解説
Q.35坪の間取りに最適な世帯人数を知りたい
35坪の間取りに最適な世帯人数は、家族構成などにもよります。
国土交通省が世帯人数と延床面積の水準を公表していますので、目安として参考にして下さい。
世帯人数 | 延床面積 |
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1人 | 約12~16坪(40~50㎡) |
2人 | 約16~22坪(55~75㎡) |
3人 | 約19~30坪(65~100㎡) |
4人 | 約25~37坪(85~125㎡) |
〈参考〉国土交通省:『住生活基本計画(全国計画)における誘導居住面積水準及び最低居住面積水準』別紙3、4をもとにノークホームズが計算
Q.35坪の一階完結型住宅を建築する費用相場を知りたい
下記の表は、「住宅金融支援機構ホームページ 2022年度フラット35利用者調査18ページ」から引用したものです。
建築価格 | 延床面積 | 坪単価 | |
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フラット35利用者調査 | 3,715.2万円 | 37,21坪(122.8㎡) | 約100万円 |
出典:「住宅金融支援機構ホームページ 2022年度フラット35利用者調査18ページ」
上記の表の通り、坪単価はおおむね100万円前後となりますので、35坪の平屋を建てる場合、3,500万円が建築費用の相場となります。
平屋の建築費用については、下記の記事でも紹介していますので、参考にしてください。
>平屋の坪単価相場はいくら?建築価格を抑えて理想の平屋を建てるコツ
まとめ
一階完結型の間取りについて人気の30坪~35坪の間取り実例を交えながら紹介してきました。
一階完結型の間取りにすることで、お子さまが独立するまでは二階を子供部屋として活用し、お子さまが独立したあとは二階を納戸にして、老後は夫婦二人で平屋のように暮らすことも可能です。
今回紹介した情報を参考に、ライフスタイルの変化に対応することができる一階完結型の家づくりの参考にしていただければ幸いです。