注文住宅でなぜ後悔ばかりするのか|間取り決めなど失敗の多いポイントや対策を解説
SNSなどで注文住宅を建てた方の口コミを見ると、間取り・立地など、さまざまな点で後悔ばかりしている方がいらっしゃるようです。
本記事では、持ち家率全国トップクラスの福井・石川で、多くのご家族の家づくりをサポートしてきた工務店「ノークホームズ」が、土地選びの段階から後悔のない注文住宅プランを組み立てる方法を解説します。
このコラムのポイント |
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・注文住宅を建てた方が後悔ばかりする例を紹介します。 ・注文住宅を建ててから後悔しない対策を解説します。 ・注文住宅を建ててから後悔が生まれた場合には改善方法があるため、紹介します。 |
注文住宅はゼロからプランを組み立てられる点が魅力ですが、デザイン・性能などの選択で迷う場面がたくさんあります。
注文住宅ならではの打ち合わせ時の注意点などを把握し、ご家族と笑顔で過ごせるマイホームを完成させましょう。
注文住宅を建てて後悔ばかりする5つの理由
注文住宅を建ててから後悔ばかりしている方の口コミを見ると、後悔の理由は大きく分けて以下5つです。
- 間取り・住宅設備などに関する後悔しやすいポイント
- 土地選びに関する後悔しやすいポイント
- 注文住宅の外構で後悔しやすいポイント
- 注文住宅の費用で後悔しやすいポイント
- ご近所づきあい・地域のルールで後悔しやすいポイント
注文住宅のプランを組み立てる中で後悔しない選択を積み重ねるために、1つずつ具体的な内容を確認しましょう。
間取り・住宅設備などに関する後悔しやすいポイント
間取り・住宅設備は、注文住宅のプランを組み立てる中で一度施工業者に発注をすると変更しにくい場合があるため、最終決定・発注を慎重にする必要があります。
以下の項目ごとに、口コミでよく見かける後悔例・後悔しないポイントを紹介します。
- 間取りに関する後悔
- 窓の位置と数に関する後悔
- トイレの数と位置に関する後悔
- 水回り設備に関する後悔
- 断熱性に関する後悔
- 照明に関する後悔
- 収納に関する後悔
間取りに関する後悔
間取りは、生活音・家事動線・生活習慣などを考慮して検討しましょう。
ご家族が室内を移動する際の距離感、ご家族1人1人のプライベートな時間の過ごし方なども意識することをおすすめします。
窓の位置と数に関する後悔
窓の位置・数が適切な住宅は、風通しや日当たりがよく、心地よい住環境を作りやすくなります。
風通しがよい住宅は湿気も溜まりにくいため、カビを防止でき、ご家族の健康面にもよい影響がありますね。
一方で窓の数を多くすると、以下のデメリットも生じます。
- カーテンをたくさん設置するため、開閉の手間が多くなる
- 壁がなくて家具を置きにくい
- 断熱性が下がる など
窓の位置・住宅性能・インテリアのバランスがよいプランを組み立てることが大切です。
トイレの数と位置に関する後悔
トイレの位置は、匂いと音の影響を考慮して配置を検討する必要があります。
ご家族構成や間取りによってはトイレが2つ必要な場合もあるため、ご家族で話し合いトイレの数と位置を決めましょう。
トイレの配置に失敗しない方法を、以下の記事で確認できます。
>間取りでトイレの位置を失敗しない方法|リビング近く・家の真ん中など位置実例、快適な寸法など解説
水回り設備に関する後悔
キッチン・浴室・トイレなどの水り設備は、必要以上のオプションを追加すると費用が高額になり、機能を使いきれない場合があります。
特に日常生活で機械の操作が苦手な方はシンプルな機能の設備で十分な場合もあるため、ショールームで実物を確認し、日常的に無理なく使える機能の設備・グレードを選ぶことをおすすめします。
注文住宅のキッチン選びでお悩みの方は、こちらの記事で選び方を確認できます。
>注文住宅キッチンの種類と決め方のポイント|間取り実例も紹介
断熱性に関する後悔
断熱性は、施工業者によって標準仕様の性能が違います。
注文住宅を依頼する施工業者の標準仕様が十分な性能なのかを、確認してください。
断熱性能と注文住宅の快適性の関係を、こちらの記事で確認できます
>断熱等級7の断熱材具体例|断熱等級4~6とどのくらい違うのか、断熱等級7のメリット・デメリットなど解説
福井・石川で高性能の住宅をご希望の方は、ノークホームズへお問合せください。
ノークホームズは、断熱等級7(最高等級)を標準仕様で提供している工務店です。
照明に関する後悔
照明の明るさに対する印象は個人差があるため、調光・調色機能を持つ照明がおすすめです。
また、玄関などの日当たりが十分ではないスペース・滞在時間が短いスペースには、センサーライトを設置するなどの工夫をすると、無駄な電気を使用せずに使いやすい空間となります。
収納に関する後悔
収納スペースが少ない住宅は、片付けや整理整頓をしづらいため、スッキリとした室内環境を保つのが難しくなります。
ご家族の持ち物の量に合わせて余裕のある収納容量を確保し、どこに何を置くのかを決めながら間取りを作成してください。
プライバシー対策に関する後悔
人の視線が気になってしまう間取りで後悔しないように、プライバシー対策を施しましょう。
具体的には、植栽やフェンスの設置がおすすめです。
土地選びに関する後悔しやすいポイント
土地選びによって、注文住宅のプランの組み立てやすさ・注文住宅に入居後の生活満足度が大きく変動します。
価格・土地の状況・立地(周辺環境)・生活利便性などの条件を明確に決めて、長く暮らしやすい土地を選びましょう。
こちらの記事で、土地の選び方を確認できます。
>土地選びの優先順位を解説|土地選びのポイントチェックリスト、買わないほうがいい土地の条件も紹介
また、土地選びの時点からご家族をサポートしてくれる施工業者を選ぶことで、予算オーバーを防ぎながら理想の注文住宅プランを実現しやすくなります。
福井・石川で注文住宅を検討中の方は、ノークホームズへお問い合わせください。
ノークホームズは、土地選び・資金計画の段階からご家族をサポートしている工務店です。
注文住宅の外構で後悔しやすいポイント
外構とは、庭・駐車場などの注文住宅本体以外の空間を指します。
屋外空間にも余裕のあるスペースを確保して手入れしやすい状態に整えることで、生活満足度が向上します。
外構は意外と費用が高額なので、間取り作成と同時に外構プランを検討し、「初期費用」「ランニングコスト」「デザイン」をバランスよく提案してくれる施工業者を選びましょう。
注文住宅の費用で後悔しやすいポイント
住宅ローンの返済は長期間にわたるため、ライフステージの変化・ライフイベントなどを踏まえて慎重に資金計画をする必要があります。
また、注文住宅を建てた後にも固定資産税などの固定費が継続して発生することを、念頭に置いておきましょう。
注文住宅を建てた後に発生する費用を、こちらの記事で確認できます。
>家を建てた後にかかるお金|一戸建てに毎月or定期的にかかるお金(ローン以外の税金等)を一覧表で紹介
ご近所づきあい・地域のルールで後悔しやすいポイント
地域の特有のご近所づきあいの雰囲気・生活ルールなどがあることも想定しておくと、注文住宅に住み始めてからの「地域になじめない」などの後悔を防げます。
地域の方と良好な関係を築くために、「注文住宅建築前のご近所への挨拶」「生活音が近隣の方の生活に影響しない設計」などの配慮をすることをおすすめします。
また、自治会など地域コミュニティの活動状況や参加頻度なども、前もって不動産業者などに確認できると安心ですね。
注文住宅で後悔しないための対策7選
ここからは、注文住宅の打ち合わせを進めていく中で実施できる、後悔を防ぐ対策を紹介します。
- 住宅設備・内装材などの実物を確認する
- プラン組み立ての主役を決めたうえで、ご家族で話し合いを重ねる
- 注文住宅での生活を具体的にイメージする
- 妥協できないポイントを決める
- 複数の施工業者を比較検討する
- メンテナンスの手間を考えておく
- 後悔しやすいポイント一覧表を作成する
住宅設備・内装材などの実物を確認する
住宅設備や内装材などは、ショールームやモデルハウスに足を運ぶ・サンプルを取り寄せるなどを実施して、実物で「機能性」「デザイン」「質感」などを確認しましょう。
画像のみでの確認は、イメージと実物が異なることがあるため注意が必要です。
プラン組み立ての主役を決めたうえで、ご家族で話し合いを重ねる
注文住宅のプランについて、ご家族の中で最終決定をする&施工業者と打ち合わせをする際の主役を1人決めると、デザインのブレ・優先順位の間違いなどが起きづらくなります。
主役を1人決めたうえで、ご家族の要望をよく話し合ってまとめていき、施工業者に明確な要望を伝えてください。
注文住宅での生活を具体的にイメージする
注文住宅での生活動線・家事動線・空間の使い方などを具体的にイメージすることで、「注文住宅の使い勝手が悪い」と感じる後悔を防げます。
例えばピアノのような大型の物を使用する場合は、「搬入経路を確保する」「音に配慮した間取りを作成する」などの具体的なプランを組み立てられます。
妥協できないポイントを決める
「リビングは必ず20帖以上にしたいが、寝室は少し狭くてもOK」「証明は広範囲を明るく照らすサイズが必須だが、デザインはシンプルでOK」など、妥協できないポイントがある場合は、施工業者との打ち合わせ前に明確にしておきましょう。
妥協できないポイントを優先してプランを組み立てると、注文住宅の見積もりが予算オーバーの場合に、妥協できるポイントを調整して予算オーバーを解消できます。
こちらの記事で、注文住宅の予算オーバー対策を確認できます。
>新築の注文住宅で費用を削れるところ一覧|予算オーバー額500万円・1000万円の対策例も紹介
複数の施工業者を比較検討する
注文住宅を検討する際は、複数の施工業者と打ち合わせを実施し、見積もり作成を依頼しましょう。
複数の施工業者を比較する主なポイントは、以下のとおりです。
- 価格
- 提案内容
- 標準仕様の住宅性能
- 担当者との相性 など
複数の施工業者と打ち合わせを実施するのは大変な作業なので、時間に余裕をもって動くことをおすすめします。
施工業者に見積もりを依頼する際の注意点を、こちらの記事で確認できます。
>マイホームの見積もりを確認する際の注意点|見積もり依頼の流れ、明細の見方、予算オーバー時の対策など
メンテナンスの手間を考えておく
注文住宅は、住宅設備・建材をメンテナンスをしながら使うことで長く快適に暮らせます。
メンテナンスの手間を最小限に抑えたい場合は、耐久性が高く、防汚機能などを持つ建材・住宅設備を選ぶことをおすすめします。
後悔しやすいポイントの一覧表を作成する
先に注文住宅を購入したご親戚の方やご友人にお話しを伺い、後悔したポイントの一覧表を作成することも、後悔を避ける1つの手段です。
また、一覧表を元に施工業者と打ち合わせを実施することで、ご家族が感じている不安・悩みも共有しやすくなります。
注文住宅の後悔を解消する6つの方法
最後に、注文住宅に入居後に後悔を解消するポイントも紹介します。
- DIY
- 部分リフォーム
- 大規模リフォーム
- 売却・賃貸転用
DIY
DIYは、低予算で自由に後悔しているポイントを改善できます。
(例)
- 壁面収納を取り付けて収納力を上げる
- 吸音パネルを設置して防音する
- カーペットタイルを敷いて断熱性を上げる
- 照明を、調光・調色機能付きLED照明に替える
- コンセントが足りない箇所に延長コードと延長コードカバーを設置する
ただし、DIYで手を加えた後に不具合が発生すると、元通りにすることが難しいのが一般的です。
そのため、DIYを実施するかどうかは、慎重に検討してください。
部分リフォーム
「注文住宅で後悔している数カ所だけを、手間をかけずに改善したい」という方には、専門業者による部分リフォームを検討する方法があります。
(例)
- コンセントの増設
- 床材・壁紙の変更
- 水廻り設備の変更 など
大規模リフォーム
後悔しているポイントが多い場合は、大規模リフォームをする方法があります。
ただし新築後すぐに大規模リフォームを実施すると費用負担が大きいため、現実的な選択ではありませんよね。
将来の大規模リフォームを想定しながら家具配置や住宅の使い方を工夫して、注文住宅の現状・生活を最適化していくことをおすすめします。
売却・賃貸転用
後悔しているポイントが多く、建築した注文住宅に住むのが難しい場合は、住宅の売却・賃貸転用という選択肢があります。
ただし住宅売却の場合は、土地・建物の所有期間によって売却益に課される税金が高額になります。
- 所有期間5年以下:譲渡所得税30%+住民税9%+復興所得税2.1%
- 所有期間5年超:譲渡所得税15%+住民税5%+復興所得税2.1%
また、住宅ローンを利用して注文住宅を取得した場合は、賃貸転用をすることで住宅ローンの一括返済を求められることがあります。
そのため、売却・賃貸転用のリスクを考慮しながら、対処法を検討する必要があります。
まとめ
注文住宅を取得後に「後悔ばかり...」と感じている方の口コミを参考にして、後悔しない方法を紹介してきました。
注文住宅は、十分な計画がないと後悔ばかり生じてしまう可能性があります。
本記事で紹介した内容を参考に、素敵なご自宅を作り上げていただけると幸いです。