縦長の家の間取り実例(30坪〜40坪、平屋・2階建て)|デメリット解消方法、おしゃれな家にする方法
この記事では、縦長の家の間取り実例を見ながら、デメリットや解消方法について学び、おしゃれなマイホームを建てる方法を解説します。
縦に細長い家の間取りづくりは難しいイメージがあるかもしれませんが、設計の工夫次第で暮らしやすくおしゃれに仕上げることは可能です。
福井の工務店ノーク・ホームズが、縦長の家の基本的な考え方や、取り入れたい間取りアイデアをご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
このコラムのポイント |
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目次
縦長の家の間取り実例|30坪〜40坪、平屋・2階建て
さっそく、縦長の家の間取り実例をチェックしてみましょう。
開放感や収納、効率の良い動線の工夫などに注目してみてください。後半で細長い家の外観デザインも紹介しますので、理想のイメージづくりにもどうぞ。
縦長の平屋実例 30.74坪
縦長のLDKを中心とした回遊動線をつくり、シーンに応じて最短ルートを選べる平屋の間取り実例です。
脱衣室・ユーティリティ・ファミリークロークをウォークスルーにすることで、廊下を極力減らし効率の良い間取りに。
キッチンからパントリーを通り、玄関ホールに出られるショートカットの動線も工夫の1つです。
>廊下のない家・廊下が狭い家に後悔する理由|後悔しない方法、廊下なし平屋の間取り成功事例
縦長の平屋実例 31.38坪
縦長のLDKを中心に各部屋を配置することで、スムーズな動線を実現した平屋実例です。
LDKに居室・通路の2役を持たせることで、縦長でもムダのない動線を確保。
水回り・各居室にもアクセスしやすく、効率よく暮らすことができる間取りです。
縦長の2階建て実例 31.38坪
縦長の形状を活かしたムダのないレイアウトの2階建て実例です。
玄関からLDKへの動線は2パターン選べて、リビング階段で2階への移動もスムーズ。
キッチンは縦長LDKに合わせて、ダイニングテーブル横並びのレイアウトでお料理も効率的です。
縦長の平屋実例 34.19坪
キッチンの両側にリビング・ダイニングを配置することで、生活空間とくつろぎスペースをゾーニングした間取り実例です。
動線も縦方向にそろえることで、ムダのない生活を送れるようになっています。
縦長の2階建て実例 35坪
縦長LDKと対面キッチンの組み合わせで、動線効率とコミュニケーション性を高めた間取り実例です。
LDKは2階までの吹抜けになっていて、採光性や通気性の高い開放的な空間に。
壁との距離が近くても、圧迫感のないマイホームに仕上がっています。
縦長の2階建て実例 38坪
全体的には縦長の家ですが、廊下を無くすことで正方形に近いLDKを確保した間取り実例です。
キッチンとリビングの方向を変えることで、緩やかにゾーニングでき動線効率も高めています。
洗面室・物干し場・ウォークインクローゼットを一直線につなぎ、洗濯動線が一か所にまとまっているのも暮らしやすいポイントです。
【番外編】縦長の家の外観
縦長の家のおしゃれな外観実例も、平屋・2階建てそれぞれご紹介します。
縦長の土地に合わせて、シンプルなモダンテイストの外観にまとめたお住まいです。
玄関の凹凸でファサードに立体感を生み出し、窓と異素材を組み合わせてさりげないアクセントに。
シンプルかつコンパクトながら、センスのよい外観に仕上がりました。
こちらは、縦長の平屋ながら、横方向の広がりも感じられるおしゃれな外観です。
間口はコンパクトですが、軒の出が深い片流れ屋根で左右方向に視線が誘導され、ゆとりのある外観になっています。
ノーク・ホームズはほかにもたくさんの施工事例を掲載していますので、ぜひ間取り・外観づくりの参考にしてみてください。
ここでご紹介した間取り事例は、福井の工務店ノーク・ホームズがお手伝いしたものです。
ノーク・ホームズは、自由設計の住まいづくりで、土地環境やライフスタイルにぴったりなマイホームをご提案しています。
縦長の土地でもおしゃれで暮らしやすい家づくりをお手伝いできますので、ぜひお気軽にご相談ください。
縦長の家の間取り特有のメリット・デメリット、デメリット解消方法
縦長の家の間取りには、メリット・デメリット両面があります。
メリットを伸ばし、デメリットを解消するのが理想の家づくりの基本です。
縦長の家のメリット
縦長の家の間取りには、次のようなメリットがあります。
メリット |
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縦長の家はリビングの壁の面積が多くなるケースが多く、窓を配置しやすいため採光性や通気性を高められるのがメリット。
また、キッチン・ダイニング・リビングを一直線に並べることが多いため、お料理中に全体を見渡せるのもうれしいポイントです。テレビを見ながらお料理をしたり、お子さまを見守ったりできるのは便利ですよね。
また、壁が広いため家具配置も決まりやすく、すっきりして効率の良い間取りをつくれるのも縦長の家ならではの特徴です。
縦長の家のデメリット
縦長の家の間取りは、次のようなデメリットが発生しやすいのでしっかり把握しておきましょう。
デメリット |
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縦長の家はLDKの場所やレイアウトをアレンジしにくく、ほかの部屋もある程度決まってくるため間取りの選択肢が少ないのがデメリット。また、縦方向の動線が長くなりやすいので注意が必要です。
左右の壁が近いと圧迫感が出やすく、キッチンが南側の窓から遠くなり暗くなることが多いのも要注意ポイント。
縦長の家のデメリット解消方法
縦長の家のデメリットを解消するには、土地と建物のバランスを加味して設計に工夫できる工務店やハウスメーカーを選ぶことが大切です。
細長い土地でも、施工実績が多くノウハウが豊富な住宅会社なら、間取りの選択肢が広がるため理想のマイホームを建てられる可能性が高くなります。
例えば、キッチンが暗くなりやすいというデメリットには、土地の方角や日当たりを踏まえたレイアウトや窓の配置で対策できます。動線や圧迫感など縦長の家特有の課題も、設計力が高い住宅会社なら対策を提案してくれるでしょう。
縦長の土地に家を建てる住宅会社を選ぶ際は、モデルハウスや完成見学会でどのような家づくりをしているのかしっかりチェックしましょう。「なるほど」と感じる間取りの工夫が多い住宅会社を選んでみてください。
福井でマイホームを建てる際は、自由設計の工務店ノーク・ホームズにご相談下さい。
北陸の気候条件に合わせたパッシブデザインを得意としており、さまざまな土地条件に対応して理想の家づくりをお手伝いできます。
縦長の家の間取りをおしゃれ・快適・使いやすくする4つの重要ポイント
ここからは、縦長の家の間取りづくりで大切な4つのポイントを解説します。
収納スペースの確保|収納家具を置かない&生活感を排除
縦長の家でおしゃれな間取りをつくるためには、まず収納スペースの確保が重要です。
収納スペースが不足すると物があふれて生活感が出てしまい、収納家具を買い足すと圧迫感のある部屋になってしまいます。
使いやすい収納スペースを確保することで、モデルハウスのようなスッキリした空間のマイホームになるのです。
縦長の家は各部屋の幅が狭いため、収納スペースの確保が難しいこともありますが、次のようなアイデアを取り入れてみましょう。
- スキップフロア・ダウンフロアを設けて階段部分に収納スペースを確保
- 小上がりスペースの床下を収納にする
- 壁に収納や家電を埋め込む設計にする
- 壁厚を利用してニッチ収納をつくる
- 階段下収納をつくる
- 小屋裏を利用してロフト/小屋裏収納をつくる
上記のようにデッドスペースを利用すれば、縦長の家でも居住空間を圧迫せず収納スペースを確保できます。間取りづくりに取り入れて、収納家具が必要な家に仕上げましょう。
家事動線・生活動線を整える|動きやすい&くつろげる動線
縦長の家の間取りを暮らしやすくするために、効率の良い家事動線・生活動線をつくることも大切です。
縦長の家は両端の動線が長くなりやすいため、よく考えずに建てると家事や生活の効率が悪く後悔する可能性があります。
動線を整えるには、毎日の家事や生活を1つずつシミュレーションするのが効果的です。間取り図で動線をシミュレーションしてムダを見つけて修正することで、効率の良い間取りに近づきます。
こちらのコラムで、家事動線・生活動線の良い家づくりのポイントを詳しく解説しています。
>家事動線の良い間取りの作り方とアイディア10選|30坪台の2階建て・平屋の間取り事例も紹介
ゾーニングをする|各場所の使い方を定める
間取りを考えるときに、ゾーニングを意識するのも縦長の家を暮らしやすくするポイントです。
ゾーニングとは、空間を用途に応じて分けて、必要な機能を持たせることです。間取りをゾーニングすることでそれぞれの空間の役割が明確になり、デザイン性や機能性を高める工夫が可能になります。
LDKのゾーニングを例に挙げると、「キッチン=お料理や片づけ」、「キッズスペース=お子さまの遊び場」という用途が考えられます。お子さまが成長期の場合は、対面キッチンにしてキッズスペースが良く見える場所に配置することで、見守りながらお料理できる効率的な間取りになるでしょう。
ゾーニングを意識することで各間取りの役割が明確になり、暮らしやすいレイアウトを考えることができるのです。
開放感を演出する|実際の面積よりも広く感じるアイデア
縦長の家の間取りは圧迫感が出やすいため、開放感を高めるアイデアを上手に取り入れることも大切です。
実際の床面積より広く見えるアイデアを活用すれば、縦長の間取りの開放感がアップしくつろぎやすい家になります。
※開放感を高めるアイデアの例
- 内装と家具を膨張色でトータルコーディネートする
- 天井までのハイドアを使う
- スキップフロアやダウンフロアで上下に空間を広げる
- 勾配天井や吹き抜けで視界を広げる
- 高窓や地窓で視線抜けを良くする
- フローティング収納で足元をフリーにする
- 間接照明で明るさにメリハリをつける
上記のように、床面積を広げずに開放感を高めるアイデアはたくさんあります。
お部屋を広く見せやすい膨張色でのトータルコーディネートのように、お手軽に取り入れられるものも。
より開放感を高めるなら、スキップフロアや高窓など、間取りの工夫も上手に取り入れてみましょう。
縦長の家の間取りQ&A
縦長の家の間取りづくりで疑問に感じる方が多いポイントをまとめました。
Q.縦長・正方形どちらが間取りをつくりやすい?
A.状況によって異なり、どちらも工夫次第で暮らしやすい間取りをつくれます。
一般的には、正方形に近い家の方が間取りの選択肢が多く難易度は低いと言われています。
しかし、実際は周囲の建物や日当たりなど土地環境が影響するため、一概にどちらが間取りをつくりやすいとは断言できません。
縦長・正方形どちらも、土地の状況に合わせて工夫すれば、暮らしやすい間取りをつくることができます。
LDKは縦長・横長どちらが使いやすい?
A.周辺環境や立地によって異なります。
例えば、交通量が多い通りに面した立地の場合、外からの視線を感じにくい縦長のLDKの方がくつろげる可能性が高いです。
一方、プライバシー性が高く日当たりが良い土地なら、南向きの窓をたくさんつくれる横長LDKの方がくつろげるかもしれません。
動線効率においても、縦長・横長LDKにはそれぞれメリット・デメリットがあるので、ケースバイケースです。
こちらのコラムで縦長・横長の間取りをご紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
>平屋の間取り|30坪前後、南北・東西に長い土地に建つ横長・縦長の平屋(2〜4LDK)の成功事例
Q.何坪の間取りにすればいいかわからない
A.家族構成やライフスタイルによって必要な坪数は変わります。
縦長の家に必要な坪数は人によって違いますので、まずは世帯人数の目安を確認し、ご自身に合わせて調整していきましょう。
世帯人数で坪数の目安を考える際は、国が定めている誘導居住面積水準を参考にするのがおすすめです。
世帯人数 |
必要な坪数 |
1人 |
約12~16坪 |
2人 |
約16~22坪 |
3人 |
約19~30坪 |
4人 |
約25~37坪 |
〈参考〉国土交通省:住生活基本計画における誘導居住面積水準及び最低居住面積水準をもとにノーク・ホームズが計算
例えば3人家族なら、縦長の家で快適に暮らす間取りに必要な床面積の目安は19~30坪となります。坪数に幅があるのは、地価や土地面積に差がある都市部と郊外を考慮しているためです。
まずは家族構成ごとに必要な坪数の目安を把握し、いろいろな施工事例を見て調整してみてください。
ノーク・ホームズはさまざまな坪数・間取りの施工事例を公開しています。ぜひイメージづくりや広さの参考にしてみてください。
まとめ
縦長の家は、さまざまな間取りアイデアでおしゃれ&暮らしやすく仕上げることができます。
間取りの自由度が高く、実績が豊富な工務店やハウスメーカーに相談するのが、理想のマイホームを建てるポイントです。
福井で注文住宅をご検討の際は、自由設計の工務店ノーク・ホームズにご相談ください。
多くの家づくりで培ったノウハウをもとに、土地の形や理想のライフスタイルに合わせた暮らしやすいマイホームをご提案いたします。
土地のこと、間取りのこと、ご予算のことなど、なんでもお気軽にご相談ください。