平屋の土地面積・延床面積|「30坪の平屋に必要な土地の広さ」「4人家族が暮らす平屋は何坪」など解説
ご家族と近い距離で暮らすことができる平屋は、家族向けの住まいとして人気です。
「ご家族が快適に暮らすのにどれくらいの延床面積・土地面積が必要なのか」という点について疑問に思っている方も多いかと思われます。
そこで、今回は平屋の施工実績が豊富な福井の工務店「ノークホームズ」が、「30坪の平屋に必要な土地の広さ」や「4人家族が暮らす平屋は何坪」など実例を挙げながらわかりやすく紹介します。
このコラムのポイント |
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目次
平屋に必要な土地面積|「30坪の平屋に必要な土地の広さ」など一覧で紹介
平屋の建築をご検討されている方の中には、「平屋を建築するのに、土地の広さはどれくらい必要?」と疑問をもたれている方もいらっしゃるかと思います。
平屋に必要な土地面積の水準は、地域の都市計画の「建ぺい率」と「容積率」によって定められています。
少し聞きなれない用語かもしれませんが、ここでは具体例として「30坪の平屋」に必要な土地の広さを挙げながら、詳しく解説していきます。
平屋に必要な土地面積は「建ぺい率」「容積率」から計算
建物を建てるのに必要な土地面積は、「建ぺい率」と「容積率」から計算します。どちらも、「敷地面積」に対する割合であることが共通点です。
- 建ぺい率:敷地面積に対する建築面積の割合
- 容積率:敷地面積に対する延床面積の割合
「建ぺい率」と「容積率」の計算式 | |
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「建ぺい率」の計算式 |
建ぺい率(%)=建築面積÷敷地面積×100% |
「容積率」の計算式 | 容積率(%)=延床面積÷敷地面積×100% |
また、建物の建築面積に関する用語で「建築面積」と「延床面積」という似ている用語がありますが、意味は以下のとおりです。
- 建築面積:簡単にいうと「建物を真上から見た時の面積」のことで、例えば、1階よりも2階の方が面積が広い場合には、2階の面積が建築面積となる。
- 延床面積:実際に建物を使用できる面積のことで、建物の各階の面積を合計した面積のこと
つまり、平屋の場合には、建築面積と延床面積は同じになります。
ここまで、「建ぺい率」と「容積率」の定義について解説しましたが、実は、平屋を建てるのに必要な土地面積は、平屋を建設予定の地域の法令等により定められている「建ぺい率」と「容積率」によって制限されています。
(例)延床面積30坪の平屋を建築したい場合
- 「建ぺい率50%、容積率200%」の地域:【延床面積30坪÷建ぺい率50%=60坪】の土地が必要
- 「建ぺい率60%、容積率200%」の地域:【延床面積30坪÷建ぺい率60%=50坪】の土地が必要
このように、平屋に必要な土地面積は地域によって異なることに注意しましょう。
「30坪の平屋に必要な土地の広さ」など一覧で紹介
平屋に必要な土地の広さを建ぺい率で計算し、一覧表にまとめました。
下記の表の通り、建ぺい率が高いほど土地面積が少なくても大きな平屋を建てられることがわかります。
建ぺい率 | 平屋の面積 | 必要な土地面積 |
---|---|---|
30% | 25坪 | 約84坪~ |
30坪 | 100坪~ | |
35坪 | 約117坪 | |
40坪 | 約134坪~ | |
40% | 25坪 | 62.5坪~ |
30坪 | 75坪~ | |
35坪 | 87.5坪~ | |
40坪 | 100坪~ | |
50% | 25坪 | 50坪~ |
30坪 | 60坪~ | |
35坪 | 70坪~ | |
40坪 | 80坪~ | |
60% | 25坪 | 約42坪~ |
30坪 | 50坪~ | |
35坪 | 約59坪~ | |
40坪 | 約67坪~ | |
70% | 25坪 | 約38坪~ |
30坪 | 約43坪~ | |
35坪 | 50坪~ | |
40坪 | 約58坪~ | |
80% | 25坪 | 31.25坪~ |
30坪 | 37.5坪~ | |
35坪 | 43.75坪~ | |
40坪 | 50坪~ |
※小数点を切り上げて紹介しています。
このように、30坪の平屋を建てるのに必要な土地の広さは建ぺい率によって異なりますので、土地探しの段階から施工業者に相談しながら進めることをおすすめします。
福井で平屋の建築をご検討の方は、平屋の施工実績が豊富なノークホームズにお問い合わせください。
資金計画・土地探しの段階から家族が快適に過ごせる平屋づくりをサポートします。
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※当社はしつこい営業を一切行っておりません。ご安心下さい。
※建築予定地が施工エリア外の場合には、資料請求をお断りさせていただきます。あらかじめご了承ください。
〈施工エリア〉
福井市・あわら市・坂井市・鯖江市・越前市・大野市・勝山市・永平寺町・越前町
平屋に必要な延床面積|「4人家族が暮らす平屋は何坪」など一覧で紹介
下記の表は、国土交通省が公表している世帯人数と延床面積の水準ですので、4人家族が暮らす平屋を検討している方は目安として参考にしてみてください。
「いずれはお子さまが独立する」なども想定できますが、新築時には現時点の世帯人数に見合った延床面積の間取りを検討するのがおすすめです。
世帯人数 | 延床面積 |
---|---|
1人 | 約12〜16坪(40〜50㎡) |
2人 | 約16〜22坪(55〜75㎡) |
3人 | 約19〜30坪(65〜100㎡) |
4人 | 約25〜37坪(85〜125㎡) |
〈参考〉国土交通省:『住生活基本計画(全国計画)における誘導居住面積水準及び最低居住面積水準』別紙3、4をもとにノークホームズが計算
このように、4人家族の場合には、約25~37坪の延床面積が必要であるとすれば、相場としては、60~80坪の土地が必要となります。
そこで次に、4人家族が快適に過ごせる平屋の土地面積として60~80坪を想定し、延床面積・間取りの事例を紹介します。
平屋の土地面積・延床面積・間取り事例
それでは、土地面積60~80坪台の平屋の土地面積・延床面積の間取り事例をそれぞれ見ていきましょう。
- 土地面積60坪代の平屋間取り事例
- 土地面積70坪台の平屋間取り事例
- 土地面積80坪台の平屋間取り事例
土地面積60坪台の平屋間取り事例
まず最初に土地面積60.63坪、延床面積21.28坪の平屋間取り事例を紹介します。
南玄関にすることで、明るい玄関ホールを実現しています。
また、玄関の間取りを広くすることで、家族の靴や自転車、ベビーカーなどを収納できるスペースを確保しています。
土地面積70坪台の平屋間取り事例
次に紹介するのは、土地面積70.54坪、延床面積34.19坪の平屋間取り事例です。
玄関横に和室を設け、リビングやキッチンなどの生活スペースを通らずに、客間としてお客様を案内することができる来客動線がよい間取りとなっています。
また、縦長の土地を活かして、プライベートスペースである寝室を奥に配置しました。
縦長の平屋については、下記の記事においても紹介しています。
>平屋の間取り|30坪前後、南北・東西に長い土地に建つ横長・縦長の平屋(2〜4LDK)の成功事例
土地面積80坪台の平屋間取り事例
最後に、土地面積83.79坪、延床面積31.06坪の間取り事例を紹介します。
ダイニングを一段下げて土間にするアイディアを取り入れることで、家のインテリアに変化を与えるだけでなく、掃除がしやすいなど家事動線がよい間取りになります。
福井で平屋の施工実績が豊富なノークホームズには、他にもこのようなアイディアを取り入れた平屋の間取り事例がたくさんあります。ぜひ、ごらんください。
平屋に適した土地とは|土地選びの注意点も紹介
さて、実際に平屋の建築の検討段階に入れば、平屋に適した土地を探すことが最初のステップとなります。
平屋は1階のみで生活するため、土地形状・周辺環境などの影響を受けやすいという特徴がありますので、平屋の土地選びは慎重に検討しましょう。
ここでは、下記の通り、平屋に適した土地と土地選びの注意点を解説します。
- 平屋に適した土地とは
- 平屋を建てる土地選びの注意点
平屋に適した土地とは
平屋に適した土地とは、主に以下のような土地です。
- 建ぺい率・容積率を加味して、面積に余裕がある
- 採光・通風を遮らない周辺環境の中にある
- 土地形状が複雑ではなく、法令上の制限などで設計が制限されづらい
- 水害リスクの心配がない
最終的にはどのような平屋を建てるのかによって土地選びのポイントが変わるケースもあるため、建物・外構などの間取りプランを組み立ててから土地を探すのがおすすめです。
平屋を建てる土地選びの注意点
平屋を建てる土地選びの注意点としては、予算や面積はもちろんのこと、物件概要については前述した法令上の制限などを必ず確認しましょう。
内見では、ぜひ下記の周辺環境を確認してください。
- 土地の状況自然環境、周囲の建物、災害時の環境
- 商業施設へのアクセス
- 周辺道路の状況
- 治安
- 子育て環境
- ゴミ出しルール
- 町並み
上記のチェックポイントの中で、優先順位をつけて平屋を建てる際の土地を選ぶことが重要です。
土地選びの優先順位については、こちらの記事で確認できますので、参考にしてください。
>土地選びの優先順位を解説|土地選びのポイントチェックリスト、買わないほうがいい土地の条件も紹介
また、上記のチェックポイントの中で、満足度が低い項目に関しても、アイディア次第でデメリットを解消できることもあります。
福井で施工実績・提案力ともに高い評価を得ている施工業者をお探しの方は、ノークホームズにご相談ください。
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平屋・二階建てどちらがいいのか
平屋を検討する中で、「平屋と二階建てどちらがいいの?」と悩んでいる方も多いかと思います。
ここでは、下記の通り、平屋と二階建てのメリット・デメリットを比較しましたので、それぞれ見ていきましょう。
- 平屋のメリット・デメリット
- 二階建てのメリット・デメリット
- 1.5階建てという選択肢もある
平屋のメリット・デメリット
一般的な平屋のメリット・デメリットは下記の表の通りです。
平屋は広い土地が必要であるというデメリットがある一方で、比較的間取りを自由に設計することができるので間取りの工夫次第では、デメリットを解消できます。
平屋のメリット | 平屋のデメリット |
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二階建てのメリット・デメリット
一般的な二階建てのメリット・デメリットは下記の表の通りです。
「階段があるので、バリアフリーにできない」というデメリットがありますが、階層を増やして延床面積を広げられるので、スペースの確保がしやすいなどのメリットがあります。
二階建てのメリット | 二階建てのデメリット |
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1.5階建てという選択肢もある
「平屋が希望だけど、ワンフロアではスペースが足りない」という場合には、平屋にコンパクトな2階をプラスする「1.5階建て」という選択肢もあります。
1.5階建てであれば、平屋・2階建てのデメリットどちらも解消できます。
- 平屋:「スペースの確保が難しい」を解消
- 2階建て:「バリアフリーにできない」「ご家族とのコミュニケーションがとりづらい」を解消
1.5階建ての間取りについては、下記の記事で詳しく解説していますので、参考にしてみてください。
>1.5階建ての間取り7実例|平屋のような外観の1.5階建て。メリット・デメリットを解説
まとめ
ここまで、平屋に必要な土地面積・延床面積について、「30坪の平屋に必要な土地の広さ」や「4人家族が暮らす平屋は何坪」など具体例を挙げながら、解説してきました。
平屋に必要な土地面積については、建ぺい率など法令上の制限があるため、地域によって異なります。
また、4人家族が暮らす平屋に関しては、25~37坪を目安として検討しましょう。
このように、平屋に必要な土地面積には法令上の制限などもあり、複雑ですので、早い段階で施工業者を決めておくことが大切です。
土地探しの段階から施工業者の専門的な見地からのアドバイスを受けることで、ご家族構成や予算に合った土地を選ぶことができるでしょう。
今回紹介した記事を参考にしていただき、ご家族が快適に過ごすことができる家づくりを実現していただければ、幸いです。