「平屋に中庭はいらなかった」と後悔しない方法|中庭のメリット・デメリット、中庭のある家の間取り成功例
「平屋に中庭を設けて、気持ちの良い自然の光や風を感じられる暮らしをしたい」とご希望の方は多いのではないのでしょうか。
一方で、SNSなどで「平屋に中庭を設けて後悔している」という口コミを見かけて、「中庭にデメリットはあるの?」と不安も感じていらっしゃることと思います。
中庭は、「周辺環境・使用目的・メンテナンス」を考慮して平屋に取り入れることで、明るく快適な暮らしを実現できます。
今回は数多くの「中庭のある平屋」を建築してきた福井の工務店『ノークホームズ』が、中庭を取り入れた平屋の家づくりを成功させる方法を紹介します!
目次
「平屋に中庭はいらなかった」と後悔しない方法|中庭のデメリット・デメリット解消法
中庭に関するSNSなどの口コミを確認したところ、以下のような後悔の声がありました。
- 建築費用が高い
- メンテナンス・掃除が大変
- 断熱性が低下
- 湿気・熱気がこもる
- 排水・雪片付けが心配
- 十分な延床面積を確保できない
- 生活動線が長くなるケースがある
- 虫が寄る
- 中庭を活用する方法がわからず使用頻度が低くなるケースがある
- 近隣の住宅や飲食店から流れてくる臭いがこもる
上記のような後悔が生まれる原因が必ずあるので、それぞれ紹介します。
また後悔を避けて中庭のある平屋の家づくりを成功させる方法を、のちほど「おしゃれな中庭のある平屋づくりを成功させる3つのポイント」で紹介します。
建築費用が高い
「中庭によって外壁の量が増え、中庭の造作にもこだわったことで建築費用が予算オーバーした」という後悔の声がありました。
メンテナンス・掃除が大変
「風と一緒にゴミが中庭に吹き込み、放置すると景観が悪くなるし排水口が詰まる。植栽も意外と手入れが大変」という後悔の声もありました。
断熱性が低下
「中庭に面した大きな窓を設けたら、冬は寒く夏は熱い。冷暖房効率の悪さを実感して後悔した」という声も多数ありました。
湿気・熱気がこもる
「中庭に差し込む西日が中庭にこもり、室内も高温になる」「暮らし始めてからすぐに、中庭の外壁にカビが生えた」といった後悔の声もありました。
排水・雪片付けが心配
「大雨のたびに中庭から室内に水が侵入しないか心配」「大雪のたびに中庭の雪片付けに困る」といった後悔の声もありました。
十分な延床面積を確保できない
「延床面積を減らして中庭を作った。暮らし始めてからもっと収納がほしい・LDKをもっと広くすればよかったと感じ、後悔した」といった声がありました。
生活動線が長くなるケースがある
「家の中心に中庭を配置したら、生活動線が長くなった。間取り図では気にならなかったが、暮らし始めてから不便を実感して後悔している」という声もありました。
虫が寄る
「中庭に面した大きな窓を設けたら、室内の灯りに虫が寄る」「中庭に湿気が溜まりやすいためか、虫が寄ってくる」といった後悔の声もありました。
中庭を活用する方法がわからず使用頻度が低くなるケースがある
「おしゃれな平屋にしたくて中庭を設けたけど、室内との段差があるし広い空間でもないので、なんとなく使う気になれない」という後悔の声もありました。
近隣の住宅や飲食店から流れてくる臭いがこもる
「コの字型の中庭を設けた。空気が滞留するためか、近くの飲食店の臭いが充満することがあり困っている」という後悔の声もありました。。
「平屋に中庭を設けて後悔した口コミ」「後悔の原因」を紹介してきました。
後悔する結果には明確な原因があり、後悔は家づくりの段階で防ぐことができます。
次に「平屋に中庭を設けるメリット」「平屋に中庭を設けて快適な暮らしが実現した間取り事例」を紹介するので、ぜひ参考にしてください!
福井で中庭のある平屋建築を検討中の方は、ノークホームズにお問い合わせください。
家づくりが大好きなスタッフが、資金計画・土地探しの段階からサポートいたします。
平屋に中庭を作るメリット
平屋に中庭をつくるメリットは、以下のとおりです。
平屋に中庭をつくるメリット |
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上記のようなメリットをいかし、後悔につながるデメリットを解消した中庭のある平屋の間取り事例を、次に確認しましょう。
中庭のある家の間取り成功例
平屋に中庭を設けて、「明るい室内環境」「自然を感じられる暮らし」などを実現した間取り事例を紹介します。
すべての居室をつなぐコの字型の中庭
こちらは、すべての居室から中庭にアクセスできる平屋の間取りです。
中庭からの採光・通風がすべての居室に行き渡り、ご家族が中庭でつながってコミュニケーションを取ることも可能です。
リビングの空間を広げるコの字型の中庭
こちらは、中庭にテラスを設置し、リビングとテラスの床をフラットにした平屋の間取りです。
お天気の良い日にはリビングの窓を開放し、中庭の空間をリビングの一部として楽しめます。
縦長の平屋に光と風を届けるコの字型の中庭
こちらは縦長の土地に建築した平屋の間取りです。
住宅の奥に行くほど採光・通風の確保が難しい環境ですが、住宅の中心に中庭を設けたことで、室内のどこにいても明るく自然を感じられる間取りが完成しました。
こちらの記事で、縦長の土地に建つ平屋の間取り事例を確認できます。
>縦長の家の間取り実例(30坪〜40坪、平屋・2階建て)|デメリット解消方法、おしゃれな家にする方法
ワンフロアの平屋をゾーニングするL字型の中庭
こちらは、ダウンフロアのキッチンと中庭テラスの空間をつなげることを意識した平屋の間取りです。
「中庭に隣接するLDK・玄関はパブリックスペース」「水まり・廊下でゾーニングした個室はプライベートスペース」と空間を明確に使い分けて、防犯にも配慮した住宅が完成しました。
こちらの記事で、L字型の平屋の間取り事例を確認できます。
>平屋・L字型がおしゃれ|25坪〜35坪の2〜4LDK外観・間取り事例、デメリット解消方法を紹介
福井で中庭のある平屋建築を検討中の方は、ノークホームズにお問い合わせください。
ご家族のご要望を丁寧に伺い、のびのび暮らせるおしゃれな間取りを提案いたします。
おしゃれな中庭のある平屋づくりを成功させる3つのポイント
最後に、平屋に中庭を設けて後悔しない方法を紹介します。
間取りを検討する際、設計の要望を施工業者に伝える際に役立つ中庭のある平屋づくりを成功させる方法ですので、ぜひご確認ください。
中庭の形状|周辺環境・地域の気候などを考慮
中庭を適切な形状にすることによって、「費用」「室内の快適性」「中庭のメンテナンス」などに関する後悔を防げます。
例えば以下のような点を考慮すると、中庭の形状を検討しやすくなります。
- コの字型の中庭:採光・通風を確保しづらい環境におすすめ
- L字型の中庭:湿気がこもりやすい土地や、中庭を南向きにする場合におすすめ
- ロの字型の中庭:人通りの多い環境、三方を建物に囲まれた環境におすすめ
上記の中でロの字型の中庭については、雪片付けができないため豪雪地帯にはおすすめできません。
豪雪地帯で中庭のある家づくりをする場合にはさまざまな配慮が必要なので、中庭のある平屋の施工実績が豊富な施工業者に、家づくりを依頼しましょう。
こちらの記事で、雪国ならではの家づくりについて確認できます。
>雪国の家づくり|雪国の家ならではの建築デザイン事例、屋根・間取りの工夫や特徴を紹介
福井のノークホームズは、中庭のある平屋の施工実績が豊富な工務店です。
福井で1年を通して快適に暮らせる家づくりをご希望の方は、お気軽にお問い合わせください。
中庭の面積|用途を明確にして考慮
中庭の用途を明確に決めてから面積を検討すると、「中庭を小さくして室内をもっと広くすればよかった」「中庭はあるけど使っていない」といった後悔を防げます。
【中庭の用途例】
- ガーデニング:中庭で植物を育てて休憩もできる面積を確保
- お子さまの遊び場:お子さまが体を動かせるよう広い面積を確保
- 趣味のDIYを楽しみたい:資材を置き作業しやすい面積を確保
- 植栽のデザインを眺めて楽しみたい:坪庭程度の面積でOK
中庭の造作|メンテナンス性・耐久性を考慮
中庭の造作は、上記で紹介した用途に合わせたうえでメンテナンス性・耐久性も意識してプランニングすることで、日々の掃除などの手間を軽減し、補修等の費用を抑えることにもつながります。
例えば以下のような造作にすると、メンテナンス性・耐久性の高い中庭となります。
- 地面そのままではなく、コンクリートを敷設・防草シートと砂利を敷くなど
- ウッドデッキを設置する場合は、無垢材ではなく合成樹脂などの製品を選ぶ
- 植栽は葉が落ちにくく急激に成長しないものを選ぶ など
また、「屋根の軒を大きく出す」「シェードを設置する」などで直射日光を防ぐと、以下のようなメリットもあります。
- 中庭の造作や外壁が急激に劣化しない
- 直射日光を防いで室内環境キープできる
- 室内を目隠しして防犯対策に役立つ
まとめ
平屋に中庭を設けて後悔した口コミと原因を確認したうえで、「中庭のあるおしゃれで快適な平屋づくりに成功した事例」「中庭づくりを成功させる方法」などを紹介してきました。
中庭にはメリット・デメリット両面がありますが、デメリットを解消して理想の家づくりをすることが可能です。
ぜひ中庭のある平屋の建築実績が豊富な施工業者を選び、アイデアを出し合いながら明るく快適な環境での暮らしを実現していただけると幸いです。