断熱等級4と新基準5・6・7はどれくらい違うのか|対応メーカーの選び方、省エネ等級との違いも解説

断熱等級4と新基準5・6・7はどれくらい違うのか|対応メーカーの選び方、省エネ等級との違いも解説|福井・石川の高断熱住宅事例|ノークホームズ

「住宅性能表示制度」が2020年10月に改正され、断熱等級に関しては新基準の5・6・7が新設されました

それまでは断熱等級4が最高等級だったため、「断熱等級4で十分なのではないか。断熱等級4と5・6・7では何が大きく違うのか」と疑問をお持ちの方が多いのではないでしょうか。

そこで今回は福井・石川で一年を通して快適に暮らせる住宅を建築している工務店『ノークホームズ』が、マイホームを検討中の方へ以下の項目をわかりやすく解説します。

このコラムのポイント
  • 断熱等級4と5・6・7の違いを紹介します。
  • 断熱等級と似ている言葉に「省エネ等級」がありますが意味が違うため、違いを紹介します。
  • 「断熱等級5・6・7は本当に必要なのか」を判断するために、断熱等級5・6・7のメリット・デメリットなどを紹介します。

 

断熱等級は、「暮らしの快適性」「毎月の光熱費」に大きく影響します。

ご家族が1年を通して快適に暮らせるマイホームを完成させるために、ぜひ最後までごらんください!

 

※「断熱等級」の正式名称は「断熱等性能等級」ですが、この記事では統一して「断熱等級」と表記しています。

 

断熱等級は2022年に新基準創設。今後は断熱等級5が最低基準になる予定

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2022年度、「住宅性能表示制度」の見直しにより、23年ぶりに断熱等級の上位等級が新設されました。

断熱等級追加に5・6・7が追加されたことにより、住宅新築に関わる以下のような規定等が実施されています。

2022年度…断熱等級5・6・7新設
・2023年度…「フラット35」利用時の条件に、「新築する住宅の省エネ基準適合」を追加
・2024年度…新築住宅の販売・賃貸の広告に、「省エネ性能」の表示を義務化
・2025年度…新築するすべての建物に、「断熱等級4以上」の適合を義務化予定
2030年度…新築するすべての建物に、「断熱等級5以上」の適合を義務化予定(断熱等級5以下の建物を建てられなくなる予定)

 

2025年からの「断熱等級4以上」の適合義務化予定について、こちらの記事で詳しく確認できます。
>「2025年からの省エネ住宅義務化」とは|断熱等の義務化内容、影響をわかりやすく解説

 

福井・石川で断熱等級の高いマイホームを検討中の方は、ノークホームズへお問い合わせください。

ノークホームズは、標準仕様で断熱等級7を提供している工務店です。

 

「断熱等級4」「断熱等級の新基準5・6・7」はどれくらい違うのか

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各断熱等級ごとに以下の数値基準が定められていて、数値が大きいほど断熱等級が高く、段値等級が高いほど「冬に室内の熱が外へ逃げづらい&夏に日射熱が室内へ入りづらい住宅」となります。

  • UA値(読:ユーエーチ):室内の熱が外皮(窓・壁・床)などを伝わって外へ逃げる程度をあらわす数値
  • ηAC値(読:イータシーエーチ):冷房期の住宅への日射熱の入りやすさをあらわあす数値

※UA値・ηAC値ともに、数値が小さいほど断熱等級の高い住宅です。

 

上記からわかるとおり、断熱等級4と5・6・7では暖房・冷房効率が大きく異なるため、等級の数字が大きいほど光熱費を節約できる住宅ですね

例えば各断熱等級の冬の室温の違いは以下のとおりで、断熱等級4と7を比較すると、断熱等級7のほうが暖房で暖めた室内の温度が大きく変化しづらいことがわかります。

  • 断熱等級4…おおむね8℃を下回らない
  • 断熱等級5…おおむね10℃を下回らない
  • 断熱等級6…おおむね13℃を下回らない
  • 断熱等級7…おおむね15℃を下回らない

 

断熱等級ごとの夏・冬の詳しい室温を、こちらの記事で確認できます。
>高気密高断熱の住宅の朝の室温は夏26度・冬10度〜が目安|エアコン無しでも過ごせるのか、夜の温度低下も解説

断熱等級の新基準に対応しているハウスメーカーの選び方

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断熱等級の新基準を満たす家づくりにおいて、ハウスメーカーを選ぶ以下のポイントについて解説します。

  • 標準仕様で高い断熱等級を提供している
  • 地域区分に合う断熱等級を提案している
  • 各種補助金の申請が可能
  • 気密性能・換気性能にもこだわりを持っている

 

標準仕様で高い断熱等級を提供している

高い断熱等級を持つ住宅の建築には、高い技術力が必要です。

またハウスメーカーによっては新基準の5・6・7を希望することで追加費用が発生するケースがあるため、標準仕様で高い断熱等級を提供しているハウスメーカーを選びましょう。

 

地域区分に合う断熱等級を提案している

日本は国土が南北に長く地域によって気候条件がまったく違うため、住宅性能表示制度では日本を8つの地域に区分し、それぞれの地域に見合うUA値・ηAC値を定めています

また、同じ地域に住宅を建築する場合でも、立地によって必要な断熱性能が変わる場合があります

(例)

  • 温暖な地域では必ずしも最高等級の断熱等級7が必要ではないケースがある
  • 日当たりが非常に良い立地の場合、UA値よりもηAC値を重視して住宅を設計するケースがある など

そのため、ご家族がお住まいになる地域の1年を通しての気候を熟知していて、周辺環境まで含めてマイホームの住み心地を考慮し、適切な断熱等級を提案してくれるハウスメーカーを選ぶことをおすすめします。

 

マイホームを建築する地域がどの地域区分に該当するかを、こちらの記事で確認できます。
>断熱等級と地域区分を簡単解説|断熱等級7と6以下の違い、1〜8地域の特徴、断熱等級の選び方など

 

各種補助金の申請が可能

日本は地球環境を保護する政策に取り組んでいて、「冷暖房効率が良い」などの理由から長期に渡って環境負荷を抑えられる断熱等級の高い住宅に向けて、補助金制度を実施しています。

ただし多くの補助金は、補助金制度内で指定されているハウスメーカーを通して申請が必要ですので、補助金の申請が可能なハウスメーカーを選びましょう

補助金は実施状況が変化するため、ハウスメーカーへ初めて問い合わせをする段階から「補助金を活用したい」と伝えて、丁寧に補助金の案内・申請の流れなどを説明してくれるハウスメーカーを選ぶことをおすすめします。

 

気密性能・換気性能にもこだわりを持っている

断熱等級の高い住宅には、高い気密性能・換気性能も必須です。

  • 気密性能:家のすき間をなくして、室内・屋外の空気が出入りすることを防ぐ性能
  • 換気性能:給気した空気を、住宅全体を適切に循環させたうえで排気する性能

ハウスメーカー選びの際には、ホームページなどで「断熱性能・気密性能・換気性能」をセットで整える取り組みを実施しているかを確認してください。

 

「断熱性能・気密性能・換気性能」をセットで整える取り組みの具体的な内容を、こちらの記事で確認できます。
>高気密高断熱の住宅は換気設備&窓選びで夏の過ごし方が変わる|湿度が下がらないなどの後悔を避ける方法

 

福井・石川でマイホームを検討中の方は、ノークホームズへお問い合わせください。

北陸の厳しい気候条件を熟知し、断熱性能・気密性能・換気性能のバランスが良く、1年を通して快適に暮らせる住宅を建築しています。

 

断熱等級と省エネ等級の違い

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断熱等級と似ている言葉に「省エネ等級」がありますが、「違いがかわからない」とお困り方が多いのではないでしょうか。

断熱等級・省エネ等級の違いは、以下のとおりです。

断熱等級 断熱性能の程度をあらわす等級
省エネ等級 断熱等級・一次エネルギー消費量等級の総称

 

一次エネルギー消費量等級とは、「省エネ性能の高い冷暖房設備を使うことによって、自然界から直接採取できるエネルギー(石油など)の消費量をどの程度削減できるか」をあらわす等級です。

 

省エネ性能の高い住宅の断熱等級基準

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省エネ性能の高い住宅には複数の種類があり、どの住宅も「断熱等級5以上」「一次エネルギー消費量等級6以上」の両方を満たしている必要があります

  • 長期優良住宅
  • ZEH
  • 低炭素住宅 など

また、マイホーム建築時に上記のような省エネ性能が高い住宅だという認定を受けることで、補助金のほかに減税制度なども活用できます。

補助金・減税制度などを申請する際には、設計段階から準備が必要な認定証などの書類を提出する必要があるため、ハウスメーカーに初めて問い合わせをする時点で「マイホームを長期優良住宅にしたい」などの要望を伝えてください。

 

福井・石川で省エネ性能の高いマイホームをご希望の方は、ノークホームズへお問い合わせください。

ノークホームズは、標準仕様で長期優良住宅を提供している工務店です。

 

断熱等級の新基準5・6・7を満たす住宅のメリット・デメリット、新築時の注意点

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断熱等級の新基準である5・6・7を満たすことのメリットやデメリットについてまとめました。

また、断熱等級5・6・7のマイホーム新築プランに役立つ注意点も解説します。

 

メリット

断熱等級5・6・7の住宅のメリットは、以下のとおりです。

  • 1年を通して室内全体の温度が急激に変化しづらいため、快適性が高い
  • 室内の熱が外に逃げづらく外気の影響も受けづらいため冷暖房効率が良く、光熱費を削減を期待できる
  • 窓・壁などが外気の影響を受けづらいため結露が発生しづらく、サッシなどにカビが発生しにくい室内環境になる
  • 補助金・減税制度などの優遇制度を活用することで、新築時の費用負担を軽減できる
  • 環境負荷の少ない住宅を建てることで、地球環境保護に貢献できる

 

デメリット

断熱等級5・6・7の住宅のデメリットは、以下のとおりです。

  • 断熱材を高い性能を持つ仕様にする必要があるなどの影響で、建築費用が高くなる
  • ガスファンヒーター・石油ストーブなどの使用は適していないなど、希望の設備を使えないケースがある
  • 断熱性能・気密性能・換気性能のバランスが悪いと、快適な室内環境を実現できない
  • 高い設計・施工技術を持つハウスメーカーを探すのが難しい

 

新築時の注意点

紹介してきたメリット・デメリットを踏まえて、断熱等級5・6・7の住宅を新築する際の注意点は以下のとおりです。

  • 予算を明確にハウスメーカーに伝えて、予算・快適性のバランスが良い断熱等級を選択する
  • 使用する住宅設備・家電をハウスメーカーに前もって確認し、予算にあわせて容量・グレードなどを検討する
  • 希望する省エネ住宅の建築実績が豊富なハウスメーカーを選ぶ
  • 標準仕様で高い断熱等級などを提供しているハウスメーカーを選ぶ
  • 補助金申請が可能なハウスメーカーを選ぶ
  • 地域の気候、周辺環境の影響を熟知しているハウスメーカーを選ぶ

断熱等級5・6・7の住宅にはメリット・デメリットの両面がありますが、デメリットは設計の工夫などで解消可能です。

住宅1軒ごとに適した断熱等級・使用設備などが変わるため、ぜひ断熱性能にこだわりを持ち、多くの省エネ住宅を建築してきた実績を持つハウスメーカーを厳選してマイホームづくりを依頼してください。

 

ノークホームズは、標準仕様で断熱等級7・長期優良住宅を提供している工務店です。

福井・石川でマイホームを検討中の方は、お気軽にお問い合わせください。

 

断熱等級の新基準Q&A

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最後に、断熱等級の新基準について疑問をお持ちの方からノークホームズがよくいただく質問・回答を紹介します。

 

断熱材は住宅のどの部位に入れるのか

断熱材を入れる部位は、以下のとおりです。

  • 屋根(天井)...天井裏に断熱材を入れる「天井断熱」、屋根の内側に断熱材を入れる「屋根断熱」がある
  • 壁...住宅を囲む柱の間に断熱材を入れる「充填断熱」、住宅を囲む柱を断熱材で包む「外張り断熱」がある
  • 床下...床下に断熱材を入れる「床下断熱」、基礎内に断熱材を入れる「基礎断熱」がある

 

上記のとおり、断熱材を入れる部位は屋根・壁・床下で、断熱材の入れ方は複数あります。

断熱材の入れ方、断熱材の仕様に関する方針はハウスメーカーごとに違うため、詳しくはマイホームづくりを依頼するハウスメーカーへお問い合わせください。

 

断熱等級5・6・7の断熱材の仕様について、こちらの記事で詳しく確認できます。
>工断熱等級5・6・7の仕様(断熱材の厚みなど)|地域区分ごとのUA値・仕様一覧、補助金など解説

 

住宅性能証明書は新築後でも取得できるか

住宅性能証明書は新築後でも取得できますが、新築時に取得するとスムーズです

既存住宅の場合は立ち入り検査が必要となることを、念頭に置いておきましょう。

 

断熱等級3・4はどのくらい違うのか

断熱等級の違いをあらわす指標としてわかりやすいのは、室内の体感温度ではないでしょうか。

冬の室内の場合、断熱等級4は室温がおおむね8℃を下回らない程度が目安となりますが、「日当たりの悪い場所」「換気設備の排気口の近く」などは体感温度が低くなるため、さらに寒く感じる可能性があります

断熱等級3は4よりも室内の最低温度がさらに低いため、立地などによっては「外より寒い」と感じるケースがあることも想定できます。

 

断熱等級3・4の違いを、こちらの記事で確認できます。
>断熱等級3・4以上の違いを一覧表で簡単解説|UA値とは、断熱等級3・4以上では寒さは変わるかなど

まとめ

断熱等級4と新基準5・6・7の違いを紹介してきました。

断熱等級の違いはマイホームの快適性に大きく影響する可能性があるため、今回の情報を参考にしてご家族にとって最適な断熱等級を検討していただけると幸いです。

また断熱等級5・6・7を実現するためには高い設計・施工技術が必要なため、省エネ性能の高い住宅の建築実績が豊富なハスメーカーの中から、ご家族のご予算・要望を丁寧に聴き取りしたうえで、最適なプランを提案してくれるハウスメーカーを選ぶことをおすすめします。

著者情報

NORQ HOMES ノークホームズ編集部

NORQ HOMES ノークホームズ編集部

福井の高性能注文住宅を建てる工務店ノークホームズが、
家づくりに役立つ情報を発信しています。

登録・免許
【設 計】 福井県知事 第ろ-1394号
【建 設】 福井県知事 (般-1)10791号
【不動産】 福井県知事 (1)第1704号

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