一軒家戸建ての建て替え費用はいくら?費用相場と内訳、補助金情報も詳しく解説
「一軒家(戸建て)の建て替えにはどれくらいの費用が必要か」と悩む方は多いのではないでしょうか。
新しい住まいへの期待と同時に、費用や手続きへの不安も生じるものです。
そこで今回は、石川・福井のハウスメーカー工務店「ノークホームズ」が、一軒家の戸建ての建て替えにかかる費用の相場や内訳を丁寧に説明し、さらに坪数別のシミュレーションや注意点も解説します。
コラムのポイント |
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目次
一軒家・戸建ての建て替えにかかる費用相場と種類
建て替えには多岐にわたる費用が含まれ、各項目を理解することが計画の第一歩です。
本章では、一軒家(戸建て)の建て替えにかかる全国・地域別の平均費用相場・内訳を詳しく解説します。
一軒家・戸建ての建て替え費用は全国平均で約5,700万円
国土交通省の「令和5年度 住宅市場動向調査報告書」によると、一戸建ての建て替え費用は、全国平均で約5,700万円です。
これは、解体費用や新築費用、諸費用などをすべて含んだ金額になります。
内訳 | 金額 |
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建物本体の工事費 | 約4,500万円 |
付帯工事費 | 約1,125万円 |
諸費用 | 約225万円 |
高額な費用がかかるため、事前に資金計画を立てておく必要があります。
一軒家・戸建ての建て替え費用の内訳
建て替え費用は、大きく分けて以下の4つに分類されます。
- 解体工事費用
- 新築工事費用
- 地盤改良工事費用
- 諸費用
それぞれ解説いたします。
解体工事費用
解体工事費用は、既存建物の解体・撤去にかかる費用です。
建物の構造や規模、解体業者の選定によって費用は変動しますが、一般的には坪単価4万円~8万円程度が相場と言われています。
たとえば、30坪の建物を解体する場合、120万円~240万円程度の費用がかかることになります。
新築工事費用
新築工事費用は、新たに家を建てる際にかかる費用です。
これは、建物の規模や構造、使用する建材、設備のグレードなどによって大きく変わります。
一般的には、坪単価60万円~100万円程度が相場とされており、仮に30坪の家を建てる場合は1,800万円~3,000万円程度の費用がかかると考えられます。
地盤改良工事費用
地盤改良工事費用は、地盤が軟弱な場合に強化するための工事にかかる費用です。
地盤の状態や改良方法によって費用は大きく変動します。
場合によっては、数百万円程度の費用がかかるケースもあるため想定費用として注意が必要です。
また、地盤改良工事が必要かどうかは、事前に地盤調査を行うことで判断できます。
諸費用
諸費用とは、解体工事費用や新築工事費用以外にかかる費用のことです。
具体的には、登記費用や印紙税などの行政に支払う費用、住宅ローン関連の費用、火災保険料などが含まれます。
諸費用は、総工事費の5%~10%程度が目安です。
仮住まい・引越しにかかる費用
建て替え期間中は、仮住まいが必要になるケースが多いです。
仮住まいの費用は、賃貸住宅の家賃や敷金・礼金、引っ越し費用などが含まれます。
仮住まいの期間や住居の種類によって費用は大きく変わるため、事前に計画に含めておくことが重要です。
また、建て替え後の新居への引っ越し費用も必要になります。
二世帯住宅の建て替え費用はこちらのコラムを参考にしてください。
>>>二世帯住宅の建て替え費用はどのくらい?タイプ別費用相場とコストを抑えるポイント
福井・石川で一軒家の建て替えをお考えの方は、ノークホームズにご相談ください。
地域の土地の特徴や気候風土にあった家づくりを熟知する私たちが最適なプランをご提案します。お気軽にご相談ください。
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一軒家・戸建ての建て替え費用相場を坪数別に紹介
建て替え費用は、建物が広くなるほど工事の手間や材料が増えて費用が高くなる傾向があるため、延床面積によって大きく異なります。
ここでは、20坪、30坪、40坪、50坪のケース別に具体的な費用の目安を解説します。
延床面積20坪のケース
延床面積20坪の住宅を建て替える場合、一般的な木造住宅で約2,500万円~3,500万円が費用相場です。
内訳としては、解体費用に約100万円、新築費用に約2,000万円~3,000万円、諸費用は400万円程度です。
ただし、これはあくまで目安であり、使用する建材や設備のグレードによって費用は変動します。
また、地盤改良工事が必要な場合は別途費用がかかる可能性もあります。
延床面積30坪のケース
延床面積30坪の住宅を建て替える場合は、約3,500万円~4,500万円が費用相場となります。
解体費用に約150万円、新築費用に約3,000万円~4,000万円、諸費用に500万円程度の見込みが必要です。
延床面積が大きくなるほど、新築費用は高くなるため、30坪の場合は20坪と比べて、1,000万円近く費用が増加する可能性があります。
30坪の注文住宅を建てる相場の目安については、こちらの記事で解説しているので参考にしてください。
>平屋・30坪の注文住宅を建てる価格相場、諸費用を含めた総額の目安|間取り成功例も紹介
延床面積40坪のケース
延床面積40坪の住宅を建て替える場合は、約4,500万円~5,500万円が費用相場です。
解体費用に約200万円、新築費用に約4,000万円~5,000万円、諸費用に600万円程度かかると考えられます。
さらに、設備や内装にもこだわる場合は、費用がより増加します。
福井県の平均延床面積は約44坪(40坪~50坪程度の住宅が多い)ため次の50坪のケースも参考にしてください。
<参照>e-Stat 社会・人口統計体系 / 社会生活統計指標-都道府県の指標-2022 / 社会生活統計指標
延床面積50坪のケース
延床面積50坪の住宅を建て替える場合は約5,500万円~6,500万円が費用相場です。
解体費用に約250万円、新築費用に5,000万円から6,000万円、諸費用に700万円程度かかります。
延床面積50坪は大人5~6人快適に住める広さがあるため、2世帯住宅に建て替えするケースも珍しくありません。
2世帯住宅へ建て替えた場合、2軒分の設備費用がかかるため、全体で2~3割程度割高になります。
一軒家・戸建ての建て替えとフルリノベーション・リフォームの違い
老朽化した家を新しくしたいと思った時、建て替え以外にもフルリノベーション・リフォームという選択肢があります。
どちらもメリットとデメリットがあるので、それぞれの違いを理解した上で、どちらが自分に合っているのかを判断することが重要です。
ここでは、建て替えとフルリノベーション・リフォームの特徴やメリット・デメリットを比較しながら解説していきます。
一軒家・戸建ての建て替えの特徴やメリット・デメリット
建て替えとは、既存の建物をすべて解体して、同じ土地に新たに家を建てることを指し、間取りやデザインを自由に設計できるメリットがあります。
デメリットとして、フルリノベーション・リフォームと比較すると費用が割高になり、住み替えまで時間が必要です。
建て替えにあたっては、現在の耐震基準を満たす必要があるため、必要に応じ土地の地盤改良や、基礎や構造体の耐震化の費用も考慮しなければいけません。
ただし、費用面だけ見るとマイナスに思えますが、現行の耐震・断熱・長期優良住宅の認定基準を満たす建築基準で家を建てることができるため、家族の安全・安心感が大きく違います。
長期優良住宅の認定基準とは、100年を超えるために必要な政策が講じられた建物で、耐震性はもちろん、断熱性や設備も高い基準をクリアした住宅をいいます。
最新の建築基準で推奨される設備の導入により、快適性や省エネ性の向上も期待できるため、この先数十年単位で生活することを見据えれば、大きなメリットになります。
こちらの記事では、理想のマイホームを建てるポイントを紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
>いい家が欲しい!理想のマイホームを手に入れるためのポイントと注意点
フルリノベーション・リフォームの特徴やメリット・デメリット
フルリノベーション・リフォームとは、既存の建物の基礎や柱などの主要構造部分を残したまま、大規模な改修工事を行うことです。
間取りの変更や内装・設備の刷新など大幅なリフォームが可能です。
建て替えに比べて費用を抑えられ、工期も短いというメリットがあります。
しかし、構造部分が残るため、間取りの自由度が制限される点や耐震性が建て替えに比べて劣るというデメリットもあります。
福井・石川でマイホームの建て替えを検討中の方は、「ノークホームズ」にご相談ください。
ご家族の理想に合わせた家づくりと最適な資金計画をサポートいたします。
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一軒家・戸建ての建て替えをする際の注意点
一軒家を建て替える際には、いくつかの注意点があります。
事前に把握しておくことで、建て替えをスムーズに進められます。
- 建ぺい率や容積率など建築確認申請が必要
- 再建築不可物件では建て替え不可
- 建て替え中は仮住まいの費用が必要
ここでは、建て替えで特に注意しておきたい点について解説していきます。
建ぺい率や容積率などを含む建築確認申請が必要
建ぺい率とは、敷地面積に対する建築面積の割合を指します。
容積率とは、敷地面積に対する延床面積の割合です。
これらの数値は、地方自治体が定める用途地域指定などの基準によってエリアごとに定められており、建て替えを行う前には、建築確認申請が必要です。
建ぺい率や容積率を始め、さまざまな基準に適合しないと違法建築となります。
違法建築にならないよう、設計士や工務店などの専門家に相談のうえ、建築確認申請の書類を作成してもらうのがおすすめです。
再建築不可物件では建て替え不可
再建築不可物件とは、建物を建て替えることができない物件です。
道路に面していない、建築基準法で定められた敷地面積を満たしていないなどの理由で、再建築不可となる場合があります。
そのため、建て替えを検討している場合は、所有する土地が再建築不可物件ではないか、事前の確認が重要です。
建て替え中は仮住まいの費用が必要
建て替えを行う場合、工事期間中は仮住まいが必要です。
仮住まいには、以下の方法が挙げられます。
- 親戚や友人の家に滞在させてもらう
- 敷地内のガレージ・物置小屋などを改装して一時的な仮住まいにする
- 賃貸住宅を借りる
- マンスリーマンションを利用する
賃貸住宅を借りる場合は、家賃や敷金・礼金、引っ越し費用などがかかります。
また、マンスリーマンションは、家具家電付きで短期滞在に向いていますが、賃貸住宅よりも費用が高くなるのが特徴です。
いずれの場合も、仮住まいの期間や場所、費用などを事前に検討しておく必要があります。
一軒家・戸建ての建て替え費用を抑えるコツはある?
建て替えは高額な費用がかかりますが、工夫次第で負担を減らすことができます。
補助金や助成金の活用、設計の工夫、業者選びなど、費用を抑えるための具体的な方法を以下で解説します。
国や自治体の補助金・助成金を活用する
建て替え時の費用を抑えるには、国や自治体が提供する補助金や助成金をするのがコツです。
たとえば、子育てグリーン住宅支援事業やZEH(ゼロエネルギーハウス)補助金は、省エネ住宅を建設する際に支給される制度で、百万円を超える補助金が受けられるケースもあります。
また、長期優良住宅の申請を行い、認定を受けると所得税、登録免許税、不動産取得税などの税金が減税されます。
さらに自治体が独自に導入している補助金や助成金も多いため、あわせて活用すると総費用を大幅に削減できるのでおすすめです。
一例として、石川県金沢市は住宅ローンか工事費の安い金額に対して助成する「わがまち金沢住宅取得奨励金」、福井県福井市では旧耐震住宅の建て直しに補助される「建替住宅取得支援事業」などがあります。(2025年1月現在)
<参照>石川県 住宅関連支援制度ポータルサイト、福井県「住まいづくりの支援制度について」
マイホーム新築時の補助金や減税制度に関しては、こちらの記事で紹介しています。
>【2025年最新】マイホーム新築時の補助金・減税制度一覧|いつ申請するか、いくらもらえるかなど解説
>【2025年最新版】長期優良住宅に使える補助金は?条件や申請方法まとめ「子育てグリーン住宅事業」も解説
>福井県・各市町村の住宅補助金【2024年省エネ関連の補助金一覧】エコキュート・エアコンの購入応援など
シンプルな設計でコストダウン
建物の設計をシンプルにすると工事費用を削減できます。
たとえば、平屋建てや二階建ての間取りを直線的に設計することで、材料費や施工費が抑えられます。
また、過剰な設備や装飾的な要素を減らすことによって予算を他の重要な部分に回すことが可能です。
ただし、生活の快適性を損なわない範囲で調整するのがポイントです。
相見積もりをとる
複数の業者から見積もりをとることで、適正な価格を把握できます。
見積もり内容を比較して費用の内訳や過剰な項目を確認でき、交渉材料にもなります。
また、見積もりを依頼する際は、施工実績や評判も参考にするのも重要です。
価格だけでなく、工務店やハウスメーカーの信頼性を重視して選ぶことでトラブルを防ぎやすくなります。
福井・石川で住宅の建て替えを検討中の方は、「ノークホームズ」にご相談ください。
ノークホームズは、最高ランクの断熱等級7・耐震等級3の高性能住宅が標準仕様です。
デザインにも一切妥協せずリーズナブルな価格で提供しているため、口コミ評価も高いのでおすすめです。
まとめ
この記事では、一軒家(土地あり)の建て替え費用について、費用相場や内訳・注意点を詳しく解説しました。
建て替え費用は、家の規模や仕様、地域によって大きく異なります。
また、建て替えとフルリノベーション・リフォームの違いや、建て替え時の注意点、費用を抑えるコツなども紹介しました。
この記事が、建て替え計画の参考になれば幸いです。