新築平屋で失敗しやすいポイントと対策|間取り・収納・外観・防犯・土地
最近は階段がなく効率的に暮らせる新築平屋が人気ですが、意外と難しいポイントは多く、失敗してしまうリスクもあります。
特に、いままで二階建てやマンションで暮らしていた方にとって、実際に平屋に住んでみないと分からないことも多いですよね。
そこで今回は、福井で多くの新築平屋づくりをお手伝いしてきた「ノーク・ホームズ」が、失敗しやすいポイントと対策をセットで解説します。
間取り・収納・外観・防犯・土地の5つのカテゴリに分けて、平屋づくりに必要な情報を分かりやすくお届けします。
このコラムのポイント |
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新築平屋の間取り失敗例と対策
平屋の間取りづくりには、二階建てとは違う難しさがあり、失敗しやすいポイントもいくつかあります。
特に注意すべき失敗例と対策を一つずつ見ていきましょう。
家事動線が長くて効率が悪い
ワンフロアが広くなる平屋の間取りは、家事動線が長くなり移動効率が低下するケースが多いので注意が必要です。
例えば、家の両端に玄関と冷蔵庫があると、買い物から帰ってきて荷物を運ぶ距離が長くなってしまいます。
【対策】⇒家事関連の間取りを一か所にまとめる
水回りや物干し場など、家事に関する間取りをなるべく一か所にまとめることで、動線効率の悪化を防いで暮らしやすい平屋になります。
料理・洗濯・掃除など、家事を一つひとつシミュレーションして、動線のムダをチェックすることも大切です。
家事動線の良い間取りのつくり方はこちらのコラムで掘り下げています。
音が気になる
家族全員が同じフロアで暮らす平屋では、お互いの生活音が気になって快適に暮らせない失敗パターンも。
最近の平屋で人気の廊下がない間取りを採用すると、LDKと個室が隣接して音が響きやすくなることも多いです。
【対策】⇒生活時間帯をシミュレーションする
平屋の音問題への対策は、それぞれの部屋の生活時間帯をしっかりシミュレーションするのが効果的です。
例えば、LDKと子供部屋のように生活時間帯が異なる間取りが隣接すると、夜お子さんが寝た後にテレビや話し声で起きてしまう可能性が高いです。
逆に、生活時間帯のズレがないLDKと主寝室なら、隣同士でも音漏れが問題になることはないでしょう。
風通しが悪い/暗い
床面積が広い新築平屋では、家の中心が窓から遠くなり風通しや採光性が低下して失敗する可能性もあります。
昔の農家のような平屋間取りだと、真ん中にある廊下は昼間でも薄暗いことが珍しくありませんでした。
電気を付ければ生活はできますが、暗くてじめじめした場所があると、せっかくの新築平屋の魅力が半減してしまいます。
【対策】⇒中庭で光と空気を届ける
広い平屋で中心が暗くなりそうなときは、中庭で風通しと採光性を確保するのが効果的な対策です。
中庭の窓はプライバシー性が高いので、カーテンを開けやすく開放的な平屋づくりにつながるのもうれしいポイント。
ロの字型・この字型などバリエーションもあるので、土地や床面積に合わせて選ぶこともできますよ♪
>中庭があるおしゃれな平屋の間取り|30坪前後、2〜3LDKの実例
>平屋・コの字型の間取り|中庭のある約30坪・2〜4LDKの事例
一人の時間を過ごす場所がない
平屋は家族のコミュニケーションを取りやすい反面、プライバシー性が低くなり一人の時間を過ごせず不満を覚えることもあります。
せっかく新築平屋を建てたのに、家族みんなが個室にこもりっぱなしでは寂しいですよね。
【対策】⇒ロフトやウッドデッキをプライベートスペースに
平屋のプライベートスペースとしては、屋根裏空間を活用できるロフトがおすすめです。
リビングのロフトは、同じ空間でありながら視線が交わらず、程よい距離感で過ごせるプライベートスペースになります。
注意すべきデメリットもありますが、事前に知っていれば十分対策可能です。
>平屋ロフトのデメリット対策!おしゃれで暮らしやすい間取りの考え方
平屋のお庭にウッドデッキをつくって、アウトドアリビングとして活用するのもおすすめ♪
1人で過ごすのはもちろん、家族みんなで食事やBBQを楽しむのもいいですね。
トイレが遠くて不便
階段のない平屋はトイレを一か所にするケースが多いですが、お部屋によっては距離が遠くなり不便に感じることも。
寝室から遠いと夜トイレに起きたとき面倒ですし、玄関から離れていると帰宅時に使いにくいです。
【対策】⇒トイレ2か所を検討
トイレから遠い部屋ができてしまうときは、2か所つくることも検討してみましょう。
1畳前後の床面積と費用はかかりますが、平屋特有のトイレの不便を解消できます。
具体的な間取り事例はこちらのコラムをどうぞ。
新築平屋の収納失敗例と対策
新築住宅の失敗原因になりやすい収納は、平屋づくりにおいてもしっかり対策すべきポイントです。
そもそも収納が足りない
ワンフロアの限られた面積をやりくりする平屋建てでは、収納不足による失敗におちいりやすいので要注意。
収納が足りないとモノが居住スペースにあふれてしまい、圧迫感が出て暮らしにくい家になってしまいます。
【対策】⇒デッドスペースを活用して収納を増やす
居住スペースとの兼ね合いで収納を確保するのが難しいときは、デッドスペースを有効活用するのがおすすめ。
例えば平屋の大きな小屋裏空間を活用すれば、床面積を消費せずに収納力をアップできます。
普段使わない衣替えの洋服や季節家電、サマー・ウインタースポーツ用品などを収納すれば、クローゼットの容量を節約可能です。
大きな収納が使いにくい
一か所に大きな収納をつくると、奥の物を出し入れしにくいなど使い勝手が低下して失敗するケースも多いです。
例えば、収納量の大きいウォークインクローゼットはとても便利なアイデアですが、よく考えないと使いにくく失敗するケースも。
【対策】⇒ウォークスルー間取りにする
新築平屋に大きなクローゼットをつくるなら、出入り口を二か所つくってウォークスルー間取りにするのがおすすめです。
ウォークスルークローゼットを回遊動線の一部に組み込めば、移動しながら使える便利な収納に。
平屋の間取りづくりは、実績が多く適切なアドバイスが可能な工務店・ハウスメーカーに相談することも大切です。
福井で平屋を建てるなら、ライフスタイルにピッタリな住まいづくりを得意とするノーク・ホームズにご相談ください。
新築平屋の防犯失敗例と対策
平屋は防犯面の失敗・後悔も多いのでしっかり対策しましょう。
寝室の窓を開けられない
全ての窓がお庭に面している平屋は、防犯が気になって寝室の窓を開けにくいケースが多いです。
平屋で暮らした経験が無いと分からないポイントなので、完成してから失敗に気づくことも。
【対策】⇒設備・外構で防犯性を高める
平屋づくりでは、窓や外構の工夫で防犯性を高めることが大切です。
寝室の窓は、可動式のルーバーを付けておけば、外部からの侵入リスクを軽減して換気も両立できます。
足音が出る防犯砂利、センサーライトなど、外構側の工夫で住まい全体の防犯性を高めるのも効果的な対策。
洗濯物を干しにくい
平屋はバルコニーがないため、お庭に洗濯物を干すと周囲の視線や盗難リスクが心配です。
今まで二階建てやマンションで暮らしていた方は、気づきにくい失敗ポイントです。
【対策】⇒ランドリールームをつくる
平屋の洗濯物の失敗対策としては、ランドリールームを検討するのがおすすめ。
ランドリールームで室内干しすれば防犯面の心配を解消できますし、天候にも左右されず効率的です。
>ランドリールーム・ファミリークローゼットがある平屋の事例紹介
新築平屋の外観失敗例と対策
シルエットがコンパクトな平屋建ては、意外と外観デザインも難しく、完成してみて失敗に気づくケースも少なくありません。
古臭いor安っぽく見える
昔は平屋の家が多かったため、よく考えずに外観デザインを決めると古臭く見えたり安っぽい印象になったりすることもあります。
インターネットで検索すると「平屋の外観が公民館っぽくなってしまった」という失敗パターンも多いようです。
【対策】⇒おしゃれな施工事例をマネする
外観デザインの失敗を防ぐには、おしゃれな施工事例をたくさんチェックして上手に採り入れるのが効果的。
スタイリッシュな黒い外壁や片流れ屋根など、誰が見てもかっこいいと感じるテクニックもたくさんあります。
こちらのコラムで平屋の外観づくりのポイントを詳しく解説しています。
新築平屋の土地選び失敗例と対策
これから土地を購入して新築平屋を建てる方は、次のような失敗パターンにしっかり対策しましょう。
土地が狭くて間取りが制限された
平屋は延床面積に対して広めの土地が必要なため、間取りづくりの段階で制限が出て思ったような間取りをつくれないリスクがあります。
単純な土地の広さだけでなく、建ぺい率・建築制限などさまざまな要素が影響するため、失敗するパターンは多いのです。
【対策】⇒ハウスメーカー・工務店と土地探しする
平屋の土地による失敗を防ぐには、不動産会社ではなくハウスメーカー・工務店と一緒に探すのがおすすめです。
土地探しから対応できる会社に相談すれば、理想の平屋から逆算して物件を見極められるので失敗を回避できます。
周囲の建物で日当たりが悪く目線も気になる
一階で生活する平屋は、周囲を高い建物に囲まれている土地だと日当たり・目線が気になるケースも多いです。
図面や3Dパースでは確認できないため、土地選び段階での対策が重要になります。
【対策】⇒現地を何度か訪れて確認
平屋の土地選びでは、最終決定をする前に時間や曜日を変えて現地を訪れてみましょう。
朝・昼・夕で日当たりは変化しますし、周囲の建物の活動状況も変動します。
少し手間はかかりますが、クオリティに大きく影響するのでなるべく実践してみてください。
水害が心配
二階に逃げ場がない平屋建ては、水害発生時のリスクにも注意が必要です。
河川や海が近い場所だと、大雨や地震発生時の水害が心配で安心して暮らせないケースも多いようです。
【対策】⇒ハザードマップを確認
平屋に限ったことではありませんが、家を建てる土地を選ぶときは必ず自治体のハザードマップを確認しましょう。
ハザードマップには、水害や土砂崩れなどのリスクが高いエリアが記載されています。
自治体のホームページなどで無料でチェックできますので、土地を決める前に確認してみてください。
まとめ
新築平屋は二階建てとは違う失敗リスクがあるため、事前にしっかり把握して対策しましょう。今回ご紹介したポイントを押さえつつ、なるべく平屋の実績が多い会社を選ぶことも大切です。プロ目線でのアドバイスで失敗リスクを回避し、理想の新築平屋を建てましょう。
福井で新築平屋をご検討の際は、地元工務店ノーク・ホームズにご相談ください。多くの平屋づくりをお手伝いした経験豊富なスタッフが、失敗しやすいポイントに適切にアドバイスいたします。どのようなご相談・ご質問にもお答えしますので、お気軽にお問い合わせください。