予算3000万円で完全分離型の二世帯住宅は実現可能か詳しく解説
二つの世帯が適度な距離感を保ちながらプライバシーをしっかり守れる「完全分離型の二世帯住宅」には、多くのメリットがあります。
しかし、「予算が限られているので実現が難しいかもしれない」と不安をお持ちの方も、いらっしゃるのではないでしょうか。
この記事では、福井・石川で多くの注文住宅を手がけている「ノークホームズ」が、「予算3000万円の二世帯住宅づくり」を例として、以下の項目をわかりやすく解説します。
このコラムのポイント |
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ぜひ最後までお読みいただき、理想の暮らしを手に入れる参考にして下さい。
目次
完全分離の二世帯住宅を予算3000万円で建てられるか
結論としては、予算3000万円で完全分離の二世帯住宅を建てることは可能です。
ただし、二世帯住宅の建築費用は、以下の状況によって大きく異なります。
- 土地ありの場合:予算の大半を建築費用として使える
- 土地なしの場合:建築費用が限られる
また、土地購入費用・建築費用のほかに、諸費用の支出も必要なため、予算内で完全分離の二世帯住宅を建てられるかどうかを、施工業者と相談して慎重に検討する必要があります。
土地ありの場合
土地を既に所有している場合は、予算3000万円で二世帯住宅を建てる際の選択肢が広くなります。
ただし、以下に該当する場合・別途費用が必要な場合には、注意が必要です。
- 地盤調査と改良費:地盤に問題がある場合は、地盤改良費が発生する
- 建物の撤去費用:土地に古い建物が建っている場合、解体費用が発生する
土地なしの場合
土地を購入する必要がある場合は、3000万円から土地代・諸費用を差し引いた金額内で二世帯住宅の建築計画を進める必要があります。
- 土地購入費用の目安:一般的に予算の25~30%なので、約750~900万円が目安(地域差あり)
- 諸費用:一般的に予算の8〜15%なので、約240〜450万円が目安
- 建築費用:予算から土地購入費用・諸費用を差し引いた約1650〜2010万円で建築可能なプランを検討
二世帯住宅を完全分離型にする場合、一般の住宅と比べて建築費用が高額なため、コスト削減or完全分離型以外の選択を検討する必要があります。
ただし、あまりにもコスト削減にこだわりすぎると、後悔の原因となるケースもあるため注意が必要です。
>ローコスト住宅に後悔する理由、コストにこだわる家づくりで失敗しない方法|メリット、向いているケースも解説
福井・石川で、二世帯住宅の新築を検討中の方は、ノークホームズへお問い合わせください。
ご予算・要望を伺い、資金計画・土地探しの段階からご家族をサポートいたします。
完全分離の二世帯住宅を予算3000万円で実現する工夫
完全分離の二世帯住宅を予算3000万円で実現するには、設計面のプランニングをする際に以下の工夫が必要です。
- 間取り:上下分離で間取りをなるべくそろえる(1・2階で同じ位置に水回り設備を設置するなど)
- 建物形状:凸凹の少ないシンプルな四角形がおすすめ
- 住宅設備:本当に必要なグレード・容量・オプション機能の設備を選ぶ
- 建材:優先順位を決めて、こだわりたい部分以外は費用を抑えられる選択をする
上記は完全分離の二世帯住宅を自由に設計できる場合の工夫ですが、施工業者が提供している規格プランを活用するという選択肢もあります。
また、二世帯住宅づくりの際には各種補助金を活用できる可能性があるため、補助金申請が可能な施工業者を選び、初めて問い合わせをする段階から補助金活用に関する相談することをおすすめします。
【補助金例】
- 省エネ性能の高いZEH住宅を建築する場合の補助金
- 長期に渡って良好な状態で暮らせる住宅を建築する場合の補助金
- 自治体が独自に実施している補助金 など
マイホーム新築時に活用できる補助金・減税制度の詳細を、こちらの記事で確認できます。
>【2024-2025年】二世帯住宅の新築・リフォーム補助金・減税制度|申請条件、申請時の注意点など解説
福井・石川で、完全分離型の二世帯住宅を検討中の方は、『ノークホームズ』へお問い合わせください。
ノークホームズは、資金計画の段階からご家族をサポートしている工務店です。
完全分離型の二世帯住宅のメリット
完全分離型の二世帯住宅は、二つの世帯が独立した生活を送りながら、適度に支え合える理想的な住まいです。
完全分離型の二世帯住宅の具体的なメリットを紹介します。
プライバシーがしっかり守られる
完全分離型の最大の特徴は、世帯ごとに独立した生活空間を持てることです。
- 玄関や水回り、キッチンがそれぞれ別々に設置されているため、生活の干渉がありません。
- 二つの世帯の生活時間帯が違う場合でも、ストレスを感じずに暮らせます。
- 世帯ごとに独立した生活空間があるため、来客時の対応も個別に行えます。
将来的な資産活用が可能
完全分離型の住宅は、将来的に資産活用も可能です。
例えば、どちらかの世帯を使用しなくなった場合に、賃貸転用が可能です。
ただし、二世帯住宅という特殊な間取りが借り手の幅を狭める可能性もあるため、賃貸転用を想定する場合にはシンプルな間取り・造作の二世帯住宅を検討しましょう。
必要な場面で支え合える
完全分離型の二世帯住宅は、普段は別々に生活していても、たとえば病気・介護・育児などを、必要な場面で支え合える点も魅力です。
ご家族全員の意見を踏まえた上で、完全分離型のメリットを活かした二世帯住宅づくりを検討しましょう。
完全分離型の二世帯住宅のデメリット
完全分離型の二世帯住宅には、デメリットもあります。
デメリットを把握したうえで、デメリットを解消する工夫をしながらプランを検討することが大切です。
建築コストが高い
完全分離型は、各世帯に独立した設備・部屋数が必要なため、建築費用が高くなります。
- 設備の重複:キッチン、浴室、トイレなどをそれぞれの世帯に設けるため、設備費用が増加します。
- 断熱や遮音性の強化が必要:世帯間の音漏れや快適性を確保するための建材コストが高くなることがあります。
維持費用の負担増
建築後の維持費も注意すべきポイントです。
- 光熱費の増加:独立した水道や電気設備が世帯ごとに必要で、それぞれの使用量に応じた光熱費が発生します。
- 修繕費用の負担:設備が多い分、老朽化した場合の修繕費用が高くなる傾向があります。
二世帯住宅を建てた後の具体的な維持費を、こちらの記事で確認できます。
>家を建てた後にかかるお金|一戸建てに毎月or定期的にかかるお金(ローン以外の税金等)を一覧表で紹介
コミュニケーションが希薄になる可能性
完全分離型は独立性を保てる反面、世帯間のコミュニケーションが減少することがあります。
完全分離型には「玄関からすべて分離」「玄関のみ共有」の2つのスタイルがあり、特に「玄関からすべて分離」を選択する場合には、意識してコミュニケーションの機会を設けないと、長期間顔を合わせないといったケースも想定できます。
完全分離型の二世帯住宅は、プライバシーを確保しながら暮らせる反面、費用面・コミュニケーションなどのデメリットがあります。
デメリットは設計の工夫で解消可能ですので、完全分離型の二世帯住宅での暮らし方を施工業者に伝えて、二つの世帯が快適に暮らせるプランを提案してもらいましょう。
二世帯住宅の間取りの種類|各間取りの特徴・違いを比較
二世帯住宅の間取りは大きく分けて3パターンで、予算・ご家族構成:ライフスタイルに応じて選択する必要があります。
- 完全分離型:各世帯の生活空間を完全に分離した間取り
- 一部分離型:部屋・設備の一部を共有し、一部を分離した間取り
- 完全共有型:各世帯の個室以外は、すべて共有する間取り
それぞれの特徴やメリット・デメリットを比較できるよう、一覧表にまとめました。
項目 | 完全分離型 | 部分共有型 | 完全共有型 |
---|---|---|---|
プライバシー | 確保しやすい | 間取りによる | 確保しづらい |
建築コスト | 高額 | 調整しやすい | 抑えやすい |
家族間の交流 | 交流しない暮らしも可能 | 日常的に交流 |
こちらの記事で、間取りパターン別の二世帯住宅の実例を確認できます。
>40坪台の二世帯住宅(二階建て・平屋)間取りパターン|完全分離、一部分離の事例紹介
まとめ
完全分離型の二世帯住宅を予算3000万円で建築するプランを検討する場合、土地あり・なしの状況によってプランの内容が大きく変動します。
今回紹介した情報を参考に、無理のない資金計画で二つの世帯が快適に暮らせる二世帯住宅を実現していただけると幸いです。
福井・石川で二世帯住宅を検討中の方は、ノークホームズへご相談下さい。
ノークホームズは、地域に密着した家づくりのプロとして、土地探しからご家族をサポートしている工務店です。