新築の注文住宅で費用を削れるところ一覧|予算オーバー額500万円・1000万円の対策例も紹介
注文住宅はデザイン・性能などを自由にプランニングできる点が魅力ですが、予算オーバーで悩む方が多くいらっしゃいます。
削れるところを見極めてプランを組み立て直す必要がありますが、判断が難しいですよね。
そこで今回は自由設計の注文住宅をご依頼いただける福井の『ノークホームズ』が、予算オーバーでお悩みの方へ以下の項目を紹介します。
このコラムのポイント |
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予算オーバーの調整をする際に、削ってはいけない部分もあります。
削れる部分を適切に削って理想のマイホームを完成させるために、最後まで確認していただけると幸いです。
目次
新築の注文住宅の費用で削れるところ一覧|削る際のポイント・削ってはいけないところも解説
注文住宅は建築材料・住宅設備などを自由に組み合わせできるため、細かい部分・大きい部分どちらも費用を調整可能です。
はじめに一覧で削れるところを確認しましょう。
新築の注文住宅の費用で削れるところ一覧
以下5つの項目に分けて、削れるところを紹介します。
のちほど詳しい内容・削れる額を紹介するので、気になる項目だけチェックしたい場合は費用欄のリンクをクリックしてごらんください。
費用項目 |
削れるところ | |
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土地にかかる費用 | 地盤改良費、古家解体費、水道・ガス管引き込み工事、土地代 | |
施工業者選びで変わる費用 | 住宅建築全体の費用 | |
住宅ローン契約時にかかる費用 | 融資事務手数料、保証料、団体信用生命保険、火災保険料、地震保険料 | |
建築費 | 面積・構造・工法 | 設計プランによって変わる費用 |
外観 | ||
内装 | ||
住宅設備 | ||
外構費 |
では、それぞれの項目について具体的に削れる額・削る際のポイントをわかりやすく解説します。
削ってはいけない部分もあるため、一緒に確認しましょう。
土地にかかる費用
以下のような費用が必要な土地を検討している場合には、地盤に問題が無い&更地で家を建てるだけの状態の物件を選ぶことで、土地にかかる費用を削れます。
費用項目 |
削れる額 |
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地盤改良費 | 地盤の状態によって30〜200万円が目安 |
古屋解体費 | 坪単価3〜8万円が目安(木造・RCなど構造による) 例:木造2階建て30坪の古屋 3〜5万円×30坪=90万円〜150万円が目安 |
水道・ガス管引き込み工事 | 距離・経路によって費用が変わる ・水道:30万円前後〜 ・ガス:15万円前後〜 |
また土地代自体が予算オーバーの場合には、以下のような条件で土地を探し直すことで土地代を削れる可能性があります。
- 希望エリアを広げる
- 変形地(旗竿地、形状が三角など)も選択肢に入れる
ただし土地を探し直す際には、価格だけを優先すると後悔するケースがあります。
こちらの記事で土地選びのポイントを詳しく確認してください。
>土地選びの優先順位を解説|土地選びのポイントチェックリスト、買わないほうがいい土地の条件も紹介
施工業者選びで変わる費用
同じ見積もり内容でも、施工業者によって価格が違います。
数百万円単位で価格が違うケースがあるため、複数の施工業者をまわり、以下2つをポイントにして見積もり作成を依頼しましょう。
- 同じ内容で見積もり作成を依頼する
- 外構費まで含めた見積もり作成を依頼する
ただし施工業者についても価格だけを優先すると後悔するケースがあります。
住宅性能(断熱性・気密性・耐震性など)をはじめとするサービス内容を総合的に判断して、満足度の高い施工業者を選ぶのがおすすめです。
住宅性能については、法律により2025年4月以降に新築される建物すべてに「省エネ基準適合」が義務化されます(予定)。
省エネ基準については、こちらの記事で確認できます。
>「2025年からの省エネ住宅義務化」とは|断熱等の義務化内容、影響をわかりやすく解説
福井で高性能&デザイン性の高い注文住宅を建てられる施工業者をお探しの方は、ノークホームズへお問い合わせください。
ノークホームズの注文住宅は、長期優良住宅が標準です。
ご家族の資金計画を大切にし、理想の家づくりを土地探しの段階からサポートしておりますので、お気軽にご相談ください。
住宅ローン契約時にかかる費用
住宅ローン契約時にかかる費用は、金融機関によって違います。
住宅にかかる費用を削りたい場合には、以下の費用が抑えられる金融機関を選ぶのがおすすめです。
- 融資手数料:一律数万円〜住宅ローン額✕2%前後
- 保証料:0円〜住宅ローン額✕2%前後
また手持ち資金に余裕が無い場合には、上記の費用+団体信用生命保険(10万円前後が相場)を住宅ローンに組み込める金融機関を選ぶ方法もあります。
建築費
注文住宅の建築費で削れるところは多岐にわたるため、4種類に分けて紹介します。
- 面積・間取り・構造
- 外観
- 内奥
- 住宅設備
面積・間取り・構造
面積・間取りは、1坪減らして間取りを変更することで60万円前後の費用を削れる可能性があります。削る面積の候補として、いくつか紹介します。
- 廊下
- 玄関ホール
- ご家族それぞれの個室
理想の面積・間取りがあることと思いますが、意外と少し狭くしても支障がないケースが多々あります。
構造については、安全性・住宅性能に関わる判断が必要なため、変更のメリット・デメリットを施工業者に確認して検討してください。
構造とは |
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大きく分けて3種類あり、費用がまったく違います。
(例)鉄筋コンクリート造のデザイン性に魅力を感じて選択している場合には、木造に変更するだけで費用を大幅に削れます。 |
外観
注文住宅の外観で削れるところは、以下のとおりです。
面積や設計内容によりますが、以下の項目を組み合わせることで100万円前後の費用を削れる可能性があります!
費用項目 |
内容 |
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建物形状 | L字型など複雑なかたち→シンプルな四角形に変更 |
屋根 | 複雑なかたち→シンプルなかたちに変更 |
外壁 | ・外壁材の種類を変更 ・建物形状をシンプルにすると外壁材の使用量が減るので費用を削れる |
窓 | 窓の数、かたちを変更 |
ただし屋根・外壁・窓を変更する場合は、耐久性・性能を落とさずに数・かたちの変更を検討するのがおすすめです。
- 耐久性が低い:リフォームサイクルが短いため、建築費は抑えられるがリフォーム費用がかかる
- 性能が低い:室内の快適性も低いため、冷暖房機器の稼働率が上がり電気代が高くなる
家を建てた後のコストについては、こちらの記事で詳しく確認できます。
>家を建てた後にかかるお金|一戸建てに毎月or定期的にかかるお金(ローン以外の税金等)を一覧表で紹介
内装
注文住宅の内装で削れるところは、以下のとおりです。
費用は設計内容によって変わりますが、組み合わせることで50万円前後の費用を削れる可能性があります!
費用項目 |
内容 |
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壁紙 | ・壁紙を貼らない箇所をつくる ・高グレード・デザインが高い壁紙は使う場所を絞る |
床材 | ・無垢材から合板フローリングに変更 ・畳からフローリングに変更 |
電気 | インターネットで安くておしゃれな製品を購入し、施主支給※する |
建具(ドア) | ・建具の数を減らす(パントリーに建具をつけない等) ・建具のグレードを変更 |
※施主支給の取り扱いは、施工業者によって違います。
- 施主支給分の材料費を見積もりから差し引いてくれる
- 材料費は差し引くが管理費の支払いが発生する
- 施主支給を受け入れない
電気は「取り付け方法が簡単」・「取り付け後の不具合に施主自身が対応できるケースが多い」などの理由から施主支給を提案しやすいのですが、ほかの建材については施主支給が可能かどうかを確認するのがおすすめです。
住宅設備
住宅設備で削れるところは、以下のとおりです。
費用は変更内容によって違いますが、組み合わせることで30万円前後の費用を削れる可能性があります!
費用項目 |
内容 |
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キッチン |
・施工業者の提案品の中から選ぶ(オーダーや取り寄せをやめる) |
洗面所 | |
トイレ | |
お風呂 | |
給湯器 | ・給湯器の種類を変更 ・容量を変更 ・グレードを変更 ・型落ち品でもOKと提案してみる ・購入ではなくリースにする方法もある |
またグレードが低い住宅設備は汚れがつきやすい、耐久性が低いなどのデメリットがあります。
無理に費用を削るのではなく、「せっかく注文住宅を新築するんだからハイグレードにしよう・大きくしよう」といった理由で費用がかさんでいた部分を見直すのがおすすめです。
外構費
外構費とは、土地の中で住宅本体以外の部分にかかる費用のことで、設計プランによっては100万円以上になることも珍しくありません。
- 庭
- 駐車場
- 玄関アプローチ
- 隣地境界にたてる塀 など
外構費は、設計内容によって大きく費用を削れる可能性があります!
費用項目 |
内容 |
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庭 | 住宅が完成した後に自分で造作する |
庭以外の住宅周辺の土地 | 防草シートをはり、砂利をまく |
玄関アプローチ | 建材の種類を変更 |
- 駐車場:長期に渡って車の重量を支える設計・施工が必要。水はけも考慮が必要。
- 隣地境界にたてる塀:耐震性を考えた設計・施工が必要。
また外構が整わないと住み始めてからの住宅への出入りが大変ですし、外構は住宅全体のデザイン性に大きく影響します。
外構と住宅は一緒にプランを組み立て、DIYをする場所は住宅の出入りに影響が無い場所に絞るのがおすすめです。
注文住宅の費用で削れるところを紹介してきました。
たくさんの項目があり、組み合わせると大きなコストダウンを実現できそうですね!
注文住宅の見積もりが予算オーバーだった場合のコストダウン例を紹介
次に、見積もりが大幅に予算オーバーした場合のコストダウン例も実際に考えてみましょう。
予算オーバー額が500万円の場合のコストダウン例
注文住宅の予算オーバー額が500万円ほどの場合、まずは以下の項目を見直すのがおすすめです。
- 施工業者:コストが300万円以上変わるケースもあります
- 建築費の中で「せっかく注文住宅を新築するんだから〜」で費用がかさんでいる部分
ただし前述したとおり、大幅にコストダウンした見積もりを作成してくれる施工業者であっても、住宅性能の満足度が低い場合は完成後に後悔する可能性があります。
住宅性能・サービス内容を総合的にチェックし、安心して快適に暮らせる家づくりに取り組んでくれる施工業者を選びましょう。
福井で高い住宅性能・プラン提案力で家づくりをしている施工業者をお探しの方は、ノークホームズお問い合わせください。
ノークホームズは、土地選びの段階から予算オーバーが起こらないように配慮しながら家づくりを進めます。
家づくりが大好きなスタッフが丁寧にご要望を伺いますので、お気軽にご相談ください。
注文住宅の予算オーバー額が1000万円。コストダウン例を紹介
注文住宅の予算オーバー額が1000万円ほど場合は、施工業者の見直しに加えて建物面積・間取りも見直しましょう。
【建物面積・間取りを見直す例】
合計3箇所の面積を削ることで、250万円前後のコストダウンとなる可能性があります。
- 6畳の子ども部屋2部屋を、5.5畳に変更
- 8畳の寝室を6畳に変更
- LDKと個室を隔てる廊下をなくす
また面積・間取りと同時に建物形状・屋根の形状も見直すことで、さらにコストダウンを見込めます。
ほかにも外構費はコストダウンのインパクトが強いため、優先して設計見直しを施工業者に相談してみてください。
補助金・減税制度活用で費用負担を軽減する方法もある!
最後に、注文住宅にかかる費用負担を軽減できる補助金・減税制度も紹介します。
それぞれ総額100万円以上の負担軽減効果があるため、申請条件に該当する場合はもれなく活用を検討するのがおすすめです。
制度 | 備考 |
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補助金 | ・省エネ性能が高い住宅を新築する場合に申請できる補助金がある (例)子育てエコホーム支援事業:補助額 最大100万円/戸 ・県・市町村も独自の補助金制度を実施している |
住宅借入金等特別控除 (住宅ローン減税) |
・10年間、所得税の控除が受けられる(所得税が安くなる) |
以下3つの税金の優遇措置 ・固定資産税 ・登録免許税 ・不動産取得税 |
省エネ性能が高い住宅を新築する場合に減税が適用される |
〈参考〉
・子育てエコホーム支援事業:子育てエコホーム支援事業
・住宅借入金等特別控除:国税庁『一般住宅の新築等をした場合(住宅借入金等特別控除)』
・固定資産税、登録免許税、不動産取得税:国土交通省『固定資産税、登録免許税、不動産取得税の優遇措置(新築)』
まとめ
注文住宅の見積もりが予算オーバーした際に、削れるところを詳しく紹介してきました。
このコラムのポイント |
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削れるところがあるか確認する際には、「本当に削って大丈夫か」も一緒に考えましょう。
今回紹介した情報を参考に、最適な費用で理想のマイホームを完成させていただけると幸いです!