平屋と2階建てのコスト(新築費用、固定資産税など)はどっちが高いのか|メリット・デメリットなど解説
マイホームの新築にあたって、平屋・2階建てどちらを選ぶか悩んでいる方が多いと思います。
無駄なコストをかけずにご家族のこだわりを取り入れて、長く快適に暮らせるマイホームを完成させたいですよね。
そこで今回は、持ち家率の高い福井・石川で多くのご家族のマイホーム新築をサポートしてきた『ノークホームズ』が、以下の項目をわかりやすく解説します。
このコラムのポイント |
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マイホームづくりは、はじめに構造・間取りを決定することから始まります。
後悔しない理想のマイホームを完成させるために、ぜひ最後までごらんください!
目次
平屋と2階建てのコストはどっちが高いのか
はじめに、「マイホームを新築する際に発生するコスト・メンテナンスコストなどが、平屋・2階建てという構造の違いで大きく変化するのか」を確認してください。
平屋と2階建てを新築するコスト比較
結論から申し上げると、同条件(同じ延床面積・仕様)で平屋と2階建ての新築を想定する場合、コストは大きく変わらないのが一般的です。
【平屋のコストが高いケース】
「同じ延床面積の平屋・総2階建て」を比較する場合、平屋のほうが広い土地が必要なため、土地取得費用・外構費用が高い
【2階建てのコストが高いケース】
- 「同じ部屋数・部屋の広さ」の平屋・2階建てを比較する場合、2階建ては階段を設置する面積が必要なため、最低でも1坪分〜の建築費用が追加となる
- 「平屋なら水回り設備1箇所ずつ」「2階建てなら1階・2階にトイレと洗面所を設置する」と想定する場合、最低でも1坪分〜の建築費用・設備費用・工事費用が追加となる
平屋と2階建てを新築する際の諸費用比較
諸費用も新築コストと同様に、同条件(同じ延床面積・仕様)で平屋と2階建ての新築を想定する場合は、コストが大きく変わらないのが一般的です。
【主な諸費用例】
- 不動産業者・住宅ローンを利用する金融機関に支払う手数料
- 土地の手付金
- 火災保険料・地震保険料
- 不動産取得税
- 引越し費用 など
こちらの記事で、諸費用の詳細を確認できます。
>注文住宅をフルローンで建てるなら現金はいくら必要か|支払いスケジュール、ローンのタイミングなど解説
ただし新築コストと同様に、平屋を新築するために広い土地が必要な場合は、2階建てを新築するよりも土地取得関連の諸費用が高額になる可能性があります。
平屋と2階建ての固定資産税を比較
固定資産税については、以下の条件を仮定する場合に、一般的に平屋のほうが高いケースが多いと言われています。
【仮定:同じ延床面積・仕様の平屋・総2階建てを建てる場合】
- 平屋のほうが広い土地面積が必要なため、土地にかかる固定資産税が高い
- 平屋のほうが基礎・屋根の面積が大きいため、家屋にかかる固定資産税も高い
ただし固定資産税は、市町村が住宅全体を確認し、建築時の「建築コスト」「物価」などを評価して計算されます。
平屋と2階建てのメンテナンスコストを比較
平屋と2階建ての主なメンテナンスコストはリフォームにかかるコストで、2階建てのほうがコストに影響するリフォーム内容となりやすいことを想定できます。
【2階建てのリフォーム:コストに影響しやすい内容】
- 屋根・外壁リフォームの際に、足場設置コストが必要
- 「平屋なら水回り設備1箇所ずつ、2階建てなら1階・2階にトイレ・洗面所を設置する」というプランを比較する場合、2階建てはトイレ・洗面所の交換コストが2倍
- ベランダを設置する場合、定期的に防水工事などの劣化対策リフォームが必要 など
ただし、平屋であっても「天井を高くするため、屋根の位置が2階建て同様になる」などの設計内容によって、2階建てに準じるリフォーム内容が必要となるケースがあります。
紹介してきたとおり、平屋と2階建ての新築コストなどは、最終的には設計内容によって変化します。
そのため、どちらかの構造が確実に高くなるとは言えません。
福井・石川で平屋と2階建てどちらを選ぶか迷っている方は、ノークホームズにお問い合わせください。
ご家族の要望を丁寧に伺い、理想のマイホームを実現するプランを提案いたします。
平屋と2階建てのメリット・デメリット比較
平屋と2階建てのどちらを選ぶか検討する際には、費用だけでなく「ご家族構成・ライフスタイルなどにマッチする構造」を見極めることが大切です。
そこで次に平屋と2階建てのメリット・デメリットを紹介するので、平屋・2階建てでの暮らしを具体的にイメージしてみてください。
平屋と2階建てのメリット比較
平屋と2階建てのメリットは、以下のとおりです。
平屋 | 2階建て |
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・バリアフリーを実現しやすい=老後まで見据えたプランを組み立てやすい |
・プライベートな空間・パブリックな空間を分けやすい: |
平屋と2階建てのデメリット比較
平屋と2階建てのデメリットは、以下のとおりです。
平屋 | 2階建て |
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・プライベートな時間を確保する間取りを作るのが難しい |
・階段があるため完全なバリアフリーの住宅を実現するのが難しい |
平屋を建てるポイント・アイデア
平屋のメリット・デメリットを踏まえて、平屋を建てるポイント・アイデアは以下のとおりです。
- 新築時にバリアフリーを意識:老後までバリアフリーリフォームが不要
- 生活導線・家事動線をコンパクトにまとめる:ワンフロアのメリットをいかしたスムーズな生活を実感できる
- 廊下なしの間取り:ご家族とコミュニケーションを取りやすく、コスト削減にも役立つ
- 廊下ありの間取り:ワンフロアのデメリットを解消し、プライベートスペースの確保・遮音などが可能
- 収納スペースの確保を意識:住宅全体をスッキリした環境に保ちやすい
- 採光・通風の確保を意識:特に住宅の中央部の採光・通風を意識
- 防犯性を意識:外から間取り・室内の様子を把握しづらい工夫が必要
2階建てを建てるポイント・アイデア
2階建てのメリット・デメリットを踏まえて、2階建てを建てるポイント・アイデアは以下のとおりです。
- バリアフリーリフォームを見据えた設計:プラン組立時に、「将来1階のみで暮らす、自動昇降機やエレベーターを設置、車椅子を使用」などを検討
- 階段の造作を検討:「お子さま・ご高齢の方がいらっしゃるご家庭の場合、スケルトン階段は危険な可能性がある」など
- ご家族がコミュニケーションを取りやすい間取りを検討:リビング内階段、吹き抜けを設けるなど
- スムーズな生活導線・家事動線を検討:LDK周辺で家事が完結する動線など
- 可変性のある間取りを検討:お子さまの独立後に2階の使用頻度が減ることを想定して2階をコンパクトにするなど
平屋と2階建てどっちがいいのか
平屋と2階建てどちらがいいのかはご家族ごとに違いますが、両者の特徴を踏まえて、平屋・2階建てに向いている例を紹介します。
平屋が向いている | 2階建てが向いている |
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・お子さま・ご高齢のご家族がいらっしゃるご家庭 |
・二世帯同居の予定があるご家庭 |
平屋・2階建て両方にメリット・デメリットがあり、デメリットは設計の工夫や将来を見据えたプランニングで解消可能です。
そのため、次に平屋・2階建てのコストを抑える方法も確認しましょう。
「平屋を希望しているけど土地面積の影響で難しいかもしれない」という場合には、1.5階建て(平屋のような外観・間取りに必要な分だけ2階を加えた住宅)という選択肢もあります。
こちらの記事で、1.5階建ての建築事例を確認できます。
>1.5階建ての間取り7実例|平屋のような外観の1.5階建て。メリット・デメリットを解説
平屋・2階建てのコストを抑える方法
平屋・2階建ての新築コスト・ランニングコストを抑える方法は、共通しています。
新築コストを抑える方法 |
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ランニングコストを抑える方法 |
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福井・石川でマイホームを検討中の方はノークホームズへお問い合わせください。
ノークホームズは標準仕様で断熱等級7・長期優良住宅を提供していて、各種補助金申請が可能な工務店です。
次に、新築コスト・ランニングコストに大きく影響する延床面積・土地面積の決め方も紹介するので、参考にしていただけると幸いです。
平屋・2階建てに必要な延床面積・土地面積|世帯人数別の一覧
ご家族にとって最適な延床面積・土地面積を追求することは、コスト・メンテナンスの手間を抑えて快適に暮らせるマイホームづくりに直結しています。
延床面積を検討する際の参考として、国が提唱している世帯人数ごとの面積水準を確認しましょう。
世帯人数 | 面積 |
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1人 | 約12〜16坪 |
2人 | 約16〜22坪 |
3人 | 約19〜30坪 |
4人 | 約25〜37坪 |
〈参考〉国土交通省 住宅『住生活基本計画(全国計画)(平成28年3月18日)』25ページ
また、土地には建物の建築に関わるさまざまな制限が付随していて、主に以下の制限によって、延床面積の上限が決まります。
- 建ぺい率(土地面積に対する建築面積の割合で、一般的には1階部分の面積):30〜80%
- 容積率(土地面積に対する延床面積の割合):100〜500%
上記の「世帯人数ごとの面積水準」「建ぺい率」「容積率」から、平屋と2階建てに最低限必要な土地面積を計算して一覧表にまとめました。
世帯人数 延床面積 |
土地面積 | |
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平屋 | 総2階建て | |
【1人】 約12坪〜16坪 |
約15〜53坪 | 約7〜26坪 |
【2人】 約16坪〜22坪 |
約20〜73坪 | 約10〜36坪 |
【3人】 約19坪〜30坪 |
約23坪〜100坪 | 約14〜50坪 |
【4人】 約25坪〜37坪 |
約31坪〜約123坪 | 約15〜61坪 |
ただし、紹介したのは単純計算をした最低限必要な土地面積で、実際に必要な土地面積は間取りなどによって変動します。
福井・石川でマイホームを検討中の方は、ノークホームズへお問い合わせください。
ご家族のご希望を丁寧に伺い、土地探しの段階からマイホームづくりをサポートいたします。
平屋・2階建てを建てるハウスメーカーの選び方
ここまで平屋と2階建てを建てるコスト、平屋or2階建ての選び方などを確認してきた中で、「ハウスメーカー選びが理想のマイホーム実現に大きく影響する」と感じた方が多いのではないでしょうか。
そこで最後に、平屋・2階建てを建てるハウスメーカーの選び方を紹介します。
気になるハウスメーカーについて以下のポイントをチェック・比較し、ハウスメーカーを厳選してください。
ハウスメーカーのチェックポイント |
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上記のチェックポイントの詳細を、こちらの記事で確認できます。
>平屋を建てるなら大手ハウスメーカー・工務店どちらも確認|価格・間取り・性能などチェックポイント
まとめ
平屋・2階建てどちらがいいか迷っている方へ、「平屋と2階建てのコストの違い」「平屋・2階建てそれぞれのメリット・デメリット」などを解説してきました。
平屋・2階建てのコストは間取りなどによって変わるため「どちらかが必ず高くなる」とは言えませんが、土地面積・設備の数などコストに影響する要員が明確にあります。
今回紹介した内容を参考にしていただき、無駄なコストが発生しないプランで理想のマイホームを実現していただけると幸いです。