平屋を建てるプランを解説|費用相場、間取り・屋根のかたちなどの外観実例、どこに依頼するかなど
家づくりを検討し始めた段階で、平屋を建てることを希望している方は多いと思います。
でも、住宅街を見渡しても平屋は数が少ないため、具体的な費用・間取り・外観などのイメージがつかめず、「何から考えればいいかわからない」とお悩みではないでしょうか。
そこで今回は、持ち家率全国トップクラスの福井・石川で数多くの平屋を建築してきた工務店『ノークホームズ』が、平屋について以下の項目をわかりやすく解説します。
このコラムのポイント |
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スムーズに理想の家づくりプランを組み立てられるように、平屋を建てる際の全体像を確認しましょう!
目次
平屋を建てる費用相場|失敗しない資金計画
はじめに、平屋を建てる費用相場と、資金計画に失敗しない方法を紹介します。
平屋を建てる費用相場|建築費用、諸費用など
家を建てる際には、大きく分けて以下の費用が発生します。
費用 | 費用相場 |
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建築費用 | 1軒ごとに違うが、【坪単価※×坪数】で大まかに計算できる |
諸費用 | 一般的に総予算額の8〜15% |
土地の取得費用 | 土地ごとに違うが、【エリアの土地価格相場/坪×坪数】で大まかに計算できる |
※「坪単価」とは、1坪あたりの建築費用のことです。
上記表のとおり家を建てる費用は1軒ごとに違うため、明確な数値は明示できませんが、「建築費用の坪単価」は住宅金融支援機構が公表している「フラット35利用者調査」データで全国平均を確認できます。
建築費用の坪単価(全国平均) |
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建築費用総額 3450.8万円÷延床面積 33.638坪(111.2㎡)=坪単価 102.586万円≒約102万円 |
〈参考〉住宅金融支援機構ホームページ『フラット35利用者調査』2023年度調査結果20ページ
上記の坪単価より、例えば延床面積30坪・50坪の平屋を建てる場合、建築費用相場は以下のとおりとなります。
- 延床面積30坪×坪単価約102万円=約3,060万円
- 延床面積50坪×坪単価約102万円=約5,100万円
※上記は費用相場であり、実際の建築費用は一軒ごとに違います。詳しい建築費用は、平屋の建築を依頼する施工業者へお問い合わせください。
平屋を建てる資金計画で失敗しない方法
資金計画で失敗して予算オーバーとならないように、はじめに明確な総予算額を決めることが大切です。
以下のような方法で、無理のない総予算額を検討してください。
- 住宅ローン借入可能額を総予算額とする
- 【毎月の返済可能額×12ヶ月×借入期間】を総予算額とする
予算の決め方について、以下の記事で詳細な方法を確認できます。
>マイホーム予算の決め方は3パターン(年収・返済額・現在の住居費)|平均予算、予算オーバー対策も紹介
また、平屋を建てる費用相場・資金計画は、ハウスメーカーなどの施工業者に相談できるのが一般的です。
福井・石川で平屋を建てることを検討している方は、ノークホームズにお問い合わせください。
平屋の間取り・外観(屋根のかたちなど)実例
平屋を建てる費用面について確認したので、次に具体的にどのような間取り・外観の平屋が建築されているのかを、一緒に確認しましょう。
平屋の間取り実例
まずは、平屋の間取り実例を紹介します。
2LDK
こちらは、2LDK・24.27坪の平屋間取りです。
中庭を設けて、すべての居室に採光・通風が行き届く間取りとなりました。
こちらの記事で、中庭のある平屋の間取りを確認できます。
>平屋・コの字型の間取り|中庭のある約30坪・2〜4LDKの事例、後悔しないポイントを紹介
3LDK
こちらは、3LDK・31.78坪の平屋間取りです。
「家事室・ファミリークローク・トイレを2箇所に設置」など、世帯人数の多いご家庭でもゆったりと暮らせる間取りを実現しました。
収納・住宅設備を充実させた平屋間取りを、こちらの記事で確認できます。
>30坪の平屋間取り|3LDK〜4LDKでトイレ2つ、ランドリールームありなど事例紹介
4LDK
こちらは、4LDK・31.82坪の平屋間取りです。
ステップフロアを設けて、ワンフロアの空間が変化のあるおしゃれなデザインとなりました。
スキップフロアのある暮らしやすい平屋間取りのつくり方を、こちらの記事で確認できます。
>スキップフロアはやめたほうがいいと後悔した失敗例、メリットをいかした平屋の間取り成功例
平屋の外観実例(屋根のかたち、外壁など)
次に、平屋の外観実例も確認しましょう。
「平屋=コンパクト」というイメージをお持ちの方が多いと思いますが、こちらのように奥行きを感じさせる&高級感のある外観デザインが可能です。
人通りの多い道路に面した立地で平屋を建てる場合は、こちらの実例ように「軒を大きく出す」「セミオープンの壁で採光・通風を確保しながら目隠しをする」といった工夫で、防犯性を考慮した外観デザインにすることも可能です。
ノークホームズには、今回紹介しきれなかった施工事例がまだたくさんあります。ぜひごらんください!
平屋を建てる際にどこに依頼するか|ハウスメーカーの選び方
平屋の実例を確認しながら、ご自身・ご家族が暮らしやすい家の間取り・外観などをイメージできたのではないでしょうか。
ここで大切なのが、ご自身・ご家族のイメージを具現化できるハウスメーカーなどの施工業者の存在です。
ハウスメーカーなどの施工業者を選ぶ際には、以下をポイントにして複数社を検討することを、おすすめします。
ハウスメーカーなどの施工業者を選ぶポイント |
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上記の中で特に「標準仕様」については、施工業者ごとに方針がまったく違います。
「標準仕様で高い住宅性能を提供している=オプションで住宅性能アップを依頼する必要がない」ため、必ず確認してください。
こちらの記事で、ご家族の理想の家づくりを信頼して依頼できるハウスメーカーの選び方を、確認できます。
>【二世帯住宅】ハウスメーカーの選び方&完全分離のおすすめ間取り|後悔しない二世帯住宅のつくり方を解説
また、平屋を建てる際には特有のメリット・デメリットを加味してプランを組み立てる必要があるため、次に平屋のメリット・デメリットもご確認ください。
福井・石川で快適に暮らせる高性能の平屋をご希望の方は、ノークホームズにお問い合わせください。
標準仕様で「断熱等級7」「長期優良住宅」を提供しております。
平屋を建てるメリット・デメリット
平屋はワンフロアの住宅で、2階建てとは違うメリット・デメリットがあります。
平屋を建てる際には、平屋特有のメリットをフル活用し、デメリットを解消するプランを組み立てましょう。
平屋を建てるメリット
平屋を建てるメリットは、以下のとおりです。
平屋を建てるメリット |
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上記の中で、特にバリアフリーへの関心が高い方も多いと思います。
平屋を建てるデメリット
平屋を建てるデメリットは、以下のとおりです。
平屋を建てるデメリット |
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次に平屋を建てる際のポイントも紹介するので、ぜひご確認ください。
予算内で平屋を建てる5つのポイント
平屋を建てる際のポイントは以下5つです。
予算オーバーを避け、平屋を建てた後の余裕のある生活にもつながるポイントなので、ぜひご確認ください。
- 土地選び|追加費用が発生するか確認
- 延床面積|世帯人数に合う面積を確認
- デザイン|間取り・外観・外構の決め方
- 住宅性能・住宅設備|ランニングコストも意識
- 周辺環境・災害リスクの確認も重要
家づくりをしていて予算オーバーにお困りの方は、こちらの記事で対策を確認できます。
>新築の注文住宅で費用を削れるところ一覧|予算オーバー額500万円・1000万円の対策例も紹介
土地選び|追加費用が発生しづらい土地のポイント
- ライフラインが整備されている(電気・上下水道・ガス配管を土地内に引き込みしやすい)
- 地盤が強固(地盤改良が必要ない)
- 極端な変形がない
- 道路との高低差がない
- 隣地との境界線がはっきりとわかる
こちらの記事で、土地選びの詳細な注意点を確認できます。
>土地選びの優先順位を解説|土地選びのポイントチェックリスト、買わないほうがいい土地の条件も紹介
延床面積|世帯人数に合う面積を意識
前述したとおり、家の建築費用の坪単価(全国平均)は約102万円です。
国が世帯人数に合う延床面積の水準を提唱しているため、ご確認ください。
世帯人数 | 面積 |
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1人 | 約12坪〜16坪 |
2人 | 約16坪〜22坪 |
3人 | 約19坪〜30坪 |
4人 | 約25坪〜37坪 |
〈参考〉国土交通省 住宅『住生活基本計画(全国計画)(平成28年3月18日)』25ページ
デザイン|間取り・外観・外構の決め方
家は、デザインが複雑であるほど建築費用が高額になるのが一般的です。
- 間取り:居室を細かく区切らない間取りを検討
- 屋根形状:片流れ屋根など、シンプルな形状を検討
- 住宅形状:なるべく凸凹が発生しない四角形の形状を検討
また、施工業者によって家づくりのプランに外構(駐車場・庭など)を含めないケースがありますが、外構費用は意外と高額です。
予算内で理想の平屋を完成させるために、早い段階から外構も含めたトータルプランを組み立ててください。
住宅性能・住宅設備|ランニングコストも意識
- 断熱性:断熱性が高い家は室内の空気が外に逃げないため、冷暖房効率が高い
- 気密性:気密性が高い家は屋外の湿気等が室内に侵入しづらいため、室内環境のほか内装材の耐久性などに影響
- 耐震性:耐震性が高い家は災害時に大きなダメージを受けづらいため、家全体の耐久性などに影響
- 省エネ性:省エネ性が高い設備を選ぶことで光熱費等のランニングコストを抑えられる など
ぜひハウスメーカー等の施工業者に、予算と住宅性能・住宅設備のバランスを相談してください。
周辺環境・災害リスクの確認も重要
ご自身が所有する土地内は整備が可能ですが、周辺環境・災害リスクは調整できない点がネックです。
- 繁華街との距離
- 土地に隣接する道路の人通り・車通り
- 周辺建物の状況
- 隣家との距離
- 周辺の土地の整備状況
- 教育施設・医療施設などへのアクセス
- 水害・土砂災害などの危険性 など
水害・土砂災害などの危険性については、市町村が公表しているハザードマップで確認できます。
平屋を建てるプランを検討する際に必要なポイントを紹介してきました。
最後に、「平屋or2階建て」を判断する方法も紹介します。
平屋・2階建てどちらがいいのか
平屋は人気の高い構造ですが、平屋・2階建ての建築棟数を比較すると、平屋が圧倒的に少ないのが現状です。
※国が5年ごとに実施する土地統計調査によると、平屋の建築割合は10%をわずかに上回る程度です。
平屋・2階建てどちらがいいのか迷う場合には、ご家族にとって必要な以下のような要素が多く含まれる構造を選ぶことをおすすめします。
- 居室数
- 収納容量
- 外構の広さ
- 採光・通風の確保のしやすさ など
こちらの記事で、平屋・2階建ての比較を確認できます。
>平屋と2階建てはどっちがいい?価格やメリット・デメリットを徹底比較
(例)こちらは1.5階建ての間取りで、ご家族にとって必要な分だけ2階を設けて、「見た目は平屋・室内は開放的でおしゃれな2階建て」の家が完成しました。
1.5階建ての間取りを、こちらの記事で確認できます。
>平屋に見える「平屋風二階建て」の間取り|30坪(25〜35坪前後)のおしゃれな事例紹介
工夫次第で当初のイメージを上回る家づくりが可能な場合もあるため、ぜひ頼れる施工業者に家づくりのサポートを依頼してください!
福井・石川で家づくりを検討中の方は、ノークホームズへご相談ください。
予算・ご家族の希望を伺い、最適なプランを提案いたします。
まとめ
平屋を建てることを希望している方へ、費用相場、間取り・外観実例、家づくりのプランで失敗しないポイントなどを紹介してきました。
平屋には特有のメリット・デメリットがありますが、施工実績が豊富で高い提案力・技術力を持つハウスメーカー等の施工業者に建築を依頼することで、デメリットを解消可能です。
今回紹介した情報を参考にしながら、ご家族の理想を詰め込んだ平屋を実現していただけると幸いです。